拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

流浪の民(スプラ・アンサンブル)

2019-06-30 20:14:38 | 音楽

スプラ・アンサンブルの演奏会を聴きに行った。素晴らしい音楽会であった。「歌える人ばかり」が集まったという合唱団。そうだろう。その声はビブラートのない清純そのものでしかも声量がある。ハーモニーはきれいだしダイナミクスは相当のものであった。曲目は、すべてドイツもので、シューマン(流浪の民)とブラームス(ジプシーの歌)が古いところ、ほかは、ラインベルガー(1839~1901)、ディストラー(1908~1942)、そしてリヒャルトではないヴォルフラム・ヴァーグナー(1962~。なんだ、私より年下じゃん)の楽曲である。これらが実によかった。休憩前にアカペラで歌われたラインベルガーのミサ曲変ホ長調はシュッツを歌う会でやりたいと思ったし(でも8声のダブルコーラスだから当面は無理だね)、後半のディストラーとヴァーグナーは20世紀……どころじゃない、Wヴァーグナーは「令和」の作曲家である。表現がより直接的で強烈だった。この演奏会は、N田さんのツテで行ったもの。そのN田さん、最後のヴァーグナーの曲で、一番おいしい語りのソロを担当して全部もっていた感じ。かっこよかったよー。さて、ここからは私らしいちなんだ話。その1。ディストラーという作曲家は、大昔、まだ私が20代の頃、SM合唱団で歌って知った。私の父親ほどの年齢のF田さんが、当時、ディストラーって飯島さんだね、と言ったことを覚えている。なんでF田さんがそんなことを言ったかというと、「Distler」=「蒸留する人」で、私が当時酒関係の会社に勤めていたから、=私、という訳である。しかしこれは誤り。私は酒は酒でも蒸留酒ではない酒のメーカーに勤めていた。それどこれでない。実は、私もF田さんが言うもんだからずっと「Distler」=「蒸留する人」だと信じていた。ところがこの記事を書くにあたって調べたら「Distler」などという単語はない。なんと「蒸留する」は「Destllieren」だった!じゃあ、「Distler」は何かというとそれを調べるほど暇ではない(十分暇だって)。その2。私、最初にちらしで「ヴァーグナーの迷い」を見て、てっきりリヒャルト・ヴァーグナーのマイスタージンガーの「迷い」の部分を独立した歌曲に仕上げたものかと思った。全然違った(作曲者からして違った)。その3。実は、私、シューマンの「流浪の民」って歌ったことがない。合唱人としてありえないと思うだろうが、私の合唱人生はルネサンス・バロックから始まっているので普通の合唱人とは違うのだ。でもしょちゅう聴いていた。高校のときである。われわれ吹奏楽部と「音楽部」という名前の合唱部が音楽室のとりあいをしていた。で、昼休みは大概音楽部が占拠していてそこでいっつも流浪の民を歌っていたのを聴いていたのだ。そうそう、あの歌って、途中で各パートがソロで歌うところがあるじゃない。そこのバスのパートを力みまくって歌うお兄さんがいて、音楽部の皆さんがおおーっと感嘆の声をあげるのだが、私は、かっこつけちゃってなにさ、と冷ややかに見ていた。が、実はうらやましくて、自分でもあのくらいは歌えると思って、で、大学で合唱人になったものである(念のために言っておく。その音楽部は、同期のK本さんが入っていた翠嵐高校音楽部ではなく、架空の酔乱高校音楽部である)。そのとき音楽部が歌っていたのは日本語に翻訳した歌詞であった。ここから告白タイムである。ドイツ語の歌詞を見たのは今回が初めてであり、なんと「流浪の民」が「Zigeunerleben」(直訳=ジプシーの生活)であることを初めて知った。そうか、「流浪の民」ってジプシー(最近は「ロマ」と言うらしい)だったんだ。だったらそういうタイトルにしてほしい。イメージがだいぶ変わってしまう。サラサーテのチゴイネルワイゼンだって、結局は「ジプシーの曲」である。

