京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2012-03-31 12:46:45 | 日記

大荒れの月末。4週連続の雨の土曜日。最低の人出、屋外イベント。

災害にも天災と人災があるが3月は複合災害の大不況です。
歴史的な内部留保をしている大企業ならともかく中小の流通業は呆然としているところでしょう。

「ドジョウ」不況。
優先順位を完全に間違っているアホー政権です。
被災地復興、経済復興から眼をそむけて「消費税」増税に固執したため、社会ガタガタ、政治もガタガタ。
歴代NO1の容姿の醜さ、言語不鮮明なリーダーを選んだ与党、政党の議員。自分たちの責任のがれの保身に大変だ。

「ドジョウ」「AIJ」「東電」のトップはなんとなく同じ臭いがしそうだ。
「無責任」臭い。悪臭がプンプン。
「騙すつもりでなかった!」とみな同じせりふなので分かりやすい。

「東電」など電力各社から賄賂漬けの原発依存大学の学者も悪臭災害の仲間だ。
「賄賂をもらっていても公平性は保っている」そうだ。あきれた。

企業が資金を出す時には必ず「目的」が必要なのだ。
「目的」のないお金は出金出来ません。社会人なら常識です。

「こいつは使える。言う事を聞きそうだから100万にしよう!」
小学生でもお金をもらったら相手の目的くらいは分かるはずだ。

大企業のトップも、結局、執行猶予処分のお仲間判決「司法」のトップも、大学の理学部も糞まみれの3月でした。
このようなアホから明るい未来が見えるはずがないのだ。
せめて「はげ」散らかした頭を雨空にさらして「照る照る坊主」になってほしい。

このような真っ暗な社会の中に旅立つ若者。
「最近の若者は醒めている!」と朝日新聞の社説に書いていた。
このような理解と分析でよく新聞社に勤められるものだと感心した。

「憲法8条」に皇室への献金が禁止されている。これを変更したい。
「ドジョウ」に献金することは合憲で皇室はダメなのがおかしい。

これを変更。東北をはじめ日本の「お祭り」を皇室が管理したい。
全国から寄付を集めて「山田町」や「釜石市」のお祭りを盛大にやるのです。

地元の力では高齢化でお祭りの復活もおぼつかない。生きて行くだけで大変だ。
若い人からお年寄りまで皆で力をあわせてお祭り復活です。

「消費税増税」より「憲法8条」の改正にエネルギーを使うと次の選挙には勝てる?!

写真は京のお勧め「旧暦と暮らす」松村賢治 文春文庫590円+税。
旧暦の行事も皇室が管理していただいたほうがしっくりと合います。
スローライフの知恵暦はお勧め!










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時計師の京都時間

2012-03-30 12:51:36 | 日記

難関G-SHOCKフロッグマンWCCS。
電池交換!1000円。
ヌーベルパスティーシュ時計修理工房が京都の洛北にある。中心部から車で20分。
遠いのだ。

わざわざ街中からやってくるお客様にはそれぞれ事情がある。
代表的なものがこのフロッグマン。お持込の2個ともフロッグマンでした。
ウラブタをあけるときに工具を壊すことが多い。厄介な時計なのです。

ベルト、ウレタンカバーを取り外して強力オープナーでなんとか開けることが出来ました。
リセット操作後、防水パッキンを回復させます。
裏ブタを軽く閉めて時刻合わせ。正常に作動することを確認後、本格的に締め上げる。
約15分で修理終了。やれやれだ。

修理をお預かりする時には必ずウラブタに傷がつく事を了解してもらいます。
特に限定モデルには気を使います。
今回は無事に終了。
遠くまで来ていただいたお客様に感謝なのだ。

上賀茂神社が近くにあるなど名所旧跡が多いので時計を預けて観光の帰りに受け取る。
ところが時計の引取りを忘れて自宅にたどり着いてから気がつく人も意外と多い。
気をつけましょう!

4月の8日はお楽しみ「やすらい祭」今宮神社。
京都3大奇祭「やすらい花」とも言われます。
「葵祭り」「祇園祭」「時代祭り」の京都3大祭りと勘違いされる。

「やすらい花」「鞍馬の火祭り」もう一つが「太秦の牛祭り」

「牛祭り」は10月10日夜中の10時から開催。
真夜中の2時くらいがクライマックスだそうで人と牛が暴れ回るそうだ。
広隆寺の境内にあった「大酒神社」のお祭り。今はない。
少し激しいお祭りなので現在は休止状態らしい。

西陣に住んでいる私。「今宮神社」は町内の氏神様です。
「4月8日」の午前中はお祭りを見ないと気がすまないのだ。

昨年は口の周りには「あぶり餅」の白味噌がデロり~んと付いていた。いい年をして恥ずかしい。

午後1時からは今度は上賀茂神社で「加茂曲水宴」がおごそかに開かれます。
(野点券つきで1000円)
1182年起源。小川をゆっくり流れる間に歌を詠むのだ。
さぞやあせった事でしょう。
「もう流れて来てしもうたにゃ!どうしよう~!」なのだ。

こんな日でもこつこつと仕事にいそしむオヤジだ。
時計を預けている事を忘れないでくださいね~!







