京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の落日時間」

2019-09-30 08:53:34 | 時計修理

9月30日月曜日の仏滅。
明日から電池交換費用が消費税10%になります。
何かと忙しい週末でした。それも今日で一応落ち着くでしょう。100、500円硬貨を用意しています。
週末の異常なカルティエ、ブルガリなどスイス時計の電池交換。時折G-SHOCK。
セイコー、シチズンの修理はばね棒交換くらいでした。寂しいかぎりです。
ばね棒は中国製なので錆びてよく折れるのが特徴。
昨日もスプリングドライブのばね棒交換が来た。折れるたびの500円の出費は痛いでしょうね~。

国産時計の落日ぶりに現場はこんなに驚くばかりです。
来年の東京オリンピックが前回と違うのが公式計測時計がセイコーからオメガになった。
精密機械のおひざ元の日本の屈辱、会期中オメガの広告ばかり見せつけられることになりそうです。

1969年12月セイコーがクオーツ時計を発売して以来一時の成功に酔いしれて何もしなかった。
今では国内市場売上シェアーが20%程度に落ちました。
これはビジネス書名著「チーズはどこへ行った」の見本のような歴代ボンクラぞろいのトップの結果だ。
ちなみに廉価版アルバとセイコーブランドの高額時計の肝心なムーブメントが同じだ。価格と品質の差別化ができないモデルばかり発売してきた。
スイスに対抗できる高級時計ゾーンから自然と撤退する一人負け商品構成です。
今では百貨店の時計売り場には「安倍晋三モデル」がポツンと転がっているだけでした。
セイコーの商品がない百貨店も過去に出てきた。

日本のボンクラトップは時計業界だけかと思ったら関西電力にもいた。
「助役が怖かったよ~!」小学生並みの言い訳しかできない知能の社長コメントには驚きました。
関電に勤める人たちがかわいそうだ。
原発施設工事の「前さばき」役が〇暴でなく助役だった。ヤクザのフロント企業が高浜の役場だったことに驚く。
工事業者からはねた費用をそれぞれ勝手に分配してきた。助役は死んで蔵を残しました。めでたしめでたし~!

関電20名の役員が一人1千万円超をもらったわけだから原発行政を守るのに必死だったのだ。
お札が大好きクロヤギさん、八木誠会長が社長時代に賄賂をもらっていたので現社長が断れなかったのが実情でしょう。
アタマの黒いネズミたちが原発施設にいっぱいいるのだ。東京電力、東北、九州にもいっぱいいるのだ。
欧米より高い電気料金を払っている日本の国民。明日から消費税増税なのだ。
関西電力から大阪ガスに変えましょう!

「国産時計を買うならヨーロッパへ行け!ここより2~3割は安いでぇ~。」昔、お客様から怒られたことがある。
バイヤー時代にセイコー、シチズン製品を定価の2~3割安く販売していました。価格破壊、安売り屋などと言われてきました。
 価格設定が特に低いわけでなく欧米並みの価格を維持していただけなのだ。

ヨーロッパ市場ではデザイン勝負なのでどうしても売れない、結果値引き販売になる。
ましてブランド時計も日本よりはるかに安いので競合が起きて価格訴求に走るのです。
逆に日本ではソーラー・電波の精度重視で努力は必要ない市場。高く売るのだ。
1万円の使い捨て時計を10年使うユーザー。
これと同じような電波時計に30万円の製品を発表しても売れ残るだけでしょう。

今の国産時計のトップ達は過去のボンクラ社長の「負の遺産」の後始末が大変なようです。
来年の東京オリンピック公式時計問題では昔のセイコーの偉業を知っているだけに責められる。彼の責任ではないのに可愛そうだ。
公式時計のエントリーの際には別人がトップでした。
時計師は悔しい東京オリンピックになりますよ~。

秋田のなまはげ「アホはイネかぁ~!おバカ社長はイネかぁ~!」
再三事故で止まるJR...電力会社、うその報道の朝日新聞、最近のなまはげは忙しいのだ。
今日も7時まで営業。お待ちしております。








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時計師の京都時間「京のあきらめ時間」

2019-09-29 09:22:44 | 時計修理

9月29日日曜日
消費税駆け込み修理のタイミング悪く旧暦の朔。月のない日はミス集中日!ご注意くだされ~。

消費税をきっかけに机の引き出しの中に眠っていた時計。眠っているか死んでいるのか確かめに工房へ来てくれます。
3個持ち込みで三個とも全滅で所要時間が1時間。トホホ~の時間もありますよ~。
6時30分から一日で使えなくなったドライバーやら工具の調整で日が暮れる。

