京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の味噌時間」

2019-01-31 09:30:12 | 時計修理

1月31日木曜日。1月も今日で終わりす。
世の中好景気が続いているようです。ポツンと取り残された感がある時計業界。
現実高級時計の売上80%は東京中心、関西京都、大阪、神戸は10%切れている状況です。京都の富裕層は東京でお買い物をします。
工房に来るのはサイズ調整だけ!500円、1000円だけもらう。
時計の販売店は消える運命でしょう。

時計の営業社員は当然東京に集中する。魚がいないところに餌をまいても無駄なのだ。
先日から長崎往復が続いているが行くたびに地方の疲弊を感じます。

写真は野母崎半島の権現山。
風光明媚のデートスポットのはずが出会う人は後期高齢者ばかり。私が64歳で一番若い観光客でした。合掌!しばし写真だけで観光をお楽しみくだされ~!

軍艦島、高島の写真。
私が育った故郷の高島炭鉱。ある時はここからだけで這い上がるような人生でした。私の姉と一緒にしみじみと眺めました。
父親、母親、炭鉱町で校舎から落下、障碍者になった兄をそれぞれ無事にあの世へ見送ることができてホッとしたひと時でした。

炭鉱町の生活では家の中にお風呂はないかまぼこ長屋でした。
炭鉱夫のために24時間利用できる銭湯が産湯のようなもの。家の中にお風呂がある幸せを感じる私だ。
その後、京都の裏千家の教室にあるヒノキ風呂に感激した!お風呂にこだわる文化の違いを思い知らされます。


権現山の平和の鐘。一応ついてきたが大音量にびっくり!ここに来たら鐘をついてほしいが近隣の騒音被害、迷惑を心配しました。


1千万本の水仙が壮大です。
野母崎半島の水仙まつり。開花時期に間に合いました。
子供の頃はこんな水仙の坂を滑り台にして遊んだ!


水仙の山から見る軍艦島は感激です。
長崎旅行の一番お目的にしてもおすすめ!海岸通りを走る道に感激します。
途中のレストランにしても京都比較で3割は安い。お得感抜群でした。


長崎のお土産は麦みそ!
京都駅で夜行バスに乗ったとたん言葉が長崎弁に変わる。「これから帰るとよ~!」舌の味覚はチャンポン!
長崎入りした直後に姉が用意していた「あらかぶが入った麦みそ」の味噌汁の朝食。ウマかぁ~!

戻りの長崎駅から高速バスに乗ったとたん言葉は京都ことばで「おおきに‼お疲れさまぁ~お願いします」と運転手に言う。その時点で舌は「新福菜館」の並そばに変わる。
これが不思議なのだ。

京都は麦みそ文化がない。白みそ。米の味噌です。
ちなみに名古屋へ向かうときには舌は八丁味噌の鮒煮に変わる。
長崎の麦みそを工房に持ち込んでのお昼ご飯です。次回長崎入りの3月お彼岸まで1キロの麦のお味噌を食いつなぐのでした。
嫁さんと娘たちは麦みそが苦手です。
生まれ育った味がいいのだ。「手前みそ」の言葉の意味がよく解かります。

高校性まで暮らした長崎から京都の立命館大学へ進学した。
入学直後、一番がっかり違和感があったのが大学生なのに英語の一般教養単位が必須だったこと。
せめてフランス語、ドイツ語なら理解できるが高校生並みの講義にはうんざり。
あれから40年以上たっても内容はそれほど変わらないでしょう。

海外出張で日本では大学生になっても基本英語授業があると笑いものにされたことがある。
世界中見ても一番長い期間英語教育の授業があるのが日本!それも一番効果がないのが許される英語教師の天国!
せめて京大、同志社、立命館くらいは1回生から英語だけの専門課程の授業を始めてほしいものです。

京都へ上洛した学生さんは味覚が「麦みそ、または八丁味噌から白みそ」に変わる努力に比べたらちょっと言葉が変わるのもいいものだと思う。
間もなく大学入試が始まります。
入試の日は大雪になる京都。滑らないように気を付けましょうね~。







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時計師の京都時間「京のメッキ時間」

2019-01-29 09:03:12 | 時計修理

1月29日㈫。26日夜雪の京都を出発、長崎へ向かい今朝8時前京都駅着雪の京都へ戻ってきた。
お仕事モードに入ります。
母親の四十九日法要も無事に終わりました。忌日開けで一安心。ご迷惑をおかけしました。

長崎の皆さんの厚情に触れた三日間でした。私の好物だというと「あらかぶ」を6匹以上食べさせられました!天国です。
時計師なので人情を時計に例える。
東京は厚さ3ミクロン。これを大げさに厚メッキといって売りつけるのが得意。日本語では詐欺だと言いたい。
 来年のオリンピックの「おもてなし」のコピーでつられてやって来る人たちに警報を出したい気分です。
「東京の人情、紙より薄いぞ~!」だ。

