【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

ちいさな ねこ

2017-10-14 | 絵本

ちいさな ねこ 

作:石井桃子(いしい ももこ)
絵:横内 襄(よこうち じょう)


ちいさな ねこ、おおきな おへやに ちいさな ねこ。


おや、ちいさな ねこが にわに おりた。
 おかあさんねこが みていないまに、
 ひとりで でかけて だいじょうぶかな。


あ、はしりだした。
 もんをでて どんどん はしっていく。


こどもが こねこを つかまえた。
 でも、こねこは こどもの てを ひっかいて にげだした。

そして、また どんどん はしっていく。
あっ じどうしゃの ほうへ とびだした。
あぶない!!!

じどうしゃは ブレーキを かけて とまった。
 そのしたから ちいさい ちいさい ねこの かおが のぞいた。
 ひかれないで よかった!


じどうしゃの したから はいだすと、こねこは また はしりだした。
おや、こんどは むこうから おおきな いぬが やってきた。


おおきな おおきな いぬと ちいさな ちいさな ねこ。
 おおきな いぬが とおせんぼした。

こねこは おこった。
そして、おおきな いぬの はなを ひっかいて にげだした。


いぬは おいかけた。
いぬは どんどん おいついて いく。
あ、きが あった。
きが あれば、もうだいじょうぶ。
ねこは きに のぼれるけれど、いぬは のぼれない。


ちいさな ねこは たかい きの てっぺんに のぼって、
「にゃお! にゃお!」と ないた。
いぬは したで がんばっている。


おかあさんねこが こねこの こえを ききつけた。
おかあさんねこは かけだした。
あそんでいる こどもの そばを とおりぬけ じどうしゃを よけて、
おかあさんねこは こねこを さがしにいく。


ああ、いた いた。
あんな たかいきの てっぺんに!
きのしたには、いぬが がんばっている。
おかあさんねこは、
「ふうっ!」と おこって、「ちいっ!」と おこって、
いぬを おいはらった。
それから いそいで きにのぼった。


おかあさんねこが きから おりてきた。
こねこを くちに くわえて。
じどうしゃをよけ こどもの そばを とおりぬけ、
おかあさんねこは うちへ かえってゆく、
こねこを くちに くわえたまま。


おおきな へやで ちいさな ねこが おかあさんの おっぱいを のんでいる。


 3才~5才むき 福音館書店
ふうちゃんも茶トラ猫だったの、図書館でこの絵本見て思わず手が・・・

「今頃、ふうちゃんどうしてんのかなぁ?」
「コロちゃんと積もる話でもしてんのやろか?おじいちゃんとお父さんはコロのこと知っててもふうちゃんのことは知らんやろ?」
「ふうちゃんは、おじいちゃんやお父さんに会うても知らんふりやろなぁ、まずは・・・」
「そやけど、おじいちゃんやお父さんがコロの知り合いと分かると結構、気ぃ許すかも知れへんなぁ」
みたいな会話、兄弟で交わしてます。
「わんちゃん、にゃんこちゃん亡くなって寂しいやろ?Kさんとこ次々と生まれてるみたいやで、もろたら?」っとグラウンドゴルフ繋がりのYさんが、しょっちゅう言うてくれはります。
「う~~ん、まだまだやな、すぐには・・・」っと息子たち。
ちょうど、コロとふうが相次いで亡くなって1年になります。
今夏のお盆には「初盆やし、墓参り行ってくるわ」っと、長男が。
「お供えは、ふうには鰹節とペット用牛乳、コロには生きゅうり一本とペット用牛乳」
ピチャピチャピチャっと飲んでたなぁ、シャリシャリシャリっと前足でキュウリ挟んで食べてたなぁ。
食事の用意で、キッチンと食卓を往復するとき、必ず何か失敬っというカンジで、ふうが狙ってた、その対応に四苦八苦、今は別に・・・っというカンジがなんだか寂しいな。
お魚なんか調理してたらカウンター越しにジィ~~っとスキあらばっと、手元見てたなぁ・・・
いつかわんちゃんも天国に行ったならキミたちにきっと会えるよね、それまでのんびり暮らしてな・・・

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ゆきをしらない こねこのおはなし

2017-07-29 | 絵本



































夏と冬とどっちが好き?
暑い暑い夏の日が続くと「冬が良いなぁ」
寒い寒い冬の日が続くと「夏が良いなぁ」
毎年夏が来るたびに暑さが増していくように思います、こんな時「冬が良いなぁ」っと思ってしまいません?
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サーカスのライオン

2017-06-19 | 絵本



町はずれの ひろばに サーカスが やってきた。
2
ライオンやトラもいれば、おばけやしきも ある。
ひさしぶりの ことなので、けんぶつ人が ぞくぞくと やってきた。


「はい、いらっしゃい いらっしゃい オーラ オーラ、おかえりは こちらです。」
さむい風を はらんだ テントが はたはたと なって、
サーカス小屋は まるで 海の 上を はしる ほかけぶねの ようだった。


ライオンのじんざは としとって いた。
ときどき 耳を ひくひく させながら、テントのかげの はこの 中で 一日中ねむっていた。
ねむっているときは いつもアフリカの ゆめをみた。
ゆめの中に おとうさんや おかあさんや ひいさんたちが あらわれた。
草原の中を、じんざは風のようにはしっていた。


