拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

外輪山にありながら遠く外輪山を望む

2021-03-02 10:18:43 | 旅行


昨日を振り返る前に、今日、アサイチを見てて二つ利口になったことを。その1。♪おだいりさーまとおひなさま……の歌詞は誤っている。「お内裏様」は二人一組。つまりその中にお姫様が入っている。その他にもう一人お姫様がいるとなると、これは三角関係である。その2。とろけるチーズがダマになるのを防ぐためには片栗粉をまぶせばよいということ。カンレキをすぎても毎日なにかしら利口になる(と同時になにかしら欠けていってトータルでバカになっていく)ワタクシである。

さて、昨日の話。登山中にアップしたからタイトル(「私は金太郎」(名前詐称))以外に書かなかったが、あの通りである。つまり、金時山に登って、頂上の金時娘の茶屋でなめこ汁を食し(超旨。500円でなめこがわんさか)、下山中に立ち寄った公時神社(「きんとき」の読みは同じだが字が違う。「公時」とうつためにまず「公序良俗」とうつ)で放し飼いにされている鶏を眺めたのである。頂上で見る富士山は絶景。私が過去に見た絶景の中でも一二を争うもの。私は「影武者」だから(いつから?)、自分の写真をアップするのは大嫌いだが、こればかりは記念に公表しないわけにいかなかった。そういえば、「グレートトラヴァース」って言う山登りの番組で、田中陽希さんが金時山に登ったときは曇ってて富士山がまったく見えず。富士山が見えるまでって言って何時間もねばってたが結局見えず。翌朝も登ったがやはり見えなかった。で、なめこ汁をいただいた茶屋のご主人(=金時息子。名前の通り、金時娘の息子さん)にその話をしたら、なんと、田中さんが諦めて帰った後に富士山が顔をのぞかしたそうな。店内に、田中さんを常連さんで囲んだ写真が飾ってありました。常連さんたち(毎日のように金時山を登る)の中には80代の方々がぞろぞろ。登山で体は鍛えられるし、頂上に行って仲間に会うという目標が活力をもたらすのだろう(あやかりたい)。パノラマ写真の左の方に芦ノ湖が見える。それを取り囲む外輪山の様子もよく分かる。金時山は外輪山の一角であって最高峰。自ら外輪山の一部でありながら遠くの外輪山を望む感じというのは、自ら銀河系の一部でありながら天の川で遠く銀河系を眺める感じに似ているかもしれない。そうそう、何度も登ってるので記事にはしなかったが、1か月ほど前に筑波山に登ったばかり。で、一昨日の日曜日、パネルクイズ25の最後のクイズで、いろんな絵や写真の断片が出て山の名前を当てるクイズなのだが(正解したら外国旅行。だが行くのはコロナ収束後だろうね、当然)、途中で「男体山」「女体山」と書いた絵が出てきた。答(筑波山)を言っているようなもの。楽勝かと重きや、挑戦者は関西の人で皆目分からず残念賞。因みに、今日の記事の内容でタイトルを「三大テナーその7」としたら、これは完全な名称詐称である。三大テナーのネタはまだ尽きていないから次回以降復活予定。実は、昨夜、金時山登山関係の写真を2枚追加でアップした覚えがして、で、目が覚めて自分のブログをチェックしたらたしかに2枚追加でアップしている。夢じゃなかったんだ、と思ったところで、夢から覚めた。やはり夢だった。最近、この手の夢が多い。

