kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

自動車通信簿

2017-10-18 06:53:42 | 日記
連騰記録を11日まで伸ばした東京市場は既に気の早い筋からは年末
時点の株価予想2万2000円が出てくるようになりました。この1ヶ月で様
変わりした東京市場ですが、世界的な株高に乗り日本株も21年ぶりの
水準まであれよあれよと言う間に上昇しました。選挙前予想されていた
自民苦戦は直近の予想では自民大勝に変わり株高に追い風です。

小池旋風も時間の経過と共に失速していることもありやはり安倍首相は
強運の持ち主なのかもしれません。勤労者世帯の所得が伸び悩んでい
るということで野党からは好景気の恩恵が大企業に偏り国民には実感が
わかないという指摘もありますが、このまま人手不足が続くようならじわじ
わと賃金は上昇を続けるかもしれません。安倍内閣には人気が戻ってま
せんが自民党に安心感は捨てられないというのが国民の本音でしょうか。

アベノミクスが始まってもうじき丸5年が経過しようとしています。2012年末
を基準にすると日経平均は2.1倍になっています。しかし業界や銘柄によっ
ては上昇に大きな違いも出てしまいました。日本を代表する基幹産業で輸
出産業の主役である自動車銘柄は少なくとも相場のリード役にはなってい
ません。その自動車銘柄でもまた目を凝らしてみると明暗は大きく分かれ
てしまったようです。

2012年大納会から2017年10月17日までの自動車各社の株価パフォーマ
ンス比較してみました。この期間もっとも値上がり率が大きかったのはSU
BARUの270%です。2位がスズキの162%、3位がトヨタの73%、日産が
34%と続きホンダとマツダが9%で並んでいます。不祥事を起こし日産傘
下になった三菱自動車が再開で2%の上昇でした。

リーマンショックで大きな経営危機に陥ったマツダは大規模な増資に踏
み切り発行株数が大きく膨らんだことで業績は大幅に改善しましたが他
社に比べて小幅な上昇に止まりました。三菱自動車も日産傘下に入るこ
とになり3割弱発行株数が増えたことでやはり小幅な上昇は仕方のない
結果でした。

特殊な事情を除けば大手3社の一角を占めるホンダ株の低迷はやはり
際立ちます。反対に米国市場を見据えた商品開発で販売台数を伸ばし
たSUBARUやインド市場でダントツの首位のスズキの両社は中堅メー
カーの生き残る道として市場の選択と集中を徹底したことが評価を高め
たようです。

トヨタの後を追うようにHVや燃料電池車開発を積極化したホンダは何時
まで経ってもトヨタの背中を見ながらの戦略から抜け出せなかったと言う
ことでしょうか。二輪車メーカーから4輪車メーカーへ排ガス基準をクリア
した画期的なエンジンが米国で評価されホンダは世界の自動車メーカー
へと躍進しました。創業者本田宗一郎氏のDNAである独自技術に対する
こだわりは人一倍強い企業です。

しかし自動車のトレンドが内燃機関から環境のやさしい電動化が進むこ
とや自動運転などの未来技術が必要になり自前主義のホンダの限界も
見えてきました。企業規模で倍以上の開きのあるトヨタの2番手を目指す
のではなくまったく違う道を進むことかもしれません。それは自前主義を
捨てて新たな提携を探ることです。株価が経営陣の通信簿だとしたらホ
ンダ経営陣に残された時間は残り少ないようです。
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海外投資家の本気度

2017-10-17 06:54:07 | 日記
週明け16日の東京市場は111円台後半まで進んだ円高や9連騰で
2万1000円台に乗せたことによる高値警戒感もあり寄付きから売り
優勢で始まると言った予想もありましたが、66円高で寄り付いた後
も上昇は続きました。大引けは100円高の2万1255円となり連投記
録はついに二桁に乗せました。海外投資家がリードする相場では
一方的な株高局面は数年に一度出現します。今回はそのケースに
あたりそうです。

大きな連騰があると高値警戒感が強まりますが、これまでのケース
では連騰するくらい相場の勢いが強くて上昇相場が続くことがむしろ
多かったようです。今回も2015年高値2万868円を更新して2万1000円
あたりが高値目処との見方もありましたが、現状から判断する限り2万
1000円は単なる通過点になりそうです。強い相場の時に見られる「押
し目買いに押し目無し」の状態になっています。

個別銘柄も各業界のトップ銘柄が連日高値更新しています。タイヤ業
界のトップのブリヂストンや精密のキャノン、電機の日立それにそれ程
円安が進行していないにも拘わらずトヨタ株の堅調な展開も目を引き
ます。これらの銘柄の共通点はPERが指数平均よりも低い銘柄が多い
こと。夏場まで上昇が目立ったロボット関連やゲーム関連に比べて今
年前半余り活躍の場がなかった銘柄です。物色範囲が広がったことが
日経平均の続伸を支えています。

