【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

絵手紙:秋のお便り届きました

2022-10-29 | 絵手紙
カラオケ繫がりの裕美子さんから


美代ちゃんから

 
こんにちはー先々月のゴッホ模写三部作のアルルの跳ね橋です と 今月の絵手紙は日日草 にじんでいるのが顔彩仕上げ と クーピーペン仕上げです、写メで失礼します。

吉川さんから


アサギマダラとフジバカマ

2022-10-26 | 
「アサギマダラとフジバカマの写真送ります。」っと、アサギマダラの写真が送られてきた。




2022-10-06 水尾の里にてアサギマダラを激写!!「スゴ~~イ」

思い出したわ
アサギマダラ~フジバカマ畑にて~2014-9-28 こちら
SKW水尾の里:フジバカマ畑とアサギマダラ 2018-10-5 こちら

2010-8-31伊吹山 メタカラコウにはメス      ヨツバヒヨドリにはオス


2016-8-31金剛山にて。


アサギマダラ(浅葱斑、学名:Parantica sita)チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科
翅の模様が鮮やかな大型のチョウで、長距離を移動する。
もっと詳しくはフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フジバカマ(藤袴、Eupatorium japonicum)キク科ヒヨドリバナ属の多年生植物。
秋の七草の1つ。原産地:中国。準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
生薬名:蘭草(らんそう)
採取法 つぼみをつけたものを採取し、2~3日日干しにしてから、あとは風通しの良いところで、乾燥させる。
乾燥後は密閉容器に貯蔵する。
皮膚のかゆみに乾燥した全草300~500gを細かく刻んで布袋に入れ、初めに鍋で煮だしてから、袋ごと風呂に入れて入浴する。かゆみの部分を、この袋でこすると効果的。

絵手紙 十月 秋桜・いが栗・枝豆 2022-10-19

2022-10-23 | 絵手紙
午前中、グラウンドゴルフの練習でした、「重ちゃんとこのコスモス、よーお咲いてるねぇ」っと、話し声が。
「コスモス咲いてるってどこどこ?」「練習終わったら案内したげるよ」「昼からね、絵手紙やねん、モチーフに少~しもらっていいかなぁ」「えぇ~で、どうぞどうぞ」
続きの畝を見たら、枝豆が……「これも、一枝もらって良い?」「え~~で」

秋桜

♪淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜まりに揺れている♪
今のシーズン、カラオケはやっぱり♪秋桜♪でしょ。こちら
百恵ちゃんの♪秋桜♪こちら
秋桜の絵本がありましたこちら

枝豆

重ちゃんとこの畑で、秋桜切り花させてもらって、ふと枝豆見て「コレも」っと。
枝豆の葉っぱに居る、緑のカメムシに気が付いた。写メして名前調べを。
グリーンシールドバグ

Shield Bugは英語で「カメムシ」の意味。

いが栗
「ハイキングに行ったとき、落ちてたのを拾ってきてん、イガが痛かったわぁ~~」っと。
Mさんが持って来はったのを。



👆 Mさん


👆 Hさん

イシクラゲ (石水母、学名: Nostoc commune) ネンジュモ科 ネンジュモ属

2022-10-20 | 折々の花~散歩道で~
むくのきセンター東の河川敷にグランドがあり、そこでグラウンドゴルフ練習が毎週土曜日に。
2番50mロングホールをホールアウト後、3番ホールに向かって歩いていた時「わんちゃん、このワカメみたいなんはなんやろね?」と、みえちゃんが訊いた、わんちゃんも気になってたんです、きくらげにそっくり、グラウンドゴルフしてて、靴が乗っかるとずる~っと滑りそうで危険!
練習が終わって、ちょっとウロウロ。スマホで写メして調べてみたら《イシクラゲ》
イシクラゲ (石水母、学名: Nostoc commune) ネンジュモ科 ネンジュモ属

※陸生藍藻の1種である。多数の細胞糸が寒天質基質に包まれた群体を形成し、芝生や土壌、コンクリート上に生育している 。
イワキクラゲ (岩木耳)、カモガワノリ (鴨川苔)、キブネノリ (貴船苔)、シラカワノリ (白川苔)、アネガワクラゲ (姉川水母)、モーアーサ (毛アオサ、毛は芝生の意味)、ハタカサ (畑アオサ) など様々な別名・地方名がある。
よく見るのは、むくのき河川敷グランドなんやけど、むくのきセンターへの連絡通路のコンクリートにも居てた。

