京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「南島原はネコ時間」

2022-06-29 09:30:21 | 時計修理

6月29日水曜日。京都から南島原へコロナ疎開してちょうど一年が経ちました。その間写真の保護猫ハナちゃんが去年の11月に家族に入りました。大村市まで行ったよ~。保護施設のおねーさんの指示に従って室内飼い。不妊手術、ワクチン接種を済ませての田舎暮らしです。

南島原はネコ時間。朝五時半起床、ネコパンチでたたき起こされる。夜寝床で本を読んでいると頭の上からネコが降ってくる。家族入りした当時はトイレの世話や母親が恋しいのか鳴き声などで夜中、丑三つ時に起こされたことを思うと今ではそれほど苦痛ではないのが不思議です。それでも突然ねこが降って来る。

時計の革ベルトはご注意!うまく隠しておいたはずがいつの間にか穴だらけになっています。またチェロの練習中には静かに聴いてくれるのですがチェロスタンドにかけたとたん駆け上がってくる、楽器は北大路ビブレ近くの「アメリカ屋」さんでしっかり調整してもらったチェロです、びっくりでした。

ネコは高いところにチャレンジする。いたずらは毎日のこと、障子紙は破るし襖はもとより欄間、屏風を破壊しました。コロナ明けに戻る予定の下京区での生活が心配です。

コロナ禍の次にウクライナ戦争が来た。極端な円安の影響が時計業界にも大きくダメージを受けます。時計は当然、部品、材料の3割高の値上げ、国内で生産されているはずの電池まで原材料の高騰での値上げラッシュはつらいもので、京都へ戻っても仕事を継続できるかが心配になります。さらに中国の台湾侵略リスクが残っています。

アメリカバイデン大統領のロシア政策の失敗が大きく、これをモデルケースとして中国が台湾に侵攻すると思う。「第三次世界大戦が起きるから~戦争はしません」ロシアクラスにも腰が引けているのでさらに中国に対してはもっと弱腰になるでしょう「口先三寸」政治がバイデンの特徴。国連は役に立たないどころか日本は脱退も出来ない。第二次大戦の敗戦国としてはどぶがね、ボッタクリシステムだった。

時計業界も影響を受けています。ドイツ・メルケルおばさんメディア受けがいいのが気になる。ドイツのロシア、中国べったりの政治の結果、時計のドイツ製は殆どが中国製品、その価格が品質にあわせて安ければ文句も言えないのですが立派に10万円前後なのだからコスパ最悪、カタログを見て価格を確認しておかないと「どうせ使い捨てだろう」と扱っていると客様のクレームに繋がります。「大学入学お祝い」「バレンタイン、クリスマスプレゼント」でもらった大事な時計の贈り物だったといわれてびっくりすることが多い。ウラブタを開けないと中国製だとわからないような仕組みも残念。裏ブタを開けるとゆがんでしまいふたが閉まらずに困ったこともある。日本人のドイツ製に対する信頼は昭和時代に終わりです。メルケルさんの経済政策は長いスパンで見ると大失敗だと思う。

メルケル、マクロンがウクライナのNATO入りを反対した責任も藪の中だね~。「死人にくちなし」ロシア軍に無残射殺された市民が哀れだ。ロシアでは民主的に選出されたプーチン大統領、選んだ責任のロシア市民の入国禁止、資金凍結などの圧力がかからないのもおかしい。プーチン一人悪者にしておけばいいのかね~?ロシア国内で起きる小さな反対運動をクローズアップするメディア。こんなロジックのすり替えが悲しい。

今回の参院選挙で消費税が問題視されていますがここ島原半島の物価を考えるとあまり気にならない、争点にならない。ここでは10日間で一万円あれば充分生活できます。つまり一月3万円の生活費をめどに予算立てて。自宅からきれいな海まで二キロ、空気がきれいなので病院には耳鼻咽喉科がない!アレルギー鼻炎の私は悲劇だ。