都内の旅番外編

2020-10-03 09:12:30 | 旅行


テレビに映った富士山を一瞬利島だと思った私は一夜にしてなかなかの島ファンぶりである(にわかファン)。島で暮らしたらどうだろう。そう言えば、30年前、会(同業者が作る会。この商売をするのは会所属が要件)から「伊豆諸島に同業者が少ない。仕事は少ないが最低の生活は保証する。誰か行かないか」という募集が回ってきた。当時、開業したばかりでお客がいなかったから(今も同じ)、よっぽど応募しようかと思ったものだ。後から聞いたら同業仲間の多くがそう思ったそうだ。当時は、大島、新島、三宅島、八丈島にも法務局(私らが仕事で行く役所)があった。そのうち三宅島は噴火で事務が本局に移り、その他の法務局の事務も結局統廃合の流れで本局に移った。今は、ネットの時代。法務局が近くになくても申請ができる、という建前だが、ご多分にもれず、この世界もIT化は遅々として進んでない。日本はこれで大丈夫かと心配である。それにしても、あのとき移住していたらその後の人生はどうだったろう。今、また高まる移住熱。誰か一緒に……なんてもう言わない。現地で見つける。なんでも、Y先生の合唱仲間が式根島にいらっしゃるそうだ。ほら、そういう人が探せばいるものだ。実際、独身と思われるお姉様(超お姉様)がたくさんいらして、電動カーで島を闊歩(電動カーで「闊歩」はおかしいか)していて、互いにすれ違うたびに島言葉で元気に挨拶を交わされていた。
時を数日前に戻す。帰りのジェット船が竹芝に着いた後、銀座まで足をのばして中華屋に入る。すると、私よりかなり人生の先輩らしい(と言っても、上記のお姉様方に比べたら青二才)、立派な白いおひげをたくわえた紳士(じじー、とも言う)が入ってきて、「後から女性が来るから」と店員に。そうこうするうち、「あ~ら、○○さん、こんばんはー」と社交的な感じの女性が入ってきた。いわゆる「同伴」というやつらしい。席は私んとこから離れてるのだが、なにせ大きい声で話してるから内容は筒抜け。「あたしって、食べることが好きでしょ?だから料理も好きで」とか言っている。その方が食べることが好きかどうか知ったこっちゃないが、「食い道楽=料理好き」には納得。いや、なかなか楽しそうな会話である。「同伴」もバカにしてはいけないのだなー。こういう会話がかの紳士の人生に彩りを与え、明日への活力になっているのだろう。
自分へのお土産に買ったのは「島のり」と「くさや」。島のりは民宿のご飯に出てきて美味しかったので、買って帰ってラーメンに入れてみた。美味である。そして、くさや。食すのは人生2回目である。初回は約40年前。新入社員時代に先輩に連れられて入った店で出てきた。その臭いが信じられなくて、くんくん嗅いでたら「イージマ、なにくんくんやってんだっ」と先輩に怒られた。それ以来、恐ろしくて近寄らなかったが、今回食べて旨かった。くさやを克服するほどに私も年輪を重ねてきたと思うと感無量である。

都内の旅その3

2020-10-02 08:21:31 | 旅行

焼酎の名前になった時鉈温泉は、海岸に接続した絵に描いたような立地である。温泉が湧き出すあたりは茶色で入れないくらい高温だがちょっと離れると波が入って来て水温が下がる。

ちょうどいい水温のあたりを探して岩間を渡り歩くことになる。見つけた。入りましたとも。浸かった目の高さが海。いやー、こんなところがあるんですなー。困ったことその1。底に温泉成分がたまっていてヌルヌルする。転倒の危険がある。その2。フナムシが大量にいる。人間がくると一目散に逃げる。遠目はGのようでもあるから苦手な人は卒倒するかもしれない。その3。ここに限らずこの島の野外温泉は水着着用である。だが、この時鉈温泉には更衣室がない。すると、着替えるとき一瞬裸になる。その瞬間、公然わいせつ罪の構成要件を満たすことになる。この時期人もいないし分からない?一応法律家のはしくれだし、もし一瞬でも全裸になったら大得意にブログに書くであろう(別に体の部位に得意な部分があるわけではない)。だからばれる。そこで、宿から海パンをはいて出かけていった。

