ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「旧三井家下鴨別邸」の特別公開。12月4日まで。昼間は、1時間待ちも

2016-11-30 | 歴史・史跡

「下鴨神社」の参道の西側にある「旧三井家下鴨別邸」。ミモロは、先日、初めて訪れました。
「前にも来たよ~」 
そのときは、まだ紅葉もあまり進んでいませんでした。それに3階建ての一番上の望楼は、通常公開されていないため、三井家の人たちが楽しんだ景色を見ることができなかったのです。

12月4日まで、特別公開で、その望楼に上がれ、しかも紅葉も見られるというので、ミモロは、再び訪れました。

28日のお昼頃、到着すると、なんと門の前には、大勢の人が列を作っています。
「ただいま、80分待ちです」と係の方。団体客も訪れ、大人気。3階の望楼には、1度に10人ほどしか上がれないため、その順番待ちにかなり時間がかかるのです。
「あの~何時ごろなら空いてますか?」とミモロ。「夕方なら観光客が引き始める16時頃、でも受付終了は、16時半ですから、それまでに受付できないと入場できません。う~朝、9時の開門前に来たら、あまり待たずに入れますよ」とのこと。「それなら近所だから明日にしよう・・・」ということで、次の日の朝、出直すことに。

「旧三井家下鴨別邸」の塀からは、紅葉した紅葉が見えます。
「紅葉してるんだ~。きっとお庭もキレイだね~」と期待しながら門へ。すでに20名ほどが並んでいました。

開門すると受付へ。通常の拝観料は410円ですが、特別拝観は、800円です。
「あ、団体客が待機するテントだ~」テントは、2か所ありました。つまり建物の中に入るのも、待つ必要があるのです。

  
三井家の家紋が付いた屋根瓦。屋根越しに、イチョウの黄色の葉が見えます。

「あそこに上がれるんだよね~」
大正期に、三井家の総領家が、三井家の祖霊社への参拝のために作った休憩所で、一族の集会や宴会場としても使われた場所です。その建物の最上階は、360度周囲が見渡せる望楼になっていて、そこからは、五山の送り火の大文字がまさに目の前に見えるのです。

さて、開門と同時に中に入ったミモロは、「建物はあとで説明しますから、みなさんまずは2階に上がってください」と係の方に促され、2階へ。そこは広い縁のある座敷になっており、そこに椅子がいっぱい並べられています。
「ここに座って、待っていてください。順番に上にご案内します」と。ミモロは、第2グループ。椅子の2列目に座り、初めのグループが見学を終わるのを待ちます。

「3階は、とても狭いので、荷物は、ここの棚においてください~」と言われ、廊下の棚へ荷物を置きます。
「3階は、写真撮影は禁止です。それからまわりの壁などは触らないでください、重要文化財ですから~」と係の方。「え~写真撮影できないんだ~」と残念がるミモロ。その理由は、3階から周囲の家が見えて、プライバシー保護のために撮影禁止。まあそれと、撮影すると見学に時間がかかるからという理由もあるように思えます。それで、なにも荷物をもたず、階段へ進みます。先に上がったグループが全員降りてから、次のグループ10名ほどが…。なるほど時間がかかるわけです。

さて、いよいよミモロの番に。約45度という急な階段を手をつきながら上がります。
「わ~着いた~」360度ガラス張りの望楼は、まさに展望室。でも広さは、3畳ほどで、なるほど多くの人が上がれないわけを納得。

一方、ミモロは、「あ、大文字が見えるね~」と、大喜び。確かにここで五山の送り火が見たい~という気になる所です。「いいなぁ、ここで送り火眺めながら、お酒のんだりしたんだよね~」う~あまりに狭い殻、ここで送り火眺めてから、下のお座敷で宴会したんじゃないの~。きっと三井家の人も、交代で眺めたのではと思わせる狭さです。

さて東側の高野川沿いは確かに景色が広がっていますが、ほかの方角は、周囲の木が大きすぎて下の庭以外、景色らしい景色を望むことはできませんでした。

「昔は、きっとすごくいい景色だったんだろうな?木もこれほど大きくないから、ほかの送り火も見えたかも…。それにしても東側もマンションや高層住宅多いね~」とミモロ。正直、期待していたほどの雄大な景色ではありませんでした。「昔と違うもんね~」と、よくわかっているミモロです。

ミモロが最後に階段を降りたのは、5分ほどではなかったでしょうか?上の滞在時間は、3分弱という感じ。

望楼から降りると、来たときとは別の階段で下へ。途中、トイレを見学。
「洋式トイレだ~」
これは大正期に作られた、腰かけるタイプの珍しい洋式トイレです。「水洗なのかなぁ~水流すボタンやハンドルないけど…」と不思議がるミモロ。

こちらの階段は、木製の枠が素敵。おそらくこちらが正式の階段と思われます。
  

1階に戻ったミモロは、お座敷へ。そこから庭を眺めます。
 

「あれ~思ったより赤く紅葉してない…う~残念…」
お庭の楓は、赤く色づかず、なんかこのまま茶色になって葉を落としそうな感じです。
 
真っ赤な紅葉を期待していたミモロは、ちょっとがっかり。「もっと先なのかなぁ~。ほかの楓は、紅葉してるのにね~」

庭に降りて、先ほど上った望楼を眺めます。
「あ、屋根になんかいるよ~」と目を凝らすと…
鳩が等間隔にならんで、まるで屋根の飾りのよう。

「紅葉はもう少し先・・・?」
 

イチョウの葉は落ちて、地面を彩っています。
 

ここの楽しみは、庭と共に、建物の細部。
 
ミモロが興味を抱いたのは、照明と金具です。

「近いから特別公開終わってから、また来ようかなぁ~」

朝、開門と同時に入ったため、ミモロは、ほとんど待つことなく、望楼を見学できました。

特別公開は、12月4日まで。「下鴨神社」の糺の森では、3,4日と手づくり市が開催されるので、そのときは、もっと混雑しそうです。行くなら、やはり朝9時前に到着し、開門と同時に中へ。9時半を過ぎると団体客が到着しはじめ、個人の見学者は、その隙間に見学する感じになります。

「望楼」に上らないから、特別公開時期を外して。 
 

*「旧三井家下鴨別邸」の詳しい情報は、ホームページで

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