kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

調整完了がいつか

2024-03-15 06:23:44 | 日記
半導体セクターや自動車セクターや商社などこれまでの相場のリード役の上昇が止まり東京
市場は調整色を強めています。日銀の金融政策変更で恩恵を受けると見られているメガバン
クなども銀行株も来週の日銀会合を控え材料出尽くしによる下落が懸念されたのでしょうか。
指数の下落と歩調を合わせるように冴えない展開になっています。

年初来高値銘柄に多く名を連ねるのは建設や食品、化学、サービス、機械、電気、小売り銘柄
ですが、いずれも小型銘柄です。商社セクターでもこれまでの総合商社に替わり三愛オブリオ
やシナネンなどエネルギーの専門商社です。建設でもゼネコンではなく朝日工業や日比谷設備
など特定の分野に強い企業です。

いずれも小型銘柄であり出遅れ株物色の流れなのでしょうか。4万円超えの高値から2000円程度
が短期間に下落したことで下値には値ごろ感の買いも期待できるでしょうが、戻ればヤレヤレの
売りが出るようです。年初からの強い相場は一旦終わり調整期間に突入したことは明らかです。

上昇幅の大きさから言って2000円程度の下げなら御の字ですが、為替や米株の動き次第ではもう
少し下値があるかもしれません。まだ高値を付けてから1週間程度です。調整はもうしばらく続く
と考えるべきなのでしょうか。

年度末を乗り切り4月相場に期待したいところです。今年は年初から8000円程上昇した訳です。
上昇ピッチの速さは多くの市場関係者の予想外の動きでした。年初時点では今年中にバブル期の
高値(3万8915円)を更新できないと予想する市場関係者は3割いました。

高値更新すると予想した市場関係者でも早くて5月から7月、年末という予想もかなりいました。
おそらく2月に更新と予想した関係者はいなかったでしょう。それだけ急ピッチに上昇してきた
訳です。牽引役だった半導体セクターの存在なくしてこんなにも早く指数が高値を付けることは
出来ませんでした。

ということはこのセクターの調整が終わらなければ次の上昇局面は訪れないということです。い
つ半導体セクターの調整が完了するのかがポイントです。今後は半導体分野でも業績の明暗で株
価も左右されそうです。スマホやPC向けが今年後半に回復する期待が高い一方、EV販売の鈍化で
パワー半導体の急成長にはブレーキがかかるかもしれません。

中国景気の回復が鈍い状況で一般機械や家電製品の需要も不透明です。一方生成AI市場向けでは
まだまだ好調が続きそうです。最先端向け製品に強い企業と汎用品向けが多い企業とで格差が広
がるかもしれません。1月から2月には半導体セクターは素材企業から製造装置など幅広企業が人
気となりましたが、今後は精査が必要でしょう。
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