また京都ー島原間の輸送コストが高い!ロジスティックコストの問題が解決が出来たら島原半島はもっと経済的にうるおいのですがね~。

残念!時計の場合京都から工房まで宅急便で片道1000円かかります。ニャンコの場合LCC航空機では同伴料金5000円。当分京都には戻れませんね~。

今日で疎開一年目、まだまだつらい日々は続きますニャンゴロゴロ~。

 

 

 

 

 

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時計師の京都時間「京の復讐時間」

2022-06-26 09:29:40 | 時計修理

2022年6月26日曇り。

久しぶりの投稿です。コロナ禍が収まりそうな矢先、ウクライナ戦争での円安で再び冷水を浴びせられたような時計業界です。部品から材料まで3割以上の値上げラッシュで誰を恨むでもなくやりきれない思いの毎日が続きます。

「復讐するは我にアリ」時計師の復讐は時間を待つばかり?死神といわれるクロノス神に遣えるお仕事なのだ。誰かに復讐したい気分?ところがよく勘違いされるのが本来「復讐」するのは神様のお仕事なので一般市民は恨みつらみを忘れて穏やかに生きなさいという意味。時計師の哲学のようなものです。

時間がすべての恨みを解決してくれると指導されて生きてきたがなんとなく騙されていたような気分がする。最近、昔の理不尽な扱いをされた夢をよく見て目が覚めるようになったのも歳のせいか?

ニーチェの「神は死んだ」哲学世界に生きている私たち、「神様はお空におわしめし、世はすべて平和なり!」と言う無料?の監視システムは今や街頭の監視カメラに移り変わりました。神様の大事なお仕事「復讐」もネットの掲示板レベルに負けているようです。「国連」の定義も弱いものに強く、強きにくじける。弱いものいじめの存在だとわかった?

禅宗の教えでも「恩は石に刻め、仇は水に流せ」は「復讐」のイエスの教えと同じようなもの。京都市民は「仇・恨み」は賀茂川にドンブラコッコと流され、土手に並んでいる幸せ絶頂期のカップルの皆さんが眺められながら流れた先、大阪の海に流れていく。大阪「都構想」の恨みはらさでおくべきや~!こんなところに流れついたようで参議院選挙が近づきましたね~。

ここ南島原市では6月の市議会議員選挙で共産党議員の席がなくなりました。なんとなくワサビがないピリッとしないお寿司のようで、お子様メニュー市議会のようです。

今年は祇園祭が通常通り開催されるが手放しでは喜べない。「ウクライナ戦争」は終わりそうもないので時計業界の悲劇は続きそうで、浮かれてはいけない。またこの不況ではここ数年は南島原から京都に戻れそうもないようで寂しい限り。

今月29日で南島原工房が一年たちます。その間お客様の需要も変化してきた。京都ではカルティエ、ブルガリなど高級時計がメインでした。ここ最近はG-SHOCK、ニクソン、フォリフォリ、ハミルトン、タイメックスなどカジュアルモデルで一般の時計屋さんで断られるミドルクラスのモデルばかりになってきました。やはり高額時計は送付時の盗難リスクが心配になるのでしょう。電池交換5本以上の有料修理の場合変送料を無料にしています。それでも電池交換と送料合計の2千円と税は痛い出費だというお客様が殆どです。それでも時計がないと不便だ!

昨年11月に家族入りした保護ネコのハナちゃん。動物保護施設から不妊手術2万円(手術費18000、検査費2000円)、ワクチン3000円と予算より格安の治療費で収まりました。やはり保護猫を飼うなら島原半島に限るね~こ。朝、目が覚めたら布団の周辺はネコのおもちゃだらけの幸せネコ時間になっています。いつの日か祇園祭で金魚の浴衣を着せて蟷螂山のカマキリを見せたいネコちゃんだ。

ご心配をおかけしました!昔の「占い」による5月の星座が移るときに死ぬといわれたトラウマ時間も過ぎて今年一年また正常通りの生活です。まだ存命中ですよ~。残り希望1%の店はまだ生きています、よろしく。

 

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