京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「ネコの金沢時間」

2023-06-30 09:13:08 | 時計修理

「とうちゃん、大谷がまた打ったよ~!」ネコもびっくり、世の中、大谷のおかげで5ワットほど気分が明るくなる。

今日は6月30日。ここアリエ・リゾートに「コロナ疎開」して丸二年経ちました。亡くなった親が残した過疎地の不動産(負動産)を子供たちに残さない目的での移動でしたが何とか売り抜けた。20歳のときから48年間続いた病気・トラブルを繰り返した親の介護生活で今は68歳の夏、誰もほめてくれる人はいないのが親の負の遺産。

引越し準備で捨てるものが多い。今日は登山靴とビデオテープを捨てた。登山靴は迷った結果京都の山々では体力が持たない、なまじ靴があるために危ない山に入って皆さんに迷惑をかけるくらいなら捨てるほうがよい。愛宕山程度ならキャラバン、クラークスで充分です。ビデオテープは私が出番のコンサート映像が残っているが嫁も子供も誰も見ない、お小遣いを上げても見ない。せいぜい私の葬式の一度くらいでしょう。同じ理由で高校、大学のアルバムもとっくに捨てた。終の棲家は京都の下京区に決めていますが働ける間は工房を続けます。安値で売却した土地家屋の評価額が360万円超でした。これに基づき固定資産税が決まる。税収のために実勢価格と大幅に違うがこの乖離が大きいほど過疎レベルがわかりそうです。東京・首都圏にあわせた税法で地方が苦しんでいるのだ。

「とうちゃん、今日も無事だったにゃん、ネコの神様に感謝!」一年の半分がすぎました。年の始まりに何度繰り返してもかつてないほどの大凶の占い結果が出た。占星術ゾディアックで占ってらもっと悪い。時計業のかかわりで天文学を学習してきたが知らなくてもいいことを調べてしまう。「かもしれない運転」から「かもしれない生活」に危険度を拡張する。

おかげで危ないバイクも早々に手放したくらいの恐怖でした。前を走る車がパッと赤く急ブレーキランプがついた後にウインカーが出るのが島原走り。ホンダマグナ250CCは車体が200キロ超と重いのですぐには止まれない。何度か追突寸前の危ない思いをするが二度三度と続くとさすがに怖いのでさすがにあきらめた。島原半島のツーリングでは気をつけましょう。春先から花粉、PM2.5,黄砂と休みなく襲ってきた。アレルギー体質だから「コロナ疎開」を決めたのにこれでは病気をもらいに来たようなものでした。

さらに先週から続く異常気象の長雨。一週間以上続く雨はまるで冬の金沢気分です。部屋干しのシャツはコタローのお尻のにおいがする。コタローが寝るときに私にお尻を向けて寝るのでそれと同じ匂いだ。やりきれない。

コタローは金沢を知らないがこれで旅行に行かなくても島原で体験できる強運ネコ。いつまでも吹雪く金沢でいきなり京都行きの雷鳥に乗って青空を見に行ったことがある。この長雨があがると今度はシロアリ、羽アリの飛翔が始まります。夜明けが近いほどくらい夜。

「7月になると次第に運気が快復する!」ことを信じて頑張りましょうね~。今日から巨人戦、ドームなので雨でも大丈夫だ。残念なサトテルはまだ大凶の中なのでしょうかね~、明日から7月そろそろ出番だよ~。

 

 

 

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時計師の京都時間「ネコの王子様」

2023-06-29 09:05:30 | 時計修理

お外から丸見えコタローの昼寝。今日は「星の王子様」の日。サンデク・ジュペリの誕生日。1900年(明治33年)の生まれ。

「見えんもんが何で大切なんやぁ~!愛だって、夢だって、時間だって金で買える」日本国内全員が大阪商人のようになっているような時代に星の王子様のお話もピンと来ないか?