もう少し、調べてみた。
イシクラゲは、日本を含む世界各地で食用とされることがある。日本では、ときに炒め物や天ぷら、佃煮、味噌和え、酢の物、味噌汁などにして食される。懐石料理に使われることもある。中国では、イシクラゲは広く市販されている。
イシクラゲは、コレステロール上昇抑制、細菌感染防御作用、抗菌作用、抗酸化作用などの生理活性をもつことが報告されている。
※藍藻の中には有毒な種も多いが、イシクラゲからは毒は見つかっておらず、また長い食経験からも問題は報告されていない。
早速、みえちゃんに「イシクラゲっと言うそうや、なんと、このイシクラゲ食べれるんやてぇ、入念に水洗いし、軽く熱湯に通した後は、通常の海藻とおんなじで、いろんな料理に使えるそうやわ、お味はまあね、柔らかながら確かな食感とわずかな風味は『磯臭くないアオサ』といった、カンジっと載ってる。ちょっとビックリや」
「わんちゃん、調べてくれたんやね、ありがとー、食べるモンなくなったら採りに行くわ」っとみえちゃんは言うた。
※藍藻とイシクラゲこちら
そんなある日のこと、ちょっと足を延ばして、農道を祝園神社まで往復散歩した、小さな野草など撮りながら。


オニノゲシ (鬼野芥子、 Sonchus asper )キク科 ノゲシ属の越年草。ヨーロッパ原産  
ハキダメギク (掃溜菊、 Galinsoga quadriradiata )キク科 コゴメギク属 北アメリカ原産
       牧野富太郎が世田谷の掃き溜めで発見したのでこの名前がついた 。


ヨメナ(嫁菜)キク科
ワルナスビ の実(悪茄子 )ナス科
ワルナスビは葉や茎や実に毒性があり、ソラニンというジャガイモの新芽に含まれている毒と一緒の成分が含まれています。毒性が高く、食べると中毒死のおそれがあるので、家畜に与えるのを禁止している所もあります。人の場合はよほど大量に食べないかぎりは死ぬ怖れはありませんが、少量でも食べてはいけません


👆 2022-10-12 祝園神社竹藪の縁に居てた。

👆 2015-10-15 飛鳥にて
クサギ(臭木)シソ科
葉には名の通り特異なにおいがあるが、茶の他に、ゆでれば食べることができ若葉は山菜として利用される。収穫時には、臭いが鼻につくが、しばらくすると不思議なくらいに臭いを感じなくなる。果実は草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤いがくからは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができる。

2~3日前のこと、散歩の途中、木津川堤防から、西の方


振り返って南の方

ぐりとぐらのカステラ(絵本とそっくりに作ろう!)

2022-10-17 | お菓子・デザート・グルメいろいろ

ぐりとぐらは カステラをつくります。


ぐりは、たまごを ぼーるへ ながしこむと、おさとうと いっしょに あわたてきで かきまぜて、ぎゅうにゅうと こむぎこを いれました。
そのあいだに、ぐらは いしで かまどを つくり、たきぎを あつめました。


「かすてらを つくっているんでしょう!とっても いいにおいがするもの」と、もりじゅうの どうぶつたちが、はなを うごかしながら、あつまってきました。
そうとも、かすてらづくりの ぐりとぐら けちじゃないよ ごちそうするから まっていて。


「さあ、できたころだぞ」きいろいかすてらが ふんわりと かおを だしました。


その おいしかったこと!!!
  👆は 絵本のほんの一部分です。
 
材料(約4人分)
※直径18cmのフライパンでの分量です
薄力粉60グラム
卵3個
グラニュー糖(上白糖でも可)60グラム
牛乳30cc(大さじ2杯)
バター20グラム
フライパンに塗るバターまたはマーガリン
(焼き上がったカステラを取り出しやすくするため。)
ぐりとぐらのカステラ(絵本とそっくりに作ろう!) レシピこちら

👇作ってみました。



わんちゃんちでは、ガスコンロやなくて、IHクッキングヒーター、目盛1で40分焼きました。
甘口あっさりと美味しいケーキが、出来上がり……。
息子たちから「アンコール!!」をいただきました。
の言葉「レーズン入れたらええんちゃうかなぁ」「よっしゃ、OK👌

