花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

快晴の尾瀬ヶ原の草紅葉(くさもみじ) ・その2

2017年09月29日 21時30分17秒 | スポーツ・トレッキング

鳩待峠から山の鼻までは、草刈されて歩きやすいが、花が無いので省略
出が遅かったので、急ぎたかったが前のグループが遅いので階段道では
追い越さず、平坦な木道で追い越して、山の鼻についたら10時だった

ビジターセンターでコース時間を確認すると、2時間で見晴らしまで行ける
計算だ。
それにしても各区間のタイムが全部40分と言うのが面白い(前回掲載した
コースタイム参照)


尾瀬ヶ原への入口はここから入る


繁みに鳥兜が咲いていた。
尾瀬には数種のトリカブトがあり、オクトリカブトかヤマトリカブトかは
確認していない


オヤマリンドウと思われる花も咲いていた。
何でもオヤマリンドウは、花があまり開かず左巻きになっているという
解説を読んだことがある。

今回は花は撮影だけで、種の同定はしていないので、名前はあくまでも
推定です


最初の湿原に入ると、草紅葉の始まった尾瀬ヶ原が広がっていた


前方はるかに燧ケ岳


後ろには、悠然とした至仏山、尾瀬では噴火していない隆起した山である

尾瀬ヶ原を囲む山は、至仏山をのぞいてほとんどが火山で、その溶岩が
流れだして只見川や沼尻川をせき止めて尾瀬ヶ原や尾瀬沼の原型を作った
と言われている。
その中に有って、海底から蛇紋岩が隆起して出来たのが至仏山で、噴火が
無かったことによって、蛇紋岩がそのまま残り、特殊な岩石の影響で
数多くの特産種と呼ばれる高山植物を生み出しました。

(詳しく知りたい方は、群馬県庁のHPから「尾瀬ミニブック」と言う資料を
ダウンロードしてご覧ください。これは尾瀬学校の教材として出されたものです
)

中腹のあたりが紅葉している様子が見て取れた


木道の脇には、アキノキリンソウが咲いていた。
尾瀬にはミヤマアキノキリンソウもあるのだが総苞を確かめなかった


湿原に咲くエゾリンドウ


イワショウブもところどころに咲いている


湿原は凹地と凸地でできているのが見て取れる
凹地と凸地が畝状に並んでいるものを指紋状パターンと呼ばれます
(尾瀬自然観察ガイドから引用、川上川を渡ったあたりが見やすいと書いてある)


ウメバチソウが草に埋もれるように咲いていた

至仏山が美しかったので、画像を大きめのサイズで公開します


山の鼻から1キロほど進んだ場所からの撮影です
下に展望図を掲載します、登山道の場所などを入れて作りました


これと見比べると、紅葉しているのは、ムジナ沢の右の斜面と
中央の登山道周辺の中腹の様です


山の鼻から行って最初の橋「原の川上川橋」を渡ります


木道の間に表示されている「原の川上川橋」のネームプレート
各ポイントには、このようなプレートが設置されています
訂正、橋の名前表記に間違いがありました
正しくは「原」の川上川橋です。失礼しました


原のと前置きがついているのは、おそらく山の鼻の手前に
山の川上川橋とつけられた橋と区別するためだと思われます

湿原にあるので「原の」川なのでしょう。そのまんまですね
しかしこの川は、ヨッピ吊り橋の下を流れて、やがては三条の滝となり
只見川となって日本海にそそぎます。


橋を渡った左の草むらに「オクトリカブト」風のトリカブトが咲いてました


望遠で撮るとこんな感じです
今回は、体調が万全ではないので、三脚など重いものは持たず
全部手持ちの撮影ですので、ボケはあります。


アケボノソウらしいのもありました


牛首手前から燧ケ岳、雲一つない快晴です。
ですが私には気温の上昇が怖い。

ただ、ここから先が尾瀬ヶ原の見どころで、点在する大小の池塘が
紅葉したヒツジグサを浮かべ、草紅葉とともに秋景色を飾ります


池の中に生えているのかと思ったら、草紅葉が写っていると言う
だまし絵のような池塘が有ったり


浮島のようなかわいい島がある池塘


見事に紅葉したヒツジグサを浮かべる池塘


足元にはアキノキリンソウ(もしかするとミヤマかも)が続いています

体調不良で本日はここまで、ごめんなさい


イワショウブ


離れた湿原の草むらに名前の判らないものがみえた


逆さ燧ケ岳


山の緑を写して緑の池塘


前方左に白樺の美しい拠水林が見えてきます


上の大堀川と拠水林です


上の大堀川のプレート


上の大堀川の流れと拠水林
湿原は貧栄養な泥炭層のため、湿原を水源とする川には木が育ちませんが
周囲の山を水源とする川には、山から流れてきた土砂が堆積して栄養があり
木が育ちます。山から流れてきた水をよりどころにするので「拠水林」と
呼ばれるゆえんです。


