太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

どうなる吉沢

2016-10-22 22:23:30 | 日記

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月曜、吉沢は課長にY商店の三原社長との話をした。課長からは

「実は砥粒事業部と話をしたら、既に来年の販売店会は会場まで押さえて既に走り出している。面白いアイデアとは思うが計画を変更するには時間が遅すぎる、その次の会で検討したらどうかと言われた。自分も無理かと思いつつ提案したんだが。」と砥粒事業部との話は不発に終わったと説明された。さらに砥粒事業部と販売店会の関係が少しギクシャクしていると付け加えた。ダイアの砥粒の評判が良く、販売店会としては来年の供給量を増やして欲しいという決議をするとのこと。会社としては有難いことだが、米国の新規顧客開拓が順調に進んでおり、来年は輸出比率を上げることを優先する、結果国内への供給は例年並みか減少するという。設備投資をしても来年の供給には間に合わない。吉沢は古田常務が奮闘している姿が目に浮かんだ。同時に、今販売店会に無理を言うのは拙いと思った。Y商店の三原社長に提案したことは一旦保留する必要があった。

「プライベートとは言え三原社長に話はしましたので、砥粒事業部と検討したが時間的な問題もあり引き続き検討をするということで来春の件は無かったことにして貰う必要があります。正式なオファーで無いので会社として言うのも変ですし、もう一度プライベートということで会って説明したいと思います。」と吉沢が言うと課長は「悪いけどそうしてくれるか」と短い言葉を残し少し落胆したような表情で席を離れて行った。

明日は朝刊に間に合わせよう。



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