花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

御前山の1属1種の花・連福草

2015年04月30日 20時28分35秒 | アウトドアー

レンプクソウ、レンプクソウ科レンプクソウ属、北半球に一属一種有るのみ
だという。

名前の由来は、この花を採種したときに、根に福寿草の根が絡んでいたので
福に連なる草という意味で「連福草」と名付けられたという。


上の写真をトリミングして拡大した写真
なにしろ皇都川の土手の下に咲いていたので、今回は上からしか
写真が撮れなかった。

この花は、茎頂に五つの花をつけるが、一つは上向きに、後の
4つは四方に横向きに開く、しかも上向きの花は、4弁花
おしべは8個、横向きの花は、5弁花でおしべは10個と違いが
あるから面白い。
ちなみにゴリンバナという別名は
五輪の花がつくからである。

この花は、花色も薄緑色なので、よほど意識して探さないと見つける
のが難しい。
私がこの花を見つけられるようになったのは、以前に花友から
教わったからである。
そのときは土手の上にも咲いていたので、こんな写真を撮っている


2012年4月に撮影したレンプクソウ、花弁の形がよくわからない
写真しか撮れなかった。(かろうじておしべの本数が10個見える)

今回は撮影出来なかったが、2012年の時に撮影した面白い花を
紹介します。(これも教わった花ですが)


カテンソウ、イラクサ科カテンソウ属


上の写真のアップ、ここに見えているのは雄花で、5つつの先端から
花粉を出す。
雌花は葉の根元に固まってつくので上からは見えない

このように花が小さくて、点のように見えるので花点草
と呼ばれるという。

地味な花を紹介したので、今度は昆虫を紹介します。


たぶん カメムシ目サシガメ科のクビグロアカサシガメという
昆虫ではないかと思います。
(ただ図鑑によれば、出現期は7月~10月になっているので
違う昆虫かもしれないので断定はしない。写真ではアップ
なので大きく見えるが、体長は9mm~10.5mmなので実際は小さい)

そうだとすれば、普通はコケの上にいる事が多いそうですが
皇都川ぞいの赤沢林道で出会った。

前日歩いた筑波山の林道では、夏鳥と言われる「ツツドリ」が
盛んに鳴いていたが、赤沢林道では釣り堀で流す演歌が響く。

本日のおまけ写真は、展望地の「鐘つき堂跡」にたてられている
休憩小屋を額縁に見立てて、小屋の奥に赤沢富士を入れて撮った




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疲れない山登りの方法?

そんな番組が有ったのですね

それは 運動ナビ

私も見損なったのですが、内容が印刷出来るのが良いですね




笠間のつつじ公園

2015年04月29日 20時36分24秒 | アウトドアー

笠間市のつつじ祭りの会場・つつじ公園の第二ゲートから
入った最初の曲がり角、入り口に90パーセントの開花と
書いてあった。入園料500円


山頂の展望台から見下ろす


逆に見上げて


第一ゲートに向かう遊歩道の分岐


色違い


ホウデンという品種


あまり人の行かない裏撮り1


裏撮り2、(裏通りの誤変換と思った人は甘い、裏から撮ったので
裏撮りなのである。(笑))


やっぱり筑波山でしょう。


御前山にアブクマトラノオが有るというので、確認に行ったが
決定的な証拠を撮り忘れて、使い物にならないという間抜けさ
どうせ私は間抜けだよ。笑ってくれー。(泣)


一見するとアブクマトラノオ風に見える小花のつき方なのだが
肝心なのは葉の形態とつき方なので、これでは同定出来ない。

ということで、帰りに寄り道した笠間のつつじ公園の写真を掲載
公園の周りは、警備員もこぼすほどの車であふれていた。
私はなぜか第二ゲート近くの駐車場に止められた。ラッキー。








神郡のレンゲ田と筑波山

2015年04月28日 18時15分44秒 | アウトドアー

神郡の駐車場にほど近いレンゲを植えた田んぼと筑波山

久しぶりに時間が取れたので、林道を歩いてきた。
帰りに桜山から神郡に下ったら、田んぼが赤く染まっている。
神郡の駐車場に車を止めて、農道を歩いて行ってみると
田んぼに蒔いたレンゲが満開だった。
午後の2時過ぎだったので、日差しは西から差していた。