カメレオン

2019-06-29 22:01:14 | 音楽
昨日はA合唱団でバスデビュー。ちゃんとバスを歌えるか不安だったが、終わって誰もヘロヘロだったと言わなかった(まあ、誰もいなくてバスに行ったわけだから、思ってても言わないだろう)。以前、カウンターテナーの合間にバスを歌ったときは「バスは無理ですね」と優しくおっしゃった某お姉様も昨日は「バスらしく歌えるんですね」と言って下さる。まあ私はカメレオンみたいなもんですから。その都度与えられたパートでそれらしく化けるという……。合間に歌ってヘロヘロだったときは、カメレオンの変身が途中だったのだろう。A合唱団でバスを歌うのはきらいではない。私一人しかいなし、お休みされてる方が来られたとしてもギャーギャー歌う方たちではないからである。私がなんで普段バスを歌いたくないかと言うと、多くのバスの方々は、「男はバス!」って言わんばかりに、例えば、「ザ・トランペット・シャール・サーーーーーーウンド」ってな具合に歌う(どの曲かも、どういう歌い方かも分かりますよね!)。そんな中に入ったらまるっきり自分が歌った気にならない。だからである。でも古楽だったら私のようなヘロヘロでもバスを名乗ってよいと思っていた。とか言いつつ、カウンターテナーももちろん続ける。バッハのカンタータ(二つの会で歌っている)のアルトのソロはカウンターテナーの出番である。昨日はバスデビューのほか、おニューのヴァイオリンを本格的に弾いた初日でもあった(A合唱団の練習の前)。こっちはちょっとがっかり。イメージではすらすら弾けるはずだった。ところが、実際に弾いてみると技量の錆びつき加減は半端ではない。1週間後の歌いまくる会のBWV31でヴァイオリンデビューを飾ろうと思っていたが甘かった。これはクラリネット以上にリハビリが必要であると悟って、ひたすら音階練習に励んだ昨日であった。

ボケ防止に合唱団に入って○○をしよう

2019-06-28 09:45:46 | 音楽
安物買いの銭失いとはよく言った。安いものには安いだけの理由がある。百均で買ったラップは電子レンジで溶けるし、同じく百均で買った塗り箸はあっという間に塗りがはげる。その点、高い塗り箸は一生モノなのだそうだ。「ちりとてちん」に影響されて買った若狭塗り箸は使わないでしまってあるが、もったいないと思ったからであるが(貧乏性)、いくら使っても塗りがはげないところがいいところなのだから使わなければ意味がない。使おう。因みに、その若狭塗り箸は夫婦箸である。うちには何もないが箸だけはある。だから♪よーめにー、こないか~……あれ?こないだまでおむこに行くって言ってなかったっけ。そうだった。そしたら持参金は若狭塗り箸でごまかそう!(持参金って、どっちがどっちに払うもんだっけ?結納だったら夫から妻にだよね。でも、「バラの騎士」のバロン・オックスは妻(ゾフィー)の実家から結納金をもらうと言い張る。公証人が必死に「結納は夫から妻に払うものでして」と説明するシーンが滑稽である)。男女の話になったので。こないだなんかでボケ防止には「歌を歌う」ことと「ときめく」ことが有効と言っていた。「え?するってぇと、合唱団に入って○○をしろってことなのかい?」「いやぁ、誰も○○をしろなんて言ってねぇ。相手めっけて仲良くしろって言ってるだけでー」「だけどよ、おめー。合唱団に来てる連中なんざ既婚者ばっかりでー。相手めっけて仲良くしろって、そりゃおめー、○○しろって言ってるのと同じことだべ」。どこの言葉だか分からなくなった。江戸弁で始めたつもりだが、途中、若狭塗り箸に引きずられて若狭言葉になったし(でー)、「だべ」に至ってはどこの言葉なんだべさ?因みに、「○○」にどの文言を入れるかは読者の勝手である。

カルボナーラの作り方

2019-06-27 18:35:31 | グルメ

カルボナーラの作り方は人によって千差万別だが、ときどきテレビで見かけるのはボールでソースを作ってそこに炒めたベーコンとゆであがった麺を和える方法。今回見てて新しかったのは、ボールで卵黄をかき回してる最中、そのボールの底面をお湯につける点だ。そうやって卵黄をそおっと固めるわけだ。で、早速真似したわけだが、ボールからお皿に移すプロセスが気に入らない。ソースが少しボールに残ってしまってもったいないのだ。だからと言って、ボールから直接食べるのはいくら縄文人の私でも(あれ?いつから縄文人になった?)味気ない。それに、ボールから直接食べるにせよ、やはりボールの底にはソースが残る。それを猫になって舐めようにも(誰も見てないし)舌が底まで届かない。この問題を解決するために、ソース作りを最初からお皿でしようと思う。で、そのお皿を麺を茹でている鍋ん中のお湯につけようと思う。どうだろう、それで熱が伝わって固まるだろうか。私に課された新たなミッションはこれである(課したのは私自身である)。