最近一般の修理依頼品でリューズがさび付いているものが増えた、夏が来たのだ。リューズ周りのトラブルが多いのがブルガリ・ソロテンポ。リューズが明らかに設計ミスの鏡面仕上げ。ギザギザが入っていないので滑って回らない。このモデルのユーザーは今月が閏月なので日付けカレンダーを一日早めてみてください。日付けが早送り出来ないようであれば早急に時計修理店にもって行くことをお勧めします。巻き真の錆を落とすと元に戻ります。時計の故障は歯医者と同じ現状維持はないので早めに行くことでしょう。

工房の移転先がなかなか決まらない。京都市内はあきらめた。数年前から2~3割の値上がりです。もともと敷金2ヶ月、礼金1月、家賃2か月などとボッタクリがまかり通っている地域です。おまけに更新料など意味不明のボッタクリが延々と続きます。これなら市内をあきらめて周辺の土地家屋を探すか?オヤジ一人のワンオペ工房で一般のお客様が利用するようなお店でもないしね~。コタロと二人、時々嫁で静かに暮らせるといい。どうせ祇園祭には間に合わないし、岡崎のルーブル展が終わるまでに引っ越しが出来ればいいでしょう。

「心で見なくちゃ~かんじんなものは見えないものだ」時計師の商売道具の「時間」も眼に見えない。歳をとればとるほど残り時間を計算しながら修理失敗の思い出に悔し涙に掻き暮れて終活になだれ込む。大リーグのカウントダウンのような慌しい時間の流れになってきました。明日は北野天満宮「夏越の祓」今からでも遅くない知恵をつけてもらいたいものです。

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時計師の京都時間「ネコの質草」

2023-06-28 08:54:03 | 時計修理

今日も雨と地震、最悪の占いの六月もあと残り3日になりました。コタローのようにゴロゴロ寝て暮らしましょうね~。テレビをつけるとワグネラ、ワグネリ、ワグネル、ワグネロの報道ばかりで飽きた。戦争で軍が負けた瞬間に一気に被害が増大するという。ワグネラロシアに戻って、ワグネリ歩いて、ワグネルみんなでワグネロ逃げろ~ウクライナ戦争も一週間が見ものでしょうかね~。プリゴジン氏にとって質草ワグネルは不要になったのだ。

阪神タイガースの梅野の質草が気になります。岡田監督が毎回のように「お~ん、ボールは打つな!」。ところが馬の耳に念仏の梅野。相手投手の柳にとってストライクが不要のオアシスのような安全パイでしょう。「バットを振ったところにボールが来ました~!」リアル江越スピーチそのもののバッテイングから抜け出せません。金本、矢野と5年も続いた「ボールを見ない大振り指導」からまだ抜け出せないでしょう。「負け試合」を覚悟したとたん相手の三塁手のエラーのグダグダ試合にうんざりする。星野監督オマージュで半分ドラゴンズファンの私。甲子園に行ったドラキチには高いチケットになりました。キャッチャーのトレード一発で梅野の質草は流れそうなのが心配です。5年間染み付いた癖が直せない不器用な人なのでしょう。

「仕事の質草」といえば昭和時代なら外国語でしょう。多少本人のスキルが低くても雇ってもらえた。コピー機が一般になかった時代は達筆であることが質草になりました。時計業界も修理技術が質草になった懐かしい時代。当然後輩には技術指導はしないまま質草にしがみついていました。今や殆どの時計が使い捨て、またメーカーでは技術不要のユニット交換。修理職人はあっという間にクビになってしまいました。

新美南吉「おじいさんのランプ」を「おじいさんの時計」に替えてみる。ランプ屋のおじいさんのように気持ちを切り替えられることが出来たら素晴らしいと思う。ところが引越しが決まり使う機会も少なくなった時計修理工具をまた京都へ持ち帰ろうと丁寧に荷物を整理している私。ランプのように捨てることも出来ずに一つ一つ箱に入れていくが突然、作業中に脱力感が出てくる。「私の人生、何かの役に立っているのか?」

タイガースの梅野の質草はまだ間に合う。無残に追い出された江越が変身して見せてくれて昨日もヒット一本打った。ネコのコタローの質草はノラネコ生活を体験した強さでしょう。京都で何とか一緒に暮らしていけそうなのんびりとした性格がいい。今日も雨!荷造り作業が続きます。

 

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時計師の京都時間「ウマに念仏、ネコにタイパ」

2023-06-27 07:52:56 | 時計修理

 

