柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

立場

2017-05-14 09:30:18 | Weblog
北朝鮮また撃ちました、そろそろ完成するのでしょうICBM。その度毎に遺憾遺憾と言い続けて、国連決議に反するとしか言わない。安倍さんにしてこうです。それはこちらに核がないからです、形は丸腰だからです、とても単純な因果です。きちんと法的に整っていれば、カールビンソンが来る前に、米原潜がわざわざ浮き上がる前に、日本軍が抑えにかかれたはずです。アメリカからみれば(あそこから見ても極東なのでしょうか、それとも極西?)遠く離れた辺境の小国です、中国や日本がうまく抑えてくれよという事案でしょうが、対中露外交の重要なカードであるし、オバマ時代に地に落ちたパクスアメリカーナの盟主としての威信回復の絶好の機会と捉えていればこそ、世界平和の大風呂敷なのです。いえ、トランプさんがそんな体面大義を大事にするかどうかですが、本質は言うこと聞け、聞かなければ潰す、というパワーポリティックスです。世界が学級会のような話し合いで回っているなんて誰も信じてはないことです、国連決議が葵の御紋でないこと、どころかこの決議を利用してアメリカの新自由主義、強欲資本主義が他文化の侵略略奪破壊を繰り返してきたのは周知の通り。イラクがリビアがエジプトが直近の証拠です。トランプさん、どうしますかね。今はFBI長官の解任で自らに大きな疑惑が降りかかってますから、こっちに手をとられるか、あるいはそちらから目を逸らす為に一気に北朝鮮潰すか。文藝春秋の今月号に、北朝鮮は一時間で潰せるとえらく具体的な話が載ってます。向こうが撃つ前に潰す、これが大命題だと。韓国や日本に向けてミサイル撃つ前に、です。何度も警告してきたのに更に撃つ。これが宣戦の理由になるかどうか、ですか。法の支配を旨とする以上は理由が要りますから。さて。
 安倍さん、国会の答弁で自民党総裁と総理大臣の立場を使い分けます。自民党総裁としての考えは読売新聞を読んでくれとやって大叩きされてます。国会の場での発言は総理としてのものだからと逃げます。逃げてるのではないのでしょうが、こういう戦略ですね。こんな使い分けは姑息そのもので、ずるい卑怯だという評価になるのですが、それこそ国会という特殊な場では、何を言ったか、議事録上の言辞の整合性だけが問題となるわけで、それを連中わかった上でやってるのです、いわば茶番。蓮舫さんでも長妻さんでも共産党の小池さんであれ誰であれあの立場になればああやるんですから。読売新聞は自民党の機関紙じゃないんだからあれは国民に対する発布だ、国会審議を飛び越えている、との非難を聞きました。国民は総理大臣の言葉として捉える。そりゃそうですわね。でも、それを目的にしてることですから。先にぶち上げて世論に訴えておいて審議で追いかける。それが狙いです。でも、あれこれの非難が出ようから立場を使い分ける。NHKでやってました、行政権への介入だと。議会を飛び越える発言をこう言うんですね、勉強になりますが、これに対して自民党の下村さんが、だから総理としてではなく自民党総裁として発言しているのだと言ってました。総理が、行政(内閣)の長が勝手に決めてはならぬのです、だから一党代表の立場で話しただけだという理屈です。ふむ。法的に帳尻を合わせているだけですが、それで問題ないと踏んでいるので国会の時のあの余裕の対応だったわけでした安倍さん。ま、あの場はあの場ですが、私たちの日常でもこういう使い分けはよくありますね。私は何々である前に母であり妻であり女であるの謂いです。私は一人の国民であり一人の男であり一人の人間なのだ!と胸張る奴がいますね。こんなことほざくのはもちろん言うところのエライさん達です、責任のある役職についてる者が何か失敗して個人的資質に言及されたり社会規範や世間の常識を絡めて非難された時などによく聞きますね。もちろん言い訳です逃げ口上です。そんなことは許しませんよ。どれも含めてあなたですから。そんな都合よく分けられません。あなたは人間で男で日本国民で何々の役についてる人です、どれも分離できません、全部ひっくるめてあなたです。あんなこと子供に教えられんぞ。そうですけれどね。子供にわざわざ見せずともいいのでしょうが、批判の考えを持たせるには格好の事例ではありましょう。これでいいんだじゃなくて、これは卑怯なんだと傍で教えてやらねばなりませんが。
コメント
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