カルロ・ジョルダーノ

2019-06-26 22:03:10 | 音楽

自分が主催している歌う会では男声パートが少ないときは男声パートを歌っているが、いよいよA合唱団でもバスを歌うことになった。バスが一人もいなくなったからだ。メンバー中、バスを歌えるのは私だけ。自ら志願したものであり、誰からか言われたわけではない。強いて言えば天の声である。歌はそんなところ。楽器は、というと、ここのところずーっとクラリネットのC管を買おうか買うまいか迷っていた。用途は、歌いまくる会でトランペットの代わりに吹くことである。だが、ふと思いついた。カンタータで楽器を演奏するんだったらヴァイオリンを弾けばよい。子供貯金をおろして買った50年来の愛器は壊れたままだから、買うんだったらヴァイオリンだ。今度は、そこそこのものを買おう。だったらやはりス○○か、と思って情報を収集していたら、カルロ・ジョルダーノって銘柄が目にとびこんできた。名前はもろイタリアであるが、中国のメーカーらしい。その一番安いやつは、ス○○の一番安いやつの半分くらいの値段である。クラリネットでこの値段なら間違いなくジャンク品である。だがネットの評判は悪くない。最近この銘柄の普及品(安いやつ)が日本中のヴァイオリン教室を席巻しているのだという。本来、安さに目がない私である。それをポチる。で、次の日に来たやつを早速弾いてみた。おおっ、結構音が鳴るではないか。これはいい買い物をした。と言っても、ヴァイオリンのリハビリはこれからである。次の歌いまくる会に間に合うかどうかは分からない。因みに、次の歌いまくる会では、自作のクラリネット・ソナタを吹くつもりである。作ったのは学生のとき。ほとんど頭の中に残っていて、1日で楽譜を再現してしまった(当時は手書き。今回は無償の楽譜作成ソフトを使った)。

レディースパンツ、シニア

2019-06-25 21:33:03 | 日記
身よりはないことはないのだが、近くに住んでる母のおつむはパッパラパーだし、妹は遠方に住んでて長いこと会ってない。音楽仲間がたくさんいるじゃないですか、と言われても、音楽仲間はいざという時面会謝絶になった私の病室には入れないだろう。まぁ、世の中が世の中だから近いうちにシステムが変わるという話もある。そのパッパラパーな母親は今施設に入っていて、ヘルパーさんと私の交換日記……じゃなくて、連絡ノートに母に必要なものが書いてあって、それを私が調達するのだが、こないだは母のズボンが足りないんでそれを買うようにとのご指示。私に買えと当たり前のようにおっしゃるが、私、女物の服など買ったことがない。普通、こういう話は娘がいればそっちに行くのであろうが、母には娘(私の妹)がいることはいるが、なにせ近くに住んでるのが私なもんだからぜんぶ話が私に来る。逆のことがあった。私が大学4年で就活することになったのだがスーツがない。母は男物の服のことなど皆目分からないので父(夫)に「お父さん、マサシのスーツを一緒に買いに行ってきてよ」と頼むと父は断固拒否。しかたなく私と母とで町田のデパートに行って買って来たエンジ色のスーツを見て父が「なんでそんな変なものを買ったんだ」。すると母が「だからお父さんに行ってと頼んだのよ」と夫婦げんかが始まる始末である。そう、あのときの母の気持ちを今味わっているのだなぁ。まあしかしなんとかしなければいけない。今はネットがあって便利である。「レディースパンツ、シニア」でググると出てくる出てくる。ただ、最低限、ウエストと股下のサイズが分からないと注文できない。そこで巻き尺を持って母んとこに行って、「お母さん、サイズ測るから万歳してみ」と言って万歳をさせて採寸。本来、母の体のサイズを息子が測るって(おまけに股下まで)、母親にとっても息子にとっても気まずいはずである。が、もうあちらはパッパラパーなもんだから、そのへんの気まずさが皆無だったのは幸いであった。小さい人なのだがウエストがはんぱない。母の名誉のためにここには書かない(が、飲み会では言う。ウケるためには自分のみならず家族のプライバシーも利用する。その私がばらすサイズであるが、飲み会に毎回立ち会った証人に言わせると、毎回10センチずつ増えているそうである)。よし、サイズも大体分かった。注文して届いたやつを母にはかせてみる。おおっ、ぴったり!私、よくやった、と自分を褒めたい気分であった。

