拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

親戚

2023-12-31 11:05:53 | 日記

今日は大晦日。今年だけじゃなく、ちょっと前から振り返ってみましょうか。

2年前は、母が亡くなった。父はずっと前に亡くなっていて、その上はとうの昔にいなくなってるから、民法でいうところの親族(配偶者、6親等内の血族、3親等内の姻族)は、妹(2親等血族)、その夫(2親等姻族)、二人の間の娘(3親等血族)だけ……いえ、ちょっと待って。いとこ(4親等血族)とその子供(5親等血族)は、まったく音信不通だけど、まあ生きてるでしょう(あたしが生きてるんだから)。すると、天涯孤独ぶってても法律上の親族は結構いそう。よく、有名になると、知らない親戚がどっと湧いてくる、って言うもんね。

逆に、親しくしてる「親戚」でも法律上は親族ではない人もいる。あたしの元配偶者の伯父さんの奥さんは今でもあたしにとってもよくしてくれて、この間も靴下をくださって、あたしの両親は「美人のおばさん」と呼んでたんだけど、法律上は、配偶者の血族(姻族)のそのまた配偶者は姻族にもならない、つまり親族ではないの。ましてや、配偶者との縁でつながってた関係は夫婦別れで全部切れるからなおさら。

あと、あたしの「親戚」の中で、唯一、このブログを読んでくださってるらしい妹の夫のお姉様、ありがたいったらありゃしない方なんだけど、やはり親族関係はない。お姉様は妹とは姻族関係だけど、妹の血族であるあたしとの間には姻族関係も生じないの。まあ、法律上の親族だからどうのってことじゃない。ブログを読んでくれない親族よりもよっぽどありがたいわよ。そのお姉様とは妹の結婚式以来お会いしてないんだけど、一般に、夫婦それぞれの兄姉は互いにどう呼び合うのかしらね。「お兄さん」「お姉さん」と呼びあうのかしら?政治家や資格業の先生方が互いを「先生」と呼びあうみたい。因みに、最近、奥地に行ったときは必ず寄る中華のお店の店員さんはね、お客さんのことを「お兄さん」「お姉さん」と呼ぶの。電話でも。中国の人ってそうみたいね。だって、実際にそうなんだから。

あら、「2年前」でこんなに盛り上がってしまった。じゃ、急ごう。1年前に廃業しました。そして、今年、奥地の家をただ同然で買いました。さて、来年はどんな年になるのかしら。来年のことを言うと鬼が笑うから、その話は明日以降にしましょう。明日になれば「今年のこと」になるからね。

ということで、これが本年の書き納め。皆様、今年もお世話になりました。明日以降(来年)もどうぞよろしくお願い申し上げます(ぺこり)。


我らに平和を与え給え

2023-12-30 21:04:29 | 音楽

まずは、例の音楽横好きの横野好夫君のことから。数日前に、彼に記事を書かせたことがあったわよね。バッハのロ短調ミサ曲をみんなで歌う会でホルンの代わりにクラリネットで吹くように言われたんだけど結局本物(ホルン奏者)のエントリーがあったって話。その会がさっきあって、横野君は、歌に専念して、おかま声で歌ったんだけど、その会がちょっと変わってたのは、指揮者の先生が、お勉強だと言って、ミサ曲の元になったグレゴリア聖歌の楽譜を持ってきて、いきなりそれを歌おうってことになって、で、横野君、それを見たら、「あっ、菱形だ」と思って(古い西洋音楽の楽譜では音符の棒がなくて、頭が菱形なので、横野君は「菱形」って呼んでる)、横野君のお友達は日常的に「菱形」で歌ってて、横野君は、古楽が好きだと言っても実は「えせ古楽ファン」で、今だってFMでバイロイト音楽祭を聴いていて、フォークトはきれいな声だけどジークムントだと軽すぎるとか言ってるくらいで(真性古楽ファンはバイロイトは聴かない)、だから、「菱形」を見ると恐怖を覚えると言ってる割には結構楽しそうに歌ったらしい。ロ短調ミサ曲が名曲なのは言わずもがなだから、ああ、良い会だった!と思ったんですって。横野君、休み時間にいろんな人と会ってお話して、音楽をやってるうちにこんなにお友達ができてたんだなぁ、と感慨にふけったんだってよ。彼、普段は仙人みたいに暮らしてるからめったに人に会わないからね。

横野君、もしホルン・パートをクラリネットで吹くんだったら、A管だと指遣いが大変なんで、B♭管で吹こうか、でもそうすると最低音が出ない、そうだ!紙を巻いて管の先っぽに挿したらどうだろう。大昔、バスクラでその手で音域が下がったことがある、と思って実践してみたら見事に最低音が出たんですって。ところが吹いてる間にその紙が落下してしまった、本場でもこれはありうる、と思ってその案はボツにしたんですって。結局、クラで吹く案自体がボツになんたんだけどね。

横野君のことはこんなところ。で、あたし、拝島正子のことなんですけど。あのね。「拝島」って名乗ってるから勘違いしてる人が多いんだけどね、あたしの「奥地の家」って拝島じゃないわよ。拝島ならちっとも奥地じゃない。大都会よ。で、その奥地の家への引越は猫がいるからあと5年はしないつもりだった。でも、広い所でどどどって走り回るのは猫にとっても幸せなんじゃないかしら。と思って、早々にリフォームして引っ越す案が浮上。誰の間で浮上?あたしよ。あたししかいないもん。

