拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「泣いてたまるか」

2009-09-30 11:42:50 | インポート
またまた週刊マガジンがそそるものを出してきました。東宝特撮映画のDVDシリーズです。ただね、これもほとんどCSで放送したやつをDVDに撮ったり、特にゴジラシリーズは、ハイヴィジョンで放送したやつをブルー・レイで撮ったりしたのでね。まあ、作品によって、是々非々に検討します。週刊マガジンは、よく飛びつくのですが大抵挫折します。現在続いているのは、週刊のウルトラマンと、隔週の落語のCDです。過去、最後まで挫折しなかったのは、唯一、「泣いてたまるか」のDVDシリーズです。大昔に放送された、一話完結のテレビドラマで、ほとんど渥美清さんが主役を演じ、毎回、切なくなるような筋でして、子供の私は強烈なインパクトを受け、何十年も経た後のDVD発売に一も二もなく飛びつきました。特に印象深かったのが2話、一つは、渥美さん演じる床屋さんの話、もう一つは、犬が人間に化けたんだけど人間の生活が大変で、最後犬に戻るという話、これの主役は渥美さんじゃありませんでした。で、そのシリーズは、渥美さんが主役のものだけを(と言っても、ほとんどそうなのですが)取り上げていたので、床屋さんの話は入ってましたが、犬の方はありませんでした。その後、CSでも放送しましたが、同じでした。この点だけは、残念でした。

ヨーロッパのDVDの方式

2009-09-29 11:52:07 | インポート
ルチア・ポップとヘルマン・プライが相撲をとっているシーンがあるというカルミナ・ブラーナのDVDをとうとうネットで見つけ、注文しました。ただ、ドイツから輸入、とあって、若干、不安。ドイツと日本では、DVDの方式が違うのです。で、注文後書き込みを見たら、案の定、PAL方式(ドイツの方式)!しまった、と思ったのですが、更に記事を読むと、PAL方式でもパソコンでは見られる、というのです。え?ということは、ドイツで買ってきたけどDVDプレーヤーで再生できなかった、何年もお蔵入りになったいる他のDVDも見られるの?で、試してみたら見られました知らないことはまだまだやまほどあります。

ON特集

2009-09-28 10:17:37 | インポート
2週続けてNHKでON特集がありました。「オン」じゃありません。「王と長嶋」で「ON」です。こんな説明をしなければいけなくなったなんて年月を感じます。前にも記事にしたとおり、私は王さんファンなのですが、初めて知った事実がありました。王さんが巨人の監督を(実質的に)解任された時、悔しくて、タクシーの中で国松さんと号泣したんだそうです。久米宏さんをして、「王さんほどの人格者には会ったことがない」と言わしめた王さんですが、やっぱり悔しくて、仲良しさんの前では感情を爆発させたんですね。巨人選手だった国松さんは(もちろんそのプレーはテレビでよく観ました。)、今では、亀屋万年堂の社長さんだそうです。王さんがナボナのCMに出たのは(懐かしいですねー)、国松さんがらみだそうです。国松さんは、「巨人の星」の中で、花形満が星飛雄馬から打ったホームラン性の当たりをフェンスによじ登って掴み取っていました(「巨人の星」には、実在の選手がたくさん登場します。そもそも、星飛雄馬が真の野球道に目覚めたのは王さんの影響です。)。

スティングレー

2009-09-27 20:26:28 | インポート
スティングレー、って、自動車の名前でもあったのですね。私の答はそれではありません。答合わせの前に、まず、別の謎解きから。根抵当権の元本確定の講義で、確定事由の1号から4号までを説明するとき、毎度、「2号は輸送機」「4号は潜水艦」と言わずにいられなくなります。で、これは、5年前くらいまで結構反応があったのですが、最近は「しーん」となります。答、これは、サンダーバードです。もう合格された受講生さんで、ご主人がサンダーバードを知っていたので、私の年も同じくらいだろー、と推測された方がいらっしゃいました。で、サンダーバードを制作したイギリスの会社がサンダーバードより前に作ったのが潜水艦についてのSFドラマで(これも、人形劇です。)、その潜水艦の名前がスティングレーなのです。だから、サンダーバードより前です。

