音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■私の≪浅田真央&キムヨナさんへの感想≫が、東京新聞「こちら特報部」に掲載■

2010-02-27 17:14:25 | ■楽しいやら、悲しいやら色々なお話■
■私の≪浅田真央&キムヨナさんへの感想≫が、東京新聞「こちら特報部」に掲載■
                   10.2.27  中村洋子


★昨日お昼前、「バンクーバー五輪、女子フィギュアシングルの演技、

特に、浅田真央さん、キムヨナさんの ≪ 音楽と演技 ≫ について、

感想をお聞かせください」という、突然のお電話が、

東京新聞「こちら特報部」から、ございました。


★普段、ほとんど見ないテレビですが、せっかくのご依頼でしたので、

真剣に2時間あまり、リンクで舞われる美しい演技の数々を、

拝見いたしました。


★本日の東京新聞朝刊、「こちら特報部」の右ページに、

≪芸術性では「浅田真央勝利」≫という見出しで、

私がお話しました内容と、衣装面でのコメントを加えた記事が、

7段で大きく、掲載されていました。


★最初の文は、

「浅田選手の方が、芸術性が高かった。

金選手は大衆性で観衆の受けも良かったけど、

音楽家からすると『無難だが単調な金』より、

『挑戦してミスした浅田』のポイントが高い」。


★お電話では、浅田さんのすばらしいリズム感についても、話しました。

技を出さずに、氷面を滑走している時の彼女の肩には、

音楽の拍子とピッタリと一致した、小刻みな動きが見られました。

これが、観客を飽きさせず、彼女と一体となって、

「4分間」を楽しませる原動力であると、思います。

演技する浅田真央さんの呼吸と、観客の呼吸とが、一致するのです。

観客も、自分自身が演技しているように思ってくるのです。

これが、芸、あるは芸術、技でしょう。

これは、音楽や舞台芸術でも、同じです。


★キムヨナさんも、素晴らしいですが、

大技と大技との間の滑走で、一瞬、

リズムが消える時が、何回かありました。

次の技の準備のために、途切れてしまうのです。


★音楽、例えば、フーガの例を出しましすと、緊張感を伴うのは、

大技に相当します「主題の提示部」、

これは、第一、第二、第三提示部と、続きます。

その緊張を解きほぐすものとして、提示部と提示部をつなぐ、

エピソード(嬉遊部)が、あります。


★実は、ここの処理が、演奏上、一番難しいのです。

聴いている人を、リラックスさせなければいけないのですが、

演奏者自信が、リラックスしてはいけません。


★最新の注意をもって、聴く人の呼吸を、自分の呼吸と、

一致させるような、テンポとリズムを保ち、

次の大技(提示部)へと、向かっていくのです。

キムヨナさんは、この嬉遊部を 

大きな高揚感へと、結び付けることがなく、

平坦な印象を、与えがちです。


★最高得点を獲得した彼女の、次なる課題は、

そこにあると、私は思います。

現状のままを繰り返しますと、すぐに飽きられることでしょう。


★クラシック音楽のコンクールでも、

全く同様なことがいえると、思います。

音楽の場合、コンクール入賞は、単に出発点でしかなく、

その後、どのような音楽を作りたいか、どう燃焼していくか、

本人がコンサートや録音、作品で、一生世に問うていくことが可能ですが、

スポーツの世界は、極めて限られた短い現役期間に、

自分を、表現しなくてはならないうえ、

音楽コンクールと同様、審査員が完全に公正であるとは、

言い切れない面も、あるようですので、

昨日は、美しいものを見た、という感動とともに、

溜め息も、ついたのです。


★クラシック音楽の例えば、ピアノの場合、

ここまで、崇高なレベルに達することができるのかと、

言えるほど偉大な演奏、

例えば、エドウィン・フィッシャー、ヴィルヘルム・ケンプなどの

大芸術家が、若干のミスタッチなど、ものともせず、

自分自身の世界を築き上げた、演奏録音に対し、

日本のCDの解説では、相変わらず、

“現代のピアニストと比べると、テクニックが劣っている”などと、

愚かな孫引きを、繰り返し、貼り付けています。


★戦前、戦後直後のころの録音は、現代のように、

修整に修整を重ねた、お化粧美人のような演奏ではなく、

ほとんど、1回勝負です。

そこで、若干のミスタッチがある、ということは、

“若干のミスタッチしかなかった”ということで、

いかに、恐ろしいほどの“テクニック”で

あったか、という証明でもあるのです。


★これは、浅田真央さんの演技を見て、スケートに全く無知な私が、

