🔶🔶ウクライナ報道は慎重に願う、中立・公正な姿勢を堅持されたい(2022.3.5)

2022-03-05 07:45:06 | Weblog
🔶🔶ウクライナ報道は慎重に願う、中立・公正な姿勢を堅持されたい(2022.3.5)

 私の購読している、今朝の新聞記事の第一面には、「ロシア軍、原発を砲撃」(朝日新聞)とあり、大層驚いた。というのは、昨夜の別の報道(テレビのBS・TBS、「報道1930」において、現地モスクワの同局責任者(もちろん、日本人)による説明が放映されていた。その人の取材によると、ロシア側は、こちらが、ザポリージャ原子力発電所を前から占有したものを、ウクライナ軍側から攻撃を受け、そのための「火災」なのだという。
 もしそうであるなら、この朝日のトップ記事は直ちに修正されるべきであろう。また、この関連でいうならば、昨日の別のテレビ報道中、これと同様な報道を受けて長崎の被爆者団体の責任者の一人とされる人物をも含めて、当該番組の総体として「人間のやることではない」旨とも受け取られかねない、ロシアへの非難を吐露していたようなのだが、いかがなものであろうか。
 そこで、筆者の感じ様としてあえてマスコミにもの申したいのは、報道する側は事実を伝えるべく最大限務めるとともに、その時点で不明なことはその旨断って報道して然るべきであろう。私がその立場なら、当然そう心がけるであろう。ましてや、今は情報戦争の最中にあるのであるから、無用な対立や憎しみを煽るような報道はやめてもらいたい。
 ついでながら、数日前の別の報道(複数の局など)では、「州庁舎の爆破」もロシア軍がやったことだと報じられていた。ところが、3月2日夜に放映のBS報道番組(BSフジ、プライムニュース)において、駐日ロシア大使は、本国からはウクライナ側からの砲弾が命中したのだと聞いている、との話であった。一体、私たちは、どちらの説明を信用すればよいのだろうか。
 これらでなにより気掛かりなのは、日本側の戦争報道に関し、コメンテーターや政治家などの言も含めて、今回は特に感情が先走りし過ぎているのではないだろうか(注)。

 (注)そういえば、以前にも何度かそういうことがあった。そのことを思い出させる一事としては、かのアメリカ軍によるイラク進攻が後に誤りであったとアメリカ自身が認めるに至った件につき、当時の小泉首相は、記者にマイクを向けられた際に、「そんなこと、私が知るわけない」(この発言はその時点でテレビで放映されていて、私も視聴しており、しっかりと確認した。そして、一国の首相にあるまじき軽率な発言で、日本国はアメリカにとって都合の悪いことはまるで口にしない、アメリカのいうことなら黙って地獄までついていくつもりかと、日本国民として同首相のレベルの低さに愕然としたことがある。)

 報道というのは、公器なのであるから、もう少し、いやもっともっと頭を冷やした報道なり論評なりしてほしいものだ。ましてや、相手を根拠もなしに一方的に非難するようなことでは、日本人の知能の程度は大したことはないと言われてしまう。



(続く)

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