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時計師の京都時間

2012-03-29 13:08:38 | 日記

穏やかな京都。
晴天に油断していたら黄砂が舞い降りていた。
私は「黄砂」アレルギー。
車も砂だらけなのですが水で洗い落とすのが面倒だ。
人間も車も大変な被害です。

明日は雷が鳴る「雷乃発生」の日。
気象庁は肝心な情報は後回しだ。

公務員や政治化がゆる~くても日本は大丈夫!。
本心は全く当てにしていない、消防署と警察署がしっかりとしていればいい。

それにしても京都の不況はすごい。
歴史的に貧乏生活に慣れっこの京都だが今回は厳しい。

江戸時代 祟りのように現れた最悪将軍「家光」の頃よりは「ドジョウ」のほうがひどい。
当時は原発が無かったので水だけは安心して飲めました。

「ドジョ~」のひそかな心配。
このままでは、「オーストラリヤ」から買い付けたウラン燃料がだぶつく。
一日でも早く原発を再稼動しないと燃料が売れないのだ。
そうなると日本の商社の儲けが少ない。
結果、商社からパーティー券を買ってもらえない。
次の選挙で負けてもいいから、いま、少しでも稼いでおかないと老後が心配。

そこで、いつでも換金できる「高級時計」が売れる。
知り合いの時計屋さんから「全く時計が売れない!」と怒られた。
先日ブログで「高級時計」が売れていると書いたのだ。

「高級時計」が売れているのは首都圏だけのようです!
時計業界は「格差社会」の縮図です。

「時計販売シェアー」、人口20%の関東地方で70%の売上が推移しています。

1千万円の高級時計を一人に売るほうが優先される。
1万円の時計を千人に売るためにはコストがかかる。無理はしないのだ。

「一千万円の時計」を売るためには200枚のDMで充分。大規模な販売店ほどDMの枚数も節約できる。
 
高級官僚や大企業の役員クラスが生息しているのが関東。
残念ながら?このゾーンは時計のことに詳しいので余計な説明は不要。
バーゼル・フェアー、ジュネーブ・フェアーなどの情報には敏感で感心するほど。
「ニース」「ジュネーブ」高級ゾーンの情報がタイムリーに分かるので便利なおじさんたちだ。

「生息分布図」を時間軸で理解しましょう。年毎に情報も東京にシフトしているのです。
地方の時計店が「高級時計」が売れている!とニュースを見て高額時計を仕入れるとひどいめに遭います。

ちなみに関西の高額所得者は銀座の「和光」「松屋」などでお買い物をします。
出張のついでに購入するのだ。「三越」「大丸」なら関西にもある。

彼らが私の工房などに来る目的は「情報」を仕入れるためなのです。
お金は地元に落ちないシステムが出来ているのだ。

「地方」の時計師は千円の時計電池交換が命。
都会の夢のような話に惑わされないよう地道に生きていきましょう!
「黄砂」の砂をかむようなお話でした。

明日30日から3日間
「京都大アンティークフェア」が開催される。
アンティーク部門は関西が中心。
普段、敷居が高いお店も出店するので楽しみにしている人が多いのだ。








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時計師の京都時間

2012-03-28 16:41:50 | 日記

今日はお休み!
お天気は今年の3月を代表するような悪さです。
突然の雨に観光客の皆様は大変です。

今月も無事終了。「晴明神社」で感謝のお参り。
写真の「晴明井」には長蛇の列です。霊験あらたかな井戸なのだ。
「まずは神殿にお参りしましょう!」と宮司さんが言っていました。

「晴明神社」から御所を抜けて「三月書房」へ
御所の九条邸を通るときに華やかな青空がのぞきます。


桃林の桃の花はまだつぼみです。
梅林もまだまだ6分咲き。


御所西のマンションの鬼門よけの「猿」
御所の北東にある「猿」には金網がかけられています。夜中に抜けだして暴れないように閉じ込めてあるそうだ。
マンションお猿はまだ若い!

無事に「三月書房」にたどり着いたときには疲れてヘロヘロ。
書店の中で本のタイトルを見ているだけで疲れが吹き飛びます。
いつもながらぐるぐるとお店の中を回る。
「この本を買う人はどのような人か?」余計なことまで考えるのだからやたらと時間がかかる。
オーナーのセンスと知識には脱帽!。

海外に「日本文化」として紹介されている伝統文化。
茶道、華道、絵画など殆どが京都文化でしょう。

西陣に「紋屋町」があるのですが「紋」のデザインも京都。
平安時代からデザインの宝庫です。

「京都」や「堺」など文化の発祥地を正確な情報を発信して欲しい。

海外からの研究者が歴史も資料もない関東周辺で疲れ果ててしまうことを指摘されるのです。お金も時間も使い果たして本命の京都にたどり着く悲劇が繰り返される。

私が海外に向った先でその土地の歴史、文化を冷静に判断できました。
時間の重さにプレッシャーは感じないでいられました。

むしろ、アメリカなどには上からの目線で見ることが出来たし、
「パリ」もそれほど都市の歴史が深いわけではない。19世紀からの街なのです。

「千年都」の京都を楽しみましょう!

