花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

筑波実験植物園のオゼコウホネ

2016年07月22日 22時48分31秒 | スポーツ・トレッキング

筑波実験植物園のオゼコウホネが咲いていた


コンデジのマクロで撮影したオゼコウホネの花の中心部
中央の赤みを帯びた円形の部分が柱頭盤と呼ばれる雌蕊、廻りを囲む
半円のように曲がったリボン状のものが雄蕊で多数ある。

日本の野生植物のコウホネ属の説明に、花糸は幅広く、葯は内向きに
つくが、開花すると雄蕊は外に反って曲がり、葯が現れる と書かれ
ているので、柱頭盤の廻りに立っているのは葯かもしれない。
誰か詳しい方教えて下さいね。

雄蕊の廻りに雄しべの変化した花弁があるというが、この写真の雄蕊の
右側下に、わずかに覗いているのが花弁かもしれない。

一番外側の花弁状に見えるのが萼片かな

山と渓谷の「高山に咲く花」には、ネムロコウホネには12個の柱頭が
数えられる。オゼコウホネには10個の柱頭が数えられる と書かれて
いるが、この写真の柱頭を数えると、10個以上あるんだが、果たして?
素人には疑問だらけである。


植物園内を歩いて、自分の理解していた内容が間違っていることに
気づかされた説明版もあった。
それはナナカマドの説明版で、次のように書かれていた。

なんとナナカマドの木が燃えやすいというのである
観察会でも牧野博士の説で名前の由来が語られていたからだが
この説明版では牧野博士に敬意を払って、控えめに書かれているのが
奥ゆかしい。
しかしナナカマドの木で極上の炭が作られるとは、知らんかったわ。



暑中お見舞い申し上げます

2016年07月21日 21時31分12秒 | 日記

筑波山・立身岩から眺める山麓の緑の水田


同じく立身岩からの山麓の眺め、中央下に燧ヶ池が見える
画面の下側に伐採された裸地が見えるのは、たぶん太陽光発電のために
伐採された土地だと思う。
条例により計画は中止されたが、国定公園といえども自然は安泰ではない。

今夜は女子サッカーのなでしこが、国際親善試合でスウェーデンと戦う
試合はBSフジで生中継するというから、今夜も寝不足だ。
放送は10時59分から始まる。

話は下世話になるが、結婚した沢さんが来年2月にママになるというし
引退したGKの海堀さんは、指導者を目指して早稲田大学に合格して
広い知識を学ぶというから将来が楽しみだ。

試合結果
スウェーデン 3ー0 日本

なでしこ完敗 スウェーデンに乾杯するか(笑)



オニノヤガラの蕾かな

2016年07月18日 22時03分00秒 | スポーツ・トレッキング

県北の山の林道でオニノヤガラの蕾らしきものを見つけた。


茎の途中には、このような鱗片状のものがついていた。
根生葉は無い。


現在はひとかたまりになっているが、やがて茎の成長と共に
バラバラの壺形の花に分かれていくのだろうか。

この花ほどやっかいなものは無い、毎年同じ場所に咲くとは
限らず、移動する花でもあるからだ。
昨年見つけた場所から数十メートル離れた場所で見つけた。

光合成をする葉緑素を持たない腐生植物で、植物を分解する
ナラタケの菌糸と共生して養分を得て生きている。
ラン科オニノヤガラ属。

那須・JAふれあいの森の花

2016年07月17日 23時35分07秒 | スポーツ・トレッキング

霧の中に一面のマーガレットが広がるJAふれあいの森
見渡す限りのお花畑。


外来種のマーガレットなので、美しくても素直に喜べないが
初めて来た人は喜ぶかもしれない。
最近、ふれあいの森から逃げ出したマーガレットが、駐車場
付近の車道にも増えているので、在来種の脅威になり始めている

このJAふれあいの森は、昭和48年に完成した、調整池を掘った時の
残土を捨てた場所で、そのご緑化植林が行われた場所と聞いている。
そのときに植えられたものかはよく知らないが、外来種はそればかり
では無く、外にもあった。


たぶん「クスダマツメクサ」と呼ばれるマメ科シャジクソウ属の
外来のツメクサではないかと思われる。
花色は黄色でクスダマのように見える事から名付けられたと言う
一年草。別名ホップツメクサというのは、受粉後に花弁が大きくなり
ホップの雌花に似ている事から名付けられたと言う。
最初は、コメツブツメクサかと思ったのだが、山と渓谷の「日本の
野草」に分布が中部以西と出ていたので、クスダマツメクサとした。
が私の持っている「日本の野草」は旧版なので、その後の分布が
広がっている可能性もあるので、たぶんとしたのである。


所々にノハナショウブも咲いていた。


うれしかったのはコレ、ミズチドリが咲き始めていた。


純白の花で拡大してみると美しい。
後で気がついたのだが、この花は芳香があることで知られていて
別名ジャコウチドリと呼ばれているのに、私は写真撮りに夢中で
香りを確かめるのを忘れてしまったのだ。