業界を代表する銘柄ですから時価総額上位のコア30銘柄に名を連ね
ている銘柄です。また海外投資家が短期間に日本株の組み入れ比率
を引き上げたい場合流動性が高く大きな資金をまとまって投入できる
銘柄でもあり海外の長期投資家が関心の高い銘柄でもあります。勿論
前提となる業績面での裏づけもある銘柄です。

高成長期待の中小型銘柄だけでなくコア銘柄まで物色範囲が広がって
きたことから日本株は当面は2015年以来の強気相場に突入している
ようです。高値更新が終着点にならず上昇に弾みが付く相場ですから
個人投資家は銘柄選択を間違わないだけです。

アップル関連と言われているTDKやアルプスはこの1ヶ月小幅な上昇
に止まっています。反対の同じアップル関連でも京セラは1割ほど上昇
と明暗が分かれています。2万1000円台と言う水準まで上昇してきたか
らこそ銘柄選びは慎重になるべきです。業績に対する期待も高くなって
います。今月末から始まる決算発表では銘柄によっては上方修正でも
市場予想に届かなくて急落する場面も今後出てくるかもしれません。
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海外投資家に逆らうな

2017-10-16 06:50:21 | 日記
1ヶ月相場から目を離していたら浦島太郎になっていたという表現が
ぴったりするくらい東京市場はこの1ヶ月で激変しました。8月末時点
では期待も含めて2万1000円越えは年末という大方の見方を良い意
味で裏切ったのが21年ぶりの高値で沸く先週の市場でした。

米国の長期金利が2%弱で低迷し日米金利差が開かず円安期待は
高まらず円安を支えに日本株が上昇すると言うシナリオは正直少し
前まで期待薄でした。北朝鮮の地政学リスクに加え米国の物価は目
標の2%には遠く及ばず9月の資産縮小は実現できても12月利上げ
には市場は懐疑的でした。円高懸念がなかなか払拭できなかったこ
とが株価の頭を抑え続けました。

内閣支持率も持ち直したとはいえ低空飛行の状態で衆議院解散・総
選挙の賭けに出た安倍首相でしたが、小池百合子都知事が立ち上
げた希望の党に民進党が合流するという化学反応を起こしました。
都議選圧勝で小池新党の大幅な躍進を予想するマスコミ報道もあり
ました。小池旋風が安倍自民党を追い詰めると言うのが当初懸念さ
れました。ところが民進党が割れ立憲民進党が生まれ自民vs希望の
党の構図が三つ巴になり野党が割れたことで何やら安倍さんに再度
追い風が吹き出しました。

そんな政治情勢を好感したのでしょうか海外投資家は10月第1週に
6575億円の大幅な買い越しを記録しました。前週の買い越し額が
2017億円でしたから買い越し額は3倍に膨らみました。おそらく10月
第2週は4日続伸したことを考えると第1週以上に買い越し額が膨ら
んだ可能性が高そうです。

先週の4営業日を振り返ってみると寄り付きは国内勢の売りで前日
比変わらず始まり欧州の投資家が動き出す10時過ぎからの上昇が
目立つことが多かったようです。このことから国内勢の売りを消化し
てお釣りが来るくらい海外投資家の買いが流入していることが分か
ります。特に短期筋の先物主導なら上値が重くなれば手じまい売り
で大引けにかけてマイナス圏に沈むこともあるでしょうが、終日堅調
な展開だったことから長期マネーが本格的に入ってきているのかも
しれません。

しばらく前まで弱気筋が幅を引かせていた東京市場ですから2万円
回復も一時的というムードでポジションは売りに傾いていました。結
局市場を覆っていた9月前半までの弱きムードが21年ぶりの高値相
場を作り出したもう一つの要因でしょうか。勿論株高の背景には世界
景気の拡大で世界の景気敏感株の日本株の再評価が高まったこと
があります。

今後の焦点は順張りで株高をリードする海外投資家の買いがどこま
で続くのかです。ジンクス通り投票日までは株高でその後は冴えな
い展開になってしまうのか。それとも本格上昇はまだ序盤なのか。
いずれにしても日本株の鍵を握っている海外投資家に逆らってはい
けないことだけは確かです。
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弱気が生んだ2015年高値越え

2017-10-12 06:53:43 | 日記
11日の東京市場はアベノミクス相場の高値2万868円を2年4ヶ月ぶりに
更新しました。寄り付きは112円台前半の円相場との6連騰による高値
警戒感もあり小幅に下げて始まりましたが売り一巡後は急激に下げ幅
を縮め10時半くらいにはプラス圏に浮上午前中には2015年6月の高値
を更新しました。

