考え事まで山口弁

2017年4月14日の18時頃、母から「大変な事が起きた」と電話がかかって来た。
聞けば、叔母（母の妹）が亡くなったとの事。

信じられない気持ちのまま、子供を連れて実家の下関に向かった。

本当に突然の事でした。

13日に入院し、翌日に容態が急変して、そのままかえらぬ人に…。

61歳でした。

今月末、ポールマッカートニーの来日公演がありますよね。
ビートルズ大好きだった叔母が行くつもりで4/27のチケットを取っていた。
出棺の直前、そのチケットを胸元に入れながら「行ってきてね」と叔母の子供達（私の従姉妹）。

苦労人だった叔母。女手一つで2人の子供を育て上げ、1年前には初孫が誕生したばかり。
まだまだこれから今までの苦労を取り戻すべく幸せにならなきゃいけない家族なのに。
まさか、こんな事になるなんて。

昨日、東京に戻りました。
下関に居る間にしっかり泣いてきたのに、棺に向かって「お母さん」と何度も叫ぶ従姉妹の声を思い出すと、涙が流れてきます。

昨日まで3日間、ずっと親族と一緒に過ごし、山口弁にどっぷりです。
考え事まで山口弁になっている自分がいます。

まだ気持ちがふわふわしとるけ、テキパキと行動できん。
金曜日にはまだ少し残っとった東京の桜が、すっかり緑に変わっとる。
たった3日間下関におっただけなそに、ずいぶんと長い時間が経った気がしとる。

そんなにはよ逝っちゃ嫌っちゃ、おばちゃん。

「いやっちゃ」はおばちゃんの口癖やったんよ、よう言いよった姿を覚えとる。

さようなら。

安らかにお眠りください。