花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

高萩市の土岳のイワウチワと下君田の姫カタクリ・その2

2015年04月13日 21時44分52秒 | アウトドアー

土岳の登山口


登山口から少し登った谷の土手に咲いていたトウゴクサバノオ
これも花弁状に見えるのが萼片で、本当の花弁は内側の軍配の
形に見える黄色の部分で蜜腺化している。
名前の由来は、花後の実が鯖の尻尾のような形をしている
ことによります。


これも登山口のすぐ上に咲いていたヤマエンゴサクとコチャルメルソウ
のコラボ、と思ったらピンボケだった。ゴメン

(昨日は眠くて、未掲載だった登山口周辺の写真から掲載)

3月に、花友から花貫ダムの隣にある横根山のイワウチワと
高萩市の下君田にある姫カタクリを見に行きませんかと相談された。
そこでネットで調べていたら、横根山はイワウチワの群生がすごいと
判ったが、だが気になる情報も有った。

横根山は、滑落事故が多発して、救助隊の出動が多いため、入山禁止の
措置がとられたという。

そこで高萩市のまちづくり観光課にメールで事実かどうかを問い合わせた
返信はすぐに来た。
やはり転落事故が多発したので、入山禁止にしたのでご理解ご協力を
お願いしますという内容だった。


いい年の大人が、禁止を無視して登る訳にもいかない。
そこで高萩市の姫カタクリと、はしご出来るイワウチワの群生地を
3つ提案した。
常陸大宮の下檜沢の山、日立市の御岩山、それと花貫渓谷の上流にある
ここの土岳であった。

下檜沢は、以前イワウチワの典型的な葉の形を見るために、3人で行った
事がある。
難点は、そこから下君田までの移動時間が1時間30分ほどかかる事だ

後の二つは、私の単独撮影なので、花友は見ていない。
時間調節で花貫に来たので、土岳のイワウチワを見てから行くことに
結果は、その1で書いたように、ピークはやや過ぎかけていたが、十分
楽しめる群落だった。

頂上に登らず、急いで下山した私たちは、次の目的地、高萩市下君田の
かたくりの郷に向かった。
ここはカタクリの郷を管理している「緑の郷コミュニティセンター」で
入園料300円を払って入る
国道461号線の大能で右折して、高萩市上君田を経由して下君田に
向かう。
ライトマップルの茨城県地図には、緑の郷コミュニティセンターが地図に
書いてある。
県道111号線の脇である。
それに印をつけてドライバーのkさんに渡し、念のため緑の郷の住所を
カーナビに入れてもらった。
ただしこの住所の番地が登録されていないカーナビも有るので、近くの
番地を仮目的地にして代用する準備をしておいたら、それが役に立った
緑の郷は下君田732だが無い場合は、それより後ろの番地でも良い。

緑の郷付近に行ったら、路肩に車があふれていた。
幟の立ち並んだ入り口に、誘導係の人がいて、腕でバツ印を出して入れない
という。どこでもその辺のスペースに止めてくれというアバウトなもの。
仕方がないのでUターンして、歩道用の縁石の無い左側のスペースに止めた

受付で300円を払うと、カタクリの郷の入場券がもらえる。
その券を見せると、甘酒が無料でもらえるという。
それはカタクリを見てからもらうことにして、すぐに林道の奥にあるという
カタクリの郷に向かった。


林道から右のカタクリの郷に登っていく

カタクリの郷にも受付があって、そこで入場券の裏にスタンプを押して
もらってから、右の群生地に入っていった。


姫カタクリ、ただしカタクリの変種などではない、地元の人たちが
よそより少し小さいということでつけた愛称であるらしい。
花友曰く、これなら筑波山のカタクリも姫カタクリだよねという。


姫かたくり


姫かたくり
確かに少し小さいかなと思う程度である。


所々に咲いていたスミレ、花友はアカネスミレかもしれないという

ワチガイソウも少し咲いていたが、うまく写真が撮れなかった
途中で出会った人が、今年は花数が少ないと嘆いていたし、痛んでいる
ものも有ったので、花友が帰りに受付で尋ねると、先日の雪でやられた
という。積雪が4センチも有ったそうだ。