体が一瞬ぐらついたから、この人のテクニックは劣る、

と論評するのと全く同じであり、不遜である、と思います。


★上記のような批評や、CD解説を読んだ場合、

まず、それを書いた人の名前を覚え、

以降は、その名前で書かれている著作物は、信用しないのが、

無難で、無視すべきでしょう。


★余談ながら、冬期オリンピック・フィギュアとは、

不思議なご縁が、あります。

4年前のトリノ五輪で、荒川静香さんが感動的な金メダルを、

お取りになり、まだ熱気も冷めやらぬ翌々日の土曜日、

exhibitionで、彼女の優美な“イナバウアー”をもう一度、

披露されました。

日本中が、湧き上がっていました。

その同時刻、NHKFMラジオ「名曲リサイタル」で、私の作品が、

放送されていました。

ギターの斉藤明子さんにより、独奏曲「夏日星」が演奏されました。


★30分を越す大作で、斎藤さんへのインタビューもあり、

とても、いい番組でした。

放送後、親しい皆さんに、お電話で感想をお聞きしましたところ、

半数ほどの方が、「家には、いたのよ・・・」。

きっと、“イナバウアー”に酔いしれていらっしゃたのでしょうね。

次回の五輪フィギュアでは、また、新たな面白い出会いが

あるかもしれません。

楽しみであると同時に、どんな観客を魅了できる才能と

出会えるのか、待ち遠しく思います。


                  (東京新聞「こちら特報部」の記事)
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲
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34 コメント

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はじめまして。 (みみ)
2010-02-28 23:08:55
はじめまして。
東京新聞の記事を読んでこちらにたどり着きました。
フィギュアスケートが大好きで、浅田選手も大好きな選手の一人です。
以前どこかのライターさんが音楽との「親和性」と評していて深く納得したのですが、中村さんの文章にも深く頷いております。
浅田選手のすばらしい表現力をこのように分りやすく文章にしていただいて、私自身の頭の中もすっきりと整理されたようです。大変ありがとうございます。

ところで、私はフィギュアスケートファンという個人ブログをやっているのですが、差し支えなければ、こちらの記事をご紹介させていただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

(このようなコメントが問題があるようでしたら非公開コメントでお願いいたします。)

それではこれからのさらなるご活躍をお祈り申し上げます。
コメントありがとうございます (中村洋子)
2010-03-01 22:54:50
このフィギュアに関するこのブログの記事は、私の率直な感想を述べました。ご評価をいただき、ありがとうございました。どうぞ、お使いください。
   10.3.1 中村洋子
ありがとうございます! (みみ)
2010-03-02 01:34:51
返信とご快諾、ありがとうございます。
こちらのURLを掲載させていただきますね。

これからもブログやお仕事、頑張ってくださいね。
応援しております。
嬉しぃ!! (兎)
2010-03-03 23:28:22
フィギュアスケートが大好きな人が集まるブログで、こちらを紹介していただきました。
中村さんのブログを読みながら嬉し涙があふれてきました。
キムヨナの表現力、芸術性が高いという評価が多いけれども、私はどうして心から凄いと思えないんだろう。
真央ちゃんのファンだからって、片目をつぶってみた訳ではないのに…。うまく説明できないけど真央ちゃんの鐘は体の震えがとまらなかった。
中村さんの真央ちゃんへの嬉しい言葉がたっぷりとあふれているて嬉しい記事でした。。
芸術を言葉にして説明できるって素晴らしいです。これからは、時々お邪魔させてください。
Unknown (こんにちは)
2010-03-04 00:27:56
浅田選手が表現力が足りなくって、
キムヨナ選手の表現力は素晴らしい、って世間の意見にどうも納得がいかないんですよね~。
足りない、どころか圧倒的に鐘を演じたと思うんですけど。素人にとっては。

いつからそれが「通説」になったのかわかりませんが、こちらのブログを見てすっきりしました。

ありがとうございます。
ありがとう! (まりりん)
2010-03-04 10:40:39
こんにちは!真央ちゃんのすばらしい芸術性を言葉にしていただいてありがとうございます!

