『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』を観た』]

2007-12-31 02:47:44 | 物語の感想
▼親父が倒れたのだが、その病院通いにもいささか疲れ、気分転換の為に、弟と、いつものMOVIX昭島に『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』を観に行った。

痛快な娯楽アクションホラーを期待していたのだが、意外にちゃんと作りこまれた作品であった。

▼前作の『AVP1』は、エイリアンと相打ちになって、宇宙船に収容されたプレデターの体から、植えつけられていたエイリアンの卵が孵化すると言う衝撃的なラストシーンでした。

今回、物語はその直後から始まります。

プレデターの身体から生まれたエイリアンは、戦闘種族プレデターの種族特質を受け継いだ<プレデリアン>として、宇宙船のプレデターを惨殺して回ります。

エイリアンはモンスターですが、プレデターは文化・文明を持った異星人です。
宇宙船の中では、しとめたエイリアンの生皮を剥ぐという高尚な趣味(^^;)を楽しんだりもしていますが、そんな楽しいひと時を、後ろからプレデリアンに狙われてしまいます。

宇宙船の中には、エイリアン幼体の飼育標本などもあるのですが、混乱の中で、それらも開放されてしまいます。

そして、宇宙船は、地球に墜落してしまうのでした・・・。

▼アメリカのコロラド州はガニソン郡の森の中に墜落した宇宙船からはエイリアンが飛び出し、猟に来ていた父子を襲います。

親父の方だけならまだしも、幼い息子までも、グローブみたいな幼体エイリアンに顔を覆われ、腹からエイリアンをぶちまけるシーンがあるので、私は思わず「うっ!」と声を出してしまった・・・。

しかし、この描写を見て、私は、この監督の「ハンパないやり方」が分かったのです。

そして、その頃、プレデター本星では、プレデリアンに襲撃された宇宙船からの救援信号を受け取った戦士がいました。

プレデターは、あくまでも「エイリアン(異星人)狩り」を趣味として楽しんでおります。

故に、プレデター本星から軍隊が派遣されるようなことはなく、ただ、戦闘種族サイヤ人ならぬプレデター人としての美学を貫徹するために立ち上がる戦士がいるのみなのです。

その一人のプレデターは、おもむろに立ち上がると、壁に飾られた無数の戦闘マスクの中からお気に入りを選ぶと、得物を体に装着し、宇宙船に乗り込み、地球に旅立つのでした。

プレデター本星の描写は、今回はじめて描かれたわけですが、マニアにはたまらないのだろうなぁ^^;

▼さて、ここから、地球を舞台にしたエイリアン(プレデリアン)VSプレデターの痛快アクションホラーが語られるのかと思いきや、
物語は、妙に念入りにガニソン郡に住む人々の描写となる。

町を守る保安官や、
その保安官にお世話になった青年、
その青年の弟、
その弟の恋焦がれる娘、
その娘の乱暴者の彼氏、
その彼氏の不良仲間たち。

町の下水道を根城にするホームレスたち。

行方不明の夫と息子を心配する妻。

森を捜索する警官たち。

二重遭難した警官の彼女。
その彼女に下心を見せるバイト先の料理人。

退役してきた女軍人、
その旦那、
その娘。

・・・こうして書き上げただけでも、かなりの人間が丹念に描かれる。

それが何とも作品に複雑な味わいを生んでいる。

パニック群像劇を描きたかったのか?

分からない。

私は、小野不由美が小説『屍鬼』の中で、とある村を描き尽くす段において数百人の人物を設定したと聞いたが、この作品も、「町」を描くためにそれを目指したのかもしれない、などと無用な深い考察をしてしまうのだった^^;

▼ただ、「町」を描き尽くしたいと言うのなら、町VSエイリアンの構図で充分だったと思うのが、そこにプレデターと言うドラマツルギー上の不協和音的存在が存在している。

しかも、そのプレデターは、独特の美学をもって戦っている。

プレデターは残虐なのだが、地球人に対し、妙に戦いの痕跡を残さないように、エイリアンやその犠牲者を<青い薬品>で消去したりする。

しかし、エイリアンは、病院を襲ったりして、妊婦や赤ちゃんに卵を容赦なく植えつけたりして大繁殖をはじめる。

弟は、映画を見終えてから、私に言った。

   『証拠隠滅が追っついてないよ^^』

・・・そのセリフに100点さしあげたい・・・^^;

▽(おまけ話)

恐怖映画には、無意味ともいえるお色気シーンがつきものであるが、この作品にも、主人公の男を、下着姿で誘惑する娘のシーンがある。

女優としてはめちゃ美人ではないのだが、真夜中の学校プールと言うシチュエーションが、妙に見ている私たち兄弟の気持ちを高揚させたのは否定できない^^;

そして、そういうお色気女は、結局、モンスターに殺されてしまうのである・・・。

                       (2007/12/31)
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[映画『ルイスと未来泥棒』を観た]

2007-12-22 23:43:36 | 物語の感想
▼てな訳で、いつものMOVIX昭島に観に行きましたよ!