じぶんの ばんが くると、じんざは のそりと たちあがる。
はこは テントの 中に もちこまれ、十五まいの てつの こうし戸が くみあわされて
ライオンの ぶたいが できあがる。
ぶたいの まんなかでは、まるい わが めらめらと もえていた。
「さあ、はじめるよ。」
ライオンつかいの おじさんが、チタン チタッと むちをならすと、
じんざは 火のわを めがけて ジャンプした。うまいものだ。
二本でも 三本でも もえる わの 中を くぐりぬける。
おじさんが よそみしているのに、じんざは 三かい 四かいと くりかえしていた。


夜になった。おきゃくが かえってしまうと サーカス小屋は しんとした。
ときおり、風がふくような 音をたてて トラが ほえた。
「たいくつかね。ねてばかりいるから、いつのまにか おまえの目も 白く にごってしまったよ。
きょうの ジャンプなんて、げんきが なかったぞ」
「そうともさ まい日 おなじことばかり やっているうちに、わしは おいぼれたよ」
「だろうなぁ、ちょっと かわって やるから、さんぽでも して おいでよ。」
そこで ライオンは にんげんの ふくをきた。
わからないように マスクも かけた。くつを はき、てぶくろも はめた。


ライオンの じんざは うきうきして 外へ でた。
「外は いいなぁ。星が ちくちく ゆれて、北風に ふきとびそうだなぁ」
ひとりごとを いっていると、
「おじさん、サーカスの おじさん」と、声が した。男の子が ひとり たって いた。
「もう ライオンは ねむったかしら。ぼく、ちょっとだけ そばへ いきたいんだけどなぁ。」


じんざは おどろいて、もぐもぐ たずねた。
「ライオンが すきなのかね。」
「うん、だいすき。それなのに ぼくたち ひるま サーカスを みた ときは、なんだか しょげていたの。だから おみまいに きたんだよ。」
じんざは ぐぐっと むねの あたりが あつく なった。
「ぼく、サーカスが すき。おこづかい ためて、また くるんだ。」
「そうかい、そうかい、きておくれ。ライオンもきっと よろこぶよ。
今夜は おそいから もう おかえり。」
じんざは 男の子の 手を ひいて、家まで おくって いくことに した。


男の子の おとうさんは、夜の つとめが あって るす。
おかあさんが にゅういんして いるので つきそいの ために、おねえさんも 夕方から でかけて いった。
「ぼくは るすばんだけど、もう なれちゃった。それより サーカスの 話を して。」
「いいとも。ピエロは こんなふうに して・・・」
じんざが ひょこひょこと おどけて あるいて いる ときだった。
くらい みぞの 中に ゲクッと 足を つっこんだ。
「あいたた。ピエロも くらい ところは らくじゃない。」
じんざは くじいた 足に タオルを まきつけた。
すると、男の子は 首をかしげた。
「おじさんの かお、なんだか 毛が はえてる みたい。」
「う、ううん。なあに、さむいので 毛皮を かぶって いるのじゃよ。」
じんざは あわてて むこうを むいて、ぼうしを かぶりなおした。




つぎの日、ライオンの おりの まえに、ゆうべの 男の子が やって きた。
じんざは タオルを まいた 足を そっと かくした。
まだ、足首は ずきん ずきんと いたかった。
夜の さんぽも、しばらくは できそうも ない。
男の子は チョコレートの かけらを さしだした。
「さあ、おたべよ ぼくと、はんぶんこだよ。」
じんざは チョコレートは すきでは なかった。
けれども、目を ほそく して うけとった。じんざは うれしかったのだ。




男の子が かえって いくと、じんざの からだに 力が こもった。目が ぴかっと ひかった。
「ようし、あした わしは わかい ときの ように、
火のわを 五つに して くぐりぬけて やろう。」
その 夜ふけ・・・だしぬけに サイレンが なりだした。
「火事だ」と、どなる 声が した。
うとうととして いた じんざは はねおきた。
風に ひるがえる テントの すきまから 外を みると、男の子の アパートの あたりが、
ぼうっと 赤い。
ライオンの からだが、ぐーんと 大きく なった。



じんざは ふるくなった おりを ぶちこわして、まっしぐらに 外へ はしりでた。
足の いたいのも わすれて、むかし、アフリカの草原を はしった ときの ように、
じんざは ひとかたまりの 風に なって すっとんでいく。
おもった とおり、石がきの 上の アパートが もえて いた。
まだ しょうぼう車が きて いなくて 人びとが わいわい いいながら、
にもつを はこびだして いる。
「中に 子どもがいるぞ。たすけろ。」と、だれかが どなった。




へやの 中で、男の子は 気を うしなって たおれていた。
じんざは すばやく だきかかえて、外へ でようと した。
けれども、おもては もう ほのおが ぬうっと たちふさがって しまった。
石がきの 上の まどから 首を だした じんざは、おもわず みぶるいした。
高いので、さすがの ライオンも とびおりることは できない。
じんざは 力の かぎり ほえた。
ウォーッ
その 声で 気が ついた しょうぼう車が 下に やってきて、はしごを かけた。
のぼってきた 男の 人に やっとのことで 子どもを わたすと、じんざは 両手で目をおさえた。
けむりの ために、もう なんにも 見えない。