真央ちゃんの演技は最初から最後まで一秒も逃さずに音楽を体現しているのに、世間の風評はあまりにレベルが低すぎる、と思っています。

私も音楽が好きなので、ミスタッチの話はとてもわかりやすかったです。晩年のホロビッツが来日した際、あまりにもミスタッチが多くてぼろカス言われていましたが、私は彼のつくりあげる世界に深く感動しました。ちょっと思い出しました。

ちょくちょくこれからのぞかせていただきますね!
こんにちは。 (A.K)
2010-03-04 11:06:12
中村さん、こんにちは。既にコメントを残されている方々同様に、私も浅田選手の大ファンです。それ以前にフィギュアスケートの大ファンです(とはいえ自分が滑れないんですが)。

芸術家ならではの視点で、非常に興味深く読ませていただきました。

中村さんの感想を読ませていただき、以前、海外のもとスケーターの方が『真央は、彼女自身が音楽になっている』と評していたことを思いだしました。

また、ある人は『踊るようにジャンプしている』と。

よく知られている大衆性のある曲と違って、わかりにくい曲であるからこそ、そうした感覚的なものが重要にあるのではと感じました。

彼女の演技で思うのは、何度も同じ演技を繰り返し見ても飽きないことです。素晴らしい音楽も、何度聴いても飽きるということはなく、しばらくするとまた聴きたくなりますよね。そういうことなのかな、と素人なりに理解しました。

長々と書いてしまいましたすいません。

どうもありがとうございました。
芸術と芸能 (中田明子)
2010-03-04 12:30:58
私はフィギュアのファンでもあり、自身下手なアマチュアの楽団で音楽を楽しんでいる者でもございます。

先生のこのコラムを読ませて頂き、我が意を得た思いでございます。

昨年の浅田真央選手の仮面舞踏会(今季のショートプログラムではない)今季の鐘、いずれも一般にはなじみが薄く、キムヨナ選手の007などに比べれば、審査員、観客受けしないと見られておりました。
しかし、地から湧きあがる感動を得たとして、あの若さで真央選手は、このプログラムに対するぶれがありませんでした。その時点で私は真央選手の芸術、音楽への理解度に、好感を持ちました。今回、真央選手は「音楽の理解度」というフィギュアの審査部門で、キムヨナ選手に大きく差をつけられた採点をされていましたが、私に言わせれば、この曲を選んだ時点で、すでに音楽を理解していたと思い、大変遺憾に思いました。

先生は、フィギュアにお詳しくはない、と謙遜なさっておられますが、しかし、先生の鋭い芸術家の眼は、まさに核心をついておられます。真央選手と、ヨナ選手のプログラム自体の難度は格段に違うのです。
キム選手は、ここ数年、構成を変えず、彼女の出来る範囲のレベルの演技を、練りに練り、完成度を高めて来ました。
それに対し、浅田選手は毎年、新しいもの、より難しいもの、つまり自分の限界に挑戦し続けてきました。
「技術と芸術の統合」を目指して。

より難しいものに挑戦して、一番やりたかった3A三回という偉業は達成した、そのあとのミスは、本当にミスタッチでした。私も始終、演奏でミスをやり、ノーミスで終わることはなかなかないのですが、それでも難しい曲には挑戦したい。
易しい曲をきれいに弾くことも楽しいのですが、自分でもすぐに飽きてしまうのです。
骨休めにはいいですけれども。

私は、浅田選手のスケートは芸術、キム選手のそれは芸能と思っております。

長文失礼申し上げました。
先生のご活躍をお祈り申し上げます。
初めまして (まりも)
2010-03-04 13:15:41
私は伊藤みどりさんの頃からフィギュアを見ていて、グランプリファイナルで優勝してから真央ちゃんのファンです。

私も中田さんのご意見に同感するものです。
ヨナ選手は綺麗な滑りをしていると思いますが、毎年同じ構成・一般的に分かりやすい曲で記憶に残るものではありません。
EXを見ていても分かります。あまりEXは力を入れていないようにも感じます。