牛首の先にある中田代三叉路と呼ばれる牛首分岐には、ベンチがあり
大勢の人が休んでいます。
私もここで一息入れました


ベンチから至仏山の中央部の紅葉を望遠で写した写真です
左端に登山道らしき跡が見えています


同じく至仏山のムジナ沢の右斜面の紅葉
山は紅葉の季節ですね


木道の脇に、イワショウブの実になりかけた花と思われるものが
ありました。花よりこちらがきれいかな、ああごめんなさい


源五郎掘付近の池塘で逆さ燧ケ岳、池に白い雲がポッカリと写っています
だんだん雲が出てきたようです


アキノキリンソウの群落に励まされて尚も木道を歩みます


木道の間に咲くエゾリンドウ、向かいから来た青年が私の撮影が終わるまで
待っていてくれました。根性リンドウと青年に感謝! ありがとう


その先には、破損した木道もありました。


下の大堀川のプレート


プログラムオートで撮影した燧ケ岳、空の青が強調されて、浮かぶ
雲が印象的になりました
ここから左の木道に入って行き、至仏山と水芭蕉の定番撮影ポイントに
行きました


居合わせた年配のカメラマンと「水芭蕉が無いけれど、有るつもりで」
などと冗談を言いながら撮影


少し奥によって、川を大きく入れながら撮影


本来、ここはヤマドリゼンマイの撮影地でもあるのですが、枯れて茶色に
なっていたので、目先を変えて秋らしい紅葉の配列を撮りました

ヤマドリゼンマイは、形が山鳥の羽を広げた形に似ているからとか言われますが
私はもう一つの山で採れるゼンマイだからヤマドリゼンマイと言う方が好きですね


元の木道に抜ける道は、エゾリンドウの群落で一杯です
おーい通してくれよなどとつぶやきながらニコニコ


良い色ですね


自然の作り上げた盆栽のような木が一つ


中田代の池塘にもかわいい島があります


スナップ、スナップ、スナップ、得意のスナップ写真(笑)
秋の雰囲気が出たかな










快晴の尾瀬ヶ原の草紅葉

2017年09月27日 23時29分52秒 | スポーツ・トレッキング
プロローグ

25日夜、つくば市は雷雨となり、地を揺るがすような雷鳴がとどろき
たたきつけるような豪雨に襲われた。

草紅葉を見に尾瀬ヶ原に行くつもりで早寝したのに、とても寝付けない
よせばいいのに、パソコンをつけていたら、突然停電した。

パソコンで怖いのは、HDDにアクセスしているときに電源が落ちると
HDDが故障する恐れがあるからだ

うわーやっちまったよと内心思ったが、起きてしまったものはしょうがない
雷鳴が遠ざかったのを確認して、もう一度電源を入れてみた

うん、画面に何も表示されない。
HDDのアクセスランプは点滅しているのに、信号が送られていない。
こいつはやばいよ。

仕方が無いので、再起動ボタンを押して強制的に再起動した
ディスプレイに起動画面が表示されて、各デバイスのチェックが始まった。
とりあえずすべてOKの表示が出たが、これは無事だったという訳ではない
エラーが小さいと、自動で回避するときがあるからだ。

そんなこんなで、26日の朝は、予定の時間に目が覚めず。
目が覚めたら4時を過ぎていた。
中止することも考えたが、尾瀬保護財団の友の会の会員として、今年も
一度は尾瀬に行きたかった。

草紅葉の尾瀬ヶ原へゴー

沼田経由で尾瀬の戸倉第一駐車場に着いたのは、8時30分を過ぎていた
しばらくぶりで戸倉に行ったら、鳩待峠までのバス代も片道980円になっていた


戸倉の第一駐車場


鳩待峠のバス発着場のトイレ

鳩待峠についたら、バスの発着場がまるっきり変わっていて、鳩待峠の手前
50メートルほどの所がバスの発着場で、峠の鳩待山荘の前まで行かないのだ。
だから帰りのバスも、ここから乗らなければならない。
この発着場は、数年前はヘリコプターの資材置き場になっていた所だと思う