いちごサロン ゾウさんのチャーム 2022-10-07

2022-10-11 | いちごサロン
10月は、ゾウさんのチャーム制作です♪(^^♪
カバンにつけたり、壁にちょこっと飾るだけでも可愛いです💛
可愛いゾウさんを作りましょう


👆好きな色柄の布、糸、ビーズを選びます

足と胴の足の部分を中表に合わせて片側づつ縫う。


胴は背中の印(綿の入れ口)まで縫う


表に返す



綿をパンパンに詰めていく(鼻⇒足先⇒胴の順に)


背中をとじる。


紐にビーズを通して出来上がり

お隣の人の作品と一緒に、記念撮影


大きさは横:10cm 縦8cm カワイイ! 紐を短くしてカバンにぶら下げたり・・・


👆自治会の回覧板で回ってきました

高齢者・運転免許更新手続きの流れ

2022-10-08 | 折々の花~散歩道で~
わんちゃんの誕生月は11月です。
前回の運転免許更新から3年目(71歳以上の場合は 3年)の今年、11月誕生日2か月前後は更新月に当たります。
まず7月に『認知機能検査・高齢者講習』を受けました。
その件については問題点は無しとのお墨付きをいただいて、免許更新に臨みました。
更新できる場所やけど、運転免許試験場・京都駅前運転免許更新センターなら即日交付、木津警察署の交付は後日……。となると、京都駅前運転免許更新センターへイザ。
① 運転免許証 ②運転免許証更新連絡書 ③手数料(2500円)④高齢者講習修了証明書
ワンセットにして京都駅そばの京都駅前運転免許更新センターへ。
到着すると、まるでベルトコンベアーに乗ってるような錯覚にあれよあれよと思う間に……。
受付から、新しい免許証をいただいて、出口に着くまで30分とかからなかったよ。
帰りしなは、三山木で降りて、農道を歩いて家路へ。
ふと、「散歩のときのお地蔵さんにお供え花を」っと、農道わきのお花を摘みながら、お地蔵さんにお供えして。

田んぼの所々は稲刈りの済んだとこも。心地よい風に当たりながら「季節は秋やなぁ」とか独り言。

イヌホオズキ(犬酸漿; 学名: Solanum nigrum )ナス科 ナス属の植物。

バカナスとも呼ばれ、ホオズキやナスに似ているが役に立たないことから名付けられた
イヌホオズキ は、漢名で、龍葵(りゅうき)といいます 実には、 ソラニン があり、有毒ですが、薬用にされたようです 天保の書防長風土注進案三隅村薬草類に、龍葵があります 深川村草類にも、龍葵があり、「イヌホオヅキ」とルビがついています 長門 では、江戸時代には、 イヌホオズキ が知られていたようです

アキノノゲシ (秋の野芥子、秋の野罌粟、学名: Lactuca indica )キク科 アキノノゲシ属

和名は、春に咲くノゲシに似て、秋 に咲くことから付けられた

ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡)アカバナ科 別名:アメリカミズキンバイ

熱帯アメリカ原産の帰化植物。名前は茎にヒレがあることから。

サクラタデ(桜蓼)タデ科

細長い地下茎があり、地中を横に伸長して増える。花期は8-10月。花序は茎先につき細長く、偽総状にややまばらに花をつけ、しばしば上部は垂れる。

バスが来ましたよ 

2022-10-05 | 絵本

由美村 嬉々 文
松本 春野 絵

ある朝。
「おはようございます」
小さなかわいい声がきこえてきました。
「バスが来ましたよ」

  ここは、みかんや梅がおいしい、ある南の町。

  わたしは、目が見えません。
  若いときに目の病気になってしまったのです。
  だんだんと目が見えなくなっていき、
  10年後には、まったく見えなくなってしまいました。
  それでも、仕事をつづける決心をしました。
  

  2年間は、家族につきそってもらって
  仕事場である市役所に通い、
  そのあと1年、仕事をやすんで、白杖をもって歩く練習をしました。
  なにも見えないなか、杖で前をたしかめながら、一歩ずつ一歩ずつ、すすみます。
  そしてこの日から、ひとりでバスにのり、通うことにしたのです。