あっ、今回のタイトルなんだけど、ロ短調ミサ曲の終曲の歌詞が「dona nobis pacem」(英語だと「give us peace」、ドイツ語だと「Gib uns Frieden」)。横野君、この部分を歌ってると泣きそうになるんだって。特に、今、世情が世情だからね。


議員さんちの猫

2023-12-30 08:35:01 | 日記

暮れも押し詰まる中、警察・検察がらみのニュースが目白押し。

派閥の裏金問題は議員さんに対する強制捜査に発展。目をひいたのは、「ガサ入れ」の対象となった議員さんの地方事務所の扉に「猫が脱走するのでドアの開け閉めをどうのこの」って書いた貼り紙が貼られてたこと。NHKのカメラでは見えなかったけど、これを読めと言わんばかりに映し出した民放のカメラがありました。その猫ちゃんは、ガサ入れのときどうしてたのかしら。うちの猫だったらどっかに隠れてただろう。人慣れした猫が捜査員の足にゴロニャーと言ってすりすりしたら捜査員はどういう態度をとるのだろうか?よしよしって頭を撫でる余裕はなそうそうよね。そう言えば、タモリさんちに昔にいた猫は、人間(タモリさんを含む)には全然懐かなかったんだけど、黒柳徹子さんにだけは懐いて、でも、ある日、マツコデラックスさんと一緒に行ったときは、猫がマツコさんを一目みるなり脱兎(猫)のごとく逃げ去ったんですって(徹子の部屋より)。

区長選挙の際の買収容疑で逮捕された議員もいた。あたし、この人のお父様を間近で見たことがある。あたしが社会人になって最初に勤めた会社のお得意さん達が集まった宴会(某業種の忘年会だか新年会)に、地元選出の議員だったお父様が来てて、上座に座らせられて、しきりに「そうですよねー、ほんとですよねー」って言ってお得意さんたちに相づちを打ってたのを覚えてる。このお父様、もう鬼籍に入られてるのね。自分と同様に最高学府を出て国会議員にもなって、でも、容疑者になっちゃった息子さんをお天道様からどんな気持ちで見てるのだろうか。

以上は検察が捜査した話。逆に、検察が裁かれた事件もあった。えん罪事件。ある会社の社長以下3名が逮捕・起訴されたんだけど、判決前に起訴取消し。これって無罪と同じ、というか無罪以前。社長さんたちは1年も拘留され、そのうちの1人は拘留中に病気が見つかり保釈請求をしたんだけど認められず、家族は最後の時間を共にすごすことができなかったという。そこで、社長さん達が国(検察)と都(警視庁)に損害賠償請求をして(民事)、つい先日、一審で勝訴判決が出て、国らは1億円を超える賠償を命ぜられたって事件。あたし、えん罪ほどひどい話はないと思う。というのも、警察・検察は強制力をもっている。強制力を持ってる人・機関は、より慎重にものごとにあたらなければいけない。日本国憲法に、他の人権と比べると異様なほどスペースをとって被疑者・被告人の人権を保障してるのは、過去にあったえん罪・拷問を反省してのこと。なのにいまだに事件をねつ造して人に濡れ衣を着せるなんてホントに許せない。なのに、このえん罪に関与した検事とかは「反省しない」って公言してるとか。そのうち、「辞め検」となって弁護士になるのかしら。いやだなー。

「いまだに」って書いたけど、村木厚子さんの事件も長い歴史から見ればつい最近のごとだったわね。厚労省の役人だった村木さんが逮捕・起訴された事件。この事件は、一審判決まで行ったんだった。で、完全無罪。当時の報道番組に「辞め検」の人がコメンテーターで出てて、「村木さんは白。検察は控訴するべきではない」と明言したことをよく覚えてる(「白」なんて言葉を使うところが、さすが業界の人(?)と思った)。しかも、この後、事件に関与した検事数名が逆に証拠隠滅かなんかでとっつかまったのよね。因みに、村木さんは、この後、事務次官にまで上りつめたのよね。

今回の事件では、裁判で、「事件はねつ造だった」と証言した捜査員もいた。ああ、こういう人もいるんだ、と思うとちょっと救われる感じ。


今年のお買い物を振り返る

2023-12-29 10:54:39 | 日記

フランスでおにぎりが大人気で、おにぎりを売る店に行列ができてるんだそう。おにぎりと言えば、フィンランドのかもめ食堂のメイン・メニュー(映画のお話)。現実のフィンランドではどうなんでしょうね?

フィンランド(を含む北欧)は、話を聞く限りではホントに福祉が充実してて、公共施設の利用もタダだったりするらしんだけど、その分、消費税は20%越え。税金が安いのと高福祉のどっちがいいか、って話よね。どっちも、なんて虫のいい話はそうそうないってことね(産油国は別)。

おにぎりには味噌汁。今年のあたしのお買い物の中の最大のヒットの一つが味噌コシ器。

百均だから、消費税込みで110円。それまではオタマで溶かしてたけど、必ず溶けきらないダマが残った。でもこの味噌コシ器を買ってからは、お味噌が100%溶けるようになった。コストパフォーマンス的には、今年のベスト1と言ってもいい。

あと、いいお買い物をした、と思えるのは、レコード専用のダンボール箱。販売元は中古レコード屋さん。やっぱり餅は餅屋ね。寸法はぴったり。押入の中が見違えるようにすっきりした。

