kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

CPIショック

2024-04-12 05:54:07 | 日記
11日の東京株式市場は10日発表の米CPIが市場予想を上回ったことで利下げ先送りになり高金利
状態が永く続くという見方から米国株式が大きく売られたことから500円近く下落して始まりま
した。3万9000円割れの懸念もありましたが、次第に買いが優勢となり午前の取引では198円安
まで戻しました。

一時153円台に乗せた円安もあり自動車セクターの株価は底堅くトヨタは1%程度の上昇でした。
日立が10年来高値を更新しNECや富士通もプラス圏で終わりました。年初から堅調な値動きを
している三菱重工やコマツも上昇しました。好業績であり日本を代表する銘柄には買いが続いて
いることもあり悲観一色という訳でもありません。

またエヌビディア株が逆行高したこともあり半導体セクターが下げ渋り寄付きよりも高かったこ
とも指数の下落が小幅で済んだ要因でしょうか。決算で生成AI関連銘柄の業績が期待通りの結果
になれば再び生成AI祭りが来るかもしれません。

一方小売りや外食銘柄は大きく値を下げるものが目立ちました。小売り大手のイオンやセブン&
アイの下落率は3%後半と4%後半となり比較的大きな下落でした。市場では決算内容が市場予想
に届かなかったとの解説もありました。両銘柄とも既に株価水準は10年来高値近くで推移して
いたことも売りを誘ったようです。ABCマートのように好業績で10年来高値を更新した銘柄も出
ていますが、全体的にみれば決算発表で売られる銘柄が多いようです。

外食の吉野家やサイゼリアもそれぞれ8%超と10%と大きく下落しました。またトリドールは年初
来安値を更新しました。春闘での大幅賃上げで外食各社に追い風が吹くという見方から吉野家やサ
イゼリアは10年来の高値圏だったこともあり決算発表が売りのキッカケになったようです。トリド
ールも海外事業の成長期待もあり2020年から株価が5倍近くまで上昇しバリエーションが高くなり
売りが止まらないのかもしれません。

CPIショックから一夜明けた米国市場ではダウは2ドル安、一方ナスダック指数は過去最高値を更新
しました。マグニセントセブンもすべて上昇しました。市場でも注目の高いエヌビディア株が4%を
越える上昇でした。SOXも上昇していました。一般的には金利上昇はバリエーションの高いグロース
セクターの向かい風と言われていますが、11日の米国市場では教科書通りではありませんでした。

CPIの高止まりで利下げはどんどん先送りになってしまっています。11日の市場を見る限り市場は利
下げ期待ではなく高金利下でもどんなセクターに投資すべきか答えを探っているようです。相場は
相場に聞くのが当面の投資作戦でしょうか。




コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高値更新更新銘柄から分かる | トップ | 唯一の救いは »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事