公開初日、夜の8時からの字幕スーパー版を観に行ったわけだが、お客さんが、私と連れを入れて8人しかいなくて寂しかった^^;

▼この作品は、ピクサー作品ではないのだが、ディズニーが傘下におさめたピクサーの作風を色濃く反映した作品のようだった。

私は、ピクサー作品では、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』『カーズ』など、人間以外の世界を舞台にした作品には感動させられたものだが、
『ミスター・インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』などの、人間の世界を舞台にした作品には、その完成度は別として、それ程の感銘を受けることはなかった。

さて、人間の少年が主人公の『ルイスと未来泥棒』はどうだったか?

▼冒頭こそは、ルイスが、赤ちゃんの時に孤児院に捨てられる様がゆっくりと描かれるが、そこから凄まじき矢継ぎ早の展開が始まる。

 すっかり発明オタクに成長したルイス。
 同室の、ルイスの発明につきあわされて寝不足の野球好きの少年。
 オタクぶりが祟って、里親の見つからないルイス。
 発明コンペに参加するルイス。
 そこに現われる多種多様の人物たち。
 ルイスに忍び寄る「山高帽の未来泥棒」
 ルイスを助けようとする時空警察(?)の少年。
 少年のタイムマシンで未来に連れて行かれるルイス。
 タイムマシンで俯瞰される極彩色の目まぐるしき未来世界。
 そこで知り合う個性的な人物たちのロビンソン・ファミリー。

それらが、スピーディーに展開されるのだ。
各シチュエーション、各人物たちには、それぞれの面白いエピソードが用意されているのだが、私にはそれを吟味する余裕がなかった。
正直、私は、ついて行けないように感じた。
私は、「これは、物語のテンポを間違えた作劇なのではなかろうか?」と思った。
やっと一息ついたのは、未来泥棒が繰り出した太古の恐竜を、ルイスが勇気を出して撃退した後、ロビンソン・ファミリーに自分が望んだ家族像を見出した時だった。

そこで、私も、やっと、ゆっくりと作品に感情移入できたのだった。

・・・しかし、冒頭の高速の展開は、私の記憶にちゃんと残っていて、それらの「全て」が、後になって、見事な伏線になって生きてくるのだった。

それについては、ネタバレになってしまうので、語らないでおく^^;

私は「ああ、この人がこの人で、この言葉がここで生きてきて、この雑音がここで使われるのか」と、前半に劣らぬ謎解きのスピード感を味わえるのである^^

▼ルイスも、未来の少年ウィルバーも、実に表情豊かにCGで描かれている。

ただ、私は、どうも、この二人が嫌だった。
それが何故かを、映画を見ながら考えたのだが、答えは簡単に分かった。
私は、少年と言うものが好きではなかったのである。
特に、物語の最初は、ルイスは不器用だったし、ウィルバーは悪ガキだった。
なんか、いけ好かなかったのだ。

しかし、ルイスは、物語の最後では、見事に成長していく。
ウィルバーは、悪ガキのままだが、そのウィルバーを抱きしめるルイスが頼もしかった。

▼私は、ピクサー系の作品では『モンスターズ・インク』が大好きで、そのラストシーンが特に大好きだった。

幼女ブーが、モンスター世界から人間世界に戻ることができて、モンスターであるサリーやマイクと永遠の別れとあいなった。
・・・と、思いきや、すぐに再会できたのだ^^
私は、「物語はこうこなくっちゃ!^^」と感激した。
それでこそ、物語は広さを増すのである^^
しかし、このシーン、製作者側では賛否両論だったそうだ。

そして、『ルイスと未来泥棒』においては、ルイスは時を遡り、自分を棄てた母親に再会しかける・・・。

しかし、ルイスは、それをやめた。

それでいいと、私は思った。
この場合は、それで、物語が広がっていくのである・・・^^

PS.ウィルバーの着ていたTシャツが欲しいなあ^^

                         (2007/12/22)
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[映画『アイ・アム・レジェンド』を観た]