見あげる 人たちが、声を かぎりに よんだ。
「早く とびおりるんだ。」
まっかに アパートを つつみこんで、火のこを ふきあげていた。
ライオンの すがたは どこにも なかった。
やがて、人びとの まえに、ひとかたまりの ほのおが まいあがった。
そして、ほのおはみるみる ライオンの かたちに なって、空高く かけあがった。
ぴかぴかに かがやく じんざだった。
もう さっきまでの、すすけた 色では なかった。
金色に ひかる ライオンは、空をはしり、たちまち くらやみの 中に きえさった。


つぎの日は サーカスの おしまいの 日だった。
けれども、ライオンの きょくげいは さびしかった。
おじさんは ひとりで チタッと むちを ならした。
五つの 火のわは めらめらと もえていた。
だが、くぐりぬける ライオンの すがたは なかった。
それでも、おきゃくは いっしょうけんめいに 手を たたいた。
ライオンの じんざが、どうして かえって こなかったかを、みんなが しって いたので。。。。。



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星空のシロ

2014-12-21 | 絵本


Shiro the Shining Star
文・井上 夕香  絵・葉 祥明

しずかな しずかな ほしのよる。
ほしがひとつ ながれました。(クリックで拡大します)



シロは、ひとりぼっちで おりのなかにいました。
きずぐちがいたむのに、だれも てあてをしてくれません
「かわいそうなシロ・・・」
そらからおりてきた ほしのこは、
ひかりのこなで、シロをやさしく つつんであげました。


しせつのかかりの おじさんは、
ときどき、いぬたちを、そとにだしてやります。
とびはねたり ねころんだり、みんなうれしそう。
でも、どのいぬも、どこかに きずのあとがあります。
おじさんは、シロが しんぱいでたまりません。


シロは、ひごとに よわっていきます。
きずぐちには、しゅじゅつしたいとが ぶらさがったままです。
せなかは うみでどろどろです。
あしは ひきつって、ふるえています。
ひふびょうのために、からだじゅうのけが ぬけおちていました。


「このいぬ どうしたんですか?」さやかさんが ききました。
「せなかのしんけいを きられたんだよ」
「ひどい!なぜ てあてをしないの?」
「いくらたのんでも、だれも きてくれないんだ。
 わたしは、ただのせわがかりだ。どうしよもないよ」
さやかさんは シロをひきとろうと、しせつのひとにたのみました。
でも、じっけんようのいぬなので、ゆるしてもらえません。


さやかさんは、 まいにちのように シロのようすを みにきました。
そのたびにシロは、おきあがって しっぽをふります。
すりよって、なみだをながすのです。
「よほど、うれしいんだなぁ・・・」おじさんは、むねが あつくなりました。


あるひ、まよったすえに おじさんは、シロのおりを、あけたままにしておきました。
しせつのひとに わかったら、しかられるかもしれません。
でも、このまま ほうっておいたら、シロは しんでしまいます。
さやかさんは、シロを そっとつれだしました。(クリックで拡大します)



シロは、うまれてはじめて、じゅういさんに いきました。
はをしらべると、シロはまだ、いっさいになったばかりの いぬでした。
「これなら たすかるかもしれないぞ」
シロのちりょうが、はじまりました。
きずがふさがると、ひふびょうをなおすために、くすりのおふろにも はいりました。


すこしずつ、さんぽにもいきました。
「あっ、シロちゃんだ」
「あるけるようになったんだね」
「がんばれよ」
こどもたちが あつまってきます。(クリックで拡大します)



あるひ。シロがはじめて なきました。
くぐもったこえだったけど、「ワン!」と、ひとこえなきました。
さやかさんは うれしくてたまりません。
あまりつらいことが つづいたために、シロは なけないいぬに なっていたのです。
いたずらも するようになりました。
えさのおさらを ひっくりかえしたり、エプロンをかんだり。


みちがえるほど、シロは げんきになりました。
ボールをなげると、よろこんで はしっていきます。
でも、みつけることが できません。あぶないことも わかりません。
くるまがきても とびだしていきます。
こいぬのときに、あたまに きずをうけたためでした。(クリックで拡大します)



クリスマスのよる。
シロは、ふらりと そとにでました。
あたりはいちめんの ぎんせかい。
「わーい、ゆきだ、うれしいな」
はしゃいで、みちをかけていきます。
そのとき・・・
あぶない!
まぶしいライトが、シロにせまりました。


きがつくと、シロは、やさしく あたたかいひかりに つつまれていました。
ひかりのなかでシロは、くるしみや かなしみがきえて。さやかさんたちの やさしさだけが、
からだいっぱいにひろがるのを かんじていました。


シロは まぶしく かがやきながら、なかまたちがまっている ほしのせかいへ、
元気いっぱいかけのぼっていきました。(クリックで拡大します)



シロは ほしになりました。
やさしいこころが せかいじゅうにひろがって、
すべてのいきものが しあわせになれるように、きらきら きらきら またたいています。


シロは みんなのこころのなかに 、いまもいきています。(クリックで拡大します) 





飼い主から捨てられたシロは、動物管理事務所から病院の実験施設につれてこられました.
脊椎の中枢神経を切る、つらい実験にたえたシロは、優しい人びとにであい、ようやく幸せをつかみました。みじかいシロの一生は、わたしたちにたくさんのことをつたえてくれます。

