季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「柊(ひいらぎ)」

2017-12-29 04:13:24 | 暮らし
名言名句(109)

「フロントガラス、 霜きらめきて凝りゆくを 年逝く際にひとりみてをり」

『高橋 芳子』


年の暮れになると、過ぎ去った一年のあれこれが思い出

されます。しみじみとした思い出となる事、淡い悔恨を

呼び覚ます事、嬉しかった事、また悲しかった事など、

様々な事柄が脳裏を走馬灯のように駆け巡ります。

フロントガラスを見ていると、それら一年の出来事の

あれこれが、小さな霜の粒々となって固まっていくの

です。様々な一年の回顧を、フロントガラスに凝固して

いく霜のきらめきに託したところに、非凡なまなざしが

感じられます。それを内側から見ている暖かさと、外側

の冷気とが重なり合って、思い出のぬくみ、それに冷た

さが読者に伝わって来るのです。すべてがぬくもりのある

一年であったまらば良かったでしょう。しかし、人それ

ぞれの一年という月日は、ぬくもりばかりで象徴される

一年ではありません。反省し、悔いることのほうが多い

のです。

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12月に咲いている花「柊(ひいらぎ)」

花の特徴 葉に脇に白い花をつける。

花は鐘形で4つに深く裂ける。

葉の特徴 葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。

葉には艶がある。

実の特徴 実は翌年の初夏に黒く熟する。

この花について ―

その他 名の由来は、「ひいらぐ」という古語から来ている。

ズキズキするほど痛いという意味なのだそうである。

生垣に使われたり、魔よけに使われたりしている。

ただし、老木になると葉の棘は次第になくなってしまう。

樹高が高くなると、草食動物などに食べられてしまう心配が

なくなるからなのだという。

材は堅く、櫛や算盤玉に用いられる。

(みんなの花図鑑より))


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