「人間もどき」「しーん」

2009-09-26 11:29:55 | インポート
不動産工事の先取特権の講義の際、私は毎年「人間もどき」を例にとりますが、「しーん」です。これは、もう私自身反応がないことは織込済です。で、なんだったか、と言うと、マグマ大使に出てくるエイリアンなのです。実在の人間そっくりに化けるというややこしい奴で、主人公の少年「マモル」の母にも化けました。そっくりに化けるが本物ではない、ということで、表題登記っぽいが表題登記ではない登記をする話から連想したわけです。マグマ大使からしてもう40年以上も前であり、その中のエイリアンの名前でありますから、これはしーんとなるのは当然ですね。さらに、もういっちょう、「スティングレー」って知ってます?

ドミンゴでもしーん

2009-09-25 11:24:54 | インポート
おととい、テレビで「8時だよ、全員集合」をやっていました。いやー、面白かったのですが、特に感じたのは、会場の子供達ののりのいいこと!ちょうさんの合図で「かーらあすー、なぜなくのー、からすの勝手でしょー」を大合唱していました。うーん、違いますねー。私が講義で受講生さんに発言を求めても「しーん」ですもんね。プラシド・ドミンゴの東京公演だってそうです。ドミンゴさんは、アンコールに椿姫の乾杯の歌をやるのですが、会場の客に「みんなで歌いましょう」ってふって、耳に手をあてて客の歌を聴くそぶりをするのですが、これもまた「しーん」です。伴奏だけが空しく響くのです。「東京公演」と書きました。びっくりしたのは、九州公演の様子をテレビで観た時です。ドミンゴさんは懲りることなく相変わらず耳に手を当てポーズをしています。すると、マイクが拾えるぐらいの大声で客が歌ってるのですよー。ドミンゴさん、報われましたねー私は報われませんねー(ちなみに、ギャグですので

王5号

2009-09-24 10:03:23 | インポート
王前監督が手術をされたようですが、再発ではないということで一安心です。私は、王さんの大ファンです。子供の頃、絵に描いたような「巨人、大鵬、卵焼き」少年でして、大鵬が全勝を賭けて15日目の取り組みを迎える前の晩など興奮して寝られなかったことを覚えています。で、野球もその頃は巨人ファンでして、王、長島と言えば、もうどうあっても圧倒的に王選手ファンでした(私より少し上(段階の世代)になると、圧倒的に長島ファンが多いようです。そうした世代の記者さんが、やっぱり野球は長島だなんて書いた記事を見ると面白くありません。私の世代というのは、いまいち、発言力が弱いようです。)。よく覚えてるシーンとして、私が父親からなんかで怒られています(どうせ、理由なんてないのですが。)。その背後に巨人戦が映ったテレビがあります。で、がみがみ言われている最中に、王選手がオームランを打ちました。私は思わず「王5号!」(その時点で、王選手が何号までホームランを打っていたかはしっかり把握しています。)と叫んでしまいました。怒っていた父親も拍子抜けってな感じでした。私はその後アンチ巨人となりましたが、ずーっと、巨人の監督を経てソフトバンクの監督となった王さんのファンであり続けました。

ヤーはヒヤー?