少し、カメラを西に振ると、レンゲの色も変わってくる。



朝の方がきれいに撮れるかもしれないが、その時間に
これないのが残念だ

田んぼに植えたレンゲは、田起しが始まると肥料として
埋められてしまう。
撮りたい人は早いほうが良いかも



レンゲ田への行き方


神郡の駐車場の道路を挟んだ反対側(筑波山側)、右前方に見える
コンクリート板で補強された農道を歩いてゆくとレンゲを植えた
田んぼの前に出る。小さくピンクに見えているのがレンゲ田
現在2枚の田んぼが満開で残っている。
一部は田起しが始まっているので、見られるのは今の内だけ。

もっとも、田植えが始まれば、早苗田に写る筑波山もまた良いので
楽しみは続く








茨城県の希少種クチナシグサの花

2015年04月26日 09時18分47秒 | アウトドアー

クチナシグサ、ゴマノハグサ科クチナシグサ属
花冠は筒状で長さ約1cm、上唇は2裂して反り返る
下唇は3裂し、中央の裂片には黄色の隆起した斑紋がある


茎の上部の葉は、細く披針形で対生し、両面に毛がある
花は葉腋につき短い柄がある

萼は先が4片に裂け、筒の部分には縦に走る4つの稜がある
長さは筒部よりも長く葉状で約1.5cm
花後はさらに長くなって実を包む。
朔果は長さ8~9ミリの卵形で花の後 大きくなった
萼に包まれる。

萼の基部には葉状の苞が2個ある。


クチナシグサの株の様子
茎は根元近くで数本に分かれ細かく横に広がる
長さは20~60センチになる、この部分を訂正した
「野に咲く花」では、15~16センチとなっていたが
鈴木昌友先生のかかれた「茨城の野草春~初夏編」では20~60センチ
と書かれていたので、その説を採用した。
茎の下部の葉は鱗片状の葉で多数つく。
この花は、ほかの植物に半寄生する越年草だそうです。
(半寄生とは、寄生する植物も葉緑素を持ち、自分でも光合成を行うが
栄養の一部を他の植物からも取り込む形態をいいます)

クチナシグサの和名は、果実の形が「クチナシ」の実に似ていることによる

別名をカガリビソウと言う、これは実の形が「かがり火」のかごの形に似て
いることによるという。
また一説には、赤い色の若葉を「かがり火」に見立てたとも言われている。

茨城県では、自生している地域が少なく、つくば市では珍しい野草であるという
森ボラでお会いした「つくば環境フォーラム」の代表の方に、自生地まで
案内していただいた。感謝!!

(お詫び、私の腕前とカメラでは、おしべの形を撮れませんでした。ごめん)
追記
尚、花の長さや大きさは、各図鑑によって違いがありますので
この記事は参考程度としてください。


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なかなか山に行く時間が取れず、時期を失した感もあるが今年も
筑波山の「緑二輪草」をなんとか撮影した。
花が痛んでいる点はお許し頂きたい。












1本の茎に背中合わせで二輪さいたニリンソウ

ようやく時間が取れたので、本日は臨時でブログを更新、やれやれ
更新を中断している間も、訪問してくださった皆さんに感謝!!

芝桜やネモヒィラが見頃になっても出かけられないのが残念です。







都合によりしばらくブログ休止します

2015年04月17日 23時21分25秒 | 日記
家族の体調やその他の事情により、山に行くことが難しく
なったため、しばらくの間ブログの更新を休止します。

古賀志山に日陰ツツジとヒメイワカガミを見に行く予定
でしたが、上記のような事情で行くことが困難になったため
昨年とその前のブログ記事の紹介することにしました。

2014年4月23日のブログ
サワテラシにこがれて古賀志山

同じく4月23日のブログ
古賀志山に咲くイワカガミ

2013年4月19日の旧ブログ
ヒカゲツツジ咲く古賀志山は謎道ばかり

訪問してくださった読者の方には申し訳ありません。
お詫び申し上げます。






筑波山のカタクリの白花

2015年04月15日 20時38分44秒 | アウトドアー

筑波山に咲くカタクリの白花、俗にアルビノと呼ばれる色素の抜けた花
雪と雨で痛めつけられていたが、何とか持ちこたえて咲いてくれた。


こちらは比較のために載せた普通のカタクリ
シベの色なども全く違っている

カタクリの中で一万本に一本とか、5万本に一本とか言われるほどの
発生で、なかなかお目にかかれない花である。
昨年は7~8本も筑波山に有ったとか聞いた。
それで、今年は白花を撮りたいなーと思っていたら、思いがけず
咲いているよーと教えてくれた人がいた。感謝!!

