柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

資質

2007-08-16 08:41:38 | Weblog
甲子園150km投手散りました。素人の私でも訳知り顔で解説してあげましょう、ありがちな制球難が敗因でした。150km投げる剛速球投手はプロの二軍にゴロゴロいるんですって、どうして上にあがれないかと言えば一に制球、二に精神力だそうです。どこに行くかはボールに聞いてくれ、の世界。この投手がどう化けるか、それは全く別問題、松坂になるのか、寺原止まりなのか、それともこのまま肩壊して消えるのか。でも野球はピッチャーですねぇ、何度も思い知らされます。昨日の第一試合、きれいな投手戦、見事に締まった良い試合でした。ピッチャーで勝ってきたチームが相応の運びを見せてくれると気持ちがいいものです。ピッチャーの分業やら戦術やら選手の体格や仕草など、昔の高校野球と違う点も多いのですが、でも見てしまう、それは野球というスポーツの機微が素直に顔を出しているからなんでしょうね。「球児の純粋無垢」とはちと違う視点ですが。
 一方桑田の落日。甲子園で20勝した花形、巨人のエースを張った名投手の落日です。大リーグへの挑戦という絵柄で、また本人もそう思って奮い立たせてきたんでしょうが、わかっていたこととはいえ力衰えていく自分を見ていくのも、これだけ優れた才能に恵まれた者だからこその葛藤があったのでしょうね。私達非才の者には決して分からぬ、理解できぬ境地でしょう。そう思います。
 白い恋人事件、いかがです。キャンペーンで売れ残った(返品された)4千個がえらく高くついた、という括りでしょうが、こここそがトップの度量です。4千個。たった4千個ですわ。目先の損失が大きく見えたんでしょうね、わからぬではないことですが。で、一旦堰が切れると雪崩現象です、あれもこれもこれもそれも。松下の電池とは桁の違うことですが、こういう規模の会社だったということなんですかね。全国区の企業というイメージですが。食品に対する不祥事がいくつも連続している、そういう時節にこれです。トップの才能でしょうね。でも、こういう評価もその都度に言われてきていることです。我が事として受け取れない、他山の石と認識できない。向こうがやるならこっちもやる。ううむ、どう考え直してもやはりトップの資質の問題ですね。他に原因はないことでしょう。
コメント
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