京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「ネコのイースター」

2023-04-08 08:56:05 | 時計修理

明日は復活祭・イースター卵の日。ノラ猫生活が長かったコタロはハンモックがお気に入り、雑食性、私が食べているものは何でも気になるようで寄ってくる。部屋から追い出されてもドアの前で開くのを待っています。昨日スーパーでお刺身セットを買っておすそ分けをすると大喜びでした。先の花ちゃんは生まれてカリカリだけで育ったのでお刺身には無関心。コタロはサツマイモ、お刺身、アジの開き、チーズが大好き!塩分が多い魚の干物やチーズを与えられないのでスーパーで刺身を買ってしまうバカ親なのだ。明日はイースターです。ゆで卵はネコが食べても大丈夫なのでちょっと楽しみなのだ。

鉄道時計のお話。国鉄時代から鉄道関係者へ支給品を鉄道時計という。鉄道マンに自動巻き時計を与えてはいけない!毎日朝礼で揃って時刻あわせをやるのでクオーツ時計に限る。クオーツ時計は進むように設計されているのでリューズを1~2秒引っ張るだけで済む。もちろん正式な鉄道時計は大量に作られているクオーツの中でも年差10秒以内の精確な懐中時計が採用されていたので朝礼で基準時計として使われます。そんな鉄道時計は高価なものでした。時代は昭和から平成になり電波時計が生まれてきた。ある日突然JR九州での正式支給品がカシオの1万円程度のデジタル電波時計が採用された時にはショックでした。確かに時刻は正確で安価な時計で鉄道会社には従来よりはるかに予算を節約できる。時代がアナログからデジタル時計への交代の出来事でした、鉄道時計の誤差ゼロの精度を目指した神話が一瞬に消えた。今でもアルプスを走るスイス時計の根強い人気の鉄道時計を見てもそのデザインだけで信頼できそうな時計は昔話になりました。その後起きたJR福知山線の脱線事故は時間が数値化されただけの存在、デジタル時代の悲劇のように思えます。

ネコにアジの開きを与えてはいけない。鉄道会社の入社祝いに(本人が望んでも)ロレックス、オメガなど機械式時計を贈ってはいけない。ただ休日に自動巻時計を使う鉄道マンが多いのも事実。面白かったのが奈良交通のバスの運転手さんが何気なく左腕にロレックス・サブマリーナ、運転台に卓上用の電波時計が乗っていました。毎日の仕事で使う腕時計が電波カシオならロレックスにあこがれるのも解る気がします。せめて生誕40年のG-SHOCKなら我慢できるがチープ・カシオではつらいものがあるね~。

コメント
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