それは先週末のことで、雪が降って埋もれていると言う。
早速場所確認にいった。雪は溶けていたが花はもちろん咲いていない
そのときの写真はこれだ

天気の良い日曜日には、もっと良い花で咲いていたかも
しれないが、その時私はイワウチワを見に行っていた。


本日のおまけ写真は、ムサシアブミ
「茨城の花」を書かれた安原修次さんも県内であまり
見ない花であると書かれている。

ムサシアブミの補足説明
サトイモ科テンナンショウ属でマムシグサやウラシマソウの
仲間で、関東地方以西に分布。
名前の由来は、乗馬するときに足を載せるアブミに形が似ている
事による。しかも武蔵の国のアブミが良質で性能が良い事で
名が知られていたので、ムサシアブミになったという。

果実は液果で卵球形、朱赤色に熟し、中に少数の種子が入っている
受精しなかった部分には果実がつかないので、まばらにかけたする
ので、観察すると受粉状態が判る。
何かで読んだのだが、ミミガタテンナンショウの果実は有毒と書いて
あったから、この果実も有毒かもしれない。
まあ食べる人はいないだろうが。











小雨の吾国山で見たものは

2015年04月14日 08時46分53秒 | アウトドアー
石岡市と笠間市の市境に位置する吾国山、先週の土曜日に
道祖神峠から入り、昔の洗心館前の駐車場に車をとめて
小雨煙るハイキングコースを登っていった。


ハイキングコースの途中にたっている案内板

ここは何度もブログで紹介しているので、今回はコース案内は
書かないが、急登の続くコースに桜並木が続き、桜が咲いていた
右に伐採した植林地が有り、笠間の町並みが見下ろせる場所が
有るのだが、濃霧に遮られて何も見えなかった。

山頂の火防の神を祭る神社に寄ってお参りし、三角点を確認して
反対側のカタクリ群生地に降りていった。

こんな天気にカタクリが咲いている訳は無いのだが、確認したい
事があった。
この群生地は、カタクリの白花が咲く場所として知られている。
関東にもカタクリの群生地は数多くあれど、カタクリの白花を
公然と公開している場所は、おそらくここだけではないか。

カタクリの咲く場所に表示板をたてて公開しているのだ。
もちろん周りは竹の柵で囲っているし、地元の人が見回っている

以前に八ヶ岳のホテイランを公開している話を書いたが、私は
そんなやりかたが普通になれば良いと思っている。

卑劣な盗掘は今でも後を絶たない。
公開するには非常に大きなリスクが伴う。
それをあえて公開している地元の方の勇気に、私は拍手したい。


今年もたくさんのカタクリが密生して咲いていたと見える
惜しむらくは、来るのが一週間遅かった。
すでにタネをつけているカタクリも多かった。

こんな天気に誰もいないと思っていたら、途中で4人ずれのご婦人グループに
出会った。
「わあ、今日初めて人に出会ったは」と向こうも笑っている。
「どちらから」と聞くので「つくばからです」と答え、私も聞くと
阿見町からだという。
遠いところお疲れ様と言ったら笑っている。
「もうピークが過ぎてますね」と言うと「上の方はまだ咲いてますよ」という
白花の話をすると、一人が前に見たという。


群生地にブナの巨樹が多いが、これもその一つで見上げると力強い
造形が広がる。


このブナのうろには、以前カタクリの花が咲いていた。
よく見ると、葉っぱのようなものが少し見えているが、カタクリか
どうかは判らない。
カタクリには、アリの好む「エライオソーム」という付属体がついていて
アリが種子を運ぶと言うから、あんな高いところに咲いたのだろうか。