緑の郷コミュニティセンターに戻ると、12時も過ぎていたので、食事を
することにした。
コンビニで買ったパンも有ったが、おこわ弁当と豚汁がそれぞれ200円
だと言うので、それを買って用意されているテーブルに腰掛けて食べた
Kさんが串焼きにしたエゾシカの肉を一本買って、みんなに分けてくれた
癖の無い淡泊な味であった。Kさんごちそうさま。


緑の郷に咲いていたコブシの花

同じ茨城県でも、この辺はまだ桜の開花が始まったばかりで、梅が
咲き残っていた。
食事の後に、券を見せて甘酒をもらった。
「良い村おこしですね」と声をかけると、「来週もやりますよ」という。
花友にそのことを言うと、「来週は桜でやるんじゃない」という。
なるほど。付近のお寺に桜の名所が有るという。

そのまままっすぐ帰るのかと思っていたら、私の渡した地図を見て
二人で相談していたが、花貫方面に戻っていく。
どこに行くのか聞いたら「御岩山」に寄ってみるというのだ。
なまじ花貫から御岩山に抜ける「グリーンふるさとライン」に赤く
色をつけておいたものだから、その気なったらしい。

きららの里の脇を抜けたら、すぐ県道36線に左折する
やがて右に御岩神社の大きな看板が立っている。
県道の脇の駐車場が混んでいるのに、神社の駐車場に行って見るという

運が良いことに、出て行く車があった。
トイレの裏の山側に、一台分の空きがあった。


御岩神社の山門を抜け、巨木の三本杉を眺めながら進むと
早くもシャクナゲが咲き始めていた。

境内で道は二つに分かれる。
左は表参道、右は裏参道である。
私はいつも裏専門なのだが(笑)今回は左の表参道を登っていった。
がこれは失敗だった。
雨の後で、ぬかるみが多く、よく滑るのだ。


賀毗礼神社
やがて常陸風土記の久慈郡の項に記されている賀毗礼神社に
行き着く。
本(もと)、天(あめ)より降りて、即ち松沢の松の木の八俣の上にいましき
とかかれた立速男命(たちはやおのみこと)を祭っているものと思う。
この神は、厳しい神様で、付近の民が木に向かって小便をしたりすると
厳罰のたたりを与えたため、付近の民が困り果て、朝廷にたたりを
やめさせてほしいと願い出た。そこで朝廷は片岡の大連(おおむらじ)を
使わして、この神を説得して移ってもらった場所が賀毗礼(かびれ)の高峰(たかみね)であると

この神社前から右に少し登ると、裏参道の道と合流する。
その道は急登でつるつるの滑りやすい道であった。
どこまで行くのか聞いたら、2時半になったら引き返すという。

やがて目の前に巨大な岩が立ちふさがると、そこから右に行けば
クライマーが練習場にしている岸壁に行ける。
その付近がイワウチワの群生地なのだが、この巻道は幅が狭く、下は
とんでもない急斜面である。
しかも雨の後で、つもった落ち葉が滑りやすい。
さすがのKさんも危ないからやめようという。
付近に少し咲いていたイワウチワを眺めて帰ることにしたのだった。

帰りは裏参道を戻ったが、こちらは乾いていた。


シャクナゲ咲く境内を帰る。


シャクナゲの葉裏を見て、この時期のこの色は東シャクナゲであると
花友は言う。

御岩神社から出て、36号線を右に行けば、きららの里の前を通り
本山トンネルを抜けて下れば、日立有料道路から日立中央ICに行く

疲れて日立のトンネル群を走る頃、私は眠っていた。
友部のSAで一休みしたが、やはり御岩山のはしごは無理だった。
ドライバーのKさんも疲れ過ぎていたからだ。
おしまい。




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