時計師の京都時間「京のうたかた時間」

7月31日月末の仏滅。梅雨はまだ終わっていないぞ～のしつこい雨。
台湾元李登輝総統がお亡くなりになりました。偉大な政治家に合掌！
京大農学部卒の日本通だという。チャンポン松尾前にある農学部の校舎に通った。
吉田山の節分、祇園祭、葵祭は楽しまれたか？
なんとなく世界トップクラスの政治家を生んだ京都が誇らしい。

中国嫌いでも台湾は大好き！台湾のおかげで中国人が救われている部分も大きいでしょう。
今までの政策でアメリカが中国共産党との関係を失敗と認める記事が目立ちます。
両国の貿易など相互の関連性を高くすると中国は民主化が進むとする政策でした。

今の香港民主化運動の武力制圧、アジア周辺の拡大侵略政策をみると大失敗と言ったところ。
何もしなかった中国大好きオバマ時代もその責任を負う。
反日暴動が起きても無視。ウイグル地区のムスリム弾圧も無視、娘たちに中国人家庭教師を雇ったほどでした。
アメリカのメディアにこの時代の批判報道がないのはチャイマネーが深く染みついているのでしょう。
ハリウッドなどアメリカのお金の病気は根深い。

日本でも池上彰の韓国大好き報道にびっくりしたところです。「日本は韓国ブーム」報道ではコリアマネーがマスコミに浸透した結果だけのこと。
彼も選挙が近くなるとコロッと自民党の熱烈なファンに切り替わる得意技がある。
昨日の朝日新聞に津田大介氏のコラムが載っていました。
「加速する差別」問題に逃げた？格差社会、環境問題を今の状況で取り上げるか？
GOTOキャンペーンが大失敗して日本は病人だらけ！あえて政治には触れない弱腰がちらちら見える。
マスク8000万枚？GOTO裏金キックバック？つっこみどころ満載なのにね～。
そのうち選挙が近くなると彼も自民党のファンになりそうな気配です。
誰でもお金は欲しものでしょうかね～。

先日来の10万円騒動。ホームレスのおじさんが受け取らない！という報道がありました。
空き缶回収などの仕事で生活には困らないのでおかしな金はもらえないそうです。立派！

私の場合、工房では持続化給付金の申請はパス！ここ数年来時計業界が不振続きなので特にもらう理由がない。
特別給付金は頂いて母親のパチンコ依存症で作った借金の返済に消えた。
10万円では焼け石に水の返済金額ですが宛てにしていた島原の一軒家は3年経っても売れない。
またコロナ禍でお墓の掃除にも行けない。それでも母親の葬儀がコロナ禍以前だっただけでも救いか？

平成5年の夏を思い出します。金沢ファッションビルの館長時代、この年も青空が見えなかった年でした。
毎日雨ばかりで夏物がまったく動かない。リニューアルしたばかりのビルでテナントのみなさんには辛い年でした。
ことしはあの悲惨な年と比べてもコロナ禍が追加されて悪い。
悪い時代にいる。まだ戦争がないだけましか？レモンのすり替え心理で生きていくしかないね～。

「池上彰」だったら？「津田大介」だったら？「ホームレスのオヤジ」だったら？「元李登輝総統」だったら？
加茂川に流れてくるうたかたとあっさり消えた勇気、つながった勇気。頑張れ香港！
色々参考になったパッと消えた7月でした。
明日、8月の朔。地蔵盆のない京の八月に入っていきます。

時計師の京都時間「京のわすれもの」

7月30日木曜日。先負。梅雨開け今日発表か？
明日は愛宕千日詣り雨中の山登りはつらい。それでも千日のご利益にかけましょう！

私がどこへ行こうが何をしようが頭に「貧乏人の・・」がつく。
貧乏人のお買い物、貧乏人の里帰りなど、やはりなかでも貧乏人の忘れ物もつらい。
昨日、近所のスーパーで梅エキスを買ってきた。工房へ戻ってきて確認するとなんと5月で賞味期限切れ。
また逆戻りして係の人におずおずと申し出る。
「これ一本だけが期限切れでしたね～」とまともなものを渡してくれた。その言葉に引っかかる。
私が長期間冷蔵庫に保管している間に期限切れが来たのか？とサギを疑われたのか？ドキドキした瞬間。

