ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

東山職人さんの工房見学。石段下の昭和6年創業の「祇園鳴海屋」で和菓子作り見学

2014-11-14 | ものづくり


「東山職人弾丸ツアー」の最後に訪れたのは、八坂神社の石段下にある和菓子の「祇園 鳴海屋」です。
 「あ、試食…」
祇園界隈に住む人には、馴染みの味。「八坂神社」「平安神宮」「三千院」などの御用をつとめる看板も。

店に着くなり、ミモロは、目ざとく試食を発見。「わらび餅だって…」と言いながら、次々に味わっています。
気付くと、参加者は、みんなすでにお店の中へ。「あ、遅れちゃった~」試食に夢中で置いてかれてしまいました。

ずらりと並ぶ和菓子の数々。餅菓子、焼き菓子、水ようかんなど、美味しそうな品々がズラリ…。
 

「仕事場に入りますから、みなさんヘアキャップかぶってください…」と言われ、ミモロもさっそくかぶります。
 
ご店主のご夫妻に、和菓子についていろいろ教えていただくことに…。

「よろしくお願いします…」とミモロ。和菓子を作る作業台の周りで、職人さんの仕事を見学です。

今回は、紅白の饅頭づくり。皮をこねて、小さくちぎり、そこに餡を手際よくつめて行きます。
  「速い…!」ミモロの前に次々と丸い饅頭が並びます。それをさらに木の型で小判型に整えます。
 
「みんな同じ形になってる~」
それを湯気が立つ蒸し器へ。しばらくすると、「わーできた~」ホカホカのお饅頭の出来上がり。

仕上げに、そこに焼印で模様を付けます。
 
「美味しそう…」とミモロの目は、饅頭に釘づけ。「これは、小麦の皮の饅頭ですから、熱いうちには食べないもの」と、お店の方。中華まんじゅうや酒皮饅頭は、ふかしたてを食べますが、これは熱が冷めたものが美味しいのです。
「でも~」とミモロ。「すごく熱いけど、食べてみる?」と言われ、湯気が出ているお饅頭をひとつ頂くことに。
「きゃー美味しそう…」とミモロが噛みつこうとすると…「あ、気を付けて!中の餡がすごく熱いから…」との声が飛びます。
できたてのお饅頭の餡は、確かに熱く、フーフーと息を吹きかけ食べるミモロ。「美味しいね~アチ~」ほんのりとした甘さが口に広がり、思わずほっこり。


さて、ここ「祇園鳴海屋」は、昭和6年の創業。「お饅頭なら、『鳴海屋』さんやね~」と、祇園の人たちは口をそろえて言う馴染みのお店。京都ではお饅頭のことを「おまん」と呼びます。和菓子屋さんには、上菓子と呼ばれる練きりなど、季節感を表現したものを専門にする店と、お餅や赤飯を扱う店があります。「草餅や柏餅、みたらし団子が好き…」というミモロは、餅屋さん系が贔屓。京都には、ご町内に必ず何軒か和菓子屋さんがあり、お茶と和菓子は、やはりおやつの定番。「ここのも、飽きない味…」と気に入ったよう。

「京都では、結婚式の引き出物やお祝い事のおみやげに、お饅頭がよく使われます」とお店の方。
いろいろな会に出ると、必ず干菓子やまんじゅうのおみやげを頂きます。

ここでも、注文を受け、一度にたくさんの饅頭を作るそう。

「お餅も石臼でついてるんだって…。今度食べようね~」とミモロ。


次々に出来上がるお饅頭…「もっと食べたいね~」と指をくわえるミモロです。


*「祇園 鳴海屋」京都市東山区祇園石段下南入ル西側 075-561-7638 8:00~18:00 日曜・祝日~17:00 水曜休み

ツアーの最後に、記念品の小さな器も頂きました。「なんかすごく楽しかった~。また参加しようね!」と、ミモロは、このツアーが大好き。京都の旅の日程に組み込むと、いっそう京都への興味が深まるのでは?

職人さんの仕事に関心をもっているという男の子。
京都では、子供たちの職業体験が盛んになりつつあります。学校の授業に取り入れているところも…。サラリーマン家庭に育った子供は、なかなか物づくりの現場を知ることができません。職人さんの仕事を知ることで、若い世代が関心を抱き、後継者が増えるといいですね。


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コメント (2)
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