「先輩たち、すごい計算、早いよね」
そんな会話が聞かれたのはつい先日。
当塾では3月から新年度になるため、
新たに新中1の皆さんが入塾をして、3月から授業を受け始めました。
新中1になる6年生の皆さんの隣では、新中2・新中3となる皆さんが学習を進めています。
そのとき新中2・新中3になる生徒さんを隣で見ていた新中1の生徒さんが、
1つ2つ上の先輩たちの集中ぶりと、問題を解くその速さにとても驚いて、目を丸くしているように見えました。
その時に私が新中1の生徒さんにかけた言葉が冒頭の言葉でした。
「1年しっかりと頑張れば、きっと先輩たちのようになれると思うよ」
私はそんなふうに声をかけて、学習の続きに戻っていきましたが、
その後の授業時間、その新中1の生徒さんの顔つきもちょっと変わったように見えました。
こうやって考えてみると、1・2年間の差って大きいなと感じます。
「塾はいつから行ったほうがいいですか?」という質問を時々受けますが、
こういう生徒さんの様子を見ていると、
やはり「早ければ早いほどいい」となるように思います。
隣に座った6年生の生徒さんが驚くほどの速さと集中力。
新中2・新中3となる生徒さんは、それを自覚はしていないかもしれませんが、
1・2年間の塾での学習で、いつの間にかそれを会得していたのだと思います。
もちろんそれは、塾での学習だけで身につけたものではなく、
一番大きいのは本人の努力だとは思いますが、
もしここまで成長するための環境の一部でも、
塾が与えることができたとしたのなら、
塾としても、とても嬉しいことだなあと思います。
1年間という期間は、人生においてはほんの一瞬かもしれませんが、
伸び盛りの中学生における1年間は、
もしかしたら、大人のそれの何倍もの密度があるのではないかなと思います。
知識や解き方のスキルは、後から詰め込めば何とかなるかもしれません。
でも、継続して問題に取り組む姿勢、集中して問題に取り組む姿勢、
計算などを早く処理していく能力、
こういったものは、一朝一夕に会得できるものではないように思います。
今回、新中1となる6年生が驚いていたのは、きっとこういった点なんだと思います。
それに気づいた新中1になる6年生の生徒さんは、
きっと1年後は、いま隣にいる先輩たちと同じように
しっかりとした姿勢や力を身につけてくれていることと思います。
いずれにしても、素晴らしい。
ワークを集中して解いて、どんどん進めていく先輩の様子を見て、驚いた様子でした。