逆に浅田選手は毎年他の選手がしない曲をし、技術も挑戦し続けています。
一昨年していたステップからのトリプルアクセルがいかに難しいかがわかります。
今回、オリンピックで下位のロシアの選手だったと思いますが、2年前に浅田選手がSPで演技した『ラベンダーの咲く庭で』で滑っていました。
音楽の編曲も不自然でしたが、音と合っていなかったので、いかに音を捉え表現するのが難しいのか分かります。
浅田選手が演技をした時に、初めて聞いた曲ですが、とても大好きになりました。
また、EXもタラソワの振り付けになってから、飛躍的に変わったと思います。
やはり、素晴らしい感性を持った方だと改めて思いました。

フィギュアの話になるとついつい長くなってしまいました。
皆さんのコメントの意見を見ていて、全て自分も感じていたことでした。
Unknown (moto)
2010-03-04 13:45:52
中村先生の審美眼に、「本物は本物を知る」という言葉を、再確認しました。
なぜか、日本のメディアや北米メディアは、キムヨナ選手の表現力を、持上げます。まるで印象操作をするかように、異常な持上げ方です。
表現力の具体的な説明もないまま。
バンクーバー五輪の閉会式を見て感じたのは、カナダの演出や芸術性と、ロシアの演出や芸術性の違いです。バンクーバー五輪閉会式で行われた、次回開催のソチ五輪の演出と芸術性の繊細さに圧倒されました。この感覚は、キムヨナ選手の直後にすべった浅田真央選手の鐘を見た時にも、同じように圧倒された感覚でした。
そもそも鐘は、警鐘の意味が含まれ、その真意は、危険が迫っている人々の恐怖や不安な心、不条理で理不尽なものに対する怒り、それらを乗り越える炎のような強さを表現する必要があります。そしてそれを、浅田真央選手は、見事に表現していました。身体全体を使い、指先まで神経を研ぎ澄まして繊細なまでに。
浅田真央選手の鐘の演技を見終わった後、鳥肌が立ちました。
この鐘の演技が、演技構成点で、キムヨナ選手のあまりにも雑な、ガーシュウィンの『ピアノ協奏曲』に負けるとは信じられませんでした。
日本のメディアはよく、ジャンプの浅田真央選手と表現力のキムヨナ選手と言います。
私に言わせれば、表現力は間違いなく浅田選手の方が上です。その上というのも僅差で上ではありません。圧倒的に上なのです。
にもかかわらず、世間では、日本のメディアに洗脳されているのか、浅田真央選手の演技力や表現力を評価しません。本当に不思議です。
何か大きな圧力があるかのように、不思議です。
中村先生のような本物の方が、こうして真実を語ってくれる勇気に、私達一般人は救われます。先生、これからも頑張ってください。応援します。
ありがとうございます。 (ここあ)
2010-03-04 14:38:58
他の方もおっしゃっているとおり、
とてもすっきりしました。
テレビという媒体に、このような分析をされる方がいないことが不思議でなりません。

中村先生、ありがとうございました。
ありがとうございます (さくら)
2010-03-04 16:56:42
中村先生の音楽家としての審美眼に敬服いたしました。

日本のテレビメディアはほとんど信用できません。浅田選手が優勝した時のインタビューでも、転倒した大写真をスタジオに飾って放送しました。ユナ選手が失敗しなかったら本当は浅田選手は負けていた・・とコメントし大批判を浴びた番組もあるくらいです。ユナ選手についている電通が影響を与えているとも。
浅田選手が不利になるルール改正をこれでもかこれでもかとされてきた上でのあの演技は涙・涙でした。
またまたルール改正があるそうです。中間点などという姑息(チャレンジする選手が増え加点があるので、結局浅田選手との差を縮めることが目的なのでは?)な改正より、基礎点アップが当然です。
美しい音楽を全身で表現する浅田選手の喜びの涙を4年後には見たいものです。