  ある暑い夏の日の朝、月曜日。
  「もう、ひとりで歩ける、だいじょうぶ」と自分をはげましながら、
  わたしはバス停に立っていました。
  バスにのって、5つさきの「市役所前」までいく、たったそれだけのことです。
  でも、バスが来たことがわかるのか、ひとりで、のりおりできるのか……。
  ほんとうは不安でいっぱいでした。


  ようやくバスにのりこんだときには、ひやあせをかいていました。
  それから毎朝、バス停に立ってバスをまちましたが、
  集中して耳をすましていないと、バスが来たことに気づかずに、
  のりそびれてしまったこともありました。
  バスにのってからも、ずっと右手で白杖を、左手でつりかわをにぎりしめていました。


  そんなある朝。
  「おはようございます」  小さなかわいい声がきこえてきました。
  「バスが来ましたよ」


  わたしのこしのあたりに、小さな手がそえられたのが、わかりました。
  「えっ……」
  白杖をにぎりしめていたわたしの手が、ふわっとゆるみました。


  声の女の子は、「ここが、かいだんですよ」といい、バスの入り口のほうに、
  わたしをおしあげてくれたのです。
  
  わたしがぶじにバスにのりこむと、女の子はさらに、
  「席、ゆずっていただけませんか?」
  と、すわってる人に声をかけました。

  「いいですか?」とだれかれともなくいうと、
  「どうぞ」と声がかえってきて、わたしは席にすわることができました。


  「どこまでいくの?」わたしがきくと、「和歌山小学校」女の子がこたえました。
  「何年生?」「3年生です」
  どうやら、わたしのおりるバス停とおなじ「市役所前」でおりる子どものようです。
  小学校はおりて右、市役所は左にあります。

  「わたしは『市役所前』でおります。ほんとうに、ごしんせつにありがとう」

  バスのなかは、心なしかしずかです。
  わたしは、じぶんのおりるバス停をまちがえないよう、
  ひとつめ、ふたつめ……と、心のなかでかぞえていました。
  
  
  「つぎは市役所前~、市役所前~。
  おおりのかたは、おちかくのボタンをおしてください」アナウンスがはいります。
  わたしが降車ボタンをおそうとさがしていると、
  女の子が「おります」といって、かわりにおしてくれました。
  そして、こんどは出口まであんないし、あんぜんにおろしてくれたのです。


  ぶじにバスからおりて、
  「あなたは、右だね。どうもありがとう」というと、
  「いえ、横断歩道までおくります」そういって、
  彼女はまた、わたしのこしに小さな手をあてて、
  小学校とはぎゃくの市役所前の横断歩道まで、いっしょに歩いてくれたのでした。

  「さよなら、おじさん」
  「さよなら、いってらっしゃい。車に気をつけてね。ありがとう」
   声のするほうに、わたしはふかぶかとあたまをさげました。


  つぎの日の朝、バス停にならんでいると、昨日とおなじかわいい声がしました。
  「おはようございます」「ああ、昨日のおじょうさんだね」「バスが来ましたよ」
  女の子の名前は、さきちゃんといいました。
  彼女は昨日とおなじように、わたしのこしに小さな手をあてて、
  やさしくバスにのるてつだいをしてくれました。


  そしていつのまにか、バスが来たことをしらせ、
  いっしょにのりおりしてくれることが、あたりまえのようになり、
  来る日も来る日も、それはつづいたのです。


  やがて、季節は冬になり、また春が来て、夏が来て、  
  おだやかに月日がながれていきました。
  「おはよう」「さむいね」「あついね」「げんき?」などと、
  わたしたちは毎日、ことばをかわしました。


  ある秋の日、今日はだれの声もきこえません。
  バスが来た音がして、ひとりでバスにのりこむと、
  さきちゃんのことが心配になってきました。
  「今日は、どうしたのだろう。ねつでも出してしまったのかな?」
 
  さきちゃんとひとこと、ことばをかわすのが、
  いつのまにか、朝のたのしみになっていたことに気づきました。
  バスをおりると、市役所にいくまでの道で、
  キンモクセイのいいかおりがして、おもわずかおをあげていました。