沼ッ原にカキランがあるというので、探しに行ったが見つけられず
ニッコウキスゲも終わっていたので、JAふれあいの森に寄って
見つけたランの花である。

霧の沼ッ原では、ウグイスとカッコウが同時に鳴いて、霧の中に
吸い込まれていた。
沼ッ原では、ホソバキソチドリ、トキソウ、サワランが少しさいて
ネバリノギラとノギランが花開いていた。
アカバナシモツケも咲きはじめで揺れていた。

ふれあいの森の手前の湿地には、モウセンゴケが咲き出して沢山
あったし、ネバリノギランも沢山生えていた。
ふれあいの森には、ニガナやハナニガナもあるし、ウツボグサも
沢山咲いていたのである。
残念ながら、カセンソウはまだ咲いていなかった。

那須は日光国立公園の一部です。植物の採取は罰せられます。
なおこの周辺は、クマの生息地なので、充分注意して入りましょう。





ヒマワリのタネをついばむ野鳥たち

2016年07月07日 22時16分50秒 | スポーツ・トレッキング

植えたひまわりが実をつけたら、野鳥が集まってついばんでいる。
この写真の左端と真ん中のひまわりに野鳥が止まっている。


上の写真の花の部分をトリミングして拡大した写真
左端のヒマワリには、葉柄に2羽が止まって、1羽がついばんでいる
真ん中のヒマワリには、花に直接止まってついばんでいる。


真ん中のヒマワリは、半分以上実が食べられて無くなった。
黒く見える部分が実がある箇所

100ミリのレンズで動画も撮影したが、望遠を持ちだして三脚に
セットしていたら、あいにく車が通りすぎて、みんな逃げてしまった

明日も来たら、望遠で動画も撮りたい。
ヒマワリの実は、野鳥のエサとして売られている位だから、野鳥にとっては
ありがたいご馳走なのかもしれない。
来年用のタネは、少しあれば良いから、野鳥たちよ集まれ!!




コクラン撮影は酷ラン

2016年07月06日 23時06分26秒 | スポーツ・トレッキング

コクラン、ラン科クモキリソウ属 花の正面から撮影

常緑の樹林下に咲く花なので、薄暗い場所での撮影は毎回
蚊の攻撃にさらされる。黒蘭は酷蘭である。


正面上方から撮影すると、花の特徴がわかる。
いたずらっ子のようにも見えるのが面白い。
足のように見えるのが側萼片、細く手のように見えるの側花弁
頭に見えるのが蕊柱、体の部分が唇弁にあたる。
頭の後ろに突き出ているのが背愕片。
唇弁は中央がへこみ、下側に反転している。


横から見ると唇弁が下に丸く反転しているのがわかる
蕊柱の上にあるのが花粉塊


ブレてわかりにくいが、唇弁の付け根に突起が2個ある


コクランの全身、花の色が紫褐色なので目立たない。
まれに緑色のものもあるという。

数日前に撮影したマヤランも公開します。


マヤラン、ラン科シュンラン属 常緑の樹林下にみられる
腐生植物。茎の下部に膜質鱗片葉があるが緑葉はない。
7月~8月、茎の上部に白色で紅紫色を帯びた花をつける
花の名前は、発見地の神戸市の摩耶山にちなんだもの。
漢字で摩耶蘭と書く


唇弁とともに側花弁にも紅紫色の縞模様がある


完全に開いたように見えなかったので、2日後に見に行ったら
ピークが過ぎていた。これでピークだったのね。


分布は関東南部以西~沖縄と書いてあるが、温暖化で関東北部の
茨城まで北進したのだろうか。


思い出のフシグロセンノウ

2016年07月01日 19時35分53秒 | スポーツ・トレッキング

このフシグロセンノウは筑波山では無いが、フシグロセンノウを
見ると、自然研究路にただ一株あった花を思い出す。


節は紫黒色で、それが名前の由来となっている。

夏になると、自然研究路を歩く登山者の挨拶は、(フシグロ)咲きましたか? と
聞くのが常であった。
まして、三脚とカメラを持って歩く私は、会う人ごとに聞かれたのである。

どうしてかは知らないが、たった一株だけのフシグロセンノウは、登山者みんなに
愛されて、ずっと守られてきた。
本来はやってはいけない行為なのだが、フシグロセンノウが芽を出すと、いつの間
にかその廻りに枯れ枝差す登山者が大勢いた。

ある時は盗掘の噂も立ったり、イノシシに荒らされたりもした。
それでも不死鳥のようによみがえり、夏の山に鮮やかな赤い花を開いていた。

それが昨年から姿を見なくなった。
盗掘なのかイノシシなのか原因はわからない。

たった一株のフシグロセンノウは、筑波山の夏の花であった。
いつか又、フシグロに会える日を願って。