それと、お風呂バンス(電気で浴槽のお湯を湧かす機械)+ポータブルシャワー+22Lのバケツの組合せ。ガスを入れてない奥地の家でシャワーを浴びるために、いろいろ検討した末買ったんだけど、特に、「22L」の選択が大正解。今の季節でも1時間で湧くし、量は、身体を頭の先からつま先まで存分にシャワーを浴びるのに十分。今後、足立区の家でも、給湯器が壊れたらこの方法でいきます。だって、足立区のマンションの給湯器、10年ごとに壊れるんだけど、合う形式が限られてて、前回は30万円もしたのよ。次に壊れたらもう買ってられない。そういうところが、他のおうちを探すモチベーションになったんだけど。

その「他のおうち」が「奥地の家」で、普通のおうちに比べればただみたいな金額なんだけど、そこは不動産、腐っても鯛だから、給湯器みたいに30万円ってわけにはいかなかった。だんとつで、今年のお買い物の中の最高額。このおうちが「いいおうち」になるかどうかは今後のリフォームにかかってる。今はね、ガス会社に、ガス契約と抱き合わせでリフォームを頼むことを検討してるとこ。

ホントはね、老猫にとって引越は負担が大きいだろうから、リフォーム+引越はずっと先にするつもりだったの。でも、そこは一戸建て。いまのボロマンションよりは広いわけ。二階建てだから階段もあって、そこを、どどどどって駆け回るの、猫にとって楽しいんじゃないかしら。ってなことも含めて考えなきゃいけないことが山ほどある。考える脳みそはどんどん萎縮していくのにね。

因みに、「おにぎりに味噌汁」って書いたけど、そうそう凝り固まった考え方をしなくてもいいのかも。おにぎりに牛乳だっていいかもしれないし、パンに味噌汁だって悪くないかも。


結局寝てばかり

2023-12-28 10:56:26 | 音楽

今日は!友達の拝島正子さんから「音楽横好き」って揶揄されてる横野好夫です!今回は、正子さんの代わりにボクが書きます。

実は、近々開かれるある音楽の会で金管楽器のソロがあるんだけど、そのパートのエントリーがなくて、で、クラリネットで代わりに吹かないか?ってお誘いがボクに来たのですよ。で、ボクっておっちょこちょいだから、後先考えずに二つ返事で引き受けて、そしたら、楽譜が送られてきたら♯が四つもある。ホントは♯二つの曲なんだけど、バロックピッチだ、クラリネットのA管だ、とかで四つになったワケ。さらに転調する箇所では五つ!これは大変だ(A管だけに、もう、あかん!?)。青くなって、突貫で練習しつつ、本来の楽器の人のエントリーよ来い、エントリーよ来い、と毎日来い(請い)願ってたらその甲斐あって、直前になってエントリーが来たっ!! ということで、晴れてお役御免。当日は歌に専念することになりました。

ということで、エントリーがなかったら、本番で失敗した後に言い訳で書こうと思ってたネタを前倒しで披露。そのクラリネットで代奏した場合の楽譜なんだけどね、こんな具合。

特筆したいのは赤で囲った部分。#ファ、#ソ、ラの三つの音が連続する箇所がこんな具合にたくさん出てくるんだけど、普通、笛は音が上下するたんびに別の指を動かす感じでしょ?ところが、クラリネットの場合、この三つの音は、左手の人差し指だけで出すのですよ。#ファは左手の人差し指で穴をおさえて、#ソは同じ指の側面でサイドのキーを押して、#ラは同じ指の腹で上部のキーを押して、って具合。その際、人差し指を微妙に寝かしたり、よじったりして移動させるんだけど、これがかなり微妙。ゆっくりならまだいいんだけど、この曲、かなりの高速。微妙な動きを高速でするってところが、なかなかプレッシャーなのでありました。とにかく、身体に覚え込ませよう、そのためにたくさん寝よう(寝てる間に、脳が学習する)、と思って寝てばかりのここ数日でありました。エントリーがあって、ほんとにほっとした。これで安心して寝られます(結局寝てばかり)。

こんな風に、中音域で一つの指で三つの音をまかなっちゃったりするから(それで、他の指を他の音に回せるから)、クラリネットって音域が広いんだなぁ、とあらためて感じた私でありました。それにしても、#四つや五つの練習はまるで教則本をやってるようだった。クローゼの教則本にこんなのがあったなぁ。この数日の練習で、きっと上達したと思う(本番で失敗する心配がなくなったから、なんとでも言える)。


地上の星

2023-12-27 11:24:34 | 言葉

「あさイチ」に理解系の視聴者から、料理のレシピを伝える際「豆腐2枚」という表現に対するクレームが来たというので、ははーん、豆腐だから「枚」じゃなくて「丁」を使え、ということだなー、と思ったらそうじゃなくて、グラム数で言えというクレームだった。理科系さんにとっては「少々」等の言い方も気に入らないそうで、正確にグラム数で言ってほしい、ということだった。あたしは逆。グラム数で言われたって分からない。「少々」の方がいい。だいたい、いつもお料理するときだって、計ったりしませんもん。いつも適当だもん。でも、さすがにあたしの母ほどいい加減ではない。母はね、すき焼きのときなんか、どばっと醤油を入れて、辛いと思ったら今度は砂糖をどばっと入れる人だった。そういう人だってことは、子供の頃、同居してるときは分からなかったんだけど、あたしが独立してだいぶ経ってから久しぶりに実家に行ったとき、その「どばっ」「どばっ」を見て、ぞっとしたの。あたしの生家って、こんなんだったんだ、と思って。

話は変わります。「スターズオンアース」ってお馬さんがいて、あたしの好きな牝馬(雌馬)なんだけど、その名前、英語だと「Stars on earth」よね。いっぱい疑問が湧いちゃった。例えば、

