徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

桃の節供

2024-03-03 19:53:15 | 季節
 今日は「ひな祭り(桃の節供)」。わが家もささやかなお祝いをしました。
 この「桃の節供」もともとは女の子のお祭りではなく、春を寿ぎ、無病息災を願う厄祓い行事だったそうです。古代中国の「上巳の節句」が日本に伝わったものだそうですが、「端午の節供」を男子、「桃の節供」を女子のお祭りとしたのは日本的といえば日本的といえるかも。旧暦の3月3日は、桃の花が咲く頃なので「桃の節供」となったわけですが、今年は4月11日にあたりますので、桃の開花は過ぎているかもしれません。

 「新熊本市史」には熊本市における「ひな祭り」の民俗について次のように書かれています。
祭り
 旧暦の3月3日は、桃の節供ともいわれた。3月1日ごろから坪井、広丁、唐人町あたりに雛市が立っていた。一般的に長女の初節供のときには特別のお祝いをするが(嫁の実家から雛人形を贈る、ひし餅やふつ餅(よもぎ餅)をついて配るなど)、その他のときは、内祝い程度である。
 明治のころは旧暦で行われ、上巳(じょうし)の祝といって草の餅をこしらえ、初節供の家では「初ひな」と称し、ひなを床狭しと陳列した。まつりの2、3日前になると、各町に「ひな店」がでたが、坪井広丁などには、数軒の小屋をたて、ひな店を出し日夜売り出した。また餅つきの音も聞こえ、桃桜の花売りも徘徊した。秋津町沼山津には、千代紙で作った人形をひなまつりに川に流すという古い形を残した習俗があった。もともと桃の節供は家族や家のけがれを払うためのみそぎの行事であった。

   写真は柿原の桃畑ですが、3月下旬にはこのような開花が見られると思います。



   桃の節供にふさわしい映像を選んでみました。