京都人の厚みは30ミクロンの文字通り厚メッキ。ただしメッキであることには変わらないのでいつかは剥げる。
時計の電池交換一つでも習慣が違う。
京都人他店で800円でできるものと工房の一律1000円料金を使い分ける。カルティエ、Hermès等と普及品とを分けてあたりまえ。200円の差額でも上手に使い分けることに怒ってはいけない。高額で難し時計ばかり持って行くのは申し訳ない!という人情はない。

長崎の人情は写真の金無垢といった所でしょうか?とにかく誠実な土地柄です。
一見東京の薄メッキと間違ってしまうのですが時間がたつころに見分けがつく。

平成の大合併が島原半島に残したものは立派な市庁舎と広大なパチンコ屋だけ。
それでも都会人に騙されたことが自慢になる土地柄です。
「ひどかめにぃ~あっとるとよ!電車はなくなるしバスは1時間に一本だけ!買い物もバスに乗らんと行かれんとよ~!」

今回京都へ戻って来る際に気合を入れなおし強制的に仕事モードへ入ります。
写真は長崎の軍艦島。
隣に浮かぶ高島炭坑が私のルーツ。
つまり完璧な田舎者なのだ。メッキがはげないようにまじめに頑張りますね~。
お持ちしております。





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時計師の京都時間「京の偏差値」

2019-01-26 09:18:29 | 時計修理

1月26日雪の京都になりました。洛北周辺は真っ白の雪景色。やはり京都は美しい街だと思います。
今夜は雪の京都から長崎へ、先月亡くなった母親の四十九日法要に行ってきます。
明日、明後日27,28日は工房はお休みになります。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

母親の晩年はパチンコ・ギャンブル依存症の果てに借金まみれで終わりました。
ましてパチンコへは先頭に立って近所の皆さんをパチンコ屋へ連れて行った模様で認知症も手伝って親戚中に寸借詐欺を繰り返す。
そんな訳で介護施設で寝たきりになったころから先日の葬式まで出会う人に事情をお聞きししながらの借金返済。
高齢者のギャンブル依存症は怖いものでした。なにせ自覚がない。
また母親が頼りにしていた土地家屋は不動産ならね負動産化しているので売却処分の見込みもなく毎年の固定資産税が重くのしかかる。

そんな母親でも亡くなったらガックリときた。これほどガックリ来るとは予測できませんでした。
40歳才で父親を亡くしたが高齢になればなるほど浮かぶのが楽しかった思い出だけで喪失感は大きい。
先日、女子駅伝の「長崎」42番を見ただけで涙が出た!負けず嫌いの母親と一緒に走った運動会を思い出した。

工房の仕事は電池交換や、時計の分解掃除がメインです。電池交換1000円、ロレックスの分解掃除にしても3000円程度の利益です。
そんなところに毎月10万、20万円の高額な出費が度々続くのですからモチベーションが下がるのは当たり前。まるで賽の河原状態でした。
まじめにコツコツと小銭を貯めていると鬼がやって来てがさっ~と持って行く状況が続きます。
これも8月の精霊流しの花火代の出費で終わる。寂しいものだ。

今さら日本の葬式仏教の負担を嘆いても無駄。出るものは出る。喜んで出すぞ~!と破れかぶれの前向きだ。

そんな時にしばらく休んでいたクラッシック演奏会のお誘いが来る。ドタキャンだけは避けたいのですべて断っていました。
数年間の危篤状況が続いていたので演奏会前の簡単な応援練習さえお断りしていました。

ところが年末に賀状欠礼の知らせを送った直後から待っていたように仲間からの宴会のお誘い、演奏会のスケジュールを入れてくれます。
先日の練習「楽器はこちらで用意していますので体一つでお越しください!」まるでウイーンフィルのように調弦済のチェロが用意してありました。
少子高齢化で音楽教室では楽器が余っているそうです。
マイ・チェロを持つことが難しかった私達には想像できない時代です。
傷んだ心を強制的に回復させるためには音楽が最適なのだと改めて解かります。
そういえば神戸の震災直後もバッハのコラールに救われました。
無理してチェロを神戸の演奏会に運んだ思い出がある。

京都へ上洛する際のお約束。ドレスコード含めて見えない偏差値検定があるそうです。
高齢になればなるほどかなり高得点が要求される。ちなみに私なら60点以上か?
この偏差値をクリアできないと楽しみも半分以下。宿泊費、旅費がもったいない。
そんななかに確実に音楽のスキルも入っていると思う。音楽にやさしい街だと思う。

「四十九日法要」が過ぎると忌中もケガレも終わります。いよいよ本番の春!
京都は穏やかな「けの日」が本当にありがたいものだと解かりました。

それでは「アメオトコ」の私。今夜は大雪の中お出かけしてきますね~。
ブログは30日に復活予定です。おやすみなさい。










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時計師の京都時間「京のいざこざ」

2019-01-25 09:14:27 | 時計修理

1月25日金曜日。お初天神市の開催日。
12月1月の強烈な売⑦利上げ不振が続くのでのんびり青空市へ遊びに行く度胸はない。
得意先のオヤジさんたちも自己防衛で自分で電池交換をやらかして失敗。バラバラのまま持ち込まれる。