中村先生の今後のご活躍をお祈りしています。
嬉しい!!! (iceblue)
2010-03-04 18:32:51
記事を読み
本当に嬉しかったです。

どうして テレビでは
この様な解釈が全く
出てこないのか
浅田選手のファンとして
憤りを感じていたので
救われた気持です。

ありがとうございました。
判りました! (じぃじ)
2010-03-04 19:00:34
 私は浅田選手の演技を見ると、身動きできなくなり演技終了と共に涙が溢れます。なぜだか今まで判らなかったのですが先生の記事を見て納得しました。自称浅田真央ファンとしてはまだまだ修行不足と痛感致しました。
 芸術家の感性に脱帽です。マスコミではジャンプだけが取り上げられていますが、先生のような芸術家に芸術面での太鼓判を押していただけて大変嬉しいです。
ありがとうございました。
洗脳? (銀虎!)
2010-03-04 19:10:43
私も↑の皆さまと同様に、みみさんのブログより来ました。
これを読んで、自分の感覚は間違っていなかったんだと、安堵する思いです。
しかし予断とか先入観って恐ろしいと思いました。
素直に余計な情報抜きで、見、聞きすれば真の姿は自然と見えてくるものなんですね。、
心から共感いたします。 (ひと)
2010-03-04 20:11:38
浅田選手の演技の解釈、まさにその通りであると思います。
そして、「ミス」というものの扱いについても、その通りです。
テレビやネットでは、「浅田はミスしたから二位は当然」という意見をよく見ます。
こういう見方は、実に寂しいものの捉え方だと思います。
高レベルの争いをしている者たちに対し、そんなケチをつけるのは…
むしろ自分などは、ミスは時にはその演技の味となり、芸術の一要素とさえなりうると思っているので。
ミスが見たくないなら、ロボットでも滑らせておけばいい、そう思います。
ありがとうございます (フィギュアファン)
2010-03-04 20:54:24
中村様、はじめまして。

今の今までもどかしく思っていたことをこのような冷静な眼でご覧になっての文章で
読ませていただきましたこと、本当に嬉しく思います。
キム選手の演技はきれいなのですが、なぜ心に残らないんだろう、
何故何度も見たくならないのだろうと不思議に感じていました。
試合会場で観戦したときには、その思いが更に深くなりました。
浅田選手はその技術、演技もすばらしいですが
ご自身の内面が溢れ出ていて
演技を観に行ったあとは心が洗われるように思います。
中村様が書かれているように、浅田選手の動きと共に私も腰がクイッと動いてしまうことがあります。
初めて浅田選手の演技を観戦した際には、ほとんどの観客が
浅田選手と同化しているような光景を眼にして驚きもしました。
彼女の人気ゆえなのかなと思っておりましたが
中村様のコメントを読ませて頂きまして
やっと合点がいった次第です。

これからもフィギュアスケートについてのご意見を読ませていただけますこと、楽しみにしております。

ありがとうございました。
ありがとうございます (かおり)
2010-03-04 22:09:11
ジュニア時代のキム選手を見た時は、
何度も演技を見直すことになりそうだと感じたのです。
しかし、3度も見るともう浅田選手の演技の方に戻ってしまう。それはもう疲れきるまで。
他の方もおっしゃっているように不思議でした。
その後、その理由は「型」にあるのではないかと考えました。
静止画で見るとよく分かる浅田選手の美しさに比べて、ラインがいま一つと感じますし、
優雅と言われますが、太田由希奈さんのしなるような腕の使い方には及びません。
むしろ、シャキシャキしたボーイッシュな滑りと、ジャンプのきれが見所の選手。

だから、私の好みに合わず、見れなくなったのだと。

しかし、このたび中村洋子さんのこのブログを拝見し、呼吸、テンポ、リズムが深く影響していると知ることができました。

フィギュアスケートをさらに楽しむためにも、
音楽に親しみ、耳も感性も鍛えていきたいと感じました。

本当にありがとうございました。
嬉しいです、良かったぁ (はつみ)
2010-03-05 00:20:31
やっぱり!!