「Stars」って複数よね。そりゃ、たしかに空には山ほどの星があるけれど、例えば、「巨人の星」では、星一徹が息子の飛雄馬に空の一角を指さして「あれが巨人の星だ!」と言ったときは、星一個を指してると思うの。そんな具合に、一等賞を目指すんだったら星も一個の方がいいんじゃないかしら。と思ったんだけど、後から分かった。「地上の星」って中島みゆきさんが歌う歌で、NHKの「プロジェクトX」のテーマ曲よね。「プロジェクトX」にはプロフェッショナルがたくさん登場する。だから複数なんだ!因みに、星一徹が指さした星ってどの星なんだろう。別の名前が付いてるだろうに星一徹によって勝手に「巨人の星」にされちゃったのよね。ウルトラマンの故郷のM78星雲は実在するそうよ。ウルトラ兄弟は住んでないだろうけど。

それから「on」についても、え?「over」じゃないの?って思った。だって、星があるのは「over the sky」(空の上)でしょ?でも、これも「プロジェクトX」のことを考えたら分かった。「星」というのは、地表を歩いてる人のことなのよね。だから「on」なのよね。これが「over the earth」なら空中を歩いてる人になっちゃう。まさに「スカイウォーカー」(スターウォーズのアナキンとルーク親子の名字)。

あと、なんで「earth」に「the」が付いてないんだろう、とも思った。「earth」って普通「the」がつくでしょ?でも、これも分かった。「地球上で」を強調するとき「the」がとれて、「on earth」って言うんですってね。あたしが英語を知らないだけだった。

そのスターズオンアースが、こないだの日曜日の有馬記念で二着になったの。一着は武豊騎手騎乗のドウデュースって馬で、「人馬とも復活」って言って大喜びしてる人が多いけど、あたしは、スターズオンアースが二着になったのがもっのすごく嬉しい。だってね、スターズオンアースは大外枠(ゲートの一番外側)からスタートしたんだけど、有馬記念は大外枠がものすごく不利で、かつて、大外枠から出て上位にこれた馬っていなかったの。それをやってのけたのよ。まさに「プロフェッショナル」!馬も、ルメール騎手も!


夢は現状維持

2023-12-26 12:21:09 | 日記

なんとなくテレビを付けてたら、明石家さんまさんがテレビで、「現状維持こそ難しい。だから夢は現状維持」って言っていた。これ、いただき!あたしも横野君と同い年だから、「下り坂」なのは同じ。そこを、いかに現状維持するか、ってことね。でも「言うは易く行うは難し」。さんまさんは、夢が現状維持だから、絶対、引退しないんだって。そっか、少なくともやめないこと。やめちゃったら、現状維持はできないからね。昔から「継続こそ力」「続けることが才能」って言いますものね。

低山登りも続けるわよ。筑波山は、この秋から4回目。トータルで何回登ったかしら。漱石の「吾輩は猫である」を読んだ回数よりも多いかもしれない。なのに、今回初めて知ったことがある。シャトルバスが駅の近くに戻ってきたとき、車窓からロケットが見えたの。

へー、こんなのがあったんだ。ググったら、これ実物大ですって!つくばには宇宙センターがあるけど、そこではなくて、エキスポイントセンターってのがあって、そこに展示されてるんですってよ。

で、お目当ての頂上からの景色なんだけど、女体山の山頂からは霞ヶ浦の全貌が覗けたほか、遠く、太平洋も見えた。

ただ、ガスってて、男体山山頂から富士山は見えなかったし、赤城山もうっすら見えただけ。

7000円で中古を買った30倍ズームのカメラも、対象がうっすらだとオート・フォーカスが働かないの。その点はちょっと期待外れ。去年の今頃登ったときは、富士山がくっきり見えたんだけどね。やっぱ今年は気温が高いのかしら。いきなり寒くなったと言っても例年並みって言うし。

それにしても、筑波山って、遠くからは二つの峰をいただく山容が一個のオブジェとして見えるんだけど、近くで見ると、たくさんの尾根から成ってるのが分かる。

そうした尾根の中から、登りやすいルートを見つけて道を作ってくれた先人のおかげで、今、あたしたちが楽しめてるのね。ありがたいことね。


味噌カレー牛乳ラーメン/ゲバ

2023-12-25 09:22:00 | グルメ

「カネオくん」で全国のご当地ラーメンを紹介していて、その中に、青森の「味噌カレー牛乳ラーメン」があってね。昔あるお店に学生客が多くて、その学生客が「あれを入れてくれ、これを入れてくれ」ってリクエストをするのでそれに応えていたのだけれど、その中に「味噌とカレーと牛乳を入れてくれ」というのがあって、作ってみたら結構いけて、名物になった、ということ。あら、それならあたしだってできるわ。と思い、実践。

なんと、これがホントにいけたのよ。これが、あたしの今年のクリスマスイブのご馳走でした。

ところで、昨日、左卜全さんが子供達と歌った歌のことをかいたわよね。その歌、「老人と子供のポルカ」って言うんだけど、その歌詞に「ゲバゲバをやめてくれ」って内容があったのを思い出して、そういえば、当時、「巨泉前武ゲバゲバ90分」って番組があって、その「ゲバゲバ」の「ゲバ」ってドイツ語の「Gewalt」(暴力)の意味だ、って聞いたことがある。学生運動で使われた言葉なんだって。学生が振り回した「ゲバ棒」の「ゲバ」もそっちの意味よね。ってことは、「ゲバゲバをやめてくれ」って言うのは暴力をやめてくれって意味なのかしら。当たり!「『ゲバ(学生運動)』『ジコ(交通事故)』『スト(ストライキ)』の被害者は老人と子供である」という痛切な叫びが込められたメッセージソング」(ウィキペディアより)だって。半世紀経って初めて知りました。ブログを書いてて偶然知った真実。だから、ブログはやめられないの。