午前様

2019-06-25 09:50:04 | 言葉
「おしん」で竜三が「僕はおしんさんの器量に惚れたんではない」と言っていた。とりようその1。「おしんさんはきれいだけどそこに惚れたんではない、心に惚れたんだ」。その2。「おしんさんは器量が悪いけど心が美しいから惚れたんだ」。もし、おしんが後者の解釈をとった場合は悲劇であった。おしんついで。竜三の爺やの源右衛門の台詞で笑ったやつ=「私も昔は若気の至りで性悪おなごにひっかかってしもうて、それに懲りて今まで一人ば通してきた男ですけん」。この場合、お相手の「性悪おなご」も同じことを言ってると思いますよ、はい。この源右衛門を演じてる今福将雄さん、顔も声も「男はつらいよ」の御前様の笠智衆そっくり。最初、笠智衆さんかと思った(顔が似ていれば声が似てても不思議はない)。今、「御前様」と言った。読みは「ごぜんさま」である。これをもじって、朝帰りをする夫のことを「午前様」というそうだ(私は朝帰りをしても誰からも「午前様」などとなじられる心配はない。こんだけ身よりがないと平気で道を踏み外しそうで怖い)。「御前様」は「おまえさま」と読むことも可能だ。敬意を込めた二人称だそうだ。敬意かぁ。午前様夫は妻から「おまえさま」とは呼ばれないだろうな。

娘より弁当が大事な父親(グリム童話完読)

2019-06-24 10:19:47 | 言葉
今朝揺れた?ネコがご飯をやめて隠れちゃって何?と思ったら地震速報。感じなかった。昨日の酒が残ってて地震の前からクラクラしてたからそのせいだ。さて本題。原書で読むグリム童話の旅はようやく完結。何年かかったろう?とにかくひどい話が多かった印象。最後の方にもとんでもない話があった。森で仕事をする父親が、昼、娘に弁当を持ってくるように言う。だが、娘は道に迷って行方不明。夕方家に帰ってきた父親は弁当がこなかったと言って母親(妻)をなじる。妻は「いえ、たしかに持って行かせた」と言うので娘が迷子になったことが判明。びっくりした両親は娘を探しに森に向かう……んだとばっかり思ったら、行かないのだよ。それどころか、次の日は別の娘に弁当を持ってくるように言う。これも同じく行方不明。その次の日はまた別の娘……って具合に、あくまでも娘の安否より自分の弁当が大事な父親、これひどくね?まあそれでもグリム童話の長い旅路は楽しさ満載であった。さて、これが終わってしまってどうしよう。ドイツ語の勉強になるから原書で何か読みたい。でも、難しいやつは読めない。童話あたりが私に合っている。と思って物色していたら、ペローの童話のドイツ語版が出てきた。無償である(はずせない条件)。ペローの童話はグリム童話と重なる話が多いそうだし、よし、これにしよう。キンドルにダウンロードして早速読み始めた。しょっぱながシンデレラ。ところどころに「世の中こういうもの」みたいな教訓が出てくる。フランス語をドイツ語に翻訳したものだから、地元の人の語りをそのまま本にしたグリム童話よりも読みやすい。新しい旅の始まりである……が、ちょっこし終わった旅の話に戻ろう。グリム童話の最後の方は読む速度に拍車がかかった。人称代名詞の用法に慣れたことが理由の一つ。例えば「Er sah ihn」(彼は彼を見た)って文章を読んだとき、どっちも「彼」じゃ分からない、思ったものだが、だんだん想像力がついてきて、こっちの彼はあの人で、あっちの彼はこの人って分かるようになった。もう一つの理由は過去形に慣れたこと。ドイツ語の会話では、普通、過去の話をするときは現在完了形を使う。だから「私が走った」は「Ich bin gelaufen」である。ところが、童話では「ich lief」(過去形)なんて感じで出てくる。読み始めた当初はこれがピンとこなかった。でも慣れた。因みに、「gelaufen」につく助動詞は「sein(ist)」である。「走る」は「場所の移動」だからだ。でも、スポーツとして考えたとき「haben(hat)」になる余地はないのだろうか。ググってみる。おっ、ドイツ語のサイトで誰かが同じような質問をしてる。「あるはずないだろ、ボケ」って回答もあれば(こんなに口汚くはない)、例えば、スキーをする(スキーを走る)のときは「haben」でもいいってな回答もあった。