分解掃除を勧めるが費用予算が信じられないほど違うのが今の現状です。
国産時計の分解掃除は2万円が相場、お客さんの予算は2000円。つまり電池交換以外の費用は出せない。
2万、3万円あったなら旅行へ行ける!と言って帰っていくが実際は生活費に消える。
貧乏時計師なので他人事でなくうなずける話です。

どこかの原発街の助役が金品をくれないものか?
関電の八木会長さんはやっぱり金まみれの黒ヤギさんでしたね~。いまや京都大学というと彼を思い出すくらい卒業生の面汚し的存在です。
以前の京大法学部卒というとは大フィル指揮者の朝比奈隆でしたがかなりのイメージダウンになってしまいました。合掌!

昨日お客様から「セイコーの時計に2万円の出費はつらいものでしょう。テレビを見てもセイコーの時計をつけているのがアベのおぼっちゃまくらい。」
修理を断られた。
国産時計離れは確実に進んでいます。
この消費税駆け込み需要もあと一日。
火曜日の10月1日から電池交換も1000円プラス100円の税になります。

北野天満宮では瑞饋祭が始まる日ですが私は喪中なのでこの一年は神社へはお参りできません。
ちなみに私の実家は日蓮宗。
お彼岸も過ぎました。一般ではこの7日間に亡くなった人が彼岸からこの世に戻ってくるという。
ところが日蓮宗では彼岸の意味は悟りの世界を表します。自分が彼岸へ行くのです。
この7日間は正しいことをやって彼岸を目指すので清く正しく島原半島までお墓掃除に行くのですね~。

故朝比奈隆さんがあの世からこの世へ戻ってクロヤギさんになんというのか見てみたいものです。
 原発関連の業界に群がる政治家やら役人、電力会社の役員は真っ黒けでした。その証明の報道にうんざり。
事故を起こしても無罪なのではなくなった人たちが浮かばれないでしょう。
この国に「正義」の言葉は消えた。朝比奈さんも天国で嘆いていることでしょう。
八木誠会長という名前の誠の意味は何だったのかね~、お金儲けに「誠」を尽くす人だったのだ。

工房は早くから電気は大阪ガスに切り替えたがせめてこれくらいの反撃しかできないのもつらいね~。
関西電力の株主が無言の京都市の門川市長ではこれまた頼りにならないね~。
岡崎公園でヨガをやっているより関西電力へ文句の一つでも言いに行ってほしいものです。

今日も6時30分まで受け付け7時まで工具の整備をやっています。
お早めにお越しください。


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時計師の京都時間「京の外様時間」

2019-09-28 09:19:50 | 時計修理

9月28日土曜日。気が付くと賀茂川沿いの木々が黄色く染まり始めていました。
まだ暑いのに季節は秋に入っていると教えてくれているのでしょう。

昨日も電池交換の作業で忙しい。長い間放置されていた時計が多く無事に動くのが50%くらいで無駄な作業になることが多い。
裏蓋を開けると電池が粉を吹いているがっかりの瞬間です。
特に粉吹き電池はオメガ、ロンジンなど作業の難易度が高いものが多いのも特徴。
スイス製の時計はレナータ社が指定電池です。熱帯性気候の日本では液漏れが発生しやすい。
セイコー、マクセルの電池を見るとホッとします。

電池交換後に動かない場合、オーバーホールを勧めるとさっさと帰ってしまうのも駆け込み需要の特徴です。
消費税10%のために来ているのだから3万円程度、厳しめの修理費用は想定外なのでしょう。
それでも机の中から引き出されるきっかけになった消費税増税。いいこともある。
この忙しさも月曜日までもうちょっと頑張りましょう。

今日の日めくり「他人のせいにしない」でした。
時計の仕事の場合、失敗したらその瞬間に他人のせいにします。ごめんなさい!
その後動揺を鎮めてクールダウン。仕事を進めた後、落ち着いてから自分の責任を考える。
どんな大きなメーカーでも一人が一個の時計の責任を持つので言い逃れができないお仕事です。

お客様へ謝罪するときはすべて失敗は自分の責任にするのが上達のコツ。
言い訳はいくらでもできるがそこは我慢。
ガラスを割った!裏蓋に傷をつけた!コイルを切ってしまった!など数多くの失敗を経験してきた。
「失敗しない時計師に修理をさせるな!」です。
難易度が高い作業から逃げてばかりいる根性なしは邪魔でしょうがない世界です。
「この時計は修理不可能!」と一目見ただけで断るお店が増えた。残念!