振り返ってみれば誰が9、10月相場のここまでの堅調を予想したでしょ
うか。北朝鮮による地政学リスクの高まりで円相場が8日には107円台
に突入、日経平均も終値は1万9274円と4月28日以来4カ月半ぶりの
安値を記録しました。メジャーSQだった8日時点では市場関係者の脳
裏をよぎったのは7の年には10年周期で危機が訪れると言う過去の記
憶でしょうか。

1987年には世界的な株価大暴落「ブラックマンディー」起き今での市場
関係者の記憶に残る大きな出来事でした。10年後の1997年にはアジア
通貨危機でお隣の韓国やインドネシアなどは深刻な資本流出に見舞わ
れました。2007年にはその後のリーマンショックに繋がるサブプライム
危機が世界経済を動揺させました。しかもこの3件とも年後半に発生し
ています。

9月初旬に円高・株安に見舞われた時には10年周期の2017年の警戒
モードは最高潮に達しました。FRBが資産縮小を開始することでそれ
まで緩和マネーで持ち上げられた資産価格の下落が始まると言う見
方が広がりました。そんな危機モードから僅か1ヶ月足らずで世界的
な株高がここまで進むとは本当に相場と言うもの天邪鬼なのかもしれ
ません。

一時声高に叫ばれていた米国株の割高感も遅れていた法人税改革
が動き出したことや世界景気に拡大が確認できたことで最近はほと
んど目にしなくなりました。既に米国株バブルと言う論調は過去のも
のとなったのでしょうか。2015年の高値を更新した日本株に対しても
当時のPERが16倍台だったのに対して現在は14倍台と割安感があり
中間決算で通期業績が上方修正されれば目標株価は一段と切り上
がり来春には2万2000円との見方も出てきました。

このところの日本株の上昇は円安を伴なうものではありません。円安
頼みの上昇ではないところに強気の背景があるようです。また内部留
保の積み上がりが自社株買い、増配、積極的なM&Aなどの連想を呼
びます。希望の党の公約の内部留保に税金をかけると言うことも企業
に積み上がった現金の有効な使い道を催促する動きにつながりそうで
す。自社株買いや増配は即効性の高い株高要因として市場に歓迎され
そうです。

12日は所用のため更新をお休みします。
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日本にこそ必要!物言う株主

2017-10-11 06:54:14 | 日記
3連休に飛び出した神戸製鋼のアルミ部材の品質データ改ざん問題は
取引先が航空機関連から自動車業界まで200社といわれているだけに
影響がどこまで広がるか市場の注目は当面続きそうです。特に自動車
業界で大規模なリコールに繋がれば神戸製鋼の深刻な経営問題に発
展するかもしれません。

2016年には神戸製鋼のグループ会社で強度試験の値を改ざんしてい
たことが発覚しました。今回の品質データ改ざんは10年前から組織的
に行われていたと報道されています。アルミ部材部門は同社期待の成
長分野だけに長期にわたる不正が行われていたことで取引先離れが
進む懸念もあるとの記事でも出ています。

ここ数年企業によるデータ改ざんが相次いでいます。2015年には旭化
成子会社がビル工事のくい打ち工事のデータを改ざんしていたことが
発覚しました。三井不動産が販売したマンションが傾いたという映像が
連日テレビに映し出されましたが杭打ちデータの改ざんとの因果関係
が疑われました。

同年の2015年には東洋ゴムが免震ゴムのデータ改ざんも明らかになり
ました。地震大国日本に取ってビルの土台の杭や地震の揺れを軽減す
る免震ゴムのデータ不正は国民の関心も高い問題として大きなニュース
になりました。

データ改ざんではありませんが、タカタのエアバック欠陥問題も最初の
事故発生から対応が後手、後手に回り結果的に稀に見る大規模なリー
ルに繋がりました。結果的にエアバックの開発メーカーで世界シェア2位
の中堅優良企業は市場から姿を消しました。問題企業には企業統治が
機能していなかったことは明らかです。

2万円を超える水準まで上昇した日本株ですが、未だに解散価値を下
回るPBR1倍割れ企業が3割もあります。日本には多少業績が低迷し
ていても多くの安定株主から経営陣に厳しい要求はありません。米国
式物言う株主主義が万能とは言えませんが、米国に比べて上場企業
が多いのは買収や合併など企業の新陳代謝が乏しいという背景があ
るようです。

米国では名門重電企業のGEに物言う株主が役員を派遣すると言うニ
ュースが波紋を広げています。最初からダウ銘柄に採用されている唯
一の名門企業のGEまで物言う株主の影響が及んできたことに市場は
驚いたようです。業績不振でも株価低迷でもなかなか経営陣の交代が
進まない日本企業だからこそ劇薬でもある物言う株主の力が強くなる
べきかもしれません。株価は経営陣の通信簿でもある訳です。長期の
株価低迷は経営者失格とのメッセージを経営陣は軽く見てはいけませ
ん。
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