子供時代に教室などで盗難などが起きると決まって私と土井君と私ツートップ貧乏人が疑われる。
畑のスイカや枇杷を盗んだのは私ではない！65歳になっても潔白を証明したいね～。
梅エキスをもらって帰る途中そんなことを思い出した。

「CMW時計師は全世界で生きていける」という都市伝説があります。
ある程度の技術があると生きていけるが残念ながら金持ちになるとは言っていない。
「アベノおぼっちゃま」のいい加減な答弁のようなものでしょう。
名古屋から京都へ移住した折にはその格言を信じて「どこへ行っても喰っていける！」
そんなあやふやな自信のようなものがありました。
ところが当然、家族親族全員そんなことは信じてくれない。嫁さんまで反対した。
「京都の魚と仕事は喰えるものはない」と言う。

本社の営業本部にいて会社が倒産するのは時間の問題！あなたならどうする？
まず京都へ人事異動で戻してもらい引っ越し費用だけでも浮かせる作戦でした。
上司はそんなところはお見通し、赴任直後に辞表を出すのが見え見えなので毎回却下された。
沈没する船から逃げだせないネズミもいるのだ。
残念ながら名古屋で辞表を出して京都へ戻った3年後予測通り倒産。
早めに転勤させてもらっていたらもっと大勢のお客様や従業員を助けられたはずと悔やみました。

新聞報道でシチズン時計が550名の退職希望者を募集しているそうです。
岩手の工場もそのターゲットらしい。伝統の東北シチズンが消えるのか？
このコロナ禍の中社会の荒波のなかに船出する人が出る。そんな人を応援したい！
「CMW時計師は世界中どこへ行っても食べていける」
「時計技術１級免許は足の裏にへばりついた米粒と同じ、とらないと気持ち悪いが取っても喰えない」
私は上の段を信じて生きてきたのですぐに応募するでしょうね～。
岩手・安比スキー場の北斜面では頭から突っ込んでいく勇気が大事。失敗しても死ぬことないでしょう。

明日は梅雨が明けそうです。明日31日の夏越の祓で祇園祭すべての行事が終わる。
祇園祭のオマージュ、「鱧のおとし」用に梅のエキスは確保した！鱧のお金はこれから稼ぐのじゃ～。
工房は6時半まで頑張って受付中！お待ちしております。

時計師の京都時間「京都人が頭を下げるとき」

7月28日火曜日。嫌がらせのような蒸し暑い日、イケズな京都人のような曇り空。
京都人は京都が好きでも京都人が嫌い？
「暑い！暑苦しい顔を近づけるな！」そんなに暑苦しい顔かね～？反省する私。

まもなく八朔。祇園では芸舞妓さんたちが稲の穂の飾りをつけてあいさつ回りが始まります。
旧暦の行事を西暦に回した結果、こんな暑い日に出かける苦行のような一日になりました。合掌！
京都で物を買うときに客は頭を下げる。お店の人は下げない。
「おおきにっ！」ひとこと。このシーンで怒ってはいけない。
お店の人はいきなり怒り出す地方人を見ておろおろすることになります。
ちなみに祇園祭の会所で去年は粽を売る係をしていました。
その際地元のオヤジさん達は「ありがとうございます」とは言わない。
よそさんの私はとっさにハラハラして「おおきに！ありがとうございます」という。
厄除けチマキをあげるのだからね～。
お店に行っても立場はお店の人が上か同等なのだ。
「お客様は神様」と言われて育った私にはどうしても違和感がある。

なんとなくフランス・スイス時代を思い出します。
前後二回のビジネスライフで一回目はクオーツシステムの販売、二回目はバイヤーの仕事。
売るときには相手からメルシーと感謝され、買うときにはこちらが頭を下げる。日本とは逆。
営業マンはヨーロッパでは頭を下げるな！鉄則です。
頭を下げると法外に高いものを売りつけられた！不良品を押し付けられたと疑われる。
京都とフランスは似ていると思う。京ものをありがたく頂いて地方へ帰る。