生き物が、くるしんでいるのを見るのはつらいものです。それが人間としての自然な感情です。それは人間の弱さや、子どもっぽい感性ではなく、むしろ人間が秘めている崇高な精神のあらわれです。そんな生命(いのち)を慈しむ心をはぐくむことが、人間と文明のただしい進化成長の道ではないでしょうか。動物実験はその太極にある、魂の中まである生き物をくるしめる悪しき行為です。そのことをおおくの人に知ってほしいのです。そして生き物に、やさしい思いやりの心をもって接することが人間自身にとってもたいせつなことを、このシロの物語から学びたいものです。
葉 祥明さんのコメントから


実在した犬シロの話をもとに、『星空のシロ』を書きました。あまりにも悲惨なシロを、心ある人びとがすくいだしたのは1990年の12月1日です。そして翌年のクリスマスの夜、シロは交通事故にあい、わずか2年の命をおえました。しかし、シロの事件をきっかけに、東京都は94年、ペットだった生き物を動物実験にはらいさげることをやめ、いま、その動きは全国にひろがりつつあります。毎年、何万頭もの犬や猫たちが、実験の痛みからすくわれることになりました。
井上 夕香さんのコメントから
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秋桜

2014-10-12 | 絵本

百恵さんはレコーディングの時「ピンと来ないので上手に歌えない」と正直に僕に告白した。
僕は「いつか何故こんな歌を書いたのかきっとわかってくれる日が来ると思う、その日が早く来ると良いね」と言った。



それから数年の後彼女が素晴らしい伴侶を得、きっぱりと颯爽と姿を消した事は今や生きた伝説となった。
実は彼女の引退の日の晩、僕は大阪でコンサートをやっていたのだが、帰ってみるとホテルに彼女からメッセージが届いていた。忙しい自らの引退の日にこんな配慮の人が存在することに感激した。カードにはこう書いてあった、
「さださんがこの歌を作ってくださったお気持ちが、やっと分かる日がやってきました。本当に本当にありがとうございましたー山口百恵」
この時ほどこの歌を作って嬉しいと感じたことはなかった。
僕はカードを胸に抱いて、小さな声で「おめでとう」と言った。★ 絵本のあとがきより
コンサートの中でさださん自身がお話されてた記憶があります。


作:さだまさし
絵:伊勢英子

薄紅の秋桜が秋の日の


何気ない陽溜まりに揺れている


此頃 涙脆くなった母が


庭先でひとつ咳をする

 
縁側でアルバムを開いては


私の幼い日の思い出を


何度も同じ話くりかえす


ひとりごとみたいに 小さな声で


こんな小春日和の穏やかな日は


あなたの優しさが浸みてくる

 
明日嫁ぐ私に「苦労はしても笑い話に時が変えるよ心配いらない」と笑った


あれこれと思い出をたどったら


いつの日もひとりではなかったと


今更乍ら 我儘な私に 唇かんでいます


明日への荷造りに手を借りて

 
しばらくは楽しげにいたけれど


突然涙こぼし 「元気で」と  何度も 何度も くりかえす母


ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてみます 私なりに


こんな小春日和の穏やかな日は


もう少し あなたの子供でいさせてください









北海道に在住(5月~11月)のKさんから秋の便りが届きました。


お元気ですか?
北海道では秋は駆け足で通り抜けて、もう暖房をいれています。我が家の庭にリスが埋めていった栗が5mもの木になって、小さいですが栗の実がいっぱい実りました。毎日10~20個と、栗拾いしてます。わんちゃんと一緒に栗拾いしたことを思い出したりして・・・11月初旬に鹿部を出ます。お会いできる日を楽しみに・・・




 

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ひまわりのおか

2014-03-09 | 絵本


ひまわりのおか:株式会社 岩崎書店
文:ひまわりをうえた八人のお母さんと
  葉方 丹(はかた たん)
絵:松成真理子(まつなり まりこ)

2011年3月11日 宮城県・石巻市立大川小学校を、大きな津波がおそいました。わが子をなくしたお母さんたちは、やがて、小学校のそばにたくさんのひまわりを植えはじめました。日差しをあびて、ぐんぐん成長していくひまわりに重なるもの。それは、何よりもたいせつな、愛する子どもたちの姿・・・
この絵本の表紙折り返し(おりかえし)より。

八人のお母さんたちは、あの日津波にのまれて行方不明になった13人の子どもたちのお母さんのことです。
この絵本の1ページごとに、ひとりひとりのお母さんたちが子どもたちとの思い出を語ってはります、絵本の子どもたちはみ~んな優しく明るい笑顔です。
そして絵本の最後にはお母さんたちが、それぞれのわが子たちに語りかけるように手紙を書いてはります。
ひまわり畑での「子どもたちがいなくなってしまい、育てられる命を求めているんだと思う」お母さんの言葉です。
精華町立図書館でこの絵本に出合い、イッキ読みのわんちゃん、思わずうるうる・・・
かわいい子どもたちがいたこと、やさしいお母さんたちがいること、わんちゃんはけっして忘れません、そして2011年3月11日のことも・・・➱こちら