やはりそうでしたか。
記事を読ませていただき溜飲が下がる思いです。

中村様のように音楽に見識のある審査員がいなかったことが残念でなりません。

音楽を解釈している芸術性と大衆受けする芸能の違い、本当にそうなんですね。
よくわかりました。

異常な高得点を得たことについては、問題になっている2チャンネルにも沢山の書き込みがあったそうですし、海外の解説者や選手のコメントも見ましたが、疑問視している方々がいらっしゃったという事は事実です。

曲に対するミスタッチの考え方も音楽は素人ですがよくわかりました。
聴衆として音楽に向き合う姿勢も教えていただいたように思います。

中村様の楽曲に対する考え方が今後のフギュアの採点に反映されることを願ってやみません。

お考えをご披露いただきありがとうございました。

今後のご活躍をお祈りしております。

興味深く読ませていただきました (やっち)
2010-03-05 09:53:35
初めまして。amebaにてブログをやっております、やっちと申します。私のブログではフィギュアについて私の感想などを書いたりしているのですが、読者様よりこちらの記事を教えていただきまして、読ませていただきました。
本当に面白かったです。作曲家というプロの視点から見たフィギュアのプログラムに対する感想がとても勉強になりました。浅田選手がなぜ素晴らしいのか、言葉に表現できずにおりましたが、中村様の感想を読んで、ああ、そういうことだったのか、と納得いたしました。
もしよろしければ、私のブログでこちらの記事を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?ぜひ沢山の人に読んでもらいたいと思いました。
ありがとうございます (もも)
2010-03-05 10:49:14
こちらにコメントされている方々と同様に真央ちゃんの
素晴らしさとともに、もやもやしている方達の気持が少しでも晴れればと思い、私の知っている情報を書かせて頂きます。

マスコミの真央ちゃんに対しての酷さは、D通と言う広告代理店が絡んでいて色々な圧力があるのだそうです。
D通は韓国とも通じているらしい。
そして韓国のロビー活動といって、キムヨナ選手を勝たせる為に裏工作がなされている。だからどのエレメンツを見ても真央ちゃんの方が美しいポジションで完璧に滑っていても審査員の気持でキムヨナ選手には加点がつくようになってしまている。それにヨナ選手は回転不足やつまずきや、スパイラルでのよろめきや、細かい所でミスしてました。フリーのあの恐るべき得点は、私が思うに真央ちゃんが鐘を完璧に滑っても逆転不可能にする為の考えられない程の高得点だったのだと思います。審査員はそう言う意味では、真央ちゃんが本当は素晴らしい事を知っているんだと思います。でも裏工作されてるから、あのようなありえない得点出して安全の上での安全を目指したんでしょう。

もうずっと真央ちゃん潰しがされて来てるんです。
真央ちゃんがあまりにも他の選手とはレベルが違う所にいるから、潰そうとやっきになってるんです。
今回のヨナ選手の金メダルは仕組まれたものなおだから、
悔しいけれど、私たちが真央ちゃんのすらしい演技を感じ、こうして音楽家の方に的確な解釈をして頂いたことで
、やはり浅田真央という素晴らしい天才を再確認出来たことに感謝せずにはいられません。

真央ちゃんは紛れもなく天才であり、素晴らしい芸術を表現出来るアスリートです。
日本のこの宝を私たちが守らなくちゃいけません。
ああ、なるほどと (クロネコ)
2010-03-05 11:34:42
思いました。
初めて拝見し、コメントさせていただきます。
「キムヨナさんは、この嬉遊部を 
大きな高揚感へと、結び付けることがなく、
平坦な印象を、与えがちです。」

何故あんなにノーミスで、綺麗なはずの演技が、心に残らず、感動しなかったのか、不思議でなりませんでした。
トリノの時の荒川さん、プルシェンコ選手の再来を期待していたのですが、今回はさにあらず、男子では、プルシェンコ選手、高橋大輔選手、小塚選手、女子では鈴木選手、真央ちゃんの演技の方が心に残っています。
単なる好みかと思っていましたが、無難にまとめた選手の演技が心に残らず、失敗はあっても、ダイナミックで緩急のある演技をした方の人が心に残っています。
音楽のことは分かりませんが、そんな人の音感に触れる部分があったのですね。
リンクさせて頂きたいのですが、宜しくお願いします。
疑問を感じる部分 (barutantomozou)
2010-03-05 17:13:24
はじめまして。