鳩待峠の休憩所兼バスの乗車券発売所
帰りのバスの乗車券はここで購入する。戸倉駐車場まで980円
但し乗り場は50メートル下の発着場なので、昔ここから乗った人は
要注意だ。
昔と同じつもりで、アイスを食べながらバスを待つ人が結構いました


乗車券売り場の横に、こんな注意書きが出ているが、気が付かない人もいる

まずは尾瀬ヶ原の定番の撮影ポイントから紹介


牛首の手前にある「逆さ燧」の撮影スポットの池塘、残念ながら遅れたので
風が出て湖面にさざ波が立った
逆さ燧ケ岳の撮影できる池塘はほかにもあるのだが、ここには木道に
「逆さ燧」のネームプレートが出ている


雑誌等でおなじみの「水芭蕉と至仏山」の撮影スポット、今は水芭蕉が
無いが下の大堀川の撮影場所

参考資料


鳩待峠のバスの発着場の位置


今回歩いた草紅葉の尾瀬ヶ原コースのポイント


ヒジターセンターに貼ってあるコース所要時間の地図に
手書きで時間を書き加えたもの、単位は分
書くと次のようになる
山の鼻 ⇒40分⇒ 牛首三叉路 ⇒40分⇒ 竜宮十字路 ⇒40分⇒ 見晴十字路


続きは後日

小貝川に群れるサギたち

2017年09月25日 11時48分45秒 | スポーツ・トレッキング

病院の診察の帰り、小貝川の福岡堰に寄ったら、川向こうの水たまりに
白いものが多数見えた。
車を止めてカメラの望遠で覗くと白いサギの集団だった。

サギはじっとして餌が目の前にくるまで動かないらしく、遠くから見ると
まるで石膏で作ったデコイの様だ。

福岡堰の橋を渡って向こう岸に行き、水たまりの池を眺めると、すでに
大砲のようなレンズをつけたカメラマンが、水たまりの近くの草むらに
身をひそめるようにして構えていた。

邪魔すると悪いので、私は土手の上から撮影することにした


みんなエサを狙っているさなか、くちばしを寄せ合って、愛をささやいている
一組がいた


昼間からいちゃついてフン なんてみんなそっぽ向いているようだね


誰かが音を立てたのか、それとも何かに驚いたのか、群れの一部が突然
飛び立った
詐欺をだます黒詐欺にでもだまされたのかな(笑)


俺じゃないよ と黒サギが必死に弁明か


川の中に逃げたサギは、水面のきらめきで目が回りそうだね



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奥日光・山王帽子山で足慣らし(足鳴らし)

先日、尾瀬ヶ原の草紅葉が見頃だと、NHKの朝番組で放送された
うーんNHKが放送すると、途端に客が集中する。こりゃー日曜日はダメだな
平日に行くにしても、最近の体調には少し不安がある
と言うことで、足慣らしに奥日光の山王帽子山に登ってみた
行ってびっくり、見てビックリ、奥日光は人が一杯

太郎山の登山口の手前のスペースはすでに満車、しからばと登山口から奥に入った
枯れ沼の登山口前のスペースに行ったら、そこは2台ほど止まっているだけで
余裕が有った。
笹に埋もれた太郎山の登山口から、伸び放題にのびた笹をかき分けて登山開始
ここはかつて、日光ビジターセンターの草刈に、私もボランティアとして参加した
懐かしい登山道だ。
ビジターセンターの責任者が変わってから、ボランティアの募集が無くなり
最近、日光の草刈には参加していない。
ボランティアと一口に言っても、事故が起きたときの保障を考えると主催者が
大変なのはわかっているが、登山道が見えないくらい伸びた笹は刈るほかないと
思うのだが。

例によってカメ足ならぬナメクジ足の私は、途中で何組もの登山者に追い越されて
ようやく山王帽子山に登った
山頂近くまで行くと、日差しが強くなり、心配していた頭痛が起きてしまった
どうも熱中症の後、その後遺症のように頭痛が始まると体調が悪くなる。
山王帽子山は展望がないというか、周りの立ち木に邪魔されて展望が望めないので
出来れば展望の良い、小太郎山まで登りたかったが、断念せざるを得なかった。