3月10日 朝日新聞 (朝刊)天声人語(一部分省略)より
岩手県の高校教師で東日本大震災を体験した人。照井翠(みどり)さんが俳誌に連載中のエッセー「釜石の風」最新号の「三月を愛さない」
「ここ被災地では、私達は三月を愛さないし三月もまた私達を愛さない。三月は凄惨(せいさん)な記憶を蘇(よみがえ)らせ、私達の心をずたずたに引き裂く。・・・二月の後が、すぐに四月であったならと思う」。一語一語が当事者でない者の胸に突き刺さる。
「忘れない」の声は薄れがちで、この国の日常はいつしか浮かれてしまった観がある。被災した人の胸の内は一様ではあるまい。ただ、春を明るいものと見た「かつて」に立ち戻れない人を思えば、三月はやはりつらい月だ。
きのう、黒土を割って咲く黄色のクロッカスを近所で見つけた。木々の芽も張ってきた。被災地でも、冬が幼い春に少しずつ道をあけていくときだろう。鎮魂と再生の三月を分かち持ちたい。

俳句形式の胸で泣く  照井翠句集『龍宮』を読む
関悦史さんのblogへ➱こちら
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ドクターイエローPARTⅡ

2014-01-29 | 絵本

ドクターイエローPARTⅠ⇒こちら

「こんな絵本があったよ」っと長男が・・・


「ドクターイエローに乗ってみたいなぁ」っと興味津々の少年が車内を探検するお話や
少年の「なにを している しんかんせんなの?いつ どこを はしっているの?なんで きいろいの?」
そんな疑問に答えてくれてます。
中身は著作権のからみもあり載せることは出来ませんが本屋さんで手に取ってご覧になってくださいね

最近、ドクターイエローの撮影に嵌りまくりの次男が
「こんなん撮って来たよ」って



いずれも2014年1月16日京都駅にて撮影
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Merry X'mas

2013-12-22 | 絵本





さんさん さんかく さんかくサンタ



まんまる ふくろを せなかにしょって



しかくい おうちに はいっていった



さんかく ツリーの かがやくへやに



まんまる ねがお すーやすや



しかくい プレゼント はいどうぞ



さんかくサンタ かえります そーっとね



まんまる たいよう おはようさん



しかくい プレゼント なかみはなあに?



さんかく ぼうしに まんまる おかお しかくい からだの おにんぎょう と



さんかくサンタの さんかくカード



まんまる えがお にっこにこ









さんかくサンタ ありがとう
作者:tupera tupera
発行:絵本館

クリスマス・ツリー


クリスマスツリーは樹木信仰の強かったドイツで誕生したと言われてます。
最も古い書物には1419年ドイツでパン職人たちがツリーを飾ったと載ってます。
1600年代にはドイツ各地に広がってその後ヨーロッパにも・・・クリスマスツリーは聖なる樹としてクリスマスに飾るようになった最初の頃は植木鉢ではなく木そのものに吊るして飾っていたようです。
クリスマスツリーのオーナメント(装飾)の意味は?
ツリーの先端に光る星は希望の光を意味してます、ベルはキリストの誕生を知らせた天使のベル、魔物を寄せ付けない聖なるベル・・・
杖は羊飼いの杖で助け合いの意味、ろうそくは世界を照らす光、キリストを表しています。
日本で初めてクリスマスツリーが飾られたのは、1860年(万延元年)のこと、7月ロシアから派遣されたオレインブルグは12月に初めて日本でクリスマスを迎えるにあたり、クリスマス準備委員を選んでクリスマスの準備を始めました、選ばれた委員は馬で走り回り植木屋を何軒も訪ねて、モミの木そっくりの木を見つけました。天井にまで届く大きなツリーにオレンジ、梨、砂糖菓子、紙の装飾品、ろうそくなどを飾ってお祝いしました、ベランダには提灯まで吊るしたそうです、ツリーに並んでクリスマスに欠かせないモノ
サンタクロース、日本で初めてサンタクロースが登場したのは、1874年(明治7年)実業家でクリスチャンだった原胤昭.が洗礼を受けた感謝の気持ちを込めてクリスマスパーティを開きました、もちろん大きなツリーも用意されてプレゼントが吊るされました、聖書の暗誦やクリスマスキャロルに合わせて、いよいよサンタクロースの登場です、な・ん・と、裃姿で脇差もさしてシュロ制の粗末なカツラを被ってました、西洋文化と日本文化がごちゃ混ぜ・・・
江戸時代にはキリスト教が禁止されていたから、こんな具合にトンチンカンになってしまったんでしょう。
1881年(明治21年)横浜グランドホテルで開催されたクリスマス夜会は男女ともに洋装禁止、普段は和装でもその日だけは洋装・・・なら、分かるんですけどね、男性は黒紋付きに仙台平の袴、女性は裾模様に思い思いの丸帯を締め・・・っと当時の新聞は報じていたとか。
ちょっとした仮装パーティのようじゃないですか・・・
そのころになると、日本に観光で訪れる西洋人も増えてホテルで泊まっている西洋人のためにオリエンタルなクリスマスを演出しようと思ったようです・・・
明治も後半になると、庶民の間にもクリスマスを祝う風習が浸透してきます、クリスマスツリーを日本で初めて飾った横浜の明治屋が東京銀座にも出店して1900年(明治33年)クリスマスセールを開催して店をクリスマス・グッズで飾りますと人々が集まり、以来毎年、銀座の風物詩となった。
何でも当時は非常に珍しかったクリスマスツリーを店頭にディスプレイしたのが評判となってさらに1947年(明治37年)には日露戦争勝利のお祝を兼ねて12月15日から毎晩、イルミネーションを点灯してソレを見物にさらにたくさんの人がやってきました。
その後第二次大戦中は影をひそめていましたが、戦争が終わると百貨店がこぞってクリスマス商戦をスタート、イッキに国民の間で広まりました。
一時は高級レストラン辺りでン万円もするクリスマスディナーをカップルでいただく・・・なんていうのがクリスマスの定番でしたが、最近は家族で家で手作りクリスマスを楽しむ人たちが増えてますよね。
お・う・ちクリスマス・・・