さて、ビデオを逆回しにしよう。この温泉には、高台からジグザグの急勾配の階段を降りて行くのだが、なんだか地獄の底に行くようである(あるいは、ヴォータンがアルベリヒの指輪に奪いに地下に下っていく風である)。


高台の少し離れた道路に穴が空いていて、そこに手をつっこむとその日の温泉の温度が分かる。ローマにライオンの口の中に手を突っ込むところがあったがそんな感じか。

この島にはほかにも温泉がある。温泉といい、伊豆諸島のどの島も外観が断崖絶壁であることといい、つくづく火山活動でできた島なんだなと実感。

二日目はよく晴れた。温泉に立ち寄る前に登ったある展望台からの景色が壮観。

誰もいないこの時期に人ときて、野外ほにゃららをしたらさぞや気持ちいいと思った。ほかに人もいないし。この「ほにゃらら」に何が入るかは、読み手の知性、痴性、願望、欲望、思考、嗜好によってまちまちのはず。私?私は「野外音楽」だよ。きまってるじゃん。なんだと思った?

ということで、温泉と野外ほにゃららで今回の話はおしまい。別に書く量に制限があるわけではないのだが、私にはこのくらいがちょうどいい。海岸、猫、蝶等の話はその4以降に順延ということで。

都内の旅その2

2020-10-01 14:33:08 | 旅行
「その1」で新島を出港したところまで書いたら、私の足取りを正確にトレースするコメントが数多く寄せられ、私はすっかりコロンボに追い詰められた容疑者の気分。下手にアリバイを作ろうと思ってもそれが災いしてぐうの字も言えなくなるのが常である。ここは正直に自白しよう。既に、帰宅しているから時効である(え?時効って一晩で成立するの?(いいせ、しません))新島の南西にあるのが式根島。新島にとっても近い。式根島の水は新島から海底水道で引いているそうだ。だからといって、新島と式根島が昔陸続きで江戸時代の大地震の津波で二つの島に別れたなどという話は、まるで、大西洋のアトランティス大陸が大地震で一夜にして沈んだような類いのことで、にわかに信じられない。実際、この話は明治時代になって突如現れたデマ、つまりフェイクニュースなのだが、今でもこの話を載せてる観光本があるそうだ。

その式根島にもうじき着岸(って、これを書いてるのは二日後)。


ここで下船。利島の宿はキャンセルしたので、急遽宿探し。昔のドイツの旅はこうだった。当てもなしにぷらーと街に降り立って「Information」に行けば宿は見つかるものだった(今では、ネットを使うのかな。日本でもドイツでも浦島正史である)。で、港近くの観光組合に行って事情を話すと、20軒以上ある宿のうちシーズンを過ぎた今営業しているのは5軒。電話番号を渡されて自分で聞いてみろとのこと。なんだ、紹介してくれるんじゃないんだ。幸いにも空いてる民宿があった。宿の料理は豪華だった。


芋焼酎が旨かった。「地鉈」というのはこの島にある温泉名。


着いたこの日は徒歩で、翌日はレンタル・チャリで島中を巡った。島のあちこちに展望台があって、他の伊豆諸島が望める。下の写真に写っている富士山みたいな円錐形の島は行き損ねた利島。その背後にぼわーっと写ってるのが伊豆大島。


その他、位置によって新島、三宅島、神津島が見える。さらに、北西の彼方に伊豆半島がうっすら見え、その奥に富士山が見えた(気がした)のだが、写真でみると、どうだろう。心の目で見て下さりませ。見えるかもよ。


温泉、海岸、猫、蝶々のことは、「その3」で。


都内の旅その1

2020-09-29 11:08:00 | 旅行


朝、竹芝を出港。


高速ジェット船が立ち寄った伊豆大島では下船せず。


当初の目的地だった利島は、岸壁に近づけず欠航。


迫力のあるこの島は、しかし無人島らしい。


新島もなかなかのインパクト。ここでも下船せず。