時計師の京都時間「京の孤高時間」

3月31日仏滅。
バカ殿が死んでしまいました。志村けんさんがあっさり死んだ。
昨夜チェロスケールの練習中、突然涙が止まらなくなりました。
昭和時代長崎の田舎でも志村けんさんの番組がありました。
京都に進学後同級生の話題についていけない田舎者でした。民放はNBC長崎放送の一局だけの時代。
父親の仕事の関係で県内を転校してそのたびにイジメにあったけどドリフターズはどこでもいっしょについてきてくれた。
志村さんがメンバー入りした年、私は19歳。国鉄湖西線の鉄道工夫で入学資金稼ぎの時代。
誰の助けも望めない孤高の時代。お互い新世界を夢見た時代でした。
今朝の朝日新聞に載っていた遺影を見ると腕にはフランクミューラー・ツゥールビヨン。
彼のセンスと経済的な大成功の人生でしたね～。合掌！

「月天心　貧しき街を　通りけり」　与謝蕪村。
今朝　仏光寺通りにある蕪村の終焉の地を通って貧乏時計師は出勤してきました。
京都産業大学のコロナ騒ぎで地下鉄はガラガラ。
今や大学全入時代なのに大学側のタラレバお粗末対応にびっくりします。それにしても不思議なことがある。
就職が直近に迫っている3月。民間企業なら事前の必須スキルの習得期間に当たる。
「中小企業診断士」「簿記一級」「会計士」「英検一級、第二外国語」などなど山積みの学習資料で追い込まれているはず。
こんな時期にのんびり海外旅行できる学生が存在したことに私もびっくり。これに対応できなかったのでしょう。

まして私の母校立命館の貧乏大学なら就職後の最低必要資金50万円程度におびえる期間になります。
馬に例えると京都大学は野生の野良馬、4年間は大学は生協だけ利用しながらどこかで生きている。
同志社は厩舎も餌もそろったサラブレッド。時折どちらの大学も立命館の馬がえさ場に集まることもある。
立命館はやせ馬・農耕馬の集まり、働いて仕事をしながら4年間行く抜く。
病気になるとその場でアウト！田舎へ帰って公務員なる。
私は何とか五回生卒、4回生で卒業できるのはよほど仕事運のいい学生なのだ。

上場企業に就職するならスーツ夏冬用に3着、カッターシャツ7枚、靴、靴下、下着などなど費用が即かかるぞ！先輩からおどされる。
給与は二か月後に支給されるのでその期間なんとかしのぐしかないのだ。それだけでも脳みそがお金のことばかりになる。
運がよかったのが嫁さんの父親の体形が私と同じでした。
「娘さんを嫁さんにください！」とお願いする前に「スーツ、靴をください！よかったら礼服も！」
なんというあつかましい息子。
なんと初出勤に靴はマレリー、スーツはオースチン・リード、カッターシャツは300番手の高級品。
いきなりどこぞの身の丈に合わないおぼっちゃまスタイルに同志社大学卒に間違えられてしまう。
京都は着倒れの街。京都美人を嫁さんにもらうと自動的に義父のキモノがついてくるのじゃ～よ～。

京産大・のんびり学生のコロナ感染ゼミは教育学部か就職先が公務員ゼミではないか？
銀行金融関連企業、メーカー勤務なら今時地獄の季節のはず。
お気の毒ですが今の苦労は30歳になったら役に立つよ！

新聞では「事前にもっと厳しく指導しておけばよかった！」学長が言うタラレバは悲しい。
今や大学全入時代でゆとり教育世代にびっくり、おろおろしている姿が見られるのも令和時代の特徴なのでしょう。
今回のクラスター感染では学生が悪いのではなく予測できなかった大学側の指導不足なのだと思う。

明日から4月。ブログはお休み。
工房は10時～5時まで臨時営業しています。ご利用ください。

時計師の京都時間「京の花冷え時間」

3月30日月曜日。花冷えの京都。
MKタクシーやら京都産業大おバカ旅行者の4人組発クラスターで飲食店までの道は遠くなってしまいました。
この大学に感染研究センターがあるのは皮肉か？役に立たない施設だったことは間違いない？
こんなクラスター大学の教授はクビ決定。
卒業式が中止になった意味・目的を無視してまでパーティーを開催するほど自分のパワーを確認したかったのか。
学生の安全より自己の満足感を優先した結果の感染。これは大学発の犯罪でしょう。
「ヨーロッパへ渡航禁止指示を守れなかった学生は単位取り消し」こんな指示レベルで感染を止められたはず。
そんな大学、教授に指導された学生へ授業料返金しましょう。
「危機管理能力」ゼロのお粗末さでした。

