拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

デンデラ(浅丘ルリ子のすっぴんがよかった)

2017-10-17 14:29:36 | 日記
ということで(二つ前の記事の続き)、映画「デンデラ」を見る。「姥捨て山には、続きがあった」というキャッチコピーで分かるとおり、山に捨てられた姥達のサバイバル物語。浅丘ルリ子を始め、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子等々すごいキャストなのだが。最初は姥達の、自分達を捨てた村への復讐物語であったはずが、途中で熊が出てきてからはもっぱら熊との戦いの物語。どこに主眼があるのか分からない映画であった。それに対し、同じ姥捨て伝説を扱った「楢山節考」には明確なテーマがあった。「生と死」。「生」は「性」に置き換えてもよい。見応えのある作品だった。それを撮った今村昌平監督の息子さんが監督だということで期待したのだが。まだまだ父の背中は遠いのだろうと思った。さて、「姥捨て」と言うが、「爺」は捨てられないのかというと、そんなことはない。ちゃんと(?)爺もいい歳になると捨てられる。本作にも捨てられた爺がいた。男はなかなか捨てられる歳まで生き延びないのだろう。因みに、件の爺は、デンデラの住人を見るや、自分も連れてってくれと懇願するが、「すぐ極楽に行けるよ」とあっさり拒否される。デンデラは「女の園」であった(男はつらいよ)。一点。浅丘ルリ子のすっぴんてどんなだろう、とおっかな半分であったが、十分きれい。私的にはいつもの濃いメイクよりも全然いいと思った。

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