柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

前提

2007-06-01 08:42:28 | Weblog
宮崎県、裏金がずるずるずるずる見つかってます。小役人達のしそうなことと言えばそれだけのことですが、文房具代などをちょろまかして他のモノを買うなんてまったくケチな根性。知事が1月就任時に裏金はありませんか?と控えめに下からなめ上げるような目つきで訓示を垂れる場面が全国に放映されましたからね、5月になって一つばれたら芋蔓のように自己申告が相次いでいるという、典型的な「みんなで渡れば怖くない」押し並び横並び至上の役人体質。宮崎だけじゃないことは十分分かっています。役人がそういう体質じゃないと、他の業務に支障を来すであろうこともわかります。私が(あなたが)役人であってもきっと同じことをしていたでしょう、それも十分に予想されることです。でも、この腹立たしさは何ですかね。自分と役人とを差別して考えているという証拠ですが、どっちを上にして考えているんでしょうね。
 毎日新聞に、どこかの大学教授が現在の診療体制に必要な医師数を調べて(アンケート採っただけですよ、自分の足で調べたんじゃないんです)、それと現在の医師数とを比べたら4万人足りなかったという記事です。それをこう言います、常勤医だけで現在の診療体制を維持するには4万人足りない、日本は大幅な医師不足状態を放置してきていると。ったく、学者馬鹿が。あれだけ医学部を増やして医者をどんどん増やしてきた今までの経緯はどうなったんですか、結果粗製濫造の誹りを受けている状況はどうなったんですかね。大病院から医者が逃げているだけです。常勤医だけで、なんて前提自体が間違っています。どんな僻地の病院も常勤医で賄わなければならないという必然がそもそもありません、そういう前提が間違っています。現に今までは、大学病院が医者の供給源としてちゃんと機能して、僻地の医療はちゃんと保たれていたんです。どうして総数の問題にすり替えますかね。医者は余っているんですよ。周りを見てご覧なさい、開業医の多いこと多いこと。わかってやってますからねこの連中は、狡いというか悪質というか。総数の問題ではありません、分配の問題です。4万人足りないのではありません、日本の医療行政が全国きめ細やかに医療を届けている証拠です。分配間違えなんです。どうしてそこをグサッと刺さないですかねぇ。
 
コメント (11)
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