笹に埋もれた太郎山の登山口案内


奥日光の風雪の凄さを象徴する立ち枯れの木


巨木も立ち枯れて、青空にそびえたつ姿は心を打つ


白骨林の間に見える日光白根山


日光白根山と右に金精山


山頂の樹林の間から眺める戦場ヶ原の草紅葉


同上


小田代ケ原の草紅葉、残念ながら貴婦人は確認できなかった









早朝の宝篋山で猛禽が乱舞

2017年09月21日 10時45分50秒 | スポーツ・トレッキング

宝篋山の山頂の電波塔の上空で乱舞する猛禽類、数十羽以上が集まってきた
トビなのかタカなのか私にはわからなかったが、10数分間上空で乱舞して
神郡の方に降りて行った。

天気が良いというので、早起きして日光にでも行こうとしたら、ガソリンを
入れ忘れていて断念
それなら近場の宝篋山で富士山の写真でも撮ろうかと5時ごろに出かけて行った
残念ながら遠くは雲か霧でかすんで、富士山もかすかに見える程度
諦めて、山頂に咲いていたツリガネニンジンや吾亦紅などの群落を撮影していた

何気なく空を見上げたら、上空に乱舞する鳥の姿が有った








山頂に咲くツリガネニンジンやワレモコウの群落


ツリガネニンジンが少しピーク過ぎなので、個々の花ではなく群落して
撮影した


途中の林道で見た日の出


行くときは気が付かなかったが、帰り道でツルリンドウを見つけた


ツルリンドウの全身、竹藪の中から伸びだして、バラの枯れ木に
絡みついていた。
おそらく全長は1m以上はあるだろう
蕾が沢山ついていたので、これが咲いたら見事であろう


筑波山麓・燧ケ池のヒガンバナ

2017年09月21日 09時58分58秒 | スポーツ・トレッキング

燧ヶ池のヒガンバナがピークを迎えた。大榎を入れ筑波山を借景にして撮影
宝篋山の帰り、燧ヶ池に寄り道して、朝の7時半過ぎに撮影


田んぼから見上げて撮ろうと思い、車道から田んぼの土手に飛び降りたら
つる草に足を取られて前のめりに落ちて、泥だらけ、恥ずかしくて
誰も見ていないだろうなと周りを見渡したら、釣り人が見ていた。
カメラが無事でよかったけれど、年甲斐もない事をやって恥ずかしいぞ(笑)


天気がいいので、さぞかしカメラマンが来ているだろうと思ったら
カメラマンは一人もいなくて、釣り人が数人来ていただけ










燧ヶ池に写る逆さ筑波山、湖面左奥は、ヒシのようなものに覆われて
花も咲いていた




アズマレイジンソウとツクバトリカブトの開花始まる

2017年09月20日 23時11分54秒 | スポーツ・トレッキング
筑波山のアズマレイジンソウとツクバトリカブトの開花が始まった
どちらもキンポウゲ科トリカブト属なのだが、レイジンソウは花が
下から咲き、鳥兜は上から咲く


アズマレイジンソウの色の薄いタイプ


色の濃いタイプ


名前は、雅楽を奏でる伶人の冠に見立てたもの
花のつくりは、鳥兜と同じように、上の兜部分は上萼片
上萼片の先端は後ろに曲がる。ここに花弁の距が収められている
下の左右に側萼片、その下に2個の下萼片


側萼片の内面に毛がある、奥に多数の雄しべがある、雄蕊は無毛


4倍に拡大して撮影したマクロ


アズマレイジンソウの花柄には屈毛が多い(普通のレイジンソウは開出毛)


ツクバトリカブトは筑波山で発見されたことによるが、固有種ではなく
東北地方南部の太平洋側から、関東地方のほぼ全域と中部地方内陸部の
高原に分布すると言われている。。
花は上から咲くので、この株は咲き始めの典型


毒草なのに冠が虫に食われています


花の正面から
ツクバトリカブトの花柄には、屈毛が密生するが、その様子を
撮り忘れたので、次回に掲載する予定


筑波山のアケボノソウも咲き始めで、まだまだ蕾が多い






アケボノソウの蕾、こうしてみると花の様で美しい


オケラも一株のみ咲いていた




筑波山の湯袋の林道でウリ坊に遭遇

2017年09月17日 23時40分28秒 | スポーツ・トレッキング

林道脇の草むらに逃げ込んだウリ坊、隠れたつもりらしい


頭をかしげてこちらを確認している


猫より少し大きいくらいのウリ坊で、縦縞がはっきりしないが
毛がボサボサだった


こちらを向いたウリ坊の顔

猪の子供は、昔のマクワウリとそっくりな縞模様を持っているので
ウリ坊と呼ばれている
筑波山の猪は、豚との交配種のイノブタと噂されている
イノブタは多産系なので、今頃でも子供を産むのかもしれない
近くに母親がいるかもしれないので、警戒して車の中から撮影した
やがて繁みの向こうの崖に降りて行った