別な巨樹にミヤマカタバミのような白い花が遠望できた。

群生地の通路をぐるりと一回りして、上に登っていったら、有りました
カタクリの白花の看板が



もうピークを過ぎて、雨にうたれていた白花、花は開いていないが
今年も白花が咲いたのだ。元気なところを見たかったなー。


白花の葉と茎、突然変異なので普通のカタクリと模様や色などに
違いがある。

道祖神峠まで戻ると、雨が上がって空が明るくなった。
山桜の巨樹が坂道を飾る。

(この記事の写真は、防水のコンデジで撮影した)

写真追加
ブナのうろに咲くカタクリ・2010年4月6日撮影



上の写真では高さが判らないので引いて撮った写真
上のうろに小さくカタクリがのぞいています。














高萩市の土岳のイワウチワと下君田の姫カタクリ・その2

2015年04月13日 21時44分52秒 | アウトドアー

土岳の登山口


登山口から少し登った谷の土手に咲いていたトウゴクサバノオ
これも花弁状に見えるのが萼片で、本当の花弁は内側の軍配の
形に見える黄色の部分で蜜腺化している。
名前の由来は、花後の実が鯖の尻尾のような形をしている
ことによります。


これも登山口のすぐ上に咲いていたヤマエンゴサクとコチャルメルソウ
のコラボ、と思ったらピンボケだった。ゴメン

(昨日は眠くて、未掲載だった登山口周辺の写真から掲載)

3月に、花友から花貫ダムの隣にある横根山のイワウチワと
高萩市の下君田にある姫カタクリを見に行きませんかと相談された。
そこでネットで調べていたら、横根山はイワウチワの群生がすごいと
判ったが、だが気になる情報も有った。

横根山は、滑落事故が多発して、救助隊の出動が多いため、入山禁止の
措置がとられたという。

そこで高萩市のまちづくり観光課にメールで事実かどうかを問い合わせた
返信はすぐに来た。
やはり転落事故が多発したので、入山禁止にしたのでご理解ご協力を
お願いしますという内容だった。


いい年の大人が、禁止を無視して登る訳にもいかない。
そこで高萩市の姫カタクリと、はしご出来るイワウチワの群生地を
3つ提案した。
常陸大宮の下檜沢の山、日立市の御岩山、それと花貫渓谷の上流にある
ここの土岳であった。

下檜沢は、以前イワウチワの典型的な葉の形を見るために、3人で行った
事がある。
難点は、そこから下君田までの移動時間が1時間30分ほどかかる事だ

後の二つは、私の単独撮影なので、花友は見ていない。
時間調節で花貫に来たので、土岳のイワウチワを見てから行くことに
結果は、その1で書いたように、ピークはやや過ぎかけていたが、十分
楽しめる群落だった。

頂上に登らず、急いで下山した私たちは、次の目的地、高萩市下君田の
かたくりの郷に向かった。
ここはカタクリの郷を管理している「緑の郷コミュニティセンター」で
入園料300円を払って入る
国道461号線の大能で右折して、高萩市上君田を経由して下君田に
向かう。
ライトマップルの茨城県地図には、緑の郷コミュニティセンターが地図に
書いてある。
県道111号線の脇である。
それに印をつけてドライバーのkさんに渡し、念のため緑の郷の住所を
カーナビに入れてもらった。
ただしこの住所の番地が登録されていないカーナビも有るので、近くの
番地を仮目的地にして代用する準備をしておいたら、それが役に立った
緑の郷は下君田732だが無い場合は、それより後ろの番地でも良い。

緑の郷付近に行ったら、路肩に車があふれていた。
幟の立ち並んだ入り口に、誘導係の人がいて、腕でバツ印を出して入れない
という。どこでもその辺のスペースに止めてくれというアバウトなもの。
仕方がないのでUターンして、歩道用の縁石の無い左側のスペースに止めた

受付で300円を払うと、カタクリの郷の入場券がもらえる。
その券を見せると、甘酒が無料でもらえるという。
それはカタクリを見てからもらうことにして、すぐに林道の奥にあるという
カタクリの郷に向かった。


林道から右のカタクリの郷に登っていく

カタクリの郷にも受付があって、そこで入場券の裏にスタンプを押して
もらってから、右の群生地に入っていった。


姫カタクリ、ただしカタクリの変種などではない、地元の人たちが
よそより少し小さいということでつけた愛称であるらしい。
花友曰く、これなら筑波山のカタクリも姫カタクリだよねという。


