柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

不安

2009-02-04 08:06:02 | Weblog
寒が緩む。こういう表現に文化を感じますね。寒の入りとか暖をとるとか。音読みのピリッとした感じがいいんでしょうね。寒さが緩みました、でも同じことなんですがカンの緩みという語感がイメージを作るんですね。字面を味わうも良し、声に出しても良しです。
 新型インフルエンザへの対策が遅れている、どうするんだ?という非難調で素人の不安を煽ってます、NHKの朝ニュース。東京都の実体をリポートします、眼目は感染拡大をどうやって防ぐか、感染者をどうやって見つけてどう隔離するかという点です。石原都知事が特に産経新聞への寄稿の中でよく声張り上げてますから(国の対策が生っちょろいという非難です)どんなことやってるのかと興味を持って見ました。なんでも当初は発熱センターなるもの(体育館のようなイメージです)を沢山作ってそこに開業医をもっていって選別する、そういう計画だったそうですが、なかなか建設が進まずまた開業医の協力を得られずで頓挫。だいたい医療器具の揃ってないただの箱ものに発熱患者集めても感染防止などにはほど遠いですわね。で、発熱外来を病院内に設置すると変更して、民間病院の協力を乞うという形にしたけれど、依然医者達が抵抗していると。言いそうなことですが、入院患者への感染の危険はどうする?医者自身の感染に対する補償は?なんて理由です。キャスターはさらに畳みかけます、こういうセンター(施設)を県内に一箇所でも設置しているのは17,29は一つもない状況だと。効率の悪い、何の役にも立たないだろう箱ものでも、作らなければならないという右倣えを強要する、これがお上からのお達しということ、上意下達ということなんですが、こんな無駄を煽ってどうするんでしょうね。ったくマスコミの罪は大きいと思います。映画「感染列島」のイメージがまだ強いのですが、もちろんあれも極端な想像だとは思いますが、つまりはまだ誰も自分のこととして考えられないと言うことです。あなたも、もちろん私も。こんな経験したことのないようなビールスが蔓延した日には、そして他の激烈な症状を出して致死率が高いビールスのようなものであれば、どうにもならぬのです。二言目には大正時代のスペイン風邪やら、ひどいのは中世のペストや江戸時代のはしかや天然痘などと比較して不安を煽る報道もありますが、あの時代とは対応が全然違うんですよ。大正時代には熱だして肺炎になって多くが死んでいったんでしょうが、そういう死に方はきっと今の時代多くないはずです。一人一人の体力も違いましょうから。血を吐いてあちこちから出血して、なんてそんな症状出すようなビールスならどうにもできません。感染予防なんかできません。家から出るな、外に出るな。これだけです。病院に行くな。これでしょう。感染拡大を防ぐには病人を集めるだけでは足りません。つまりそんなひどい奴なら自分から近づかないようにするしかないです。逃げればいい?もちろんそこにパニックも起こりましょう、それを防ぐのも行政の仕事、都知事が声荒げるのもわからぬではないですが、しかし煽りすぎです。そんなに不安にさせてどうするんでしょう。そう思います。
コメント
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