花が散り始めた筑波山のキバナアキギリ


咲き始めのアキノギンリョウソウ、イチヤクソウ科シャクジョウソウ属の腐生植物
花はだんだん上向きになる


アキノタムラソウの花、シソ科アキギリ属


名前は不明、まあるいキノコが林道に生えていた


キノコのアップ


ジャコウソウ、シソ科ジャコウソウ属
花に蜂が潜り込んだ時に撮影した、右端の花に蜂のお尻が見えている
花から麝香の香りがするのでジャコウソウと呼ばれるというが、私には
においが感じられない

最近の私の撮影は、弾丸ツアー並みに目的の花を狙って短時間で帰ってくる
ああ気ままに一日仕えた日々は 今いずこ。
後期高齢者に突入して、早速歯科医院にお世話になった。



秋はどこから来るかしら~那須の沼ッ原とJAふれあいの森へ・その2

2017年09月16日 23時46分44秒 | スポーツ・トレッキング

JAふれあいの森と展望、奥に見えるのは大倉山(左)と流石山(右)


倒れている「JAふれあいの森」の看板

古い「山と高原」の地図には載っていたが、最近の地図には載っていない
JAふれあいの森。
私は白笹山の麓と書きましたが、それは沼ッ原駐車場から白笹山に登る
登山道から左に入るので、そのように表現したのですが、地理的には
日の出平の尾根の下部と言った方が正確かもしれません。

昭和48年(1973年)に発電用に調整池が掘られた時、その堀った土砂を
捨てた場所が「JAふれあいの森」の始まりです。(土砂場)

(調整池は「沼ッ原発電所沼ッ原調整池」と言い、ここから深山ダムに地下
水路で水を流し、地下で発電しているので「上池」とも呼ばれている。)

そこを植林緑化して整備したのが「JAふれあいの森」となったようです。
資料が無いので正確な広さはわかりませんが、ほぼ平坦な土地になので
等高線の巾から推測してみました

白い線で囲ったあたりが土砂場で、青い線で囲ったあたりがふれあいの森
と呼ばれる範囲ではないかと推測しています。

特に青い線で囲ったあたりは、草原状になっていて、四季折々に花が咲く
花好きには外せないコースとなっています。

但し、何年も整備されていないため、そこに至る道は荒れ放題で、近年の
大雨で流されたりしています。


始まりは白笹山の登山道


途中にこんな注意書きが出ています。「水蒸気噴火の危険区域予想図」で
ここも危険区域に組み込まれている


ふれあいの森への道は、こんな状態です


大雨で流されて排水溝もむき出しになっている道


そんな荒れた道にもアケボノソウが咲いています


道の途中にも小さい湿地があり、そこにはアケボノソウなどの群落もある


蜜腺があるのでアリがアケボノソウに蜜を取り来ている


JAふれあいの森で、ヤマハハコ群落と大倉山・流石山のコラボ


綺麗なヤマハハコ


ネジバナも咲いていた


イノシシの荒らした跡かな、あちらこちらにかなり目立つ


アカバナも沢山あった


こちらでもアリさんが訪問中ですね

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途中ですが、那須からの帰り道、桜川市付近で見た夕焼け


バックミラーに写る夕焼けが凄いので、路肩に停車して窓を開けて
撮影した夕焼け、桜川市とつくば市の境界付近で撮影したもの
最近のミサイル騒ぎで不気味さを感じる夕焼けだった。

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カセンソウの咲き残りと思われる群落もあった


コゴメグサの仲間、沼ッ原にはタチコゴメグサがあるというので
たぶんそれだろうと決めつけてよく調べもしないで撮影したが
那須の花図鑑にはホソバコゴメグサも載っているので、この写真では
確定できなかった


草原の中に獣の糞が有った、イノシシの糞かな、踏んだらヤバイ(笑)
那須には熊も出るので、一人で歩くときは要注意、私は熊鈴を鳴らして
歩いている。
特に薄暗い朝晩は危険度が高い