「千円都」とも言います。
千円あれば地下鉄、バスを乗り継いで市内各所を回れる。
岡崎の「都メッセ」の設備に図書館があります。伝統工芸関連の蔵書が多い。お勧め無料設備なのだ。

寺社仏閣では春の特別公開も準備されつつある。
今のうちに体力を整えて用意しましょう。
出来れば4時間歩くだけの体力が欲しい。
山登りに望むような準備で京都を散策してください。

雨具は充分に装備する。傘は不便です。
片手に案内パンフレット、片手にカメラを持ちます。
両手が自由に使えるように準備するのです。

京都御所から相国寺を訪ねて「さざれ石」の下賀茂神社へ。「みたらし団子」までおよそ2時間のコースなど結構ハードなのです。
午後は嵐山に向うとなるとその夜は筋肉痛でヒ~ヒ~泣きます。

将来は日本の伝統文化の伝道師になる皆様!
頑張って体力をつけて歩き回りましょう!

明日も天候不順!
春は「花冷え」の季節。
「三月書房」で見つけた本を読みながらストーブの灯油を全部使い切るのだ。
小さな楽しみなのです。











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時計師の京都時間

2012-03-27 12:55:48 | 日記

京都は快晴!
京都大学の卒業式の日。おめでとうございます!
私がボランティアをやっていた頃の最後の卒業生です。
 以降は時計修理工房の関係で離れることになりました。


神戸の震災から17年。当時40歳の私も今年で57歳。オヤジだ~!じじいだ~!
気を取り直して仕事!

「掛時計が遅れる。」相談が来ます。
写真のようにムーブメントがプラスティックの樹脂製。
ローターの軸も樹脂で出来ています。使い捨てムーブなので部分修理はほとんど不可能なのです。

時計がこのように壊れる10年頃にはメーカーのメンテナンス期間が過ぎているためにムーブのフォローはありません。
そこで市販のムーブメントを使うのです。
針の「はかま」を取り替える作業が難関です。
修理費が3000円以上かかるのでほとんどのお客様があきらめて帰るのが現状。

「ロレックスのベルトがゆるい!着けているとすぐに外れる。」
時計店に行くと日本ロレックスに送りますといわれたそうだ。
お店で強弱を調整する事が出来ます。

写真のようにバックルカバーから下のバネ板が1ミリ程度出ている状態に調整する。
何度かチャレンジしてみましょう。特に女性の場合強すぎると時計を外すときに爪を傷めることがありますので好みを聞きながら調整しましょう。

基礎編の対応なのですが一般のお客様は意外と困っているのです。

「時計師は生まれ変わりを信じている!」
時計師が生まれ変わっても時計の仕事をするそうだ。だからおかしな仕事が出来ない。

時計の仕事をしている人を一人一人捕まえて聞いたわけではないのです。
この業界に入る時にそれとなくこの感覚が身につきます。

「修理している時計は自分より長く生きる。」
「この時計!どこかで見たことがあるよ~!」時々なつかしい、そんな気がすることがある。
50年前の時計なのだからその可能性はないのです。不思議だ。

後世の人に恥ずかしくない仕事をしようと思う。
時間の哲学はサイクル系。永遠に時間が循環して戻ってくる考え方の業界です。
京都の「伝統工芸師・ものつくり」の皆さんも同じようなので京都は住み心地がいいのです。

毎年7月の炎暑の中、五条通に清水焼の「陶器市」が開かれる。
神戸の震災の年も開催されました。
ところが陳列されていたのはごく少数。寂しい「陶器市」だったそうだ。

「K」商店をはじめ清水焼団地の皆さんは自分の焼き物をトラックに積み込んで神戸で配ったのです。
「紙コップ、アルミ」での食事はつらいものです。

「大事に家の宝物として使っているのよ!」
私が京都から来た事を知ると清水焼のお茶碗を見せてくてた人がいました。うれしい。

あれから17年。
昨年の「陶器市」も同じ、ぱらぱらの品揃え。
地元の人は少ない品揃えの棚から争って買うのです。
売る側と買う側の気持ちが一致する。
今年も楽しみ!今、一生懸命に作っている事でしょう。

東北や神戸の皆様は京都のお客様だ。
食器や着物など「京モノ」を地元のお店が扱ってくれたので私たちが生活が出来る。

京都に観光でやってくるお客様よりも地元の商店で「京もの」を買っていただくお客様を大切にしたい。

「5年償却」で捨てる。前シーズンのものは着られない!
「使い捨て文化」直線系の時間の考え方は似合わない町です。

昨年からヨーロッパの時計を中心に高額時計がよく売れているそうだ。
パテック・フィリップなど次世代まで残せるものが人気なのでしょう。
「京都創生」もこの辺がヒントになりそうです。

ルイ・ヴィトンのモノグラムデザインは京都発。DIOR・パリジェンヌの千鳥も同じ。
私が生まれ変わった時にまた修理の出会いができれば良いと思う。
「グランドセイコー」も史上初の売上らしい。「頑張ってきてよかったね~!」と思う。















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