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『ひるおび』八代発言は、菅内閣不支持の70数%の国民への恫喝

2021年09月14日 | 日々の雑感
『ひるおび』八代発言は、菅内閣不支持の70数%の国民への恫喝

先週金曜日の『ひるおび』でコメンテーターの八代が共産党は暴力革命を要綱から放棄していないと発言した。今週月曜日には「謝罪」したとネットでは報じられているが、その内容は「勘違いだった」「共産党は暴力革命を放棄していないと認定する」という閣議決定なるものに基づいて発言したなどという「言い訳」にすぎない。本気で発言を謝罪する気などもうとうないようだ。
※閣議決定は、内閣決めた事項にすぎず、何の法的効力もない。通常は予算案やその他内閣が国会に提出する法案についての内閣での意思決定のことであり、それらも国会で承認されなければ成立しない。だいたい安倍の桜を見る会に反社会的勢力が出ていた問題で、自分たちに都合のいいように「反社会的勢力の定義はできない」などと決めるような「閣議決定」にいったいどんな意味があるものか。そして日本共産党の破壊活動云々だが、安倍内閣が閣議決定した根拠は公安調査庁の報告だが、そこには何十年も監視対象にしながら日本共産党の「破壊活動」の証拠は何一つ見つかっていない。そもそも安倍内閣が何もないものを根拠に閣議決定したこと自体がありえないことなのに、今回の八代発言はそれを根拠に公共放送で嘘を流し、それを謝罪もしないないし、辞任もしない。TBSよ、辞めさせよ。

いったいなぜ、この時期に、こんな発言が出てきたのか。スカスカ首相の無策のためにコロナという国民の生命にかかわる問題がまったく解決しないどころか、オリンピックを強行する前から、ついに生命の危険がある症状でも入院させない棄民政策に転換という、未曾有の危機的状態になっているにもかかわらず、野党が求め、憲法の規定から当然受けなければならない国会開催要求を無視しつづけた結果、不支持率が70数%にまでなって、にっちもさっちも行かなくなったために、首相という要職を放り出したスカスカ首相の後釜を決めるという自民党総裁選のさなかのことだ。
1.8月には250人のコロナ感染者が自宅放置されて死亡しながら、コロナ感染での死亡ともカウントされないままだという
2.伊藤詩織さんに性的暴行を加えた山口敬之は安倍晋三首相のお友達だったことから、山口の逮捕を中止するよう命令した(当時)警視庁刑事部長だった中村格が、警察庁長官に就任することになった。安倍・菅政権の腐敗を象徴する人事。これから安倍・菅の悪事を暴こうとする国民の声を圧殺するのに権力を振るうことだろう。こちらも

自民党総裁選への国民の目は冷ややかだ。コロナ対策でめぼしいものはなにもない。口先だけはいいことを言っているように見えるが、森友問題の再調査はやりませんと、今からもう国民の期待を無視する態度の人とか、国民の生活をよくするような政策はなにもないし、逆に記者会見で記者からの質問に答えないで、「次の質問どうぞ」を連発するような人や、生活保護を「もらえるものはもらおうなどとさもしい連中」などと愚弄して、弱者救済という一国の代表として必須の視点がまったく欠落しているような人ばかりで、何かが変わるなんてこれっぽっちも期待できない自民党であることが明らかになっているさなか。

一方では、共産党を含めた野党が共通政策を出して、悪夢の安倍・スカスカ政権の受け皿を作ろうとする動きを国民にアピールしているさなか。

こんなときに「共産党は暴力革命を放棄していない。そんなところと一緒にやるんですか?」と、昼のワイドショー番組で発言することがどんな意味があるのか、ちょっと考えれば、一目瞭然だろう。多くの国民は「え?そうなの?」と萎縮するだろう。まさにこれがこの連中の狙いだ。あとは「謝罪」すればいい。だがネットのフェイクと一緒で、彼らの狙いは真実を発言することではない。あとで謝罪してでもネットやメディアに乗せることが大事なのだ。それは国民の心に残って、マイナスの働きをする。

八代発言が相手にしているのは共産党ではない。たかだか数%の支持率しかない共産党を相手にすることに大した意味がないことくらい分かっているはずだ。

彼が相手にしているのは、スカスカ首相の無策に怒り、国民の生命を守るコロナ対策をしてほしい、補償をすばやく充分にしてほしい、森友問題をはじめとした権力の不正を明らかにして欲しいと思っている大多数の国民なのだ。当たり前の国民の願いに対して恫喝を加えているようなものだ。

私は共産党とは関係ないとか、別に共産党を支持しているわけではないしと思って傍観しているかぎり、国民の思いをすくい取ってくれる政権は誕生しない。







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