湿原の土砂場なので、排水溝が縦横に作られている。
但し壊れていたり、蓋の無いところもあるので、落ちて怪我しないように
山歩きは基本的に自己責任なので、注意しましょうね。


オヤマリンドウと思われる花とアカバナ群落


クルマバナもあちこちに咲いている


コメツブツメクサだと思われる外来種も咲き残っていた


低いところには池もあり、夏には湿地の好きな花が咲く


ウツボグサも咲き残っていた


コウゾリナ


奥の方にはカリヤスモドキと思われるものやヌマガヤなどか
繁茂して風になびいて秋の風情を描いている

ここには低いところに池が有ったり、ぐちゃぐちゃの湿地が有ったりする
私はここに入るとき、いつも長靴を履いていく
早朝に行って、藪漕ぎで朝露に濡れた事もあるので、防水対策は必須だ

カンカン照りのなか、広い草原をさまよっていたら、頭痛が起きたので
慌てて撤退してきた。
結局、ここではだれにも合わなかった。


秋はどこから来るかしら~那須の沼ッ原とJAふれあいの森へ

2017年09月15日 22時18分38秒 | スポーツ・トレッキング

9月13日9時13分の沼ッ原湿原駐車場と白笹山


ガラガラの駐車場とトイレ

久々の秋晴れの中、はるばると那須の沼ッ原湿原と、白笹山のふもとに広がる
JAふれあいの森を、秋の花を探して放浪したのだった。

東北道の黒磯板室ICで降りて、板室温泉経由で沼ッ原を目指すと、緑の広がる
牧場などの間を走って、まるで北海道のような気分を味わう気持ちの良い道である

深山ダムから流れ出る川は、やがて那珂川となって茨城を通って太平洋にそそぐ
そのダムへの道を左に見ながら山の中に入ると、やがて板室温泉の静かな佇まいの
町に入る

ここは有名な温泉街のような、けばけばしい宣伝物が無いのが良い
ただここで道は右に大きく曲がらなければならないので、油断できない

やがて道なりに左に曲がって走ると、乙女の滝の駐車場がに見えてくる
寄りたいところだが今回はパスすることにした。

木漏れ日の道をうねうねと走ると、右にハイランドパークの入口が見えて、その先に
沼ッ原に曲がる林道の入口が左にある

ここから曲がりくねった林道を登ってゆくのだが、これが意外と遠い
おそらくテンニンソウと思われる蕾をつけた草が道の両側に続いている。

窓を開けて、さわやかな風を受けながら走ると、ようやく駐車場に着いた
先客の車が5~6台ほどあったが、駐車場はガラガラだった。

奥では何かの工事をしている。(昼休みの時に聞いたら柵の工事をしているとの事)


園地の奥では工事中


駐車場の園地から眺める調整池と大佐飛山(中央の左側の一番高い山)

クマ注意の看板を横目で見ながら、歩きにくい石段を下りていくと真っ先に
出迎えてくれるのはアケボノソウだ


アケボノソウ


暗紫色の斑点を星に、二つの黄色い蜜腺を山に見てたネーミングで
夜明け直前の曙の星空をイメージしたものだという。
よく見ると、斑点がどれも規則正しく並んでおらず、みんな違うのが良い


ヤマトリカブトも見事に咲いていた


名前のトリカブトは、雅楽などの楽人が被る鳥兜に似ていることから名づけ
られたというが、この花などは、まさに鳥兜にそっくりだと思う


ヤマトリカブトの蕾


ちょっと失礼して兜の中をのぞきました。なお兜は上萼片にあたります
兜の中の両側にあるのは側萼片、下側に2個の下萼片がある
花弁2個は兜の中に隠れて見えない


調整池側の木道を歩くと、ヤマノコギリソウが咲いている


そこには、咲き残りのサワギキョウもあちらこちらに残っていた


草むらに咲くアケボノソウ


エゾリンドウも咲いています


お日様に輝くエゾリンドウ


調整池の土手の下のフェンス際は、草むらに花が隠れている。


ヤマノコギリソウのアップ、キク科ノコギリソウの変種で、ノコギリソウ
よりも花が小さい
ノコギリソウは、縁の周りにある舌状の雌花と、中の筒状の両性花とで
出来ていて、両方とも結実するという賢い花である。


ゴマナの花も外の草にもたれるように咲いている


ノハラアザミで吸蜜しているこれは何者?