姫かたくり


姫かたくり
確かに少し小さいかなと思う程度である。


所々に咲いていたスミレ、花友はアカネスミレかもしれないという

ワチガイソウも少し咲いていたが、うまく写真が撮れなかった
途中で出会った人が、今年は花数が少ないと嘆いていたし、痛んでいる
ものも有ったので、花友が帰りに受付で尋ねると、先日の雪でやられた
という。積雪が4センチも有ったそうだ。

緑の郷コミュニティセンターに戻ると、12時も過ぎていたので、食事を
することにした。
コンビニで買ったパンも有ったが、おこわ弁当と豚汁がそれぞれ200円
だと言うので、それを買って用意されているテーブルに腰掛けて食べた
Kさんが串焼きにしたエゾシカの肉を一本買って、みんなに分けてくれた
癖の無い淡泊な味であった。Kさんごちそうさま。


緑の郷に咲いていたコブシの花

同じ茨城県でも、この辺はまだ桜の開花が始まったばかりで、梅が
咲き残っていた。
食事の後に、券を見せて甘酒をもらった。
「良い村おこしですね」と声をかけると、「来週もやりますよ」という。
花友にそのことを言うと、「来週は桜でやるんじゃない」という。
なるほど。付近のお寺に桜の名所が有るという。

そのまままっすぐ帰るのかと思っていたら、私の渡した地図を見て
二人で相談していたが、花貫方面に戻っていく。
どこに行くのか聞いたら「御岩山」に寄ってみるというのだ。
なまじ花貫から御岩山に抜ける「グリーンふるさとライン」に赤く
色をつけておいたものだから、その気なったらしい。

きららの里の脇を抜けたら、すぐ県道36線に左折する
やがて右に御岩神社の大きな看板が立っている。
県道の脇の駐車場が混んでいるのに、神社の駐車場に行って見るという

運が良いことに、出て行く車があった。
トイレの裏の山側に、一台分の空きがあった。


御岩神社の山門を抜け、巨木の三本杉を眺めながら進むと
早くもシャクナゲが咲き始めていた。

境内で道は二つに分かれる。
左は表参道、右は裏参道である。
私はいつも裏専門なのだが(笑)今回は左の表参道を登っていった。
がこれは失敗だった。
雨の後で、ぬかるみが多く、よく滑るのだ。


賀毗礼神社
やがて常陸風土記の久慈郡の項に記されている賀毗礼神社に
行き着く。
本(もと)、天(あめ)より降りて、即ち松沢の松の木の八俣の上にいましき
とかかれた立速男命(たちはやおのみこと)を祭っているものと思う。
この神は、厳しい神様で、付近の民が木に向かって小便をしたりすると
厳罰のたたりを与えたため、付近の民が困り果て、朝廷にたたりを
やめさせてほしいと願い出た。そこで朝廷は片岡の大連(おおむらじ)を
使わして、この神を説得して移ってもらった場所が賀毗礼(かびれ)の高峰(たかみね)であると

この神社前から右に少し登ると、裏参道の道と合流する。
その道は急登でつるつるの滑りやすい道であった。
どこまで行くのか聞いたら、2時半になったら引き返すという。

やがて目の前に巨大な岩が立ちふさがると、そこから右に行けば
クライマーが練習場にしている岸壁に行ける。
その付近がイワウチワの群生地なのだが、この巻道は幅が狭く、下は
とんでもない急斜面である。
しかも雨の後で、つもった落ち葉が滑りやすい。
さすがのKさんも危ないからやめようという。
付近に少し咲いていたイワウチワを眺めて帰ることにしたのだった。

帰りは裏参道を戻ったが、こちらは乾いていた。


シャクナゲ咲く境内を帰る。


シャクナゲの葉裏を見て、この時期のこの色は東シャクナゲであると
花友は言う。

御岩神社から出て、36号線を右に行けば、きららの里の前を通り
本山トンネルを抜けて下れば、日立有料道路から日立中央ICに行く

疲れて日立のトンネル群を走る頃、私は眠っていた。
友部のSAで一休みしたが、やはり御岩山のはしごは無理だった。
ドライバーのKさんも疲れ過ぎていたからだ。
おしまい。




