ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

大規模改修が終了し、平安時代へと蘇った「平等院」の「鳳凰堂」。思ったよりシックな色彩・・・

2016-06-19 | 寺社仏閣

「宇治神社」のお神輿が、氏子町から神社に戻ってくる間、ミモロとお友達は、近くの「平等院」を参拝することに。

神社の前から、宇治川にかかる朱塗りの橋を渡ります。

「キレイな橋だね~」


この日は、日曜日ながら、小雨模様の天気からか、それほど多くの観光客がいません。


宇治川は、淀川水系の一級河川。琵琶湖を水源とし、上流は、瀬田川、中ほどを宇治川、そして大阪と京都の府境で桂川と木津川と合流し、淀川になり、大阪湾に注ぎます。

「大阪湾の水って琵琶湖でできてるんだ~」とミモロ。もちろん全部ではありませんが、ある程度、そうとも言えるかも…。

「源氏物語」の後半に登場する「宇治十帖」。紫式部は、源氏物語の執筆のため、「石山寺」に籠りますが、そこは実は、宇治川の上流に当たります。「石山寺って瀬田川を眺めるのにいいところだよね~」とミモロ。

「宇治と石山寺って、川で繋がってるんだ~」船で行けば、もしかして陸路よりかなり近いのかもしれません。

今の電車など公共交通や道路で考えると、遠く関係薄い場所が、昔の交通手段で考えると、別の世界が見えてきます。

また、戦国時代まで、宇治川と巨椋池はつながっていたのです。それを切り離し、河川の氾濫を防ぐよう都市計画をしたのが、秀吉です。

*「宇治川鵜飼」は、7月1日から9月30日 乗り合い舟大人2000円 ふたりの女性鵜匠の巧みな技が観賞できます。詳しくは「宇治市観光協会」のホームページで

さて、宇治川を渡り、「平等院」に入ります。
「さすがここは京都屈指の観光地、世界遺産だもんね~雨なのにたくさん人がいるね~」。

「平等院」は、永承7年(1052)に、関白藤原道長の息子、頼道が、敷地に創建したお寺です。末法思想が人々の心をとらえた時代、極楽浄土へと導く阿弥陀様を鳳凰堂に祀り、内部は、極彩色の華やかな色彩、そして天を飛翔する52体の菩薩さまたち、まさに極楽浄土をイメージさせるものになっています。

鎮座する阿弥陀如来坐像は、平安時代屈指の仏師、定朝の作。火災や天災で、歴史的建造物の多くが焼失した京都にあって、このお堂は、平安時代の数少ない建造物です。もちろん建物も仏像も、壁面を飾る52体の菩薩像なども、すべて国宝です。


2年にわたる大規模な修復が行われた「鳳凰堂」。

「外側の色を塗り替えたんだって~」
「思ったより地味な色…」とミモロ。塗り替えるというので、平安神宮のような朱色になるのかと思っていたのでした。「鳳凰堂」の色は赤茶色の「丹土」で塗りなおしたのだそう。これは創建当時の色彩なのだとか。
この日は、小雨だったので雨にぬれ、ますます地味な感じになっていましたが、夕陽を浴びると、もっと鮮やかに見えるのだそう。

「鳳凰も金色に塗りなおしたんだって…」屋根に立つ1対の方法は、ピカピカになっていました。


「せっかくここまで来たから、やっぱり鳳凰堂の中に入って、阿弥陀様お詣りしましょ~」とお友達。
そこで、「鳳凰堂」に入るチケット300円を購入します。「わ~1時間待ちだって…」20分ごとに50人ずつ入場できる「鳳凰堂」。それまでの時間、「平等院ミュージアム」を見学します。ここは、さまざまな宝物などが展示され、なかなか見ごたえのある場所。

そこを見学していたら、あっという間に1時間が経過します。

再び、「鳳凰堂」に戻り、阿弥陀様に参拝しました。

「やっぱり阿弥陀様すごく立派だね~」と感激するミモロ。


とても1回の参拝では、見切れないほど…。

「あ、そろそろ宇治神社にお神輿戻ってくる時間だ~」と、ミモロとお友達は、再び宇治川を渡り「宇治神社」へと向かいました。


*「平等院」の詳しい情報はホームページで
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