ヨーロッパから戻ってきた修理品のなかには悲しくなるほど情けないものが多い。
機械を丸ごと交換するのはいいが針の取り付けがバラバラで工房でやり直すことも多い。
そんな中でやはりパテイック・Pなどの高級品はさすがにレベルが違います。
二度組、三度組で仕上げるのでネジひとつにしても鏡面仕上げになっています。私がうなる瞬間!
私でもここまではできないレベルの仕上げにうっとりします。

京のお仕事もパティク・P並み。やはり高級ゾーンの仕事は似てくるものなのだと思います。
ちょっと覗いてみたい人は宮尾登美子「松風の家」をお勧めします。
これを読んだ後に茶道会館など小川通りを歩いてほしい。
明治維新後の衰退しさびれた京都。その中でその日の食事にも事欠くような貧窮ぶりの裏千家・家元の苦闘話です。

表千家は普代大名、裏千家は外様大名、武者小路千家は皇室、そんな関係者のお弟子さんが多い。
裏千家の皆さんが地方の福岡、東京などへ出張指導しているのもそんな事情なのでしょう。
私の家は外様のよそさんの家系なので指導がきびしい裏千家です。
そんなことでこの小説には他人事ではない感激ひとしおなのだ。わかるよ~!
苦しい月末になるとこの本を読んでしまいます。

電池交換後2~3日で止まった場合料金をお返します。これまた悔しい瞬間ですがしょうがない。
特にこの一週間はこのパターンが増えました。
工房の貧乏時計師は私一人だけです。
「自分が苦しいときはお客様も苦しい」高校野球の球児哲学で頑張りましょうね~。
19時まで営業!お待ちしております。








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時計師の京都時間「京の不安時間」

2019-09-27 09:20:33 | 時計修理

9月27日金曜日。
消費税駆け込み需要なのか忙しい。昨日はさんりんぼうなので忙しい割には儲からない一日でした。
シチズン・カンパネラの故障に、かなりてこずりました。
裏ブタを開けるネジのピッチが合わない。ドライバーを壊してしまう。
まるで電池交換すら自社の工場で利益を出したいのだと邪推してしまいます。
ユーザーからすると故障が多く迷惑な商品なのだ。

こんな不良品まがいの製品が増えたので来月からすべての修理品に消費税10%をいただくことになりました。
ばね棒、防水パッキンの交換など付属品の余計な使用量が急増しています。
「ばね棒、防水パッキンを替えておきました!」と無料サービス部門が増えた。
電池交換作業はサービス部門と割り切っていたので内税1000円でした。10月から実質値上になります。

近年の電池や材料の値上にはさすがにまいりました。
カルティエ、ブルガリ、エルメスなど1000円プラス税100円計1100円の電池交換料金です。
流れ作業のように簡単な高級時計のユーザーには申し訳ないと思う。
預かり期間の引き取りも早いしトラブルは一切ないのにね~。合掌!

2000年あたりの小泉政権を境に国産時計のメーカーは揃って社会の公共目的から株主のための利益活動に転換しました。
「会社は株主のためにある」の企業哲学に替わる。
製品政策ではソーラー時計の使い捨て時計に集中した戦略でメインの生産地は中国深圳へ移転。使い捨てなら中国で十分。
その影響はまず部品から変化が来ました。
 セイコーはベルトのばね棒がコストダウンでばね棒の先のくぼみが消えた。以降ばね棒を外す際に滑ってしょうがない。
ケース内部の仕上げレベルの▽マークが三つのところ一つに替わる。
その結果旋盤くずが残り保証期間が切れる頃に金屑がローターに入り時計を止める事故が増える。
ユーザーからすると外見ではわからないところが変わっています。

最近は中国製の堂々と使い捨てが普及してきました。環境問題ではこれをエコというそうだ。
修理は電池交換のみの使い捨て時計で有名なスウォッチの成功で続々と使い捨てモデルが増えています。
針がずれてもダメ!この熱波で接着剤がはがれてロゴが取れてもダメ!泣く泣く捨てるしかないのだ。

次にコピー品が急増。
写真はエルメスのコピー品。まだ西ドイツ時代のニセモノはわかりやすい。当時新製品のエルメスです!と騙される懐かしい手口でした。
ところが最近の中国製のスーパーコピーは私でも裏蓋を開けないとわからない物ばかり。
工房に来るフランクミューラーは90%がコピーだ。そのたびに悔しく元の通りにして返す。
この無駄な時間がもったいない。使用したドライバーは再度調整しないと次に使えない。
特にネット通販で堂々と販売されている現状ではフランクミューラー、カルティエ、シャネルの修理を断る店が増えた。
そこで余計に工房に集中して来るのでしょう。