「ヤモリのやもちゃんが遊びに来たよ~。」梅雨が明けると珍しくもなくなるやもちゃんのパフォーマンス。やもちゃんのタイパ(タイムパフォーマンス)は逃げ足でしょう。ネコとかけっこで負け知らず、時々シッポを落としてしまうパフォーマンスがあります。

昨日は耳鼻科、床屋と苦手なイベントを一気にこなしました。島原の病院で笑顔を求めてはいけない。よくタベログの口コミで「店員の愛想が悪い」と書込みがあるが島原生活を体験するとその後のクレームは少なくなるでしょう、長崎県全体のお店がびっくりするほど無愛想に慣れてきた。現役時代、店舗管理で一般に城下町は接客レベルが低いといわれています。仙台、盛岡、金沢、岡山で慣れているので島原もお仲間入りだ。比較するものが大阪、京都、神戸なのでちょっと比較される城下町が可哀想な気もする。(逆に有家町の図書館のみなさんの愛想がいいのがちょっと怖くなる。)五十嵐貴久著「スカーレット・レター」を読みながら何とか病院の長い待合室時間をこなした。本も病院もおかげでくたくたの一日でした。お留守番コタローの土産に煮干を買ってきた。「とーちゃん、ケチケチせんともっとちょうだい!」袋まで破られる大好評でした。これで少しは時間が持つ。

「やっぱり、モーツアルトはよかね~。ビリビリ来るニャンコ~!」ネコは音楽鑑賞の定位置を知らない。所詮素人の音楽好きニャンコだ。

朝6時前から「とーちゃん遊んでほしい。」「遊んで」「こら~オヤジ遊べ!」次第にエスカレートする。最後は枕をホジホジしてくるので起きてしまいます。ネコに時間無制限、自由なネコがうらやましいね~。

 

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時計師の京都時間「ネコの身辺整理」

2023-06-25 11:05:28 | 時計修理

「とうちゃん、それも捨てるの?」驚くコタロー。8月京都へ戻ることが決まって断舎利真っ最中です。古いアルバムも捨て、ぬいぐるみ、人形も「燃えるごみ」の中に捨てる。捨てられないのがCDとチェロの楽譜、昔の登山靴ザンバラン・フジヤマ。今の時代Youtubeがあるので音源探しにCDは不要。殆どがチェロに関するCDで200枚ほどの量にため息をついています。私が死ぬと粗大ゴミ化する。頭で理解できても捨てられない。重くて硬い登山靴も厄介だ。京都に戻っても雪山にチャレンジすることはないし仲間のすべてが山を卒業しています。それでも足にピッタリと遭う靴は一度捨てると代わりは見つからない。キャラバンのトレッキング・ブーツも数週間かけて馴染んだものなので捨てられない。

二年の間に掃除機は二台壊れた。犯人はコタローだ。掃除機にネコは大敵、最強マキタの充電式掃除機もあえなくダウン、店舗でも永年使えた優れものなのにネコの毛恐るべし!モーターは動くのだが樹脂の部分にネコの毛が挟まった熱で剥離してしまいました。

今日は「アンネの日記」が1947年6月25日初出版された記念日、この本も先週捨てた。「夜と霧」も一緒に紙ごみで処分した。これで600万人のユダヤ人迫害の歴史、ホロコーストの記憶も薄れてくるのでしょう。単行本、文庫本は殆ど図書館利用だったのでボロボロになった本を思い切り捨てる。書物を捨てる罪悪感は昭和世代の特徴だという。コタローと時計道具、材料とチェロだけあれば世界中どこでも生きていける。

「とーちゃん、今日も負けたね~、打てないにゃんね~。」トラネコのコタローと一緒に観戦、昨日は立命館大学卒の東君にあっさり降参。大学OBなので8回くらいで降板してもらい抑えを叩いて逆転勝ちを夢見ていたのですがそのままあっさり完投してしまいました。残念!今日は遠慮が要らないので勝ってほしいものです。引越しで阪神タイガースグッズのトラッキーやメモリアル時計なども捨てられない。

京都へついたらFMアルファーステーションで谷口キヨコさんの放送をコタローと一緒に聴くのが目標の夏になりましたね~。そんな夢を見てまた作業を始めるのだ~!

 

 

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