時計が時計屋で売れない時代はある程度予測していましたが動きが急なのが心配。
いまや時計はネットで買うものなんだと実感させられる年末年始。実にサイズ調整の依頼が多い。
いまや一般客の依頼では電池交換を抜く日もある。
普及品500円の手数料で済むのでネット通販のほうがお買い得ということでしょう。
下手に街中へ出るとインフルエンザをうつされそうな節操のない時代。時計購入はネット通販の時代でしょう。

先日市バス46系統で後ろからいきなりゴホゴホ攻撃をやられたので即通勤バス路線を変えました。
週末は夜行バス長崎行の予定なのでうつされると大変なのだ。
大学全入時代です。下手すると注意したほうが刺される 富山大学の事件もそんな怖さがある若者がふえました。
京都では外国人より大学生のほうが扱いに緊張する。
満員の座席周辺は同じ大学に通う学生だらけ。みんなでくしゃみをすれば怖くない。
大学入試の偏差値より京都生活基準の偏差値があるとするとかなりポイントは低そうだ。
バス車内ではとくにマナーが悪く30点台。京都へ来るな!と言いたい。
車内はほとんどマスクを着けていない集団、小学生の遠足のようなレベルの突然の嬌声も聞こえる。
マスクを着けていると飲み食い、会話ができないのがインフル蔓延の理由のようです。
最高学府のイメージはとっくに消えた。

修学旅行生の皆さんはしばらく市バス利用は避けたほうが良いでしょう。
時計に対する常識も最近は変わった。誰でも時計を買える時代です。
G-SHOCK以来時計の扱いが粗雑になりました。平成時代に時計程ブランドイメージが急降下したアイテムも珍しい。
ソーラー電波時計で使い捨て時代のアイテムに落ち着きました。

バブル期にプレゼントで贈られた高級時計が止まったまま。最近の不況で買い取り業者のCFに乗ってとりあえず言われた通り電池交換!
ところが電池からの液漏れで修理費用4万円かかると言われる。工房では日常よく見かけるシーンです。
時計の扱い方を学校で学習しない。どこでも教えてくれない。そんな悲劇が毎日のように続きます。
「電池交換」は時計が止まった2週間以内に出しましょう!
自分で裏蓋を開けても閉められないのが通常の仕組み。時計専門店に行きましょうね~。
1月27,28はお休み。
電池交換はお早めに費をおかずにおいでくだされ~。










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時計師の京都時間「京の飛び道具」

2019-01-24 09:14:32 | 時計修理

1月24日木曜日。
あれよあれよという間に月末に向かいます。
明日はお初天神の25日。ゴーンは檻の中。まずは安心。
ぼんくら坊ちゃんが野放しなのが不安材料でしょう。
またトランプから武器をかわされそうです。外交遊びではロシアで遊んでいてくれたほうがまだまし。
戦争で取られたものは戦争で取り戻すしかない問題なのに「ドロボウに追い銭」の典型例です。
ボンクラは「ロスケは世界で一番信用ができない国民!とシベリア強制労働者」の皆さんに学ばなかったか?

最近高校生スポーツに飛び道具が目立ちます。
「ホームシックで暴力を使ってしまった!」とバスケの世界。明らかに外人の犯罪で暴力事件なのにホームシックだと許された。
ホームシックになると暴力を使うのか?よく解からない結論でしょう。

京都で年末の高校生駅伝を見ているとうんざり節操がない風景が目につきますね~。
いっそのこと遠慮なくアフリカ勢ばかりのメンバー構成で出たほうがいい。
愛知県、三重県など大人は外人研修の名目で実質低賃金労働者。子供の高校生は低賃金スポーツ留学と地域性が出ていいと思う。
トヨタグループの会社がまたまた技能実習生の不正労働で摘発されました。この地域の外人労働者の厳しい視線は怖いものがある。

「ドイツでバス通勤しているドイツ人はいない!」ヨーロッパで驚いたことにバスは移民の危ない乗り物だと友人から注意された。
ドイツ人は自家用車だけで通勤するクルマ社会が出来上がっていました。それでタクシーも利用価値がないので少ない。
トルコ料理の居酒屋文化があるのは移民で構成されていました。日本もそのうちドイツ化するのでしょう。

また、キャッシュレス社会が発達!となんちゃって知識人が言う。
ペラペラの消しゴムで消えそうなプラ・ユーロ紙幣を使う気にならないし、盗難、強盗が頻発しているので財布は掏られるためにある。怖い。

ところが「京の飛び道具」の皆さんは研究者が圧倒的に多い。真夜中に出会っても安心!心強い人たちなので180度判断が変わる。
大切なことではカードを使われたお店はカード会社から2~5%程度の手数料を引かれるのだ。慈善事業をやってくれている訳ではない。
カード社会は零細小売業煮は不利なのです。

京都は間もなく節分!」「おにやろ~!ロシアやろ~!文やろ~!あべやろ~!」の掛け声が聞こえていそうな社会になってきましたね~・
工房は現金だけ。電池交換1000円です。税込み。
お持ちしております。




















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