Uさんからこんなお便り届きました

リボンをスルスル~ッとほどくと


うさこさんから「メリークリスマス」っと、お便り届きました




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こすもすと虫たち

2013-10-16 | 絵本



赤、白、ももいろ、きれいなこすもすの花がさきました。
よくはれた秋の日の朝です。


花には、もうたくさんの虫たちがやってきています。耳をすましてごらんなさい。ムーンムーン虫たちがさわいでいますよ。
風がヒューッとふき、花がゆれます。虫たちもパッと舞い上がり、風がおさまると、またすぐ花にとまります。ちいさなアブが一ぴき、花のまんなかにとまりました。すると・・・

ムク ムク ムク。
こすもすが、きいろい花粉をだしました。


クリックで拡大します

花のまんなかに、なにかがふれると、花粉がでるしくみになっているのです。
あなたもえんぴつのさきで、こすもすの花のまんなかをつついてごらんなさい。
【おしべの動きをたしかめる実験には、普通の原種コスモスでおこなってみてください。園芸品種の中には、動かない種もあります。また、アザミやマツバボタンのおしべも、ふれるとよく動く例として知られています】


アブは、でてきた花粉をおいしそうになめています。
ブン ブブンと羽の音をたてて、大きなけむくじゃらのマルハナバチがやってきました。


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「ちびすけ、そこどけ」とでもいっているようです。
ちいさなアブは、いそいでほかの花にうつります。マルハナバチは口をとがらせて、みつをすいます。
花粉が、かおやからだにつきます。その花粉を足でそうじして、うしろ足のかごにあつめます。マルハナバチは、みつや花粉を巣にもちかえり、子どもたちのえさにするのです。

サッ サッ サッと羽をうちながら、アゲハチョウが花の上をとおりすぎます。


ちかくでみつをすっていたマルハナバチやアブたちは、大きなかげにおどろき、あわててとびたちます。
花のまわりは、とてもにぎやかです。



みつや花粉は、一つの花にはたくさんありません。虫たちは、つぎからつぎへと花をたずねあるきます。
ですから、こすもすがみつをたくさんだす日ちゅうは、花のうばいあいがはじまるのです。
大きい虫たちは、ちいさい虫たちをおいはらって、いばっているようです。
ちいさなアブは、しかたなく葉の上にとまっています。

花の上の空には、いろいろなアブのオスたちが、うかんだようにとんでいます。ときどきおいかけっこをしているようです。
なぜでしょう。オスたちは、こうび(こどもをつくるためのおこない)のあいてをもとめているのです。


ちかよってくる アブが、メスかどうかたしかめたり、ほかのオスをおいはらったりしているのです。

花は、なぜみつや花粉をだすのでしょう。


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花は、なかまをふやすために、たねをつくります。たねはふつう、おしべからでる花粉がめしべのさきにつかないとできません。
でも、おおくの花は、じぶんで花粉をはこぶことができません。めだつ色やかたちの花をさかせ、ごちそうもよういして、虫たちをよぶのです。虫たちはしらないうちに、花粉をはこぶてつだいをしているわけです。

チチー!!おや、なにがおきたのでしょう


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あっ、ちいさなアブが、ハナグモにつかまっています。ハナグモのからだはみどり色をしているので、葉や茎などまわりの色にとけこんで、わかりにくくなっています。うっかりちかよったアブが、とらえられたのです。

アブが、ひっしではばたいたときです。


ハナグモは花からおちそうになり、アブをはなしてしまいました。ハナグモは、ながい四本のまえの足を大きくひろげ。花かげでまた、つぎのえものがちかづくのをまちます。

こすもすの茎のところに、土のトンネルができています。


これはちいさな茶色のアリが、土をじぶんのつばでかためてつくったものです。なかにはアリマキがいて、茎からしるをすっています。ちゃいろのアリは、アリマキのおしりからでるあまいみつをのんでいます。アリは、みつをもらうかわりに、トンネルをつくってアリマキを敵からみつからないようにしているのです。

まるい羽のテントウムシがやってきました。


こすもすのほそい茎や葉をひげでたしかめながら、あるいています。
アリマキをみつけると、「これは ごちそうだ」とばかり、むしゃむしゃと、たべはじめました。アリたちは大あわて。たいせつなアリマキを、たべられてはたいへんと、テントウムシの足にかみついたり せなかにのっておいはらおうとします。テントウムシは しかたなくとびさります。



バサ バサ バサッ、あまり うまくないとびかたで、こすもすの花にやってきたものがいます。

カマキリです。

カマキリも、花粉やみつを、とりにきたのでしょうか。
それにしては、ようすがへんです。じっとしてうごきません。ひげをピーンとはり、まえ足をおりたたみ、なにかをみつめています。
つぎの しゅんかん、かまのような まえ足をさっとのばしました。


