☆この作品、ネット上でとても評判が悪かった。
でも、よくできた作品じゃあないですか!
つくづく、ネット上での批評の無責任を嘆かされた。
◇
物語は、『レボリューショナリー・ロード』の如く、愛を誓い合った夫婦がマイホームを得て、そこで二人の娘にも恵まれ、幸せに暮らしはじめて数年後の物語だ。
ある昼下がり、妻(サンドラ・ブロック)は、夫が交通事故で亡くなった訃報を聞く。
しかし、悲しみにくれて、翌日、目覚めると、死んだはずの夫がキッチンにいるのだった・・・。
展開を明かすと、妻は、一日ごとに順番の異なった一週間をすごす事になってしまうのだった。
翌日は夫の葬式、でも、その翌日は、夫の出張前の日・・・。
◇
その、歪んだ時間軸で生きていく妻に、見ている私たちは、幾つもの矛盾を感じるのだが、たとえば、「この妻には、そもそも、毎日の曜日の概念がないのか?」とか、
でも、カラスの死骸やワイン、睡眠薬、愛人、長女の傷など、後から考えると、矛盾はない(いや、矛盾はあるが、そこに隠された意味がある、か・・・^^;)。
そして、妻に曜日の概念がないのも、夫の死を聞いた日だけで、その後は、夫の死のショックの前にあっては曜日の概念喪失も致し方ないと納得できる。
そのように、矛盾への疑問は解消され得るような表現をちゃんと付している。
警察に、夫の死を知らされた瞬間、妻は気が動転し上の空になり、警官の声を遠くに聞く。
・・・遠くに聞こえる。
◇
余談だが、私は、『20世紀少年:第2章』を酷評した。
その原因の一つに、「音が遠くに聞こえる」があったと思う。
サウンドは、「総合芸術w」と言われる<映画>の重要な要素である。
しかし、本日、MOVIX昭島に行き、告知を見て「デジタル音響設備の不調」があったことが判明した。
もし、正常な音響で聞けば、セリフの聞き取りづらさもなく、私の評価ももっと高かったはずだ。
私の評を読んで、『20世紀少年:第2章』に悪いイメージを持った人がいたら、関係者に申し訳なく、
私は、つくづく、おおやけで映画(に限らないが)を語ることの責任感の重要性を考えさせられた。
・・・だから、作品本来の出来とは別の事情で、この『シャッフル』を酷評する人に、どうにも疑問を持たせられる。
他のブロガーの評価など無視して、自分の素直な気持ちで観たら、この作品は及第点以上の評価は与えられよう。
◇
この作品に似た時間テーマの作品として、時間ループネタの諸作品が挙げられよう。
『恋はデジャブ』『うる星やつら・2』『ジョジョ・第四部』などなど、これらは、時間のループに囚われた者たちが、その「運命」から脱出することがテーマのエンターテイメントであった。
この時間ループに対し、時間シャッフルは斬新である。
だから、その斬新なアイディアに頼り切りの作品かと思っていた。
もしくは、「夫の事故死」という<運命>から逃げ切る物語かと思っていた。
だからと言って、そんな自分の先入観で、物語をこき下ろすのも失礼だし、私は、新たに提示されたテーマにも納得した。
・・・この、ドイツから招聘された監督(メナン・ヤポ)の目指したテーマは、「悲劇的な運命を避ける」にはなかった。
運命の中で、どう生きるか・・・、なのであった。
だから、時間シャッフルの中で、妻は必死でもがくが、客観時間での矛盾はなく、結果は運命どおり、妻の回避行動も「込み込み」のクライマックスとなる。
だが、もがいてもがいたおかげで、「希望」を宿したエンディングとなる。
それこそ、『レボリューショナリー・ロード』なみに、「夫婦」について考えさせられる。
また、『レボリューショナリー・ロード』の感想で、誰かが「この作品には信仰がない」と語っていたが、『シャッフル』のテーマ欲張り監督は、超越的な運命の神というテーマさえも語っている。
◇
しかし、サンドラ・ブロック、『スピード』からこの方、息の長い活躍をしているね。
演技もうまい。
馬づらで、私の好みとは言えないが、『ブロークン・イングリッシュ』の主人公に似て、とても魅力的でしたよ^^
みんな、ブロガーの情熱的な肯定の評価に乗ってみるのは一興だが、
否定的な意見は、自分で実際に観てから下したほうがいいぞ!
◇
しかし、次女役の幼女、可愛いでちゅ
どなたか、名前を教えてくだちゃい
(2009/02/06)
でも、よくできた作品じゃあないですか!
