11月27日金曜日仏滅。
25,26日と二日間長崎へ亡母の三回忌法要へ行ってきました。
朝9時2分新大阪発のぞみ5号、博多から長崎行きかもめ19号に乗り換えながら到着。島原半島のお寺さんに着いた時間が16時5分!なんと7時間の旅でした。GOTOトラベル利用なので京都から出発はできない。これが最後に悲劇が待っていることになるのはこの時点では分からない。
コロナ禍の中、三回忌の法要は私一人。私の仕事で毎日20名以上の不特定多数のお客様と接触しているだけにコロナ感染が怖い。お坊さんとの距離2メーターとって無事に終了。その後ホテルへ向かいます。
宿泊先は島原温泉「南風楼」市内で一番店だそうです。チェックインが18時30分。
ホテルまでの道が荒れている、久しぶりに足元が見えないほどの暗い夜道を躓きながら歩くとやっとの思いでたどり着いたがこのホテル。腹ペコで到着した!なんと予約がないと食事ができないという。ルームサービスもなし。外で出ようとしても周辺のイーオン島原店は閉鎖建物は解体中だったことをホテルの途中に見た。当然イーオンの周辺の飲食店も閉店でスラム化がひどい。つまり飲食店がない!すきっ腹で朝まで待つのか?幸いファミマがある。久しぶりのコンビニ弁当体験!コンビニおにぎりを夕食に食べたのも初めても体験!長崎の新鮮なお刺身を楽しみにしていただけにがっかりでした!
さらに不幸が追い討ちをかける。まるでキリスト教「ヨブ記」だ。ただしおいらは仏教徒!
なんと通された部屋に窓がない!後で聞くとカラオケルームを客室に改装した部屋だという。有明海の眺望を期待していただけにさすが部屋を変えてもらう。案内された部屋も悲惨!事故物件を紹介されたようだ。絵画がかかっているはずの壁にはフックだけが残っている、隅には昔流行ったビーズクッション、人間をダメにされる前にシミだらけで座る気がしない。ツインベッドの奥に和室があるが畳ではなくカーペット。そのカーペットもシミだらけで以前事故でも起きたような大きなシミがあってさすがに床に座る気がしない。
また、朝食の案内では修学旅行の団体がいるので翌日のバイキング形式の朝食は8時過ぎにしてほしいという。あきれた!「修学旅行生がいるのでご迷惑をおかけしないように指導しますのでよろしくお願いいたします」というのが普通でしょう。プライオリティの順位が違うぞ!このホテル。バイヤー時代から半年間のホテル暮らしなど慣れているはずの私に異常な対応に驚く。ミスチョイスの自分を責める。地元の島原高校卒業なので地域に恩返しのつもりが仇になった。
65歳で生涯最悪なホテル経験になったか?いっそホテルを変えてしまうか?その時点ではっと気がついた。つまり関西からのGOTOトラベルの客は「コロナ汚染」地域のばい菌なのだ!これで納得した。修学旅行生などと接触するレストランにバイキンマンを入れない。食事中のクラスター感染を防ぐ!スタッフの心配りなのだ。それで初めに隔離部屋のような元カラオケルームに入れられた、夕食も断られた理由も分かった!これでは島原半島に何処のホテルへ行っても同じバイキン扱い、一番の方法はおとなしく朝を待ってとっとと帰れということなのだ。
悲しいほどまずいコンビニ弁当を食べ終わって楽しみにしていたお風呂。びっくり!湯船が水!ぬるい!全部ぬるい!「ホテルではぬるめのお風呂をおすすめしています」と書いてあった!つまり光熱費節約の秘策!それでもひとつくらい熱い普通の湯船があってもいいのではないか?風邪を引きそうなくらい寒い。湯上りに鼻水をたらしながら急いで部屋に戻り震えながら飲む冷たい恵比寿ビール!初めての恵比寿ビール体験でした。
現場の従業員にとってGOTOトラベルは迷惑なのだ!思い知らされました。島原温泉旅行を予定されている人ならGOTOトラベル使用は危険だ。
そんなことで翌朝の朝食はパス!バイキン扱いのまま食べる気がしないので7時に静かにチェックアウト!その後、予定になかった長崎市内へ税金の6000円分のGOTO地域クーポンを使うためだけで向かう。
島原半島ではホテル以外使う場所がないので仕方なく長崎市内に向かいました。思いついたのが高島炭鉱のころ母親と私がお世話になった大波止港の文明堂。文明堂のカステラの「耳の恩返し」で4000円使う。後の2000円分は美術館の絵画ポストカードに消えた。中学生のころ、こそっと無料でいれてもらった!その恩返し!
美術館では「長崎美術往来」展を開催中!久しぶりに出会った舟越保武「原城」のブロンズ像を堪能。800円はお得でしたよ~。「長崎の人は行かんばとよ~!」
長崎から乗り継いでやっとの思いで眠気をがまんして新大阪に着くと最後に悲劇が待っていました。JR車両トラブルで40分の遅れ!さらに大津付近で不審者が線路内に!ホームから車内になだれ込む客がパニック状態の超満員!さすが「雨男」の私、最後の最後にこんなステージが待っていたとは!
さらに不幸は終わらない!自宅へ戻ると女子会で行った「有馬温泉」の満足話!金、銀お風呂めぐりの話を聞く。食事も豪華な温泉ツアーだったそうです。コンビニ弁当の島原温泉の悲劇を終えたばかりの私にはつらい話でした。
それでもとにかく生きて帰ってきたのでめでたしめでたし~なのだ。