高萩市の土岳のイワウチワと下君田の姫カタクリ

2015年04月12日 21時46分12秒 | アウトドアー

土岳を飾るイワウチワ


















登山道の途中にある一回転している木


反対側から見る。
同じような一回転している木は、福島県のグランデコでも
見たことがあるが、あれは豪雪による変形だったが、これは
何が原因なのだろうか。

花友が高萩市下君田に有る姫カタクリを見たいというので
いつものメンバーで高萩に高速で行った。

だが早く着きすぎたので、時間調節をするつもりで花貫ダムに
行って、ダムの堤防の上から太平洋を見ようと案内したら
まだ時間前でゲートが開いていない。

イワウチワも見たいと言っていたので、花貫渓谷の上流にある
土岳に行って、イワウチワを見て時間調節をすることにした。
(私は以前この山でイワウチワの撮影をした事が有った)

土岳は国道461号線の花貫第二トンネルを抜けてすぐ左折
すると、300メートルほど先に、登山口と駐車場がある
奥にはトイレも有るし、対岸には東屋とベンチもある。

駐車場には先客の車がすでに3台ほど止まっていた。
ここは駐車場が狭いので、早めに行ったのが正解だった
撮影後、下山してきたら駐車場は満杯で路駐も有った。

身支度とトイレをすませて、いざ出発
頂上にも行かず、イワウチワを見たら下山する話だったが
登山口を一歩入ったら、たちまち花に捕まり、あっキクザキだ
ヤマエンゴサクの色違いがある、などとさっぱり前に進まない
のだった。
ましてやコチャルメルソウの群生が有ったりするものだから
余計である。
後発の登山者がどんどん追い抜いて登っていった。

最初は檜の樹林帯をジグザグに登っていく。
一旦なだらかな尾根道になり、大きな石のゴロゴロする急登に
なるとイワウチワの群生地になる。
山の斜面がイワウチワに埋め尽くされていた。
ややピークは過ぎかけていたが、開きかけの蕾もあり、薄紅色の
かわいい姿に、花友も喜んでいた。

続く





雪と桜の筑波山・その2

2015年04月10日 20時32分39秒 | アウトドアー

六所の花桃と残雪の筑波山


六所と残雪の筑波山全景、撮影は9日、
筑波山の白く見える部分が残雪です。
花桃の列が意外と長いのがわかります。
右端に六所大仏が小さく見えています。


雪とカタクリ、早く咲いたものは雪で傷んだ


雪の無いところにヤマエンゴサクがひっそりと咲いていた


林道の脇に咲くニリンソウ群落


ニリンソウの二輪咲き、蕾も有るから三輪になるかな?


こちらも二輪咲き、ただしニリンソウは、二輪とは限らず
1輪から4輪まであるが、二輪の場合が多い


普通のニリンソウは、この花のように1輪が先に咲く
時間差で咲いて受粉する機会を長くしているのかも


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登山者の風上にもおけない行為

日陰ツツジの咲く時期になってきたので、栃木の日陰ツツジの
咲く山の情報を見に行った。
昨年は宇都宮市郊外の古賀志山に行った。

数年前までは、鹿沼市の二股山に行くのが定例だった
そこに出かける前に、いつも参考にしているホームページが有った。
久しぶりにそこを見に行ったら驚いてしまった。

二股山を荒らしている者がいるというのだ。

山頂の山名板を壊したり、道標を捨てたり、ロープを切ったり
常識では考えられない行為を繰り返しているらしい。

それは二股山だけでは無いとかかれているから、ほかの山にも
広がっているのかも

それに日陰ツツジもイワウチワも激減して、今年から開花情報を
出さないと書いてある。

旧ブログでも、二股山に行く人の参考になるサイトとして紹介していた

ただただ私は情けない気分だし、怒りを感じる。

こちらのホームページです。
わたなべのホームページ

最近は、写真も一眼からスマホやコンパクトデジカメに変わって
より近くで撮ろうとして、湿原に踏み込んだり、花の群生地に
入ったりしている人がいるようだ。

奥日光の小田代ヶ原で、木道から巨大なオオウバユリの根元まで
踏み跡がりっぱな道になっていたこともある。

わかっていても自分をコントロールするのは難しい。
人より良い写真を撮りたいとか思う人ほど、やりがちな事かもしれない
私も自戒しなければ。












雪と桜の筑波山

2015年04月09日 17時10分25秒 | アウトドアー

なごり雪の筑波山を緑の畑から


リンリン道路から筑波山


桜山の桜と筑波山の女体山頂

山桜 咲きし紫峰(しほう=筑波山の事)の峰峰(みねみね)
なごりの雪の 薄化粧 (字たらず)(笑)