左卜全

2023-12-24 12:21:55 | 日記

横野君の貧乏暮らしのことを書いたけど、あたしも、横野君ほどじゃないけど相当に貧乏。それでも、冷蔵庫の魚肉ソーセージを見て、世界には、魚肉ソーセージだって食べられない人がたくさんいる、それどころか、日常的に頭上から爆弾が降ってくる国地域もある、魚肉ソーセージを食べられるあたしって幸せだ、とつくづく思う。

東京だって、日常的に頭上から爆弾が降ってきた時代からまだ100年と経ってないのよね。こないだ筑波山に登ったとき、熊が出たのかしら、ズドンって鉄砲の音がして、あたし、怖くて震え上がった。戦争地域って、あんな音が日常的にしてるのね、生きた心地がしないだろう、って思った。

今、どこどこの国の攻撃で民間人に被害が出た、けしからん、って言ってる国だって、当時は、山ほどの爆弾を無差別に落として街をまるごと焼き払ったんだからね。「どのクチが言う?」って思うこともあるけど、だからと言って昔のままじゃなお困るわけだから、「人類の進歩」と言って喜ぶべきなのでしょう。

昨日「時が経つのは早い」って書いたけど、これ、英語だと「Time flies」、ドイツ語だと「Die Zeit fliegt」。英語とドイツ語には「早い」に相当する言葉がないけど「飛ぶ」=「早い」なのでしょう。たしかに飛行機は速度が速くないと飛べない。でも、遅く飛ぶ鳥はいる気がするけど。ふわふわ漂ってるような……でも、遅いように見えて、やっぱり速いのかしらね、気流に乗ってるわけだからね。

貧乏と言えば、あたしが子供の頃に見たテレビドラマで、左卜全さん(演じる誰とかさん)がお寺の床下で寝起きするのをうっすらと覚えてて、で、そのドラマについて何か手がかりがないかと思って「左卜全」でググったの。あらびっくり。左卜全さんの経歴に「オペラ歌手」が入ってる。そう言えば、お歳を召されてから小さな子供達と一緒にテレビで歌ってたっけ。


高齢者/人と自分を比べない

2023-12-23 16:40:58 | 日記

例の音楽横好きの横野好夫君が前期高齢者の仲間入りをしました。へーえ。カンレキになって、これで映画を安く見られる、近くの天然温泉にも安く入れる、って喜んでたの、つい昨日のようだけど、あれから5年が経ったのか。時が経つのは早いわね、ホントに。

横野君自身は、この日が来るのが待ち遠しいかったんだって。なにしろ、これで年金が出るし、近くのマッサージ店も割引料金になるからって。でも、年金が出ると言っても横野君は自営業だったから国民年金。だからもらえるのは雀の涙。それでも、横野君、これまでの数年間、無収入だったからね。雀の涙でも涙が出るほど嬉しいらしい。それに、横野君の暮らしって仙人みたいだから、お金がちっともかからないらしい。その生活ぶりは、あたしなんかから見ると、憲法が保障した「最低限度の生活」未満だと思うんだけど、本人はちっとも不自由を感じてないみたいだから端からとやかく言う必要はないわね。

で、横野君に、高齢者になってなにか抱負は?って聞いたら、こないだ「あさイチ」で黒柳徹子さんが仰った「人と自分を比べない」という人生訓に感銘したので、その線でいくんですって。そうね。横野君、下手の横好きでおかま声で歌を歌うし、楽器もあれこれ手を出してるんだけど、歌も楽器も横野君より上手い人ばかりだから、人と比べると続けていける道理がない。だから「比べない」というのはいいことだと、あたしも思うわ。それに、年齢的にはこれから下り坂なんだから、それに逆らって向上を目指すとなると、これはもう自分との戦いなんだから、人と比べてる暇なんてないわよね。

横野君、貧乏だって言ってて、なんでそんなに楽器を持ってるのか不思議でしょ?だから、あたし聞いてみた。彼が言うには、楽器ってヴァイオリンでもチェロでも管楽器でも人が言うほど高いものばかりじゃない、自分の楽器はどれも二束三文で、一回の飲み会で使うお金の方がよっぽど高かったりする、だから自分は下手くそだけど、1円あたりに換算すると相当に上手だ、って言ってえばってる。「1円あたり」でえばられてもねー。

で、横野君に、自分へのお祝いなにかしたの?って聞いたら、久々に湯船一杯にお湯をはって肩まで浸かったんですって。で、幸せだなーと思ったんですって。そんな横野君だから、「カネオくん」に出てる高校生女優の田牧そらちゃんが話す「親御さんの『しまり屋』エピソード」が大好きで、こないだも、そらちゃんがテーブルに大好きな卵焼きがあったのを見つけて何切れか食べたらお母様に「なんで弟や妹の分まで食べちゃったの?今、卵が高いんだから」って怒られて、で、その日のお昼にお弁当を開けたら明らかに何切れか減らされていて「あー、うちは大変なんだなー」と思ったって話を聞いて、横野君、お婿に行くんだったら絶対こういうご家庭がいい、と思ったんですってよ。