カマキリのまえ足には ミツバチがとらえられていました。

このうごきは、あなたがちょっとでもまばたきしたら みえないすばやさです。
カマキリは、花にくる虫をたべにやってきたのです。カマキリはじぶんよりちいさくてうごいているものなら、なんでもつかまえようとします。
つり糸に ボタンをつけてカマキリのまえでゆらしてごらんなさい。

こすもすの茎に、カマキリがうんだ、たまごのかたまりがついています。
おや!たまごにちいさな黒い虫がついていますよ。


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おしりにながいくだのあるちいさなハチです。ハチは、カマキリのたまごのにおいをかぎわけると、ながいくだをさしこんで、じぶんのたまごをうみつけます。そのたまごから、かえったようちゅうは、カマキリのたまごをたべて大きくなります。
そしてつぎの年の春には親になって、たまごのかたまりからでてきます。
カマキリにかてる虫はちょっといませんが、大きくなるまでには いろいろな敵がねらっているのです。

太陽が西にかたむくと、虫たちのかずが、だいぶすくなくなりました。


ときおり、かるい羽の音をたてて、ホウジャクがやってきます。ストローのようなながい口で、とびながらみつをすっていきます。
葉のかげでは、モンシロチョウが、やすみばしょをさがしてとんでいます。
ちいさなアブが、花にもどってきました。
くらくなるまで、あんしんしてみつや花粉をなめることでしょう。



高家博成(たかいえ ひろしげ)・ぶん  
横内襄(よこうち じょう)・え



おわり


秋桜&蕎麦








2013年9月26日:奈良県桜井市笠にて撮影


【お知らせ】
夕焼け繋がりで、妹からの絵手紙を紹介します➱二上山の落日:2013.10.03
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「ピーターラビットのおはなし」

2013-08-04 | 絵本



わんちゃん こんにちは、
電話でおはなしをしていました絵本のお届けが遅くなりました。ご自宅までと思っておりましたが自転車で行く時間が取れなくて郵送させていただきます。
イギリスの湖水地方の小さなうさぎのおはなしを楽しんでください。
↑のようなお便りと共に・・・
掌にスッポリと入ってしまうようなカワイイ絵本が送られてきました。
(今年の春のことでした)


「ピーターラビットのおはなし」

ビアトリクス・ポター さく・え いしいももこ やく

1


あるところに、4ひきの 小さなうさぎがいました。
なまえは、
フロプシーに
モプシーに
カトンテールに
ピーターといいました。
小うさぎたちは おかあさんといっしょに 大きなモミの木のしたの すなのあなのなかにすんでいました。


2


あるあさ おかあさんが いいました。
「さあ おまえたち、野はらか、森のみちであそんでおいで。でも、おひゃくしょうのマグレガーさんとこの はたけにだけはいっちゃいけませんよ。おまえたちのおとうさんは、あそこで じこにあって、マグレガーのおくさんに にくのパイにされてしまったんです」


3


「さあ、では いっておいで。いたずらするんじゃありませんよ。わたしは、でかけてきますからね」


4


それから、おかあさんは かいものかごとかさをもち 森をとおりぬけて、ぱんやさんへでかけました。 そこで、くろぱんを1ぽんと ぶどうぱんを5つ かいました。


5


フロプシーとモプシーとカトンテールはいいこでしたから、森でくろいちごをつみました。


6


けれど、ピーターは たいへんな いたずらっこでしたから、いちもくさんに マグレガーさんのはたけにかけつけると、むりやり、きどのしたから、もぐりこみました。


7


それから、まず、れたすをなんまいかたべ、それから、さやいんげんをたべ、それから、はつかだいこんをなんぼんかたべました。


8


そのうち、ちょっと むねが むかむかしてきましたので、ぱせりを さがしにいきました。


9


けれども きゅうりのなえどこのかどをまがったとたん、ばったり でくわしたのは、だれだったでしょうマグレガーさんです


10


マグレガーさんは よつんばいになって、きゃべつの なえを うえているところでした、けれども、ピーターを見ると、とびあがって、れーきをふりふり、「どろぼうだ、どろぼうだ!」とどなりながら、おいかけてきました。


11


ピーターは こわくてこわくて、はたけじゅうを にげてあるきました。どっちへいったら、きどがあるのか わからなくなったのです。
かたほうのくつは きゃべつばたけへおとしてしまい、かたほうは じゃがいもばたけでなくしてしまいました。


12


くつが なくなったので、 ピーターは4つの足でかけだしました。すると、このほうが はやくかけられました。ですから、うまくやれば きっとにげだせたろうと、わたしはおもいます。でも、うんわるく、スグリの木に かけてあるあみにとびこんで、うわぎのボタンをあみにひっかけてしまいました。そのうわぎは青くて、大きなきんぼたんが ついていて、まだあたらしかったのに。


13


ピーターは、もうだめだと、おもって、大つぶのなみだをこぼしました。ところが、しんせつなすずめが そのなきごえをききつけて、びっくりしてやってきました。そして、どうぞ がんばって にげだすようにといいました。


14


そこへ、マグレガーさんが ふるいをもってやってきて、ぽんと ピーターのうえに かぶせようとしました。でも、ちょうどそのとき、ピーターは むちゅうで うわぎをぬぎすてて、にげてしまいました。