最後につり銭。一日一人は電池交換に1万円札を出す。
銀行の両替機を使える時間帯は工房に居るので両替はコンビニでエビスビールを買って崩すしかない。
冷蔵庫の中はビールだらけになって嫁さんから怒られる。両替ロスはバカにできないのです。

最近どこかおかしい。不安だ。
原発施設の関西電力の八木会長へ流れる国の税金還流サイクルが報道されました。この人京都大学法学部の卒業生。
京大で賄賂サイクルゼミの特別講座を開きましょう。それにしても上手に作ったものだ。
工房では電力会社を大阪ガスに変えてよかったと思う。めでたしめでたし~。

愛知ビエンナーレ展に国からなんと7800万円の補助金(税金)が出る予定だったそうです。
「トヨタ・愛知無駄使い展」の中止は当然なのだ。
従軍慰安婦少女像の隣に10億円だまし取られて悔しそうな顔の安倍晋三の像が欲しかったね~。

それになぜ文大統領の像がないのかね~?
彼がトランプの星条旗とアベノおぼっちゃま日の丸の写真を燃やしている映像がないのはどうして?

タブーの展示なら金融庁の佐川氏と加計学園の二人の出世組の登場も欲しいものだ。テーマは「正義のタブー!」
 補助金キャンセル費用はNHKなんちゃって芸人・津田大輔氏へ付け替えしないと愛知県民は納得できないでしょう。

今日ものんびり時計の修理。
工房は6時半受け付け7時まで営業予定です。お待ちしております。




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時計師の京都時間「京のがっかり時間」

2019-09-26 09:22:53 | 時計修理

9月26日木曜日。さんりんぼう。
消費税10%アップのせいか駆け込み電池交換が多い。
そんな時にお客様から以前預かったメーカー修理品の出来上がりを「今月いっぱいにして!」と催促の電話が入る。

これはどうしようもないのです。メーカー、代理店はお客様の都合で動かないし下手に急がせると余計に危ないのだ。
心の中では儲けにもならないのに預からなかったらよかったと反省するが消費税を1円でも払いたくない気分もわかる。
空しいね~。昨日は25日の集金日でした。
ついでに地下鉄定期代を払う。事前にわかっていても気分が悪い。

今日はさんりんぼう。
PL教団日めくりはずっと前の使いまわし「〇〇に誠を尽くそう」でがっかり。
一年中ありがたい言葉を考えるのもつらいものだ。おまけに無料!仕方がないのだね~。

賀茂川沿いでは猛スピードのクロスバイクのおじさんが危ない。なんと両手をハンドルから放しておにぎりを食べていました。
この風景は嫌いだ。
危なくてしょうがないしせっかくのおにぎりの味もわからないと心配する。

私たちは生き物を殺してそのおかげで生きていて、その償いにせめて命の尊さを味わっていただきたいものです。
いい大人がそんなことも解らないで生きているのだと思うと悲しくなります。
「いただきます」「ごちそうさまでした」の両手を合わせるしつけは受けてなかったのかいなぁ~!
飛行機上で泣き止まない赤ちゃんには両手を組ませてトントンとたたいてあやすと静かになることもあるのでやってみてください。
両手を合わせると集金日でも何となく落ち着きますよ~。
とにかく「歩き、または自転車での飲食禁止」の市条例を作りましょう。特に女子高生が制服姿での飲食はみっともない。

私も若いときを思うと偉そうには言えないところがあります。
学生時代妙心寺の宿坊でボランティアのおじさん達から「食事五観文」を厳しく教えていただいて身についたことが多い。
以来40年間、時折手帖を開いてこの言葉を見直しています。夜行高速バスに乗るとその間にこれを暗記する。
また当時は妙心寺へ通った動機が不純!
花園大学の女子学生さんとお知り合いになるため仲間と一緒にぞろぞろと立命館・衣笠校舎から妙心寺の境内に通ったものでした。
当時の衣笠校舎は数千人近い男子学生ばかりがひしめくのにうんざり。
今では文学部など移転して雰囲気が一変していますね~。

京都では「放生会」が終わったばかり。
時計もペットのように思うオヤジです。動いていないと可愛そうで気分が悪い。
今日も一日何台生き返させることができるか頑張って見るかぁ~!
6時半受け付け、7時まで営業しています。





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