三四郎

2023-12-23 12:29:12 | 日記

そんなわけで、今、夏目漱石の「三四郎」を読んでるんだけど、あたし、漱石が好きって言ってるんだけど、何回も読んだのは「吾輩は猫である」と「坊ちゃん」だけで、あとはそんなに回数は読んでない。「三四郎」も、その前に読んだ「草枕」も、今回で3回目かしら。漱石初体験は中学のとき。「吾輩は猫である」と「坊ちゃん」を読んだらどっちも面白くて、で、当時、CMに「草枕」の冒頭の「情に棹させば流される……」が流れてたんで、これも面白そうだと思って読んだんだけど、これが難しいのなんのって。「猫」や「坊ちゃん」の調子で読み始めたら鋼鉄の盾ではね返された感じ。難しい芸術論を漢文ではないんだけど漢文みたいな感じで書いてある(実際の漢文もたくさん出てくる)。それで閉口して以後しばらくは読まないんだけど、だんだん難しかったことを忘れてきて、で、読んで、またはね返されるの。でも、やっぱり年の功。3回目の今回、難しくて閉口したことを思い出しつつ、ほんのちょっとは芸術論が分かった気がする。漱石は「非人情」って言葉を使ってるんだけど、これは「冷たい」とかそういう意味じゃなくて、怒りだとかそういう感情を抑えて物事を客観的に見ると、そこに詩や絵が生まれるって、そういうことと理解しました。

で、続いて「三四郎」にかかったんだけど、初めてよんだとき、「草枕」とは別の意味で、想像とは違ったの。つまり、恋愛話だったの。「猫」や「坊ちゃん」にはそんなの出てこなかった。「三四郎」の後の「それから」等々も同じ。あたし、あまりぴんとこなかった。

こないだ「英雄たちの選択」って番組で、「漱石や森鴎外の作品は、結局はエリートの恋愛話で、大衆は、そういう話よりも江戸川乱歩の小説に飛びついた」みたいなことを言ってて、あたし、すごく腑に落ちて、そうよね、三四郎だって東京帝国大学の学生さんで、三四郎や級友や先生たちが結構庶民を馬鹿にしてて、そんな人達が恋狂いだって聞いてもあまり同情はできないわ、って思ったのよね。

特に、今回読んでいて、あたしたちを「下等」「教育がない」等々って言ってるところが今まで以上に気になった。ただ、明治時代の社会情勢だとか、西洋文明に翻弄されてる様だとか、それに抗おうって若者の心情だとかは今まで以上に面白く感じられた。トータルでは、やはり「面白い」。だから、読み続けようと思ってる。

その「三四郎」の中に「理科大学」っていうのが出てくるの。あれ?ここは東大のはずなんだけど違うの?と思って調べたら、東大の中の理学部のことらしい。まさに東大理学部出の友達(あたしにもそういう友達がいるのよ。横野君みたいなバカばかりじゃないんだから)に聞いたら、そういう表現は、朝ドラ「らんまん」の中にも出てきたんだって。あら、東大出も朝ドラを見るのね。

それから、三四郎がよくキャンパスの中の池の周りを散歩するんだけど、そんな池があるのかしら?と思ってグーグルマップで東大をみたらあるある、池が。そしたらその名もずばり「三四郎池」だって。

それにしても、東大のキャンパスって広いわね。キャンパスの中に池があるんですものね。それに比べると、早稲田大学は狭いキャンパスの中に校舎がぎゅうぎゅう詰めでまるで箱庭みたい。広いのは東大だけじゃない。筑波山に登るとき、バスが筑波大学の横を通るんだけど、バスが行っても行ってもまだ大学の脇。さすが国立大学。お国がかりは違うわね。因みに、漱石は、東大在学中に早稲田大学(当時の東京専門学校)の講師になってる。へーえ、当時、東大の学生は、早稲田でアルバイトをしてたんだ!でもって、当時の東大の先生は外国人ばかりで、そこに日本人もいれようって運動がおきたそうな(そういえば「らんまん」にもそんな話があったっけ)。

あっ、冒頭の写真はね、電車の中で落とさないようにとポチった取っ手付きのキンドルカバーよ。ポチった話は昨日書いたわよね。因みに、写真の端末に表示された書名は電源オフ時に出る広告。安い端末には広告が出るの。


落とし主の証明

2023-12-22 10:56:49 | 日記

奥地の家の庭に、この時期になってトマトとミニトマトと唐辛子がなっていた。文字通り青いけど、赤くなるのを待って気がついたら傷んでた、じゃ悲しい。青いうちに収穫して追熟するっていうのもアリっていうから収穫しました。

その奥地の家の懸案事項の一つだったのが不動産取得税。不動産を買ったときにかかる税金だけど、住宅については減税される。でも、あたしみたいに住民票を移してない場合は、ときどき行って使わなきゃ減税してくれない。で、使ったことは電気や水道の領収証で証明する。普通の人は、お役所から納税通知が来てから手続をするんだけど、あたしの場合、ある程度領収書がたまってて、で、お役所に聞いたら、もう手続できる、って言うんで行った来たの。自分のことで報酬がないとどうしても仕事したって気にならないけど、ウチだって猫が二匹いて、飲み食いで日本の経済にも貢献してる。そうしたわが家の家計のきりもりですからね、立派な仕事のはずよ。

で、その足で、奥地の家に行って、で、収穫をしたってわけ。あと草刈りをして、帰りは、いつもの通り、駅前の中華に寄る。今回は、牛肉の黒胡椒炒セット(ご飯と卵スープ付き)と、

ピータン豆腐。

飲み物は、生ビールと甕出し紹興酒を二合。美味しいし、量もたっぷりでいいお店。こんな本格中華がこんな奥地でやっていけるのかしら?と思って、応援の意味で通ってたんだけど、だんだんお客が増えてきた。忘年会の予約の電話も入ってたし。なんだか「かもめ食堂」みたいな感じ。そのうち、「すみません、満席です」っていう日が来るのかしら。