武道の弓道、剣道など道が就くものは京都が発祥。
これが東京へ行くと形が変わった。相撲だと道がつくので伝統行事だと思っていた。
上賀茂神社のカラス相撲など神様にささげるもの。
東京の相撲取りは強くなるためには気合を入れてキャバクラ通いでもゆるされる。
柔道はセクハラ、パワハラの巣窟集団からオリンピック直前になってまともになったのか？しばらくメディアはペンディングか？
相撲会ではコロナ禍の発熱でばれたが場所中のキャバクラ通いは恒常化していたのでしょう。
あわてて臭いものにフタ騒動。八百長、暴力、何でもありの業界なのだ。
「精進します」という言葉の意味を理解させることができない残念な親方ばかり出てくる。うんざりだ。

昨日18時のニュース時間になったのでcelloの練習を止めて災害関係が心配なのでラジオを付けた。
ところが時間が過ぎても相撲中継が続いていました。
コロナ禍、集中豪雨より相撲が大事なNHKにちょっとうんざりします。迷惑だ！

写真はお客様から頂いた機械式時計（ぼんぼん時計）の修理風景。
腕時計修理の専門工房で仲間内の文化財並みの時計の修理をお手伝いしています。
右側が貴重な明治時計。愛知県で作られていた精巧なモデル。
ドイツ、アメリカなど海外製品にもひけをとらない品質です。
ふたを閉めてる際はカギを掛けないでもぴったりしまる。メルセデスベンツの時計バージョンのよう。
家族が毎日見上げてきた時計なのでこわすのはもったない。
先週の休みに何とか機械部門は復活！
明日の水曜日は定休日。
趣味のぼんぼん時計をワックスがけで磨いております。3時くらいまで営業。
一般のお客さんからはぼんぼん時計の修理依頼はお断りしています。ご注意ください。

時計師の京都時間「一人時間の力」

7月27日月曜日。赤口の上弦の月。
蒸し暑い朝になりました。乗車時間をずらしたのにほぼ満員の電車にうんざり。皆さんそれぞれずらした結果でしょう。
田舎の島原半島に一人コロナ感染者が出たという。だからこないで！ということ。
広大な雲仙岳のふもとでどこからコロナ菌をもらってきたのか不思議。
祇園祭りのお祭りロス、雲仙温泉ロス、新鮮な魚介類、チャンポンロス。今年は生きていて一番つまらない年になります。
65歳になって初めて経験する生き甲斐のない時間。
それにしても一人の感染者がこれほど話題になるのもびっくり。さぞや辛い思いをされているのではないか？コロナよりそちらが心配。
孤独に耐える準備を始めましょう。
特に話題の賀茂川べりでマスクなし3密状態でにぎやかにゲートボールをされているお年寄りの皆さん。
通勤途中よく見かけるがやはり危険なので止めてほしいという声が起きるようです。
一人感染者が出ると簡単にクラスター化するでしょう。
「どうせ老い先短い人生、かってにさせてくれぇ～！」ということでしょうが医療関係者の迷惑を考えたい。
お年寄りの知恵という言葉は死語になったか？
嘱託殺人の話題もあって最近倫理問題がややこしい、「鴨川公園に集まれ！みんなであの世へ行こう！」「安楽死」希望者かも？

一人時計の針を眺めながら寝床に就く時間。感染すると2週間のお付き合い。
お勧めは吉村昭の漂流ものか熊もので滝つぼに落ちたら浮かび上がるまでじ～と我慢している派。
「歎異抄」、山田文無先生の「禅」もので宗教に強くなる派。
「新福菜館」「長浜ラーメン」などネット通販でひたすら楽しむ健康派様々でしょう。
こんな時に時計の本もおすすめ！
何度読み返しても飽きないところが面白い。タイムパラドックスなどでは本を置いて一人で夢想できるのもいい。
浅田次郎「ブラックオアホワイト」が枕で時間旅行できるこの発想に感激！
私と同じ歳なのに驚異の想像力です。
「機械式時計解体新書」
大泉書店本間誠二監修。これは時計マニアでなくても楽しめるはずです。