15


それから ものおきにかけこみ、じょうろのなかにとびこみました。水がいっぱいはいっていなかったら、すばらしいかくればしょだったのですけれどねぇ。


16


マグレガーさんは、たしかに ピーターは ものおきにいる(たぶん うえきばちのしたにでも かくれているのではないか)と おもいました。
そこで、うえきばちを ひとつひとつ ていねいにひっくりかえして しらべました。
そのうちピーターが「く・く・くしゃん」と くしゃみをしました。あっというまにマグレガーさんは、ピーターのところへとんできて、


17


ぎゅっと ピーターをふみつけようとしましたが、ピーターは うえきばちを3つ ひっくりかえして、まどからとびだしました。けれど、まどは マグレガーさんには、小さすぎました。それにもう、ピーターをおいまわすのに うんざりしていましたので、マグレガーさんは はたけにもどっていきました。


18


ピーターは、すわりこんでやすみました、いきは きれ、こわくて ぶるぶるふるえていました。それに どっちににげていったらいいのか けんとうもつきません。
おまけに、じょうろのなかにはいっていたので、からだは びしょぬれでした。
やがて、ピーターは また あるきはじめました。ひょこ ひょこ ひょこ ひょこ あまりいそがずに、あちこちへ目をくばりながら あるいていきました。


19


そのうち、石べいのところに 出入りぐちのあるのが 見つかりました。でも、戸には かぎがかかっていました。戸のしたには、ふとった小うさぎが とおりぬけるすきまはありません。
めすのねずみが1ぴき、戸のしたからでたり はいったりして、えんどうまめやいんげんまめを 森にすんでいるかぞくのところへ はこんでいました。ピーターは、きどは どっちにあるのかと、ねずみにききましたが、ねずみは 大きなまめをくちにくわえていたので、へんじができません。ただ くびをふっただけでした。ピーターは なきだしました。


20


それから、ピーターは はたけをまっすぐつっきって、むこうがわの出ぐちにでようとしました。けれども、ますますどこがどこやら わからなくなるばかりです。そのうち、いけのそばにきました。これは、マグレガーさんが じょうろのみずをくむいけです。しろいねこが きんぎょをねらって すわっていました。とても じっと すわっているのに、ときどき、しっぽのさきだけ いきもののように、ぴくりぴくり と うごいていました。
ねこには、はなしかけないでいったほうがいい と、ピーターはおもいました。
ねこのことは、いとこのベンジャミンからいろいろ きいていたからです。


21


ピーターはものおきのほうへ もどりはじめました。けれど、きゅうに さくりさくっという くわのおとが きこえてきたので、いそいで 小さな木のしたへにげこみました。でも、べつにかわったこともおこらないので、また でてきて、手おしぐるまのうえにのって、あたりを見まわしました。すると、まず 目にはいったのが、たまねぎばたけをたがやしている マグレガーさんのすがたでした。
マグレガーさんは むこうを むいていました。そして、そのむこうに きどがありました!!


22


ピーターは、そうっと 手おしぐるまからおりると、スグリのいけがきのそばのみちを、いちもくさんに きどのほうへかけだしました。
けれども、かどを まがったとたんに、マグレガーさんに見つかってしまいました。
でも ピーターは、もう そんなことはへいきです。きどのしたをくぐりぬけ、とうとう はたけのそとの森ににげだしました。


23


マグレガーさんは、クロナキドリをおいはらうのに つくったかかしに、ピーターの 小さなうわぎをきせ、くつをはかせました。


24


ピーターは、うしろもふりむかず かけどおしにかけて、大きなモミの木のしたの いえまでかえりました。
そして、くたくたに くたびれていたので、うさぎあなのなかの やわらかいすなのうえに、どさりとよこになると、目をつぶりました。
おかあさんは、いそがしくごはんのよういをしているところでした。ピーターは、ふくをどこへおいてきたのだろう と、おかあさんはおもいました。
ピーターったら、この2しゅうかんのうちに、うわぎを2まいと、くつを2そくも なくしてきたのです


25


きのどくに、ピーターは そのばん、おなかのぐあいが よくありませんでした。


26


おかあさんは ピーターをねかして、かみつれをせんじて、ピーターに 1かいぶんのおくすりをのませました。
「ねるまえに 大さじ 1ぱいですよ」


27


けれども、フロプシーと モプシーと カトンテールは、パンにミルクをかけたのと クロイチゴを、ばんごはんにいただきました。 

おわり


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ピーターラビットのおはなし
ピアトリクス・ポター 作・絵
いしいももこ 訳
発行所 株式会社福音館書店

『ピーターラビットのおはなし』(1902年刊)
ビアトリクス・ポターがかっての家庭教師の幼い息子、ノエル・ムーアに出した絵手紙を、本にして出版するために書き直したものです。
それから百年もの間、いたずらなうさぎのピーターが、マグレガーさんの畑から命からがら脱出するこのお話は、世界中の子どもたちを魅了し続けています。

作者プロフィール
ビアトリクス・ポター(1806~1943)
ロンドンの裕福で厳格な家庭に育った。
少女時代から田園を愛し、小動物の観察やスケッチに没頭した。
彼女の自然に対する情熱は「ピーターラビットの絵本」シリーズの制作に色濃く反映されている。
後半生はイングランド湖水地方に住みつき、羊の飼育と自然保護活動に力を注いだ。

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