全体的には、「なるほど」と納得はするのですが、浅田選手に対しても

>キムヨナさんも、素晴らしいですが、大技と大技との間の滑走で、一瞬、リズムが消える時が、何回かありました。<

3Aの時には同じように感じているのです。特に3A+2Tの着氷時は、音楽との同調性を感じられなかったのですが、そのあたりはどうお感じになられたのかを教えていただければ幸いです。
有難うございます! (りり)
2010-03-05 20:43:21
オリンピックが終わった今でもあの得点差には納得がいかず様々なサイトを巡っております。
こちらに辿り着いて心が晴れる思いです。

真の芸術家の審美眼に感動致しました!
本物は本物を見抜く力があるのだな、と心が動かされました。
中村様の分かりやすいたとえ、とてもよかったです。書いて頂き本当に有難うございましたっ!

拝見させていただきました。 (はるこ)
2010-03-05 21:53:42
ほかの方から教えてもらい、読ませていただきました。普通のニュースサイトなどでは、なかなか率直な感想が述べられていることの方が少なく思われるので、とても貴重な感想を読ませてもらえたと感じています。

私のブログでも、こちらのブログについて書かせていただきました。私個人はまだ許可をいただいていないのに、どうしても書きたくなってしまって、先走って書いてしまい、申し訳ありません。お忙しいようで、コメント欄で許可の返事をいただくのを待てなかったという、自分勝手な理由です。リンクもさせていただきたかったのですが、それはより失礼になるかもしれないと思いやめました。もし問題がありましたら、できるだけ早く削除または内容の変更をします。

失礼なコメントになってしまい、申し訳ございません。でも、こちらの感想を読むことができて、私は良かったです。ありがとうございました。
拝見させていただき納得です (エトワール)
2010-03-06 18:47:36
はじめましてエトワールと申します。
私はyahooでブログをやっており交流あるブロガーさんから中村さんの記事の話を聞き、検索してたどり着きました。
私がなんとなく感じていたことを、具体的な言葉で説明されており、自分の中のもやもやがすっきりといたしました。
もしよろしければ、こちらの記事のURLをはらせていただきたいと思うのですがいかがでしょうか?

私のお気に入り (リラ)
2010-03-07 15:33:08
こんにちは。

私はいつも、テレビのコメンテーターや周りの人たちが口にする「キム・ヨナは表現力が豊で、真央ちゃんももっとそれがあればね」と言う言葉に大変違和感を感じておりました。
今回のあの「鐘」を昨年の秋から観続けてきましたが、昨年の全日本あたりからは完全に真央ちゃんはあの難曲を滑りこなしていたと思いますし、オリンピックの演技はミスはあったにせよ、とても心に響く、何度でも観たい、と思える演技でした。
あの演技が表現力がないとはとても思えません。むしろヨナ選手の演技は物足りなく、何度も観たいと思えるものではありませんでした。でも、真央ちゃん贔屓の私の思い入れや、好みのせいだと思っていました。
先生の記事を読み、謎が解けましたし、私の感じていた事は間違いないとわかりました。

大変分かり易く説明していただいているので、是非、私のブログでも紹介したいのですが、リンクを貼らせて頂いてもよろしいでしょうか?
宜しくお願いします。
読んで納得 (るるこ)
2010-03-07 19:42:38
はじめまして

私は前シーズンまではキム選手のファンだったのですが
見飽きてきたのと、演技がおろそかになって来たのに対し
浅田選手がめきめきと魅せる演技をし出したので
浅田選手より、技量の落ちたキム選手が
何故もてはやされるのか
日本のマスコミ報道に不信感を抱いてました。

こちらのブログでのご指摘は、まさにその通り!!と溜飲の下がる思いで読ませて頂きました。

このように客観的な意見がある事が分かり
今までのモヤモヤも払拭された気分です。

フィギュアスケートは自分の目から
音楽については、耳から入る方なので
クラシックにも俄然 興味が沸いてきました。
エドウィン・フィッシャー、ヴィルヘルム・ケンプ
早速 検索かけてみます。
初めまして、中村洋子様 (とらる)
2010-03-09 19:33:43
みみさんのブログからやって参りました。
私もみなさんと同様、全く同じ事を感じておりましたので
先生の文を読んだ時涙が出そうになりました。
また、とてもわかりやすい説明をしていただき感動しています。