八王子から新宿、そして柏(東薬の演奏会、シュッツを歌う会、飲み会)

2019-06-23 10:44:26 | 音楽
昨日は東薬(東京薬科大学合唱団)の演奏会を聴きに八王子に行く。ビブラートのない透明な声。おれがおれがって感じが皆無のきれいなハーモニーだった。男子が一瞬5名になるが大体2名で大健闘。女子の数は結構多い。団員が減って困ったことになっているわが出身合唱団とは違って安泰の様子。ご同慶の至りである。ここに来るのは去年に続いて二度目。そうそう、去年も冒頭に東薬の校歌を歌ってたなぁ。ピアノ伴奏は鈴木架哉子さん。学生時代にこういう達者なピアノで歌えることがどんだけ財産になるかってことだ。終演後は新宿に移動してシュッツを歌う会。今回、参加人数が少なく(私の出身合唱団と同じ)、いっときお休みにすることも考えたが(出身合唱団もいろいろ考えてるらしい)、いったん休んじゃうと復活は難しいと考え直し(そうだよ、だから出身合唱団もがんばってちょうだい)、シュッツ(バロック初期)から一気にデュファイ(ルネサンス初期)に飛んで、「スラ・ファセ」(もしも私の顔が青いなら)のシャンソンとそのメロディーを定旋律にしつらえたミサを歌ったみた。前から歌ってみたい曲ではあった。瓢箪から駒。実に面白い。しばらくはこれをやろう。で、終わった後、アフターは五文字の店。ちょびちょびデカンタを頼むんではなく、最初からマグナムボトルを頼み、さらにデカンタも頼んで、ほぼいつもの通り。ちゃんと常磐線に乗れて、ん?空席がある。で座ったのが運の尽き。目が覚めたら柏。上りは松戸までしかない。松戸まで戻ってタクシーでご帰還とあいなった(だからすわっちゃだめなんだ。高くついた。それでも山手線の最終で池袋まで行って、そっからタクシーで帰るよりもずっと安かった)。実は、寝ちまって目的地外に連れていかれたのはこの日二度目。八王子に行くべく中央線に乗って、寝ちまって、起きたら拝島(乗った電車が青梅線直通だった)。八高線で八王子にたどり着いて、ジェンティルドンナになって(駆けて)、ぎりぎり開演に間に合った次第である。

ウィンドウズ10移行騒動記(その2。ATOKは使えるの?)

2019-06-21 06:23:48 | 日記
ウィンドウズ10への移行で困ったこと第一位!じゃーん!ATOKが使えないかも、と思ったこと~(結局は使えたんだけど)。私が使ってるワープロソフトは一太郎……って言うと、未だに~?って言われるのだが、法曹関係者には一太郎ファンが結構多い。私も30年以上使ってる。マウスなんかなかった時代からである。だから操作はキーボード。それが身に染みついている。例えば、印刷しようと思ったら瞬時にエスケープキーを押してPのキーを二度叩いてる。わざわざプリンターの絵までカーソルを持って行ってクリックする必要はない。便利なのだ。それから日本語変換システムはずっとATOK。別に会社が同じだからって一太郎はATOKじゃなきゃいけないということではない。一太郎をIME(マイクロソフト)で動かしたっていいし、逆にワードをATOKで動かしてもいい。だが、一太郎をインストールするとATOKもおまけでインストールされる関係でずっとATOK。そのため、ATOKに蓄えた登録単語は膨大な数である。登録単語はとっても便利。例えば、「法定相続情報一覧図の写し」と入力したいと思ったら「ほう」と打てばよい。以上は前置き。ここから困ったちゃんの話である。私が直前まで使っていた一太郎は「一太郎2010」。9年前のヴァージョンだが使い勝手に不満はないから新しいパソコンにもこれを入れよう。で、一太郎は問題なくインストール完了。続いてATOK……え?このヴァージョンのATOKはウインドウズ10では動かないと言ってパソコンがインストールを拒否してきた。困る。そりゃ、一太郎はIMEでも動くが登録単語を使えないのは困る。「法定相続情報一覧図の写し」をいちいち「ほうていそうぞくじょうほういちらんずのうつし」などと打ってられない。よしっ、この際だ。一太郎とATOKをヴァージョンアップしよう(ATOKの新ヴァージョンだけを買うこともできるが一太郎とセットの方がお得である)。で、即、ダウンロード版を購入。インストール完了。あれえ?ATOKが見当たらない。どこを探しても新しいパソコンにATOKの痕跡がない。まさか、新しいヴァージョンもだめなの?ネットでググると「ATOKはウィンドウズ10では使えない」って書き込みが複数ヒット。そんな馬鹿な。ウインドウズ10で使えなきゃ意味ないじゃん。だったら新しい一太郎だって買わなかった。それより登録単語が使えないのはマジ困る。もしやATOKがインストールがされなかったのか。インストールは自動だったからそんなわけはないはずだが、よし、一度アンインストールして再度インストールしよう(まったく、今回こんなんばっかりである)。前回と同じく今回も自動で事が運ぶ。完了。おっ、さっきと違う。ツールバーにATOKの「A」が見えている。すると、さっきはやはりATOKだけインストールされなかったようだ。なぜだろう。まあいい。とにかく良かった。早速、SDカードに移しておいた登録単語のデータを新しいATOKの辞書に合併して、「ほう」と打ってみる。「法定相続情報一覧図の写し」と変換。やったね。それから「かか」と打ってみる。「資本金の額が会社法及び会社計算規則の規定に従って計上されたことを証する書面」と変換。やったやった。一度だめだと思ったから喜びもひとしおである。だから、「困った話第一位」なのだが、最後はめでたしめでたしのお話でもある。ちなみに、マイクロソフトOfficeのヴァージョンも2010。こっちはまだ使えるが、あとちょっとでマイクロソフトのサポートが切れる。そのときはヴァージョンアップを考えなければならない。

