kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

高値更新更新銘柄から分かる

2024-04-11 05:46:06 | 日記
2営業日で800円近く上昇したことや10日の米CPI発表を控えて10日の東京市場は一日中マイ
ナス圏で推移しました。大幅な賃上げで内需銘柄に期待が集まります。予想以上の好業績だ
ったキューピーが大幅高になる一方、今期の業績見通しが市場予想を下回ったウエルシアは
10日も下げが続きました。

ドラッグストア業界は数年前には小売りの勝ち組と言われていましたが大手から中堅までこの
ところ冴えない動きです。一方内需系でも電力セクターやガスセクターは年初来高値を更新す
る銘柄が続出しました。また非鉄セクターもまとまって高値を更新しました。中国景気の底入
れ期待との解説がありました。窯業や石油セクターにも高値を更新する銘柄が多かったようです。

またマイクロソフトが日本のデータセンターに巨額な投資をすることを表明したことで日経平
均寄与度の高い東京エレクトロンは一時1%高信越化学工業、レーザーテックもそれぞれ一時2%
上昇しました。

生成AI関連では年初にはエヌディディア御三家と言われた東京エレクトロンやアドバンテスト
SBGの3銘柄が人気でしたが、このところ物色されているのはレーザーテックやソシオネクス
トです。御三家では東京エレクトロンだけが踏ん張っています。

アドテストやSBGは売買高が3月のピークから大きく減少しています。本家のエヌビディア株が
このところ冴えない動きになっていることが影響しているのでしょうか。今月末から始まる決算
発表で再び人気に火が付くのかどうかが注目されます。

高値更新銘柄を見ても1ヶ月前とは顔ぶれが随分変わってきています。市場の人気はうつろいや
すいという現実を改めて感じます。今人気のエネルギーや非鉄銘柄が相場の牽引役として4万円
回復の中心銘柄になるとは私は思えません。市況産業ではなく成長株が相場のリード役にならな
いと指数の高値更新は難しいでしょう。業績という数字で証明するしかないようです。

注目の米CPIは3.5%と市場予想を上回りました。帰属家賃が高水準であったことガソリン高に伴
う運輸部門の価格上昇も大きかったようです。前者は金利高で住宅ローン高で持ち家需要が減少
し賃貸物件に需要が移っています。ガソリン高は中東情勢の緊迫化から上昇が止まりません。利
下げの後ずれはいよいよ避けられなくなったようです。

米株の大幅安で日本株の下落も避けられません。SQを翌日に控えていることもあり3万9000円の
攻防になりそうです。153円の円安はした支えになるでしょう。もっとも急激な円安は為替介入警
戒に繋がります。諸手で円安を歓迎する相場にはならないでしょう。
コメント
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