桜川市の真壁にある「羽鳥天神塚古墳」の桜と筑波山
ここは桜に日の当たる午後が良いかもしれないが、以前から
桜のシーズンに撮りたいと思っていたので、桜が咲いている
うちに撮れて良かった。
羽鳥道ハイキングコースの見所の一つなので、一回は撮って
見たかった場所である。
今度は、桜に日が当たった時に巡り会いたいものだ。


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筑波山の松枯れに思う


裏筑波の車道や林道を走ると、筑波山の松枯れが深刻に
なっている事がわかる。


もはや所有者の力だけでは処理できないほど広がってしまった

つい先日も鬼ヶ作林道を走っていたら、酒寄新田線の近くで倒木があり
作業員にバツ印を出されて、引き返さざるを得なかった。

今後、台風が来たり、風が吹いたりしたら、軒並み倒れてしまう危険が
迫っている。
筑波山は、数市の管轄にまたがっているため、担当市だけでは処理でき
ないかもしれず、茨城県が乗り出して早急な対策をしてほしい。

また登山者も、車で林道などのスペースに駐車する場合、近くに枯れた
大木や、落石しそうな石が無いか、十分注意してほしいと思う。

松枯れは、マツノザイセンチュウという線虫が引き起こす病気です。
しかもこの線虫は、元々は日本に存在しない線虫でした。
それが外材などの輸入によって、アメリカから進入してあっという間に
日本全国に広まってしまいました。
アメリカの松は、この線虫に強いのに、日本の松は弱いため、食い止める
ことが出来なかったと思われます。謀略とは思いませんが、なんだか
ますます外材に頼らざる得ないような状況に追い込まれそうですね。

松枯れについては、森林総合研究所の「松枯れのしくみ」というPDFを紹介します

松くい虫」の防除戦略 マツ材線虫病の機構と防除
これが森林総合研究所のPDFのタイトルです。



燧ヶ池の桜と筑波山の雪景色










筑波山梅林の春の花

2015年04月08日 19時08分10秒 | アウトドアー

フデリンドウ、よりによって下の梅林の垣根の下に咲いていた。
フデリンドウの見極めの一つ、ロゼット状の葉がないのを
撮らなければならないのだが、またもや手抜きで撮ってしまった。

この花、越年草と言われるから、前の年に芽を出して越冬し、春に
花をつけて実を結び、夏までには根も枯れてしまい、種だけを残すのだろうか
花は目にするけれど、それ以外の時は、あまり見たことがない。


ハハコグサ、ちょうど虫が来ていた。これも越年草といわれる。
これが春の七草のひとつで「オギョウ」とか「ゴギョウ」とか
言われているが、漢字で書くと、どちらも「御形」なので
たんに読み方のちがいじゃんと思ってしまう草である。(笑)

冗談はさておき、名前の由来は、ハハコグサの小さい周りの
株が、横に這って広がるので「這う児(はうこ)」すなわち
這っていく児で「ハウコ」、転化してハハコグサななったと
野草の名前(春)で高橋勝雄先生が書いておられる。
花期に全草を陰干しして、煎じて飲めばぜんそくに効くという
昔は、若苗を餅に入れたというが、今はヨモギに変わった。
(ぜんそく、キク科なので効くかな)



キランソウ・別名地獄の釜の蓋、この花はたびたび取り上げたので
今回は説明省略


オオジシバリ、キク科ニガナ属 別名ツルニガナ
ジシバリが葉が卵形で丸みを帯びているのに対して、オオジシバリは
ヘラ形で大きい、茎や葉を傷つけると白くて苦い乳液が出るという。