アケボノソウの群落


展望デッキから湿原と大倉山・流石山の展望


同じく展望デッキ付近からの白笹山の展望


木道脇のヤマノコギリソウ


ヤマノコギリソウの花、ノコギリソウと言うと、園芸種のイメージが
強すぎて、あまり野草というイメージがわかない。


最近、雨が多かったので、池の水もそれなりにある


アキノキリンソウ


アキノキリンソウとヤマハハコ


日を浴びるアキノキリンソウ


サワギキョウのアップ


きらめく草原と白笹山


湿原にも、それとなく秋の気配


草むらにネバリノギランのようなものが見えた
遠すぎて触れないので、粘りは確かめられなかった。


木道から見る西ボッチ、名前がユニークで由来が気にかかる山だ
どこかにダイダラボッチが跨ぐとき、急所があたって崩れたという山が
有ったような伝説を思い出したが、そんな話は無いかな(笑)

追記 山と渓谷の「福島県の山」に載っている「二岐山」には、ダイダラボッチの
伝説で、この山をまたごうとして、股間のイチモツをぶっつけたため、山が割れて
このような姿になったという伝説があると書かれている。痛そう(笑)


池のそばのサワギキョウ


木道とアケボノソウ


木道とサワギキョウ

駐車場には何台か車がとまっていたのに、湿原には誰もいなかった。
静かに流れる秋の気配が湿原の上を覆っていた

山の上の真っ白な雲と、時折轟音を立てて自衛隊のジェットが飛ぶ以外
小鳥のさえずりと風が流れるだけだった。

蒸し暑さはなかったが、肌に突き刺さるような光が当たり、またまた顔が
黒くなったのだった。


沼ッ原湿原を時計回りに歩くと、東の休憩四阿と結ぶ横断路の木道がある
私は横断路は最後に歩くことにして、そのまま西側の木道を歩いて行った


横断木道を過ぎると、ズミなどの低木林の間を歩いて樹林帯に入っていく

かつて、この湿原を放牧場にしようとして、馬の水飲み場として掘られた
水路が、現在も小川として残っている
そこにはクロサンショウウオが住み、春には沢山の卵のうを見ることができる
そうした小川のそばに、休憩用のデッキが作られ、ベンチがおかれている

そのデッキに、エゾリンドウが倒れかかって咲いていた
そのそばには、エゾリンドウの案内板が立てられている


エゾリンドウの案内板


エゾリンドウの案内板の下部にある案内図


デッキ上にのびて咲くエゾリンドウ


これ幸いとばかり、上から花の中を撮影した
柱頭が分裂しているのが判る

夢中になって撮影していたら、「リンドウの撮影ですか?」と声をかけられた。
見ると私より若そうな年配のご夫婦のようで、カメラも持っていた
ひとしきりリンドウの話をして、ご夫婦は林道を奥に歩いて行った。
本日最初に遭遇した人で有った。


デッキの反対側の林の中に、ヤマトリカブトの花が見え隠れしていた


木道の最奥の角には、熊注意の看板が出ている。
古い地図には、ここから点線で山道が書かれているが、現在は侵入禁止で
笹などの藪に覆われている

三斗小屋宿や麦飯峠への分岐を左に見て進むと、次は三斗小屋温泉と姥ケ平
への分岐で、その辺からカラマツの林が続いている。


唐松の林が続く


ここにはコケ専用のベンチもある(笑)

ここで見たこともないイチゴのような赤い実を見た


ご存じの方はお教えくださいね。 指名手配1号(笑)
コバノフユイチゴ」と判明、(メールで教えてくださったKZさんに感謝)
コバノフユイチゴ、別名マルバフユイチゴ、バラ科キイチゴ属
この植物は、那須塩原市で販売している「沼ッ原湿原植物ガイドブック」
にも掲載されていませんでした。

四阿の周りでアケボノソウやらヤマトリカブトの写真を撮っていたら
昆虫網を持った若い男女が来て、何の写真を撮っているのか尋ねられた
「花の写真を撮っている」と説明して、「チョウの採集ですか?」と
二人に聞くと「クワガタ」の採集だという
それも普通のクワガタではなく、何とかクワガタとか言う樹木の上の
枝に集まるクワガタだという。
加齢性の難聴で名前がはっきり聞き取れなかった。ごめんなさい。

