日本株にも影響の大きいNYダウがこのところ冴えない動きです。日足チャートを見ると3月21日
の高値3万9889ドルと3月28日高値3万9868がダブル天井のような形になっています。少なくとも
しばらくは日柄調整が続く可能性もありそうです。
マグニセントセブンではマイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタがこの環境でも高値
圏で推移しています。一方アップル、テスラはそれぞれ1割強と3割強高値から下げています。昨
年市場を席巻したマグニセントセブンでも業績での明暗が分かれています。マイクロソフト、ア
マゾンとアップルはダウ採用銘柄です。
インテルも採用銘柄ですが、同株も年初来高値から2割下落しています。ライバルのエヌディディ
アは7割強も年初から上昇しています。ダウの足を引っ張っているハイテク分野のアップルとイン
テル株の回復が進まないようだと指数の大幅な上昇は望めないかもしれません。
テスラ株の不振は中国市場の苦戦にあります。今やEV市場の大半を占める中国市場はBYDの躍進
と次々に新規参入してくる新興メーカーも後を絶たず価格競争は激化するばかりです。中国スマホ
大手のシャオミーも新規参集したばかりです。市場は成長しても価格競争がそれ以上に激しく利益
を上げにくいレッドオーシャンになりました。
アップルも中国市場の不振が株価下落の背景にあります。両社に共通しているのはライバルがいず
れも中国企業であることです。中国企業は欧米企業を凌ぐスピードで事業を展開しています。成長
スピードは中国企業のDNAなのでしょうか。一方各社が一斉にアクセルを踏むことで一旦市場の
成長が鈍化すると過剰生産に陥ります。
イエレン長官も懸念しているように今や中国企業によるEVの過剰生産は中国国内だけの問題ではなく
輸出ドライブで海外市場に安価で流入することから相手国の市場を翻弄します。中国製の過剰鋼材が
アジアに輸出され鋼材価格が低迷してアジア企業の重しになっていることがEVでも起きようとして
います。
テスラもアップルも中国市場が重要であることには今後も変わらないでしょう。しかし現地メーカー
との競争をどう凌いでいくのかが大きな課題です。中国市場でビジネスの比率が低い或いはあっても
影響が軽微であるマイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタの株価が堅調なのは中国企業の
影が薄いこともあるようです。
明日の更新は急用のためお休みします。
の高値3万9889ドルと3月28日高値3万9868がダブル天井のような形になっています。少なくとも
しばらくは日柄調整が続く可能性もありそうです。
マグニセントセブンではマイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタがこの環境でも高値
圏で推移しています。一方アップル、テスラはそれぞれ1割強と3割強高値から下げています。昨
年市場を席巻したマグニセントセブンでも業績での明暗が分かれています。マイクロソフト、ア
マゾンとアップルはダウ採用銘柄です。
インテルも採用銘柄ですが、同株も年初来高値から2割下落しています。ライバルのエヌディディ
アは7割強も年初から上昇しています。ダウの足を引っ張っているハイテク分野のアップルとイン
テル株の回復が進まないようだと指数の大幅な上昇は望めないかもしれません。
テスラ株の不振は中国市場の苦戦にあります。今やEV市場の大半を占める中国市場はBYDの躍進
と次々に新規参入してくる新興メーカーも後を絶たず価格競争は激化するばかりです。中国スマホ
大手のシャオミーも新規参集したばかりです。市場は成長しても価格競争がそれ以上に激しく利益
を上げにくいレッドオーシャンになりました。
アップルも中国市場の不振が株価下落の背景にあります。両社に共通しているのはライバルがいず
れも中国企業であることです。中国企業は欧米企業を凌ぐスピードで事業を展開しています。成長
スピードは中国企業のDNAなのでしょうか。一方各社が一斉にアクセルを踏むことで一旦市場の
成長が鈍化すると過剰生産に陥ります。
イエレン長官も懸念しているように今や中国企業によるEVの過剰生産は中国国内だけの問題ではなく
輸出ドライブで海外市場に安価で流入することから相手国の市場を翻弄します。中国製の過剰鋼材が
アジアに輸出され鋼材価格が低迷してアジア企業の重しになっていることがEVでも起きようとして
います。
テスラもアップルも中国市場が重要であることには今後も変わらないでしょう。しかし現地メーカー
との競争をどう凌いでいくのかが大きな課題です。中国市場でビジネスの比率が低い或いはあっても
影響が軽微であるマイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタの株価が堅調なのは中国企業の
影が薄いこともあるようです。
明日の更新は急用のためお休みします。