  翌日、
  げんきなさきちゃんの声がきこえたときは、ほっとしました。
  それからも、
  バスののりおりをやさしくてつだってくれる日々が、つづきました。
 

  月日はめぐり、
  日ざしがあたたかく感じられる4月になりました。

  いつものように「バスが来ましたよ」の声。
  あれ?声がちがう、と気がつきました。  
  「あなたは、さきちゃん?」
  「いいえ、わたしは、みなです。おねえちゃんは、卒業しておとなりの中学校にいきました。
  これからは、わたしがあんないしますね」


  それからというもの、わたしをたすけてくれることが、
  いろいろな子たちにリレーされていきました。
  「わたしたち3姉妹なの。わたしは3ばんめの、ゆあです」
  「わたしは、ゆあちゃんの友だちの、かれんです」
  「ぼくはともだちの、ゆうたです」
  「えーっと、たくまといいます」

  さきちゃんからはじまった「バスが来ましたよ」は、
  さきちゃんのすがたを見ていたまわりの子たちへ、うけつがれていきました。
  わたしは、横断歩道までおくってくれる、子どもたちにむかって、
  いつも大きく手をふっていました。
  「ありがとう。いい一日でありますように」


  10年以上もの間、毎日つづけてくれた、小さな手のぬくもりのリレー。
  今年、おかげで60さい。わたしは、仕事の定年をむかえます。


  だれかにおそわるのではなく、はじまったしんせつ。
  それを見ていたまわりの子どもたちが、なにもいわないのに、うけついでいってくれた。

  わたしの心のなかにある、
  いろいろな子どもたちの「バスが来ましたよ」の声。
  これからも子どもたちのなかで、ぬくもりがリレーされていきますように……。

あとがき
1月下旬、ある記事に目を留めました。
それは、「網膜色素変性症」という難病におかされて目が見えなくなってしまったあとも、地元の小学生に10年以上もサポートされ、ついに定年を迎える直前まで働き続けることができたという、ある男性についての記事でした。
この実話は、彼自身が「あたたかな小さい手のリレー」と題して書き、懸賞作文「小さな助け合いの物語賞」に応募し、「しんくみ大賞」を受賞しました。
6月下旬、わたしはその男性、山﨑浩敬さんを取材するため、和歌山をたずねました。みかんや梅の生産で有名な、一年じゅうあたたかい気候の和歌山の町。彼が通勤に利用していたバスにも乗ってみました。
温かくむかえ入れてくださった山﨑さん、和歌山大学教育学部付属小学校の先生方、信用組合のみなさまや、この話題をキャッチし、世に出してくれた読売新聞の記者・太田魁人さん、根気強く取材を続けてくれたNHKの記者・植田大介さんにも心から御礼を申し上げます。
また、コロナ禍にもかかわらず、この絵本の絵を描くために、取材に同行し、本書の世界観を共有してくださった松本春野さんとの出会いも幸せでした。

あらゆる人の思いをのせた『バスが来ましたよ』。
善意のバトンが日本全国、そのまた海の向こうに渡っていきますように……。
2022年 夏  
由美村嬉々(木村美幸)


朝日歌壇 戦争を詠む PART9

2022-10-02 | 日記
朝日新聞朝刊 朝日歌壇 9月分 (9/4 9/11 9/18 9/25)☆印は共選作です。

<佐佐木幸綱選>
塹壕(ざんごう)に洗濯物を干してある兵士の靴下ウクライナ軍(横浜市)徳元てつお
軍国少年時代と似た風を近頃老いた肌に感じる(大阪市)由良英俊
キーウ発の特派員メモ打つ夫の鼻すする音キッチンに聞こゆ(交野市)中野セツ子
★日本はどうなってゆくのか。戦争の気配が身近に感じられる昨今である。
竹山広の戦後の歌に「混葬(コンソウ)」という詞(コトバ)ありたりウクライナ、今(川越市)吉川清子
★長崎で被爆した歌人・竹山広の歌集『とこしへの川』に「人に語ることならねども混葬の火中にひらきゆきしてのひら」がある。
竹山広⇒こちら

