幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

10年後には忘れられる存在でありたい

2015年12月21日 21時38分52秒 | 日記・エッセイ・コラム
卒業式などによく言われる言葉として、
「いつまでも、みんなのことを忘れないからね」
という言葉があります。

たくさんの苦楽を共にした、悩みを分かち合い、喜びを倍にしてくれた仲間の存在、
そういう人たちの間だからこそいえる言葉なのではないかと思います。

当塾のことについても、
卒業をした10年後にまで覚えていてくれると、とても嬉しいのではありますが、
反面、10年後には「当塾のことなど忘れていて欲しい」とも思います。

人は、今が楽しくなかったり、未来に展望が開けないときほど、
「過去のほうが良かった」といいがちだと思います。
逆に、今が充実していて、未来に展望が開けていれば、
過去にこだわることは、なくなるともいえると思います。

もちろん思い出として、過去のことをときどき思い出すのは良いことだと思いますが、
今が充実していないから、未来に展望が開けないからという理由で、
過去に縛られすぎてしまうのも、なんだか寂しい気がします。

過去のことを思い出して
「あの時は良かったなぁ…」という思い出され方は、塾としてはしてほしくない、
10年後には、それぞれの場所で、それぞれに大切な仲間と充実したときを過ごしていて、
過去に当塾に通ったことなど忘れているくらいであって欲しい、
私はそのように思います。

それと同じで、私も10年たったときには、
いまの生徒さんのことを忘れている、それくらいでありたいと思います。
10年後も、そのときの生徒さんのために一生懸命でありたい、
「あのときの生徒さんは良かったなぁ…」というのではなく、
「今年もたくさんの生徒さんに囲まれて幸せだな!」と言いたい、
そのように思っています。

もちろん、いろんなきっかけでいまの生徒さんのことも思い出すことでしょう。
今年の中3の14期生も、いろいろな意味で私の記憶に残る存在になるはずです。
でも、常に頭の中が過去で埋め尽くされるのではなく、
時々は過去のことを思い出すのはいいことだとは思いますが、
常にそのときの生徒さんと、これからの生徒さんのことを考える毎日でありたい、
そのように考えています。

この話は、昨日の高校入試ガイダンスで、14期生の皆さんにお話ししたことでもあります。
過去を振り返るのではなく、常にいまが充実していて、前を向いて歩む人であって欲しい、
そのように願ってお話しした言葉でもあります。

いまは先生と生徒として、お互いの“いま”の充実のために頑張っていきたい、
その思いに変わりはありません。
ただそのあとは、それぞれに進む高校で、
新しい先生や友達との出会い、新しい経験や新しい学び、
それらに一生懸命になって、過去のことなど思い出す余裕がないほど、
今が充実していて欲しい、そのように私は願っています。

10年たって、たまたまどこかで出会ったときに、
お互いの今が充実していて、毎日が楽しくて、
そんな報告ができるならば、嬉しいなぁと思います。

…とはいっても、時々はこの塾で学んだこと、
そういえば、ちょっと変わった先生がいたなということ、
そんなことを思い出してくれたら嬉しいです。

そんなときは、いつでもこの教室の扉を開いて欲しいなと思います。
そして、お互いの“いま”を楽しく報告できたらいいなと思います。
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