オオジシバリのアップ、花茎の上につく頭花は、舌状花だけで
径は約3センチ


カキドオシ、シソ科、別名カントリソウ、全草が薬用
カントリソウの別名は、子供の疳の虫をとるので「疳取り草」
と呼ばれたという。

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今日は朝からみぞれ、病院に診察に行ったが、帰ってきても
まだ降り続いていた。


筑波山梅林のつつじも咲き始めたと言うのに、山が笑う春景色が
撮れそうもない。


池には桜の花がひっしりと


公園の排水溝も桜で飾られていた。








桜川は恋(鯉)の季節・のっこみ

2015年04月07日 07時02分13秒 | アウトドアー

桜川で盛んに鯉ののっこみが見られる・鯉の繁殖活動が始まった。


一匹の雌に数匹の雄が群がる・子孫を残す熾烈な鯉の恋


「人の恋路をじゃまする奴は-」っておい都々逸なんか
やってる場合か。すみません。

「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえ」なんて言う
物騒なやつよりも
「人の恋路ほ邪魔する奴は、窓の月さえ憎らしい」なんて言う色ぽい
のが良いよね。
鯉さん邪魔してごめんね。鯉恋、オイ!!

気分直しにこんな景色をどうぞ


桜川の桜と筑波山

おまけ画像


サギの花見? じゃなくてザギのコロニー
つくば市から土浦に向かう県道24号線の学園大橋の脇の桜川の河原
に、サギのコロニーが出来ている。
昨年も見ているから、数年続いているのかも。
サギは数種類が集まってコロニーを造るらしい。
糞害で竹などが枯れると、ほかに移動するとも聞いた。








赤い目が怖いぞ


桜川の土手は、名前の通り桜並木が続く。


私が車を止めた場所は、この関東ふれあいの道の現在地とかかれた付近
基本的に桜川の土手下を通る道だが、土手に上がれる道もある。
道が狭いので、土手に上がって広いスペースに止めた。
撮影は学園大橋の歩道からである。






筑波山麓・六所の花桃満開

2015年04月06日 12時06分27秒 | アウトドアー

六所の駐車場から筑波山麓の春景色




後ろの小さい二つの山は、宮山とお宝山・ハイキングコースがある










六所大仏の近くにある六所の駐車場、無料なので撮影にはここを
使いましょう。

家内を病院に送り、待ち時間を利用して筑波山麓の春景色を
撮影に行った。
夕方は、自分の治療もあるので今日も弾丸撮影だ
時間が無いので、残りは後日。ごめん。


筑波山のハルトラノオ

2015年04月04日 19時59分20秒 | アウトドアー

筑波山の春虎の尾、別名イロハソウ、タデ科


根生葉は多数、茎の途中に基部がくさび形の葉を1~2枚つける
根生葉は楕円形で基部はくさび形か切形(水平)


花穂はちょっと短めだが虎の尾に似ている(形が似ている)
そして春に咲くので「春虎の尾」と名付けられたという。
花穂は2~3センチ、一つ一つの花は、白い5弁状に見えるが
5つに切れ込んだ一つの花である


拡大して見ると、小花の根元は花柄のように見える

今回、ハルトラノオを取り上げたのには訳がある。
数年前までハルトラノオやクリンユキフデと間違われていた
阿武隈山地固有の「アブクマトラノオ(阿武隈虎の尾)という
タデ科の植物が新種として登録されたという。
それを見極めるために、ハルトラノオをアップで撮ってみた。

私が持っている図鑑が古いので、ハルトラノオもタデ科タデ属に
分類されているが、アブクマトラノオをネットで調べると
タデ科イブキトラノオ属に分類されている。
もしかしてハルトラノオもイブキトラノオ属になっているのだろうか

それはともかくとして、阿武隈虎の尾が茨城県の北部にも
生育しているというので、いつかは見てみたいと思っている

阿武隈虎の尾は、宮城県南部から福島県東部の阿武隈山地の太平洋側に
分布すると言われている。

私は下記のサイトの「福島県とその周辺の花めぐり」から和名検索で
アブクマトラノオを見て参考にした。
花ママと花パパの「野の花・山の端・北海道
ただし私が勝手に参考にしただけなので、その点はお断りする
なにぶんにも手元にアブクマトラノオに関する文献がないので