男の歌手だっていけめんはどうも……(ひがみじゃないですからっ)。だから、断然、ドミンゴよりパヴァロッティ!と、ところが。一度くらいドミンゴとやらを聴いてもバチはあたらないだろーと思って出かけて行って(20年以上も前。カラヤンを聴きにいったときや、ロマネ・コンティを飲んだときも同じ心境)、でずでぇぇぇもな~の一撃(オテロの死)でコロッ(手のひらが返った音)。クライバーも、ボエームはドミンゴで録る予定だったもんね(ドミンゴが都合で遅れて、クライバーは、わが友ドミンゴに裏切られたとショックを受けてキャンセルしてしまったのでした。ほんに繊細なクライバー)。だけど、やっぱりロドルフォはパヴァロッティ。関係者の方、お願いですからクライバー=スカラ座、パヴァロッティ、コトルバス、ポップのボエームをDVD(ブルーレイならなお嬉し)にして下さいませ。出演者のだれかソフト化に反対してんのかいな?往年の名ソプラノの黒頭さんみたいに。黒頭さん、亭主の差し金か、ご自分が端役で出た公演(相当な名演)のレコード化にJaと言わなかったそうな。黒頭さんのファーストネーム(カタカナ表記だと、しばしば、「ー」の位置が間違ってる。)は、タンホイザーが最後に叫ぶ名前。このヒント、馬鹿みたい。最後に「ヴェーヌス」って叫ぶわけないし。