コロナ禍で抗アレルギー薬を飲めないので引き込もり時間が長い。
梅雨空の中、引きこもりじいさんばっかりでジジイ納豆ができそう。
家に着いて食事を終えるとのころ時間は本を読むしかない。
読書と味噌でアレルギーになることはないのだ。

今時の梅雨空の中、明智光秀が家康一行の接待に失敗して信長からタコ殴りに殴られました。
そのたまった恨みをこの梅雨にすっきりさせた。理由は味噌！
実は三河、尾張の赤味噌と京の白みそ戦争だったのでした。

名古屋で長期滞在中、毎日朝食に出てくる赤味噌にウンザリ、うなされた！
それがいったん離れると「山本屋」味噌煮込みうどんが食べたくなるのは信長、家康と同じ。
光秀にはこの気持ちがわからんかったのじゃね～。
コロナ感染で入院するなら長崎・長工醤油の麦みそか、京都の石野みその白みそがいい。
名古屋で発病しないように気を付けたいね～。
今日ものどかに営業。
お持ちしております。

時計師の京都時間「京の連休時間」

7月26日日曜日。大安の三隣亡。いい日なのか悪い日なのかわかりにくい日。
今は晴れているが午後から豪雨予報。いい日なのか？
通勤用にキャラバントレッキングシューズに替えて1週間ほどたちます。
靴と時計は慣れるまでがたいへん。慣れたころに壊れるのが昭和時代の都市伝説でした。
当時固くて重いリーガルシューズがビジネスシーンで驚くほど利用されていました。
みんな我慢していた時代なのだ。
ブルックスブラザーズが時代の波に消えました。
ボーナスが出たら300番手のコットンシャツ！シルクのような肌触りにあこがれた世代です。
「カッターシャツは下着、これに金をかけるのが贅沢さぁ～！」と上司が言う。
靴は固いリーガル、スーツはダーバン、ネクタイは長すぎるエルメス、シャツはブルックスブラザーズ、時計はセイコー・クロノス。
一般的な1980年代の上司スタイル。
今のサラリーマンの皆さんの通勤シャツや靴、髪形を見ていると時代がなんとも緩くなったと感じます。
ユニクロ全盛期で服装にこだわらなくてもクレームは来ない。
そんな波に飲み込まれたブルックスブラザーズに合掌！

時計も消えそうな部門では革ベルト。正式な場所での時計は革巻き。
結婚式、葬式用に革巻ベルトの時計を必ずつけて出席するように指導される。
ところが最近はロレックス・サブマリーナ、オメガ・スピードマスター、さらにはルミノックスを見かける。
海に潜りに行くのか、宇宙に行くのか、はたはた戦場に行くのか？それぞれ腕は夢を駆け巡るのでした。
今日は大安！式には安物でいいから革のベルトをつけていきましょう。

パティックフィリップの革だけで7万円、ショパールの革でも同じ価格なのだから上流階級はすごい！
ヨーロッパの高級革で有名なサドル社。
落ちぶれた時計師の私。なぜかここの革ベルトだけ保有、これに合うパティックフィリップをいつか買う予定だったがまだ買えていない。
そこで式に行くときはIWC・ポートフィノの革ベルトをつけていきます。ただし純正ものは腕周りが大きすぎなのが欠点。ガポガポなのだ。
そこで国産のバンビ社の特注品をつけています。
特注と言っても1万円以下でできるので割安感はあります。卵と並んで革ベルトは物価の優等生なのだよ～ん。

今日は日曜日大丸さんに走って特注ベルトとついでにカッターシャツもオーダーメイドでリッチ気分でいいのではないか？
さらに９階の新福菜館並みとミニチャーハンで幸福感が漂いますね～。
カッターシャツの左そでをちょっと1センチほど緩めにすると生地を傷めないでいい。
特に角々のロレックスの愛用者にはお勧めです。

ぼちぼち雨がきそうなお天気になってきました。
それでも頑張って6時半まで受け付けています！
明日は上弦の月、釣り人にはがっかりさん。坊主の危険日。
時計の修理にでも行きましょうね～。