柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

非難

2011-01-17 08:20:25 | Weblog
与謝野さんの話です、続きますが、昨日はその変節ぶりが非難の的であろうと、あくまで精神的に倫理的に考えていましたが、私にはこちらの方がわかり易いし大切な信条だと思ったのでしたが、より論理的な具体的な理由がありました。先の選挙でこの人は選挙区で負けて(同じ閣僚の海江田さんに)自民党の比例で当選してきた経緯です。自民党を出る時点で、議員辞職すべき立場なのに、さらに舌の根の乾かぬうちに、あろうことか敵の参謀に寝返って・・という経緯。問責の対象になるかどうかは知りませんが、十分に叩ける題材です。国会の冒頭はここで足踏みでしょうね。
 脳死による臓器移植例が法改正後半年で31例、子供の基準も緩められたけれどこちらは零、です。制定後十余年で百例に遠く満たない(八十例台でしたか)実施例が半年で30例です。死生観や倫理観ではなくて本人の意思確認こそが制度の実効性を抑制していた事項だと明らかになりました。肉親の死に対する考え方(常識とされる学説)を、社会学者なり倫理学者達は大きく変換しなければならぬのでしょう。人は極めて現実的に、つまり冷徹に判断決定するのです。臓器を取り去られるという事態の認識不足と言うか、深く考えないと言うべきか、公的意識(人の為に)が優先するところがなかなかに心理学的にも特記すべきことではないのでしょうか。一種の忌避行為なのでしょうが、面白いことと思いながらこの数字を眺めることでした。
コメント
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