2007-12-16 09:54:25 | 物語の感想
▼昨日、いつものMOVIX昭島に行き、公開されたばかりのウィル・スミス主演『アイ・アム・レジェンド』を姪っ子と観た。

MOVIXポイントも70Pを超えて、これにて次の映画鑑賞は一回無料で見れるぞい^^

自らを「私は伝説だ」などとのたまうタイトルなので、能天気なヒーロー物かと思いきや、なかなか重厚な物語で、私にとっては嬉しい誤算だった。

・・・と、思いきや、人類壊滅に至る原因の「方々」が、なかなか「俗(^^;)」な方々だったので、それも下世話に楽しく、二重に嬉しい誤算の作品だった。

▼・・・人類死滅後、ニューヨークに唯一生き残った男の孤独なる物語である。

主人公のネビルは科学者であり、日中はニューヨーク市外を散策し、夜間は自宅の地下の研究室で、人類を壊滅に至らしめた謎の病原菌の研究に勤しむ。

無人の廃墟と化したニューヨークを、機関銃片手に愛犬とスポーツカーで疾走する主人公。

CDショップでは、お気に入りの音楽や映画を借り放題だ。

ただ、孤独である。

町に立つマネキンを友人に見立てて語りかける毎日・・・。

ガソリンスタンドでは、手動ポンプでタンクからガソリンを得て、車や家のエネルギー源とする。

家には、スーパーから調達したであろう大量の食料のパッケージがうずたかく積まれている。

私は、映画『ゾンビ』で描かれた「複合スーパーマーケット独り占め」の状態や、映画『ビューティフル・ドリーマー』でも描かれていた「一つの町一人占め」状態みたいのが大好きである^^

・・・ただ、この作品の主人公は、何かを恐れている。

腕時計に設定されたアラームで示される時刻をやたらと気にしているのだ。

そして、自分の自宅に戻り、夜になると、厳重に戸締りをする・・・。

外では、野獣たちの奇声が鳴り止まないのだった・・・。

▼ある日、いつもの通り、朽ち果てたニューヨークを散策していると、愛犬サムが、暗闇の廃屋に逃げた鹿を追いかけていってしまう。

夜は危険だった。

・・・暗闇は危険だった。

しかし、孤独な毎日の中で、サムは唯一の友だちだった。

連れ戻さなくてはならない・・・。

ネビルは、廃屋の中に突入していくのだった・・・。

▼ここからが『バイオハザード』的な展開になって、私は大いに興奮した。

何よりも、怖かった・・・。

暗闇の中で、「やつら」が蠢いているんだもの^^;

それは、「やつら」が突然現われて、私が「ギャッ!」と驚くべき類のものだけでなく、
例えば、いつものマネキン人形が、「あるはずのない場所」に立っている、などと言う心理的恐怖もあった。

いや、別に普通の生活ならば、マネキン人形なんて、誰かに移動されていてもおかしくないのである。

しかし、ここは自分以外に誰も存在しない世界なのである。

それが、移動してるっちゅうんだから、言い知れぬ恐怖なのである。

また、そのマネキン人形移動は、「やつら」の罠なのであるが、その罠にネビルはかかる。

だが、日中であるが故に、「やつら」は罠にはまったネビルを眺めているしかない。

ネビルは、白昼の摩天楼の谷間で、もがくのだった・・・。

こういったゆっくりした時間の中での、ひたひたと押し寄せる恐怖と言うものは、いやはや、スリリングである^^;

▼私にとっては、この作品、ややネビルの孤独の描き方が淡白な感じがして、ネビルが「人類は死滅してしまったんだ!」と、これまでの絶望的な経験から信じ込んでしまっている気持ちが伝わりにくい気がした。

何となく、ネビルは、前向きに日々を生きているように、序盤の物語展開からは見て取れたのだ。

だから、愛犬のサムを失う場面でも、「ウィル・スミス、いい演技してるなぁ」程度にしか思えなかったのだが、
隣りで観ていた姪っ子はボロボロ泣いていた。

私も怖かったので、姪っ子も怖くて泣いていたのかと思ったら、主人公が愛犬を失う悲しさに共感し泣いていたのだった。

私の姪は、非常に美少女であるが、中学に入り、「腐女子」になってしまった。

だから、黒人俳優が主人公の映画は、最初は避けていた気配があったようなのであるが、観終えると、すっかりウィル・スミスファンになっていた。

 私 「観て良かったね~」

 姪 「うんっ! ^^」
                         (2007/12/16)
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