<高野公彦選>
輸出合意後(あと)すぐ港を攻撃す息するように嘘つくロシア(山梨県)石原学
戦争を知る祖父だから玄関で「行って帰り」と送ってくれた(鈴鹿市)樋口麻紀子
白球が飛ぶ夏空も砲弾が飛ぶ夏空もこの地球(ほし)の空(相模原市)石井裕乃
★甲子園の球児たちの空も、ウクライナの空も同じ夏空。
☆戦争は祈りだけでは止まらない 陽に灼(や)かれつつデモに加わる(東京都)十亀弘史
スパシーバ私がわかる唯一のロシア語なのに使いたいのに(京田辺市)藤田佳予子
★スパシーバ(ありがとう)と言いたくてもプーチンの顔が浮かんで、言えない
戦没者三百十万人の死のどの死にもある生のはじまり(神戸市)松本淳一
オンラインでは運べない小麦積み海の道ゆく船のおおきさ(仙台市)佐藤牧子
★やっと動き出したウクライナの輸送船。

<永田和宏選>
ウクライナのニュースに馴れてゆく炎暑 ベトナム戦争の頃のようだね(名古屋市)水岩瞳
☆インパールで死んだ息子の年金を私の学資の足しにした祖母(東京都)松本秀男
広島の朝の石段座りて須臾(しゅゆ)「死の人影」となりしひとの名は(京都市)森谷弘志
須臾(しゅゆ)=わずかな時間
★森谷さん、原爆を浴び、影としてのみ残った人。その名は特定されていない。
「マジっすか」「ヤバイっすね」では済まぬのよ若き人らよ戦争とうは(水戸市)中原千絵子
 原爆忌われらふたつを負うており広島は夏長崎は秋(八尾市)水野一也
★戦争の歌。戦争は決して過去のものではないが、それが軍備拡張へ繋(つな)がる懸念の歌も多かった。
薊(あざみ)咲く画面一瞬振動しキーウ街道戦車通過す(佐渡市)小林俊之
☆「生き延びる事ができたらまた会おう」テレビ取材に微笑む兵士(五所川原市)戸沢大二郎
☆戦争は祈りだけでは止まらない 陽に灼(や)かれつつデモに加わる(東京都)十亀弘史

<馬場あき子選>
久米島の山暗さ増す八月や忘るべからず日本のソンミ(横浜市)一石浩司
★敗戦前後の久米島でおきた島民虐殺事件。
ソンミ虐殺50年、消えぬ記憶:朝日新聞デジタル (asahi.com)こちら
経を読むことが役に立てたとふ戦地へ征きし山寺の祖父(さいたま市)齋藤紀子
われ母と戦死の父の骨なき壺埋めて五歳より「住持」なりにし(東根市)庄司天明
疎開船沈む悪石島(あくせきじま)の闇沖縄航路は消灯を告ぐ(川越市)吉川清子
★船は対馬丸。哀悼!
顔知らぬ父もつ夫の存在の重さを今年も知る終戦日(浜松市)桜井雅子
★夫君は戦死した義父の遺児だった
戦争で分ったことが一つある国国に大量の武器のあること(川崎市)宇藤順子
日本地図の赤く塗られた土地に住み占領下と知る十歳の夏(東京都)内田三和子
★占領下の沖縄にあった十歳の少女期の自覚。
☆「生き延びる事ができたらまた会おう」テレビ取材に微笑む兵士(五所川原市)戸沢大二郎
☆戦争は祈りだけでは止まらない 陽に灼(や)かれつつデモに加わる(東京都)十亀弘史
☆インパールで死んだ息子の年金を私の学資の足しにした祖母(東京都)松本秀男

山添さん親子
HP回復のため子の髪の匂いを吸わせてもらう「ただいま」(奈良市)山添 聖子
★日々のHP(ヒットポイント。負けない体力)が欲しいと子の帰りを待つ。
夏休みの宿題のように子は指を鳴らす練習今日もしており(奈良市)山添聖子
雪女の気分になって食べているはく息冷たくなるかき氷(奈良市)山添  葵
人間ものせたらいいのかもしれないきけんゆうどく生物図かん(奈良市)山添聡介
★確かに「きけんゆうどく」ですね。
山添親子⇒こちら
👆家族、日常、つむぐ歌 「朝日歌壇」への入選常連、親子が歌集:朝日新聞デジタル (asahi.com)
 朝日新聞2022年9月13日火曜日夕刊一面

《顔知らぬ父もつ夫の存在の重さを今年も知る終戦日(浜松市)桜井雅子》
👆の短歌に寄せて
こちら