で、電車に乗って、キンドルを読んでたんだけど、お腹はいっぱいだし、長旅で途中でうとうとしちゃって。で、目がさめたら、鈍行から乗り換えるべき急行が止まってる。あわてて飛び乗って後で気づいた。キンドル端末がない。多分、乗り換えのとき鈍行に置き忘れたんだ。で、終点駅まで言って事情を話すと、その鈍行が10分後に到着するからとりあえず自分で探してみろ、って。で、そうしたんだけどない。って話したら調べてくれて、途中駅にそれらしき落とし物が届けられている、と。なので、その駅まで行った。あった。でも、あたしのだって証明しなければいけない。で、駅員さんに「起動して漱石の「三四郎」が出てきたらあたしのです」と言うと「では、起動してください」。ほーら、出た!「三四郎」!完璧な証明。駅員さんにお礼を言って、あたしのもとに帰ってきました。普段3時間かかる帰路が4時間かかりました。

それにしても、電車の中でキンドルを読んでると、必ず眠くなる。手からこぼれ落ちそうになることもしばしば。え?お酒を飲んでたせいだろう?自慢じゃないけどね、飲んでなくても電車に乗って読書をすると必ず眠くなるのよ。なんとか手から離れない方策はないものかしら。とってのついたカバーとかないかしら。と思ったらあった!ポチろう!


めがね

2023-12-21 08:43:58 | 日記

言葉がなかなか出てこないことがある。例えば、カリフラワーって言葉が出てこない。歳ね。こういう場合はネットを使った連想ゲームで打開を図る。「白いブロッコリー」一発で出てきた。カリフラワーって、ブロッコリーの突然変異だっていうから「白いブロッコリー」は的を得ている(自画自賛。その前に言葉が出てこないことが問題)。でも、白い分、カロチンは緑黄色野菜(ブロッコリーが入る)にはかなわない。因みに、ブロッコリーとカリフラワーの間くらいのロマネスコって言う野菜がある。最初みたときは奇っ怪だったけど、食べたらすっごく美味しい。三つの中では、味は一番好き。これはカリフラワーの仲間って言うんだけど、そもそもの名前は「ブロッコロ・ロマネスコ」(ローマのブロッコリー)。まあね、カリフラワーだってブロッコリーの突然変異だから、ロマネスコの名前にブロッコロが付いてても不思議はないわね。

最近は「めがね」と言ったら岸田首相を揶揄する「増税……」を思い浮かべる人が多いと思うんだけど……ホントにそうかしら、と思って「めがね」でググったけど岸田さんは全然出てこない。出てくるのはやっぱり眼鏡が多い。今日、あたしが触れたいのは岸田さんでも眼鏡でもない。「めがね」って映画。「かもめ食堂」を見たんで、同じ監督で、小林聡美さんともたいまさこさんが引き続き出演した「めがね」を見たわけ。うち、某大な録画コレクションがあるから、見ようと思ったモノは、最新作を除いてはたいがいある。で、その感想なんだけど、「かもめ食堂」を一層緩くした感じ。二匹目のドジョウを狙った感じがしないでもない。ただ、役柄は逆転してて、「かもめ食堂」では、店を経営する小林聡美さんがお客のもたいまさこさんを迎える話だったけど、「めがね」では、もたいさんが小林さんを迎える立場。舞台もね、「かもめ食堂」は北欧のフィンランドだったけど、「めがね」は青い海と白い砂浜が広がる日本の南の島。どこの島かしら。映し出された道が、北野武監督の「3-4X10月」に出てきた道と似てるなー、たしか、「3-4X10月」は沖縄でロケしたって聞いたけど、青い海と白い砂浜は式根島で見たのと似てるなー、もっとも、あたし、青い海と白い砂浜は式根島しか知らないからなー。とか思いつつ調べたら与論島ですって。与論島は、沖縄本島に近いんだけど、行政区分は鹿児島県。だったら「3-4X10月」の島とは別かー。でも、「3-4X10月」のロケ地ってホントのところどこなのかしら。と思って、「3-4X10月」でいろいろググったんだけど、北野武監督の二作目のこの映画は相当にずっこけちゃったらしくて、あまり情報がないの。そもそも、「3-4X10月」って名前、歳のせいじゃなくして覚えられない。連想ゲームでググろうにも、とっかかりがつかめない。あたし、「北野武 映画 数式」でググったけどかすりもしませんでした。因みに、この映画では、上記の道のほか、紙相撲をやってるシーンも覚えてます。

「めがね」に戻るわね。この映画、「題名に特別な意味はなく、タイトル決定後に登場人物には全員、めがねをかけさせることにした」んですってよ(ウィキペディアより)。まあ、その前に、主要な出演者やプロデューサーがめがねをかけていた、というのがあったかららしんだけど(同)。人のことは言えないわね。あたしのブログのタイトルも、往々にして中身と関係がないからね。


かもめ食堂

2023-12-20 11:22:26 | グルメ

BSで放送してたので、久しぶりに映画「かもめ食堂」を観た。小林聡美さん演じる日本人女性が一人でフィンランドで食堂を開くお話。最初は閑古鳥が啼いてたんだけど、映画の終盤には満席になる。スローな展開で、静かで、とっても心地良い。やっぱりこないだBSで放送してた小津安二郎監督の「東京物語」が頭をよぎったのは固定アングルのせいかしら(カメラが人を追うんじゃなくて、決まったアングルの中を人が出入りする感じ)。