2009-09-23 20:26:45 | インポート
第九の歌詞の話の続きです。ソリストが歌い終わった後、合唱が「Ja(ヤー、と発音する。英語のYes。)!」と言って、引き継ぐ箇所があります。私は、大学時代に合唱の一員としてを歌ったことがあります。私が属していた合唱団は古楽がレパートリーだったので、第九等を歌うことはなかったのすが、大学全体のイベントとして、ワセオケと大学のほとんどの合唱団が参加して(大学内に合唱団はいくつもありました。)、かの小林研一郎さんが指揮をする、ってえのがあり、そこで歌ったのです。で、その練習のある時、プロのオケの人が指導に来られて、「Ja」は「シャー」と発音するとそれらしく聞こえる、とおっしゃいまして、その時はなぜそうなのか分からなかったのですが、その後合点がいきました。まず、ドイツ語学校で、「J」(ヤユヨ。有声子音。)に対応する無声子音は「Ch」(ヒャ、ヒ、ヒェ等)だということを習いました。そして、それを実感したのは、ドイツにいた時で、ドイツ人の先生が、日本人のある生徒を「ヒヨシ」と呼ぶのです。私は、彼君の名前が「ひろし」君だと思っていたのですが、そうではなく、名字が「吉・・」さんだったのです。つまり、「ヨ」をゆっくり発音すると、「ヒヨ」となるのです。同様に、「Ja」は、「ヒヤ」となります。これが、「シャー」の答だったわけです。ちなみに、上記の第九のコンサートは大いに盛り上がり、なんと、第4楽章の最後の部分がアンコール演奏されました(普通、そんなことはあり得ません。)。

過ぎたるは・・

2009-09-22 12:06:17 | インポート
前回、「tt」の発音の話をしました。ドイツ語の歌詞は、語尾に「p」「t」「k」等の子音がくることが多く、これはきっちり発音しなければなりません。ヘルマン・プライの冬の旅を見ていたら(聴いていたら)、この発音のために、膨大なつばを勢いよく発射していました。ドイツ語の歌を歌う合唱団のメンバーは、語尾の発音をきっちりやることをたたき込まれます。たしかに、「Gott」の「tt」をいい加減にしてしまうと、「ゴー」で、「神」ではなく、「お嫁サンバ」になってしまいます。私も、大学の合唱団でこれをみっちり仕込まれました。この時の教えはたしかなものだった、ということは、後年、ドイツ語を本格的に勉強した時実感しました。しかし、です。数年前、件の合唱団の演奏(つまり、後輩の演奏)を客席で聴いて感じたのですが、違和感を感じました。例えば、「Gott」(ゴットゥ)を例にとるならば、「ゴーーーットゥ」「ゴーーーットゥ」ってな感じなのです。なんだか、一曲全部が「トゥ」の発音のためだけにあるような、ドイツ人だったら絶対しないな・・という感じでした。


合唱は無法地帯?

2009-09-21 20:06:57 | インポート
第九の歌詞に「Vor Gott」というのがあります。「神の前に」という意味です。この「tt」(トゥッ)の処理が指揮者によって違って面白いです。音を綺麗に磨き上げるカラヤンのCDでは、合唱団の「tt」はしっかり揃っていて控えめです。それに対し、ベームの晩年の録音(最後から2番目)では、「ゴーーーーーーー」と伸びた後、「トゥッ」「トゥッ」「トゥッ」がいくつも聴こえます。一人一人の合唱団員がさかんに自己主張しているようです。ベームは細部にこだわらず骨太の演奏をするから、そんなこたあ気にしないんだ・・なんて声が聞こえてきそうですが、でもね、ベームのウィーン・フィルとのリハーサルのビデオを見ると、ものすごく細部にこだわって、それもニュアンスを言うとかではなくて、早いとか遅いとか基本的なことでオケを締め上げています。だから、「細部にこだわらない」ということはないと思うのです。それだから、いっそう、合唱が「無法地帯」なのが不思議なのです。