ウィンドウズ10移行騒動記(その1。魔法使いの弟子)

2019-06-20 06:59:54 | 日記
ウィンドウズ10のパソコンへの移行作業が一段落。画面のレイアウトが変わっているが、基本は同じだからこんなのはじきに慣れる。旧パソコンん中のデータは外付けハードディスクにいったん保存してそこからコピーしたし、4台のプリンターの接続もスイスイ(仕事上、プリンターはたくさんある)。初期設定のブラウザがウィンドウズ・エッジに、初期設定の検索エンジンがビングになっていて少しとまどったが、後からそれぞれインターネットエクスプローラとグーグルに変更できる。ソフトの再インストールも順調。一部を除いたら。さあ、その順調じゃなかった話をしますよー。移行で困った話、いきなり第二位!これまで受信したメール(3万件)を移行すべく、そのデータを外付けハードディスクを経由して新パソコンにインポート。これで新パソでもこれまでのメールを読める。しめしめ……と思ったら、え?メールソフトが延々とメールを受信している。しまった。インポートしたのと同じやつがプロバイダーのサーバーに残っていて、それを受信しているのだ。このままだと3万件すべてのメールが二通ずつ、合計6万件になってしまう。おろおろしている最中も受信は止まらない。まるでデュカスの[魔法使いの弟子」である(魔法使いの弟子が箒に呪文をかけて水くみをさせるが止めることができず、箒が延々と水を汲み続け、部屋は水浸しになるって話。「ファンタジア」では弟子がミッキーマウスである)。どうしよう。そうだ、サーバーのメールを全部削除すればいい。受信を停止して、サーバーに入ってメールの削除を試みる。一斉削除のボタンをクリックすると「できません」。できませんってあなた……仕方がないから200件ずつせっせせっせと励んでようやく削除完了。メールソフトに戻るともう過去のメールの受信はない。あとは、すでに受信してしまったダブりの5000件の処理である。一個一個削除することを試みたが何年かかるかわからない。そうだ!メールソフト(マイクロソフトOfficeのOutlook)をいったんアンインストールして、そうすればデータはちゃらになるだろうから、そのうえでもう一度インストールすればいい。で、実行。おろ?ちゃらにならない。出直したはずなのにアンインストール直前の状態が再現される。この後、アンインストールとインストールを5,6回は繰り返したろうか。その間、試行錯誤があって(データのインポートをやり直す等々)、ようやくダブりを解消するのに1日かかった。しかし、これは移行で困った話第二位である。第一位の発表は項を改めよう。

個人事業主は法人ではない(パソコン買い換え)