それにしてもボンクラ感染で京産大のOBの皆さんの怒りが爆発。
せっかく語学教育など中心に大学のイメージが上がっていただけに残念でしょう。
今朝の京都新聞朝刊は相変わらず忖度新聞でした。京産大に気を使ってか？肝心な教授名、ゼミ名卒業パーティの場所、時間などの記事はペンディング。
わざわざコンビニで京都新聞を買って損した。

写真のＧＵＣＣＩのようなヨーロッパの時計メーカー、代理店への修理品の送付は紛失などの危険があるので要注意です。
関係者に連絡が取れないまま2週間ほどかかりました。
時計修理の仕事は集団感染する危険は少ないお仕事です。
仕事中には会話もなく無口な性格の人が多い。私もその一人です。
出来れば一人で一日静かに時計をいじっていたいので私に会話能力を求めないでくださいね～。

残念ながら2月以降仲間内の集まり中止になったままです。
チェロとピアノ、バイオリンの音合わせの練習ができない日々にウンザリ。
MKタクシー、京都産業大学の影響でさらに京都集合の演奏会が危なくなりました。
これからもしばらくは忍耐の日々が続きますね～。

京都は徳川政権以来「アベノミクス」自民党まで長い歴史の暴政に耐える街。
コロナ対策の報道で新型コロナで売上が下がったことより「アベノミクス」不況の影響が大きいのだけどね～。
これでは万年貧乏時計修理業では補助金はもらえないのでしょう。

それでも「時計を止めるな！」今日も気合を入れて頑張りすよ～。

時計師の京都時間「京のおもてなし時間」

3月29日日曜日。雨の友引。
「アベノおぼっちゃま」自分の嫁さんのコントロールもできないのにコロナ感染拡大はまして止められそうもない。
工房にはテレビがないので平和な一日。
テレビを見ながら仕事はできないのでラジオを聴いて一日を過ごしています。
NHK受信料金がもったいない時計師。口惜しいので「麒麟がくる」を録画してきた。

日曜日の朝楽しみにしていたいたクラッシック音楽の番組「音楽の泉」の皆川達夫さんがおやめになるという。
92歳になられたそうで引退は仕方ないか？その代りに14時からの「ふかわりょう」の番組が今日で終わり。よかった！
なんとなく公平なNHKさんだ。

京都へイギリスから帰国されたご家族が新型コロナに感染陽性反応が出たそうです。
今が頑張り時。
京都でよかったね～！どうせ病気になるなら京都がいい。
海外在住の皆さんは元気な間に早めに戻られたほうがいい。

京都は親子三代続いた家族がジモティと認定されます。それ以外はみな「よそさん」でくくられる。
私のような長崎人やらフランス人、宇宙人までよそさん。「ワレワレみんなハ　よそさんウチュウジンや～！」
京都人の嫁さんから見ると長崎人も宇宙人も同じに見えるそうだ。
この「よそさん」に対するさりげないおもてなし感覚がなんとも気持ちいものです。
料亭に行くと「お醤油出しましょか？」と聞かれる。

京都と長崎は歴史的に海外からの影響を受けた共通するものがある。
京料理もどこか長崎の卓袱料理に似ている。
長崎のヘンテコ食べ物に「はとし」がある。これは私にとって危険な食べ物です。
エビをかまぼこ状に練って食パンで挟んで油で揚げるもの。
新地の中華街ではハトシとチャンポン・生ビールのセットが最高に合う。
残念ながら私はアレルギー持ち。ハトシのエビ、食パン、脂が全部がアレルゲンなのだ。
これを食べて夜行バスに乗る悲劇を体験した。
バスは2時間ほどでお休み前に佐賀県のサービスエリアにはいる。そこでトイレにこもる！
出発時間が来たのであわてて財布を忘れたままバスに戻ってしまったことがある。
直前に気が付いてトイレに戻って財布は無事でした。その後、バスの車内のトイレで苦しむ。
それ以来「ハトシ」は遠慮しています。

京都では「餃子の王将」のメニューのチャンポンのエビが危ない。見事に当ったことがある。
祇園の寿司屋さんで「鱧すし、鱧の落とし」を頼んだ。一万円札が飛んで財布が腹下しをしてしまう。
ムスリムのハラルに気を遣う京都人なら貧乏人でアレルギー持ちにも気配りが欲しいものです。

イギリスなど海外から帰国したご家族は京都は王将のチャンポン、長崎は「ハトシ」でアレルギーチェックをしたい。
これにセーフな人はうらやましい限りなのです。

新型コロナ騒ぎで今こそ京都のおもてなし文化を楽しみましょう。
旧型コロナと新型コロナの違いが判らない。
昭和生まれなので旧型のトヨタコロナに乗ったことがある。やたらと燃費が悪かったね～。
今日は雨。賀茂川の桜が雨に洗われてきれいですよ～。
早く京都へ戻って疲れを癒してのんびりしましょ～。ほっこりしましょ～。

