股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ボストン ストロング~ダメな僕だから英雄になれた~

2018年05月16日 22時48分26秒 | 映画評論ハ行
製作年:2017年
製作国:アメリカ
日本公開:2018年5月11日
監督:デヴィッド・ゴートン・グリーン
出演:ジェイク・ギレンホール,タチアナ・マズラニー,ミランダ・リチャードソン
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ボストン在住のジェフ・ボーマンは、別れた恋人のエリンとよりを戻すため、彼女が出場するマラソンの会場に行く。だがゴール地点近くで爆破テロが起き、彼は両足を失ってしまう。昏睡(こんすい)から目覚めたボーマンは警察に協力し、そのおかげで犯人の目星がつく。
『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホールがプロデュースと主演を務め、ボストンマラソン爆弾テロ事件の被害者の実話を基に映画化。テロに巻き込まれ両足をなくした主人公が、さまざまな苦難を乗り越えていく姿に迫る。ドラマシリーズ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」などのタチアナ・マズラニーが主人公の元恋人を演じ、『愛しすぎて/詩人の妻』などのミランダ・リチャードソンらが共演。メガホンを取るのは『セルフィッシュ・サマー』などのデヴィッド・ゴートン・グリーン。

ボストンマラソン爆弾テロ事件に遭遇し両足を失った青年の物語。同じくボストンマラソン爆弾テロ事件を扱った「パトリオット・デイ」では警察の視点で事件解決を軸に描いていましたが、本作「ボストン ストロング」では被害者目線で描かれています。両足を失い、失意のどん底から英雄になっていく主人公ジェフ・ボーマンを演じるのはジェイク・ギレンホール。個人的には一番好きな俳優です♪主人公のケガによる痛み、周囲の人々との関係によって崩れていく精神など、観ているこちらまで辛さが伝わってくるのは芸達者なジェイク・ギレンホールだからこそ。
一般市民がある日突然に世界中から称賛される英雄になる…。テロによって両足を失った彼に世間は英雄扱い。しかし彼は人生が一変してしまった地獄のような日々に苦しみ続ける。彼は英雄ではない。ボストンの街が彼を英雄に祭り上げているだけだった。当事者にならないとその辛さや痛みは分からないのかもしれない。ジェフが自暴自棄になって行った交通違反や、彼女に強く当たってしまう行動に関してはダメなところもあるけど、彼の辛さは考えたら自暴自棄になってしまうのも分からなくもない。献身的に支える彼女のエリンがとても出来た人ですね。人間って誰もがそれぞれの傷を抱えて生きているもの。そんな時にこそ愛を感じて困難を乗り越えられた時に人は本当の意味で強くなれるのかもしれない。人間は何度だって立ち上がれる!
「パトリオット・デイ」と比べると事件のシーンも僅かで緊張感というものは感じられませんが、人間の再生ドラマとしては素晴らしい作品でした。ジェイク・ギレンホールの代表作の一つになりました。ボストンよ強くあれ!

この作品の評価・・・・★★★★★★★★☆☆(満点は★10)
コメント
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