6月22日火曜日。ヌーベル・パスティシュ時計修理工房は今日で終わりの日。新店の出店より閉鎖作業のほうがつらいものです。戦国時代でも「しんがり」敗退戦が重要だったように敗退戦でその会社のカラーが出てくるので気が抜けない。盛岡、秋田、札幌、富山、愛知一宮、豊田など閉店の専門家?「でかいトイレットペーパー」穴拭きバイヤーと言われる日々、売れ残り在庫処理で必ず直面することになる。最後のたな卸しでは解雇される従業員は一食触発爆発寸前、「あんたは社長のゴマをすっていりゃ~いいのだから気が楽だな」などど華やかな仕入れの仕事の裏に凄惨な業務がある。また、最後まで残って閉店作業を手伝ってくれたひとがその後亡くなったり悔しくて涙も出ない。ヌーベル・パスティーシュ時計工房はそんな名前のない人たち記憶のオマージュでもあるので簡単につぶせない。
新型コロナの影響か?あちこちで閉店告知の張り紙が目立ちます。何処も大変なのだね~!「気楽に閉店できる業種はまだいい、借金で閉店もできない」と書店のオヤジが言う。それにしてもこのボーナスシーズンの6月に時計関連の本が売れなくなったそうだ。
明日から移転のための準備に入り28日に引越し。長崎南島原工房は8月までに開ける予定になっています。6月に入ると雑誌が売れていよいよ時計の繁忙期に入ります。タイミングよく京都大丸さんでは時計フェア開催、さすがにぬけめない。高額時計から売れていく夏の繁忙期です。
時計の修理部門は8月になると忙しくなるのでそれまで準備しないといけない。時計製作工房は床が命です。気がおかしくなるほど水平にこだわるので壁などはどうでもよいのだ。時計旋盤など重量物の補強のため床に入り込むので今からちょっとうんざりしています。
まぁ~受け入れ準備が出来たらこのブログでお知らせしますのでしばらくお待ちください。それではしばらくさようなら~。