今だったら、やばかったかも

2009-09-20 07:04:16 | インポート
(前回の続き)第九のバリトンの歌詞は、「オー、フローオオオオオーインデ、」で始まります。この「ン」を抜かしてはいけません。抜かすと、「風呂、おいで」になっちゃいます。じゃなくて、「フロイデ」(歓喜)という別の意味になってしまいます。正しくは「フロインデ」(友達(の複数形)。20世紀少年の友達ではありません。)です。「フロイデ」は、この後、有名な歓喜のメロディーに乗ってさんざっぱら登場します。ちなみに、「フロイデ」以下の歌詞は、シラーの有名な詩「歓喜に寄す」からとられたもので、この詩は、第九のために一層有名になりましたが、詩単独でも大変有名で、世界中に広まっていたそうです(だから、ベートーヴェンが歌詞に選んだのでしょう。)。ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟の中にも、この詩の話が出てきます。それに対し、冒頭の「オ・フロインデ・・」は、ベートーヴェンが勝手に付けた詩です。あっ!初めて気になったこと!これ、今だったらやばかったかも。ほら、有名な演歌の歌詞に歌手が勝手に台詞を付け加えたら作詞家の方が激怒した事件がありましたね。ベートーヴェンがやったのはまさにそれですよ。ただ、第九が作曲された当時はシラーはもう亡くなってたから大丈夫か。と、いうよりも、当時は今のような著作権の意識はなかったようです。ところで、私が小学生の頃、歓喜のメロディーは音楽の時間に「晴れたる青空漂う雲よ」という歌詞で習ったのですが(元々の歌詞の意味は、「歓喜、美しい神々の火花、楽園の娘」(以上、直訳))、その後の世代の方はそのように習うのでしょうか。習ってない、という話を聞いたことがあります。

字余りならぬ音あまり

2009-09-19 09:51:57 | インポート
ビートルズの「I wanna hold your hand」の出だしは「裏打ち」です。つまり(以下、小節の頭を縦線で区切ると)、「ジャジャ|ジャーン」ではなく、「ンジャジャジャ|アーン」です。前者で始めると、途中で字余りならぬ音あまりになります。頭からジャーンと始まらない、ということで思い起こしてみると、サッカーのワールドカップでよく耳にするイタリア国家は弱拍始まりです。かりに、「ソ、ソラーソー|ミ、ミーファミー」で歌っていくと、途中で字(音)あまりになりますので、「ン、ン、ン、ソ、|ソーラソー、ミ、|ミーファミー」と歌っていかねばなりません。個人的には、イタリア国家が弱拍始まりなのは、だよなー、ってな感じです。イタリア・オペラの大家であるヴェルディのリゴレット(前に記事にしました。)の中で、恋人同士の別れの場面で「さよなら、さよなら」(淀川長治さんではありません。)と歌うシーンが弱拍始まりで、子供の頃、慣れるまで苦労した経験があるからです。「アッディーオー、|アッディーオー」と歌うと字(音)あまりになります。正しくは、「ンンンアッ|ディーオー、アッ|ディーオー」です。それからベートーヴェンの第九の第4楽章冒頭は、弱泊始まりでメインの音型は裏打ち始まりです(以下、階名ではなく音名で。四分音符ごとに「・」を打ちます。)。ぱっと聴きだと、二拍子で「♭シーー|ララ・レレ|ファファ・ララ|・・」のようですが、実は三拍子で「ン・ン・♭シー|ー・ーラ・ラレ|レファ・ファラ・ラレ|・・」です。私は、子供の頃、このフレーズに、何とも言えない畏敬の念を覚えました。第4楽章冒頭のこのフレーズは管楽器で奏でられ、その後、歓喜のテーマが現れて大いに盛り上がった後、再び全合奏で再現され、有名なバリトン独唱となります。

皿なめ

2009-09-17 09:52:55 | インポート
「卑しい」と言えば。夜ご飯にパスタを食べて、ごろっと横になったら、「ペロー、ペロー」と怪しい音が。見てみると、やばい(最近の若者言葉のポジティヴな意味で使っているのではありません。しまった、の意味です。)、ワサビがパスタ皿をなめているのです。猫が人間のご飯を食べるのは厳禁です。人間用の濃い味付けは、猫の腎臓を痛めますので。でも、ほぼ、大丈夫です。ワサビより先に、私が、しっかりお皿をなめて、綺麗にしていたからです(私には猫が乗り移っているのです!嘘です。単に、卑しいだけです。)。まったく、油断も隙もありゃしない。2にゃーとも、いつの間にかタンスの上に上れるようになって、上から見下ろされることもあります。ただ、体がでかくなった分、以前もぐりこめたオーディオの隙間などには入れなくなりました。