後で網を10メートル近く伸ばして、樹木の上の枝付近で振っていたので
「取れた?」と聞くと「いいえ 届きませんでした」と笑っている
まあ本来、この辺は保護地区なので動植物は採集禁止の筈なのだが


横断木道に咲くイタドリ


いかにも痛そうなトネアザミも咲いている


ヤマトリカブトが見事に咲いていた


横断木道を抜けるところで、年配の団体客に出会った
数十人もいる団体で、すれ違った後で撮影した写真

沼ッ原の入口で、鉄のフェンスを開けて、調整池の土手下にも入っていたので
何かの視察なのかもしれない。

私は大急ぎて駐車場に帰り、軽く昼食を摂り冷房をかけて身体を冷やした
午後は白笹山の麓の「JAふれあいの森」へ行くつもりだからである。

続く




ガイドのKBさん撮影のアオキラン

2017年09月11日 21時01分27秒 | スポーツ・トレッキング

ガイドのKBさんからメールで送られてきたアオキラン
腐生植物でブナの樹林下などにまれに生えるランで
しかも花の色が黄色と言うめずらしいもの。
和名は、発見者の一人である青木信光氏を記念して
付けられたという。


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以下は最近私が撮影した写真からピックアップ


ヒナノキンチャク(雛の巾着)、ヒメハギ科ヒメハギ属 分布は本州、四国、九州
約2ミリの花からなる総状花序を持ち、その果実が巾着に似ていることにより
和名がつけられたという。

草丈は7~15センチの一年草、種子の先端に仮種子が付き、アリによって散布される
と言う
日当たりのよい裸地、草地、林縁、原野、崩壊地、石灰岩地に生育するまれな植物で
希少種に指定されている県が多い
(環境省の絶滅危惧種ⅠB類)

花は下から咲きあがり、写真のものは、すでにピークが過ぎて゛ 下には
果実が沢山ついていた



オリンパスのコンデジ「TG-3」で撮影したマクロ(光学で4倍まで
拡大撮影した)
拡大してみると、実に可愛らしい花だが、あまりにも小さくて
周りの草に埋もれて咲いていると、老眼では厳しい撮影だった


本当は咲いている花の一つを真正面から撮るつもりだったが、周りに
咲いている花を踏まずに撮ろうとすると、難しくてあきらめた



ヒナノキンチャクの花と葉、葉は卵円形で長さは1~3センチ
基部は急に細まり、長さ2~8ミリの葉柄につづく

この花は、先日、花友と行った富士山の北麓の山で見るつもりだったが
発見できなかったので、もう一度探す前に、実物を見ておこうと
福島県の田村市滝根町まではるばると見にいったのである。


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茨城県の希少種、クチナシグサの芽だし確認


写真右に枯れてしまったクチナシグサの株跡、左上に緑色の葉が出ている
この葉は栄養葉的な葉っぱで、この葉っぱの茎の根もとに輪生状に花の咲く
本体が生えてくる。
この葉は、蕾が付くころには役割を終えて枯れてゆく
専門家ではないので、素人判断だが、クチナシグサの実は非常に小さい為
成長に必要な栄養を持っておらず、この葉と寄生した植物から栄養をもらって
成長するのだろうと私は思っている。


こちらは保健保安林のクチナシグサの芽だし、白い矢印で示した葉が
クチナシグサの葉、この根もとの茎から本体の芽出しが始まるのは
10月ごろで、数センチの大きさで冬を超す
保健保安林のクチナシグサは、枯れた株とほぼ同じ場所に芽だししていた
おそらく周りの草に邪魔されて、種が遠くに流されなかったのだろう
こういうのは探す手間が省けて、助かるというものである。












茅場の山は、とんでもない花の山だった・その2

2017年09月01日 20時58分39秒 | スポーツ・トレッキング
お詫び、親戚で容態が急変した人が出たため、当分ブログをお休みします

そのため本日は、茅場の山の写真のみ掲載します。
これで全部ではありませんが、事情をご理解ください。


咲き残りのオオナンバンギセル


ユウスゲはまだ開いていなかった


コオニユリ


クサボタン


カセンソウとハナアブ


アサギマダラ


イヌゴマ 間違い訂正


メイゲツソウのようなピンクのイタドリが美しい
但し名前は確定できなかった


マツムシソウ


ヒキヨモギの残り花、コギツネの顔に見える花冠が面白い


コオニユリと桔梗


タチフウロ

花の名前に間違いがあるかもしれません、その時はお許しください