kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

バリュー株投資の落とし穴

2024-03-16 08:22:28 | 日記
今週の日経平均は981円下落しました。もっとも11日に868円と大きく下落した後は下げ渋る
傾向もみられました。一時146円台まで進んだ円相場が147円台に戻ったことも大きかったよ
うです。その円相場は15日の海外市場で149円台を回復しました。

米株安にも拘わらずシカゴ日経平均先物が335円高となったのは円安効果でしょう。米国市場
は長期金利上昇で週後半は軟調でした。週明け18、19日にはFOMCが開かれます。現時点では
政策金利据え置きが9割に達しています。市場は公開されるドットチャートに注目が集まります。

現時点では年内3回が最も多くの予想です。回数がさらに減るようだとハイテク銘柄中心に一段
の下落もあるでしょうが、そのリスクはまだ大きくはないでしょう。いずれにしても利上げでの
時期や回数が今後どうなるかで株式市場の風景も変わります。

また日本でも米国と同じ日程で日銀政策会合が開かれます。日本の場合マイナス金利解除観測が
高まりその影響で円相場が150円から146円まで振れた原因でした。米国の長期金利の上昇もあり
マイナス金利解除決定でも大きく円高に振れる可能性は低下したようです。

東京市場は3月期決算企業の配当落ちまでバリュー株優位の展開でしょうか。もっとも配当取り
の買いは直前まで続く保証はありません。来週がピークになりそうな予感もあります。また高配
当銘柄が今週全般に物色されたこともなかったようです。

配当利回りが5%のJT株は今週はほぼ横ばい、3%のKDDIは下落して終わっています。ローソン
への巨額TOBで自社株買いなどへの期待値が低下したことで急落し高値から1割下落しましたが
バリュー株物色の流れには乗れてないようