ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

西山の善峯寺へ。まだ見られる、山を彩る枝垂れ桜の美しさ。はるかに望む京都の町

2014-04-18 | 寺社仏閣

東の比叡山延暦寺、そして、西は、西山善峯寺。「一度は、行ってみたい…」と、ミモロは、京都の西部にある大原野の善峯寺にやってきました。
 

善峯寺は、平安時代、比叡山横川の恵心僧都に師事した源算上人が、西山に、小さな御堂を建て、自作の千手観音を本尊としたのが、はじまりだそう。長元7年(1034)に後一条天皇から、国を守る勅願所と定められ、「良峯寺」の寺号を賜ります。その後、後鳥羽天皇により、現在の「善峯寺」の宸額が下されることに。また、青蓮院門跡から、多くの親王がここに籠られたり、多くの僧侶が入山し、室町時代には、僧坊が52もあった大寺院です。現在も境内地は、3万坪で、山には、本堂の観音堂をはじめ、阿弥陀堂、薬師堂、釈迦堂など、多数の建物が点在しています。

「思ったより大きなお寺なんだ~」境内案内図を見て、その大きさにビックリ。山門から、山の上にある薬師堂などグルリと回ると、約40分ほどかかります。

さて、このお寺は、腰痛神経痛にご利益があるそう。御守の説明板に、そうように・・・。

まずは、本堂の観音堂にお詣りします。 ここには、御本尊の千手観音さまが祀られて、建物は、元禄年間に建立されたもの。
応仁の乱で、多くの建物は、焼失し、現在は、江戸時代の建造物ばかりです。

続いて、山道を上って、つりがね堂へ。
 この釣鐘は、徳川五代将軍綱吉のお母様、桂昌院の寄進です。志を置くと、鐘を撞くことができます。

さて、善峯寺の見所のひとつが、天然記念物の「遊龍の松」という樹齢600年以上の五葉松で、全長なんと37メートルにも及びます。「へぇー高くならないで、横に伸びたんだ~」と、とても低い松で、横に枝を伸ばしています。

広い境内を進むと「幸福地蔵」へ。
 お地蔵様の前には、「自分以外の幸せを願いましょう」と書かれたものが。「そうか~人の幸せを願うと、自分に幸せが戻って来るんだ~」と、ミモロもお友達みんなの幸せをお祈りました。

お祈りを済ませて、目をあげると、「うわースゴイ…」
なんと山間の斜面に、しだれ桜が、咲き誇っているではありませんか!
「満開だー。もう今年は、桜おしまいと思ってたのに…ここでは、まだ見られるんだー」
 大きく枝を垂らした桜が、本当に美しく咲いていました。

「わーここにも桜…。わー結構、まだ咲いてるじゃない…」
 
釈迦堂のまわりは、この時期、特に見事な桜が…。

山の上の薬師堂からの眺めはまさに絶景。雄大なパノラマが…。
ここからは、京都の町が一望できるはず…。「でも…なんか霞んで、よく見えないよ…。もしかしてPM2.5かも…」そう、この日の空は、春霞という清らかな感じではなく、スモッグで霞んでいる感じです。「どうも喉がゼロゼロする…」とミモロ。やはりこの日は、PM2.5の濃度がやや高め。風向きにより、京都にもPM2.5の注意報がながれることも…。

京都の町は、はっきりと見えませんでしたが、そばの桜の美しさで、ミモロは満足しています。
 
「わーキレイ…」桜は、今週末頃まで見られそう…。

「ここの桜もいいね~」ミモロが、立ち寄ったのは「けいしょういん殿」。中には、桂昌院の像が…。

桂昌院といえば、息子、綱吉に進言し、生類憐みの令の発令に係わったとか…。お犬様と、犬を特に大切にしたと言われます。「なんで、犬なの…」とネコのミモロ。それは、息子の綱吉が戌年生まれだったから…「えーネコ年ないしねぁー。でもネコも大切にしてよー」と、膝にすがりついてお願いします。生類憐みの令は、犬だけでなく、ネコや鳥など、いろいろな生き物に適用されたもの。命あるものを大切にする心は、重要ですが、なかなか規制が厳しく、人々は、迷惑したとか…。

ところで、桂昌院は、京都の出身。ミモロも訪れた今宮神社には、彼女にあやかろうと、『玉の輿御守』がありました。

さて善峯寺の閉門は、5時。そろそろ山を下りましょ。

*「善峯寺」の詳しい情報は、ホームページで



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コメント (2)
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