つくづく、ネット上での批評の無責任を嘆かされた。
◇
物語は、『レボリューショナリー・ロード』の如く、愛を誓い合った夫婦がマイホームを得て、そこで二人の娘にも恵まれ、幸せに暮らしはじめて数年後の物語だ。
ある昼下がり、妻(サンドラ・ブロック)は、夫が交通事故で亡くなった訃報を聞く。
しかし、悲しみにくれて、翌日、目覚めると、死んだはずの夫がキッチンにいるのだった・・・。
展開を明かすと、妻は、一日ごとに順番の異なった一週間をすごす事になってしまうのだった。
翌日は夫の葬式、でも、その翌日は、夫の出張前の日・・・。
◇
その、歪んだ時間軸で生きていく妻に、見ている私たちは、幾つもの矛盾を感じるのだが、たとえば、「この妻には、そもそも、毎日の曜日の概念がないのか?」とか、
でも、カラスの死骸やワイン、睡眠薬、愛人、長女の傷など、後から考えると、矛盾はない(いや、矛盾はあるが、そこに隠された意味がある、か・・・^^;)。
そして、妻に曜日の概念がないのも、夫の死を聞いた日だけで、その後は、夫の死のショックの前にあっては曜日の概念喪失も致し方ないと納得できる。
そのように、矛盾への疑問は解消され得るような表現をちゃんと付している。
警察に、夫の死を知らされた瞬間、妻は気が動転し上の空になり、警官の声を遠くに聞く。
・・・遠くに聞こえる。
◇
余談だが、私は、『20世紀少年:第2章』を酷評した。
その原因の一つに、「音が遠くに聞こえる」があったと思う。
サウンドは、「総合芸術w」と言われる<映画>の重要な要素である。
しかし、本日、MOVIX昭島に行き、告知を見て「デジタル音響設備の不調」があったことが判明した。
もし、正常な音響で聞けば、セリフの聞き取りづらさもなく、私の評価ももっと高かったはずだ。
私の評を読んで、『20世紀少年:第2章』に悪いイメージを持った人がいたら、関係者に申し訳なく、
私は、つくづく、おおやけで映画(に限らないが)を語ることの責任感の重要性を考えさせられた。
・・・だから、作品本来の出来とは別の事情で、この『シャッフル』を酷評する人に、どうにも疑問を持たせられる。
他のブロガーの評価など無視して、自分の素直な気持ちで観たら、この作品は及第点以上の評価は与えられよう。
◇
この作品に似た時間テーマの作品として、時間ループネタの諸作品が挙げられよう。
『恋はデジャブ』『うる星やつら・2』『ジョジョ・第四部』などなど、これらは、時間のループに囚われた者たちが、その「運命」から脱出することがテーマのエンターテイメントであった。
この時間ループに対し、時間シャッフルは斬新である。
だから、その斬新なアイディアに頼り切りの作品かと思っていた。
もしくは、「夫の事故死」という<運命>から逃げ切る物語かと思っていた。
だからと言って、そんな自分の先入観で、物語をこき下ろすのも失礼だし、私は、新たに提示されたテーマにも納得した。
・・・この、ドイツから招聘された監督(メナン・ヤポ)の目指したテーマは、「悲劇的な運命を避ける」にはなかった。
運命の中で、どう生きるか・・・、なのであった。
だから、時間シャッフルの中で、妻は必死でもがくが、客観時間での矛盾はなく、結果は運命どおり、妻の回避行動も「込み込み」のクライマックスとなる。
だが、もがいてもがいたおかげで、「希望」を宿したエンディングとなる。
それこそ、『レボリューショナリー・ロード』なみに、「夫婦」について考えさせられる。
また、『レボリューショナリー・ロード』の感想で、誰かが「この作品には信仰がない」と語っていたが、『シャッフル』のテーマ欲張り監督は、超越的な運命の神というテーマさえも語っている。
◇
しかし、サンドラ・ブロック、『スピード』からこの方、息の長い活躍をしているね。
演技もうまい。
馬づらで、私の好みとは言えないが、『ブロークン・イングリッシュ』の主人公に似て、とても魅力的でしたよ^^
みんな、ブロガーの情熱的な肯定の評価に乗ってみるのは一興だが、
否定的な意見は、自分で実際に観てから下したほうがいいぞ!
◇
しかし、次女役の幼女、可愛いでちゅ
どなたか、名前を教えてくだちゃい
(2009/02/06)
>運命の中で、どう生きるか。
なるほど、良いですね。
殊更に褒め言葉は書きませんでしたが、
自分の(ブログではない)HPでは
良い評価をつけてます。
もちろん、KGRさんに言った訳ではないですよ^^
私は、更新すると、めぼしいブログたくさんににTB送りをしますので。
なんと言いますか、どうも、有力なブログが否定すると、後続の方の何割かは、自分の鑑賞が、そういった意見に左右されちゃっている人がいるような気がして、書いた次第です。
私も昔はそういう時がありましたが、次第に自分の見方で感想を発表するようになりました^^v
では、これからもよろしき!!
一番の矛盾、
長女の傷跡の問題は、どう解釈すればいいのでしょうか?
私は、もし「シャッフル」が起きなければ、あるいは、あの奥さん(名前を忘れた^^;)が、虐待していたのかもしれません。
となると、運命は変わったのか?
謎は深まるばかりなのである・・・^^
これからもよろしく!