2019-06-17 06:19:54 | 日記
ウィンドウズ7のパソコンはもう10年選手。さすがに重く(遅く)なってきたし、なによりウィンドウズ7のサポートがもうじき終了するから買い換えは必至である。だったら消費税が上がる前にやるか。過去二台、連続して某メーカーの製品をインターネットで買っている。余分なものが付いてないし丈夫で長持ちだから今回もここのにしよう。で、注文したのだが、例によって顧客情報の入力が腑に落ちない。いや、腑に落ちなさ加減は前回、前々回以上かもしれない。こういうことだ。法人か法人でないかを聞いてきた。個人事業主は法人ではない。だが、このサイトでは法人の分類の中に個人事業主が入っている。法人の意味を分かってないようだ。おそらく「仕事で使う人=法人」と思っているのだろう。まあいい。法律の講義じゃないんだから、向こうがいい加減ならこっちもいい加減でいこう(お前はいつもいい加減だって?)。で、「法人」「個人事業主」を選択すると、法人の種別が社名の前後いずれにつくかを聞いてきた。例えば株式会社だったら「株式会社」の文字が前か後ろのどちらにつくかということだ。しかし「個人事業主」なんて文言は事務所名には入らない。だから空欄にしたら、なんとこの入力は必須で空欄は許されないという。仕方がないから「後」を選んだ。おかげで、私の事務所名は「○○事務所個人事業主」になってしまった。かりに株式会社だったとしても、「株式会社」という文字はたしかに必ず社名に入れなければならないが、それは前後に限らず中間でもよい。しかし「中間」の選択肢はない。なのに空欄は許さない。いい加減なくせに厳格である。一番困る相手である。それだけではない。事業所の中のポジションを聞いてきた。私は一人でやってるからポジションも何もない。だから空欄にしたらこれも必須だという。だから「所長」と打ったら先に進めた。まあ、咄嗟にこれはブログネタになる、と思ったから良しとしよう。そんなこんなであったが、製品が来るのが楽しみである。引越しは、家の引越もパソコンの引越もわくわくどきどきするものだ。

キクラゲ

2019-06-16 14:28:34 | グルメ

さて、ミッション(鉄子(わが家の鉄のフライパン)で餃子を焼く)が終わったので、今回は楽をしよう。フッ素加工のビタクラフトのフライパンで焼くよりもっと楽なそれは両面焼きフライパンで焼くこと。写真で上に写っているフタのようなものが本来コンロに乗ってる方(底)で、餃子が乗っている方がフタである。焼き上がったあと、パカンとフタをして上下をひっくり返して開けると写真のような出来上がりとなる。この後、フタ(ひっくり返す前は底)をとりはずしたものがそのままお皿代わり。唯一の難点はまーるい花模様にならない点。まあ、そっちはずいぶん作って写真もアップしたからいいだろう。今回の具は豚肉のほかにタマネギ丸々一個。香辛料はクミンを使う。すると、トルコ人から教わったトルコ風ハンバーグの材料と変わらないからそっちを作ってもよかった。実際、途中で皮が足りなくなったので一個分だけハンバーグにした(写真右下)。ということで、ここから本題。と言っても本題の話はすぐ終わる。こないだアサイチでキクラゲの栄養価が高いと聞いた私は極めて単細胞だからすぐそういう話に乗る。毎昼、戻したキクラゲを味噌汁に入れて食べている。一緒に入れる具は切り干し大根。これも、だいぶ前になんかの番組で栄養価が高いと聞いたので買ってあったものだが、あっという間にマイブームが去ってうっちゃっておいたやつ、それがキクラゲのおかげで復活したものである。因みに、私、キクラゲって黄くらげかなと思っていたが、木になるから木くらげなのだな、と納得(これは合っているようだ。漢字では木耳と書くそうだ)。ということで本題はおしまい。ほら、すぐ終わったでしょ?因みに、枕話と本題の関連性は「食べ物」ということだけ。餃子の具にキクラゲを入れたわけではない……が、入れてみても面白いか。

