新採用研修として先日OJTが行われました。OJTとは先輩について実際の授業の様子を見たり、実際に先輩が担当している生徒さんを教えてみたりと、研修の最終段階に当たります。
OJTにあたって、先輩からはじめにOJTの目的や目標についてミィーティングを行います。今日のOJTで何を見て欲しいか、何を学んでほしいかなどのレクチャーを受けます。目的や目標が不明瞭ままOJTをやっても、何を見たらいいのか、何に気をつけたらいいのかが分かりません。なので、この初めのミィーテイングは、実はかなり重要だと思います。
そのうえで、今度は先輩が実際に授業をやっているところを見ていきます。先ほどのミィーティングで示された見るべきところ・気を付けるべきところに特に気を配りながら見ていきます。また、メモを取りながら気づいたこと・注意すべきこと・後で 質問すべきことなどを記録していきます。
そしていよいよ自分で教えてみます。見ているのと実際にやるのは大きく違うと、OJTに参加した新人講師はみなここでそのように思うようです。説明しようと思ってもうまく説明できなかったりすることもあります。そんなときは先輩がフォローしていきます。誰でも最初は緊張するものですが、先輩がいてくれることで安心して教えることに臨むことができます。フォローもしてもらいながら、実際に教えるという「経験」を積んでいきます。
終わった後は反省会。どんなところができたか、どんなところが課題だったか、先輩講師と話し合っていきます。見ていて、あるいは実際にやってみて感じたこと・疑問点などを先輩に聞いてみて解決すると同時に、先輩からのアドバイスも受けていきます。どのようにしたら今日の問題を解決できるか、そのような話し合いがされ、長いと反省会だけでも1時間近くに及ぶときがあります。
このようなOJTを2~3回繰り返して、いよいよ一人立ちをしていきます。一人立ちに際しては、まだ不安を口にする人もいますが、やはり大切なのは経験を積むことです。何も教えられることなくやってみては難しいと思いますが、ある程度研修やOJTを積んだら一人で旅立つ勇気も必要です。そのようにして一歩を踏み出し、いよいよ講師としての道を歩んでいくことになります。
皆さんの前に立つ前に、新人はこのような歩みを経てきます。もちろん研修やOJTをやったからといってそれで終わりというわけではありません。これからも分かりやすい授業・役に立つ授業を目指して日々努力をしていきます。その時にもOJTを通して得た先輩と後輩の関係がきっと大いに役立っていくように思います。