時計師の京都時間「京の不要不急時間」

3月28日土曜日。裏千家利休忌。
工房周辺では緊急で不要不急の外出を控えている状況です。
昨日朝一のお客さんが京都新聞を見て知らせてくれました。
安心安全神話のＭＫタクシーに感染者発生！
乗務員が感染したまま営業を続けていた報道で私も真っ青！北区の居酒屋から四条通りまでよく利用していました。
直近のレシートを確認するとヤサカタクシーが最後の利用なのでほっとする。

80年代の学生時代からＭＫタクシーの無条件信頼が崩れました。学生時代嫁さんを自宅に見送る際には必ずＭＫを探して乗せた。
コロナの騒ぎでもＭＫなら安心やで～！家族、仲間を会話していました。
それが中国からの旅行者をのせて当たり前のように感染した。その後咳が出ているのにもかかわらず乗務を続けて感染を拡大。
「こいつら鹿児島のタクシー感染など学習能力がないのかね～！」
アホというしかない組織です。「乗務員が感染していましたさぁ～！」

いつの間にか乗客の安全より経済的利益追求型の企業に変わっていたのでしょう。
発熱チェックの審査も形骸化していた結果、北区全体の住人に赤信号！
ますます飲食店に客足が遠くなります。
なれ合いは怖いものです。
今回の感染で一番悔しいのは真面目なＭＫタクシーの運転手さんでしょう。4月5日までつらいお休みだそうです。
合掌！
3月の月末なのにまたしばらく宴会は中止！
自宅にはエビスビールをしっかり常備しています。わが家の冷蔵庫は買い占めたビールでいっぱい！
「不要不急？」の結婚を控えている娘と飲む毎日です。
「オートバイ、チェロなど不要不急の趣味、仕事も腕時計の貧乏修理屋。そんな男と一緒になったお母さんは交通事故のようなもんや～。」
こんな男に引っかからないように独身生活をエンジョイしているという娘を前に飲むエビスビールの味はホロ苦い。
味覚があるのでコロナではない証明ができた。
それにしても最悪入院しても左腕にはロレックスかカルティエをつけていたいものです。
いつでもどこに行っても必ず生き抜いてきた仲間の時計。
死ぬ時は使い捨てソーラー電波だけは避けたいものですね～。味気ない。

時計修理工房、修理だけで売るものは技術だけなので感染は避けられるお仕事？
時計さんがやってきたらまずアルコールで磨きます。ご安心くださいね～。
今日も6時半まで受け付けしていますよ～。

時計師の京都時間「京の利休忌」

3月27日金曜日。雨の利休忌になりました。
今日は表千家、明日は裏千家の利休忌。
武士でもないのに切腹させられ一条戻り橋に首をさらされた千利休。京の理不尽。
写真は「死ぬなら京都がいちばんいい」
埼玉在住の人が余命を宣告された後土地家屋を処分して京都にやってきた。それも京都のど真ん中の西陣地区。
最後の最後までエネルギッシュに京都を楽しんだ内容が描かれています。作者に感服！
京都の西陣地区の歴史が濃縮されたタイトな地域の紹介本ですがお勧めです。

東京ではパニックが起きているという。
オリンピックが延期になったとたん感染者が激増。大人の事情で都民は見捨てられていあのでしょう。
雨後の筍？検査をするほど感染者は増える一方です。
突然に首都圏の移動自粛指示で余計なパニックを引き起こした。小池知事がアホに見えてしょうがない。
ぞろぞろとレジに並んだ長い列のパニック東京の人たち。東京砂漠なのだね～。
ひょっとして知事はスーパー・小売業界の回しものか？これで食品業界が潤ったことは間違いないでしょう。
時計業界も何かやってほしいものです。

「人は寿命で死ぬ」伊集院静氏が言っています。
その人の寿命は生まれた時からすでに決まっているので突然亡くなったことで悲しむことはない。
時計師はいつの間にかひっそりと世間から消えて次に電池交換に行くとお店が閉まっている。
そんな死に方をしたいものです。

千利休の一条戻り橋に首をさらされるほどの存在感です。
秀吉が歴史から忘れられても千利休の茶道への影響は残っています。結局歴史は利休の勝利を証明か？
「寂びたるものは良し、寂ばしたるものは悪し」これがそのまま京都の哲学になっていると思う。

埼玉から死ぬために京都入りした人や大学卒業後30年ぶりに京都へ戻ってきた私。
京都・西陣に魅かれた思いがどこか共通点があるようです。
今日は利休忌。同じ一日でも「日々是好日」ゆっくりと進む京都時間は魅力ですね～。

今日は雨なので雨を楽しんでお茶をいただきます。
一期一会。
「当たり前のことがいつでもどこでもできるなら私はあなたの弟子になりましょう」　利休。
今日も当たり前に頑張る時計師なのだ。