で、見てて思い出したのが都内のとあるビストロ。マダムが一人でやってるところが「かもめ食堂」と一緒。「かもめ食堂」では、毎日店内を覗きに来る地元の人が出てくるけど、あたしも、そのビストロの横を通るときいつも店内を覗くの。すると、たいがい人がいないの。で、ある日、決心して、お店の中に入ってみた(映画と同じ)。美味しかった。で、それから、例の音楽横好きの横野好夫君とときどき行くようになったの。

ところが、あるとき、あたしと横野君、そのビストロを「出禁」になってしまった。別に暴れたり粗相をしたわけじゃないわよ。ほら、あたしたち、声が大きいじゃない?大声で話すのがお店の「格」に相応しくないらしい。加えて、一番安いワインしか頼まないし(頼むときは銘柄を言わないで「一番安いヤツ」と言って頼む)、それでいて終電近くまでねばるし。で、ある日「他店(よそ)に行かれた方がいいんじゃないですか?」って言われちゃったの。そう言えば、黒柳徹子さんも、そう言われて小学校を退学になったのよね。

実は、最近、その「出禁」が解けたのよ。ある日、おそるおそる店内に顔をつっこんで「二人だけどいいですか?」って聞いたらいいですよって。執行猶予期間が過ぎたのね。で、今度はもう出禁にならないように、横野君とずっとひそひそ話をしてたの。でも、はたから見たらこっちの方がよっぽど怪しい。密輸の相談でもしてるように見えてると思う。

「かもめ食堂」のお客さんもみんな静か。ひっそりとしゃべってる。もし、あたしと横野君が行って、大声で話したら、小林聡美さんからも出禁を喰らったかしら?

「かもめ食堂」ではお客さんだけでなく、お店の手伝いをする人も増えてくる。それが片桐はいりさんともたいまさこさん。もたいまさこさんって言ったら、「やっぱり猫が好き」の三人姉妹の長女。次女が室井滋さん。小林聡美さんは、童顔にぴったりの三女。そのイメージが残ってて、ずっと若ーい人と思ってたら最近CMで「おばあさん」を演じててびっくり。久々に見た「かもめ食堂」では初めて「大人の色気」を感じました。見る側のあたしが変わったのね。

「かもめ食堂」、前に見たときよりも一層感動しちゃった。静かな映画なんですけどね、なんなのかしらね。で、看板メニューはおにぎりで、おにぎりを食べたくなって、コンビニに走った。で、具は「梅」「シャケ」「昆布」に限るって言ってたと思って買って、帰って、もう一度確かめたら「梅」「シャケ」「おかか」だった。「連想ゲーム」がゲームとして成り立つわけだ。因みに昔の大河の「おんな太閤記」で西田敏行の秀吉が妻(ねね)を呼ぶときの呼び名が「おかか」だった。

「かもめ食堂」の調理器具では「セラミック焼き網」が目に付いた。これ、20年くらい前の映画なんだけど、当時からセラミック焼き網って使われてたのね。あたしは、ようやく最近使い始めたんだけど。

それから、映画の中で港に集まるたくさんのかもめが一斉に啼くシーンがあって、それがなんだか笑ってるみたいで、なにかと似てると思ったらハイエナだった。


淀殿は「茶々」だけどドリフターズは「茶」

2023-12-19 15:26:43 | 言葉

数日前の夕食。グラタン。DAIGOの料理番組のレシピで。この番組、特に金曜日は、山本ゆりさんの指導でDAIGOが一人で作るだんけど、簡単に作れるものが多くて参考になる。断捨離で録りだめをやめてて、大河の録画も見ては消してるんだけど、この料理番組はずっと録って残してる。レシピ集になるからね。

この日、特に真似しようという気を起こさせたのはアラジンのトースターを使ってた点。別に番組がそのことを言ったわけじゃないんだけど、あたしは食いついた。あたしんち、アラジンのトースターはピザ焼き用に特化してるんだけど、そうか、これでグラタンも焼けるのか!と思って作って見た。

焼き上がってフタを開けてとりだしたところ。ホントに使えるわ、このトースター。この数年の買い物の中では金賞ものよ!

グラタン皿があればいいんだけど、陶製でそれらしきものがウチにはない。ガラス製でグラタン皿っぽい厚みのものがあるんだけど、耐熱ガラスかどうか分からない。はっきり書いてない場合、なんか見分け方がないか、と思ってググったんだけど、同じような疑問をぶつけてる人はいるんだけど、名答はないみたい。なので、百均で買ったアルミ箔製のが残ってたんで、それを使った。十分。モノは残しておくものね(断捨離断捨離と言ってるのと矛盾するけど)。

ところで、DAIGOの奥さんが演じた淀殿は、前回の大河の最終回で自決したけれど、「淀殿」って名前は本名じゃないでしょ?本名はなにかしら。若い頃は「茶々」って言われてたけど……あら、歳をとっても「茶々」なんだ(別名は「菊子」)。そう言えば、茶々の妹の「初」「江」も、大人になっても「初」「江」だったから不思議はないか。あっ、でも、もう一つ、不思議を見つけた。「初」「江」は漢字一字なのに、なぜ「茶々」だけは「茶」一字ですまないのかしら。加藤茶は「茶」一字よ。まあ、たしかに「はつ」「ごう」は母音が二つだったり長音だったりだけど、「ちゃ」は短母音ですからね、言いにくいか。でもドリフターズの加藤茶は加藤茶々じゃないけど人々はちゃんと発音してる。その際、「かとうちゃ」と続けて言っちゃうとなるほど言いにくいから、「かとう……」で、ためてから「ちゃっ」と言うのよね。