ランタンタン~大草原~ドン・ガバチョ

2019-06-16 06:55:25 | 日記
まずは続報。「リンチンチン」は実在するシェパードの血統で、始祖は第一次大戦でアメリカの兵士がフランスにあったドイツ軍犬舎から救出した子犬。名前の由来はフランスの子供が米軍兵士に投げかけたおまじないの言葉だそうだ(Rintintin=ランタンタン)。近年公開された「リンチンチン」って映画はこの頃の話を描いたものだという。私が子供の頃見たテレビ番組は主に4代目が演じたそうだ。昨日、日本では別の名前の方が良かったんでは?と書いたが、実際日本では当初「リンティ」で、それをわざわざ「リンチンチン」に変えたんだと。話を変える。ドラマつながりで次は「大草原の小さな家」。第1作で森の家を出た後、昨日の第2作で一家はウォルナットグローブにたどり着き永住を決める。お馴染みの町の人が勢揃いでいよいよ「大草原」の世界である(筋が分かっていても泣ける)。当初、土手の家を仮住まいとした後、父さんが草原に家を建てる。実際のインガルス一家もそういう経路をたどったようで、原作の第1巻のタイトルは「大きな森の小さな家」。土手の横穴に住んだというのも史実だそうで、だが私のイメージ=縄文人の横穴住居とはだいぶ違って、「土手のくぼみを利用して作った木造の家」が正しいカタチだったようだ。今回の再放送、ネットで大歓迎の声しきりであるが、吹き替えの声の一新については評判が宜しくない。特にかあさんとローラの声の違和感については私も同意見である。昔のローラの声は子供らしい声でそれがよかった。そういえば、ひょっこりひょうたん島のリメイクのときは、可能な限りオリジナルの声を使ったのだが、残念ながらドン・ガバチョの藤村有弘さんが亡くなってたんでこの役だけ別の俳優さん。努力賞ものであったがはじけ方が藤村さんには及ばず違和感が残った。そうだ、ひょっこりひょうたん島(オリジナル)の最終回、ドン・ガバチョが歌う場面でカメラが切り替わり、藤村有弘さんご本人が歌ってる姿が放送された。ああ、この人がガバチョの声の人なんだ。フリをつけた堂々とした歌だった。

「リンチンチン」ですっ

2019-06-15 11:43:55 | 音楽
昨日、洗い物をしながら「なつぞら」をながら見してたら、みんなでテレビ(白黒)を見てるシーンがあって、犬の鳴き声が聞こえる。おっ、犬のドラマだったらラッシーかリンチンチンだと思ってブラウン管……じゃなくて液晶画面の前にとんで行って注視。シェパードだ。だったらリンチンチンだ。ブラウン管(こっちはホントにブラウン管)の中の少年も「リンチンチン!」と呼んでいる。ところが、ブラウン管を覗いていたマダムが「チンチンリーよ」と言ってる。「白蛇伝」を「白蛇姫」と言い換えると思ったら、今度は「リンチンチン」が「チンチンリー」。しかも少年が「リンチンチン」と言ってるそばからである。変えなきゃいけない大人の事情があるのかしらん。チリで事故のため地下に取り残された坑夫たちが全員救出されたときのことを思い出した。あんとき、一人ずつ地上に生還するたびに「チチチ、レレレ」ってかけ声が起きたのだが、それにつけられた字幕が「チチチ、リリリ」。「レ」って言ってるそばから「リ」。「チリ」だからといってこれはおかしい、耳にはいってきた通り発音しないから日本の外国語教育はダメなんだなどと思ったものだ。さて、この「チンチンリー」、ネットで話題になってるかと思ってぐぐってみたらなってる、なってる。だが、少なからぬ人が、元になったドラマはラッシーだろうと書いている。違うよ。犬だったらみんなラッシーじゃないんだから。ラッシーはコリーだし。それに「ラッシー」だったら「チンチンリー」にはらないだろう。「ラッキー」「ロッシー」とか。そう言えば、ラッシー放送当時、妹に「ラッシー、ロッシー、ロッシー」と歌って聞かせて、ちゃんと「ラッシー」と歌ったのは何番目?なんてクイズをしたことがある。その「ラッシー、ラッシー、ラッシー」は、♪ソッミー、ドッラー、ラッソーであった(今日は全部移動ド)。リンチンチンは主題歌がよかったなー。♪ソミーファソソラソミー、ソミーファソソラソドー、ドファーファミレドレミー、ラレーレドシラシドー(全部歌えるけどきりがないのでこの辺にしておく)。そう言えば、「白蛇姫」に登場する男性の声のアフレコを山寺宏一さん扮する活動弁士がやっていて、ナツの兄さんが「森繁久彌」ならもっと上手い、と言うシーンがあった。実際に「白蛇伝」の男性の声をやったのが森繁久彌さんである。因みに、「リンチンチン」は発音的には「リンティンティン」が正しい。さすがに「リンティンティン」だと言いずらい。だからと言って「チンチン」は少し恥ずかしい。じゃ、いっそのことまったく違う名前にしちゃったら(今さらだけど)。「ラドン」は外国では「ロダン」だし、「鉄腕アトム」は「アストロボーイ」である。