私のブログは芸術とは無縁の猫ブログですが
リンクさせていただいてよろしいでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
すっきり♪ (うさんぽ)
2010-03-13 01:44:03
すばらしいです。
こういうコメントを待っていました!って感じです。
わたしも、真央ちゃんの演技は、音を消しても
すべてのムーブメントから「音楽」が聞こえてくるようだと感じていました。
なんていうか、音楽をからだの内側から表現している
といえばいいのか。
だから心が動かされる、揺さぶられるんだと思います。

それは、今回のライサチェックとプルシェンコの差でもあると思いました。
たとえば、腕や足の動く軌跡がふたりはまるでちがう。
それは、「型」を徹底的に練習して習得したものと、
「音楽」を身体に入れたものの差ではないかと思います。
努力ももちろん必要ですが、天賦の才というものなんでしょうね。

ひさしぶりに、清々しい気持ちです。

ちなみに、わたしは全盛期のホロヴィッツより、ちょっと手が震えたホロヴィッツの演奏の方がなんとなく人間味があって安心できて好きです。
素晴らしい文です。 (気ムラ屋あん)
2010-03-31 21:47:41
はじめまして。

私はフィギュアスケートも浅田真央選手も大好きな者です。
フィギュアブログから、こちらの中村さんのブログに辿り着きました。音楽性についての奥深い文章に、深く頷いております。

ところで、私は映画レビュー、時々フィギュアスケートというイラストブログをやっているのですが、差し支えなければ、こちらの記事をご紹介させていただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

それではこれからのさらなるご活躍をお祈り申し上げます。
Unknown (おれんじ)
2010-04-10 20:07:52
素晴らしい分析有難うございます。音楽に造詣の深くない一般のファンにとって非常に啓発される内容でした。これからも益々のご活躍をお祈りいたします。
同感です♪ (アクア)
2010-04-13 04:26:40
中村様のブログを読み、心より納得できる次第です。
私も五輪前より全く同じ事を思っていました。
浅田選手の演技は例えミスのあるものですら、必ず感動を覚えます。
一方のキム・ヨナ選手、ミスのない完璧な演技でも、私は感動した事がありません。
ワクワク感を感じられないのです。
真央ちゃんの演技はとてもワクワクします。
試合やアイスショーは録画して、何度も見返してるし、また同じものなのに何度見ても飽きないのです。
真央ちゃんだけではありません、心のこもっている普通の選手の演技であれば、皆感動してもう一回見たいなって思ったりします。
心に残るのです。
中村さんの分析は、本当の情報が規制されている大マスコミ業界の中で真実の光を放っているとても頼もしいものです。
これからのご活躍を応援しています。

芸術 (ゆうな)
2010-05-19 00:20:29
同じ音楽家で、辻井伸行さんも浅田選手をリスペクトしていました。
彼は演技を目で見ることができませんが、何か感じるのでしょうか。
好きなタイプとして浅田選手の名前を挙げたのですが、
その理由が「ミスを恐れず諦めない姿勢と人に感動を与えるところが凄い」
と答えてらっしゃいました。

フィギュアには芸術点が存在します。
顔や仕草での表現を得意とするキム選手は、選曲や演出力で見せ場を作る、
パフォーマンス能力に長けた選手かなと思います。
浅田選手の演技は、音楽と一体となり見る者を自分の世界に引き込み、
体一つ、自分の存在一つで人の心を揺さぶる演技のできる人。
五輪ではミスもあり惜しくも金メダルは逃しましたが、
観客を魅了し、リスクを負ってでも自分の武器の難技に挑んだ彼女は、
芸術面、技術面共にフィギュスケートの全てを魅せてくれた選手でした。

芸術性や表現力に審判は安易に得点をつけていきますが、
本来は受け手、観てる側にどれほどの感動を与えたか、
何をうったえ何を与えたかが芸術性だと思っています。

マスコミは「芸術のキムヨナ」と一方的な報道をし、何を持ってかは説明せず。
芸術に毎度決まった審判が得点をつけること自体に疑問を感じます。
芸術に固定観念なんてありません!観客は分かっています!

芸術の世界で生きている中村さんの言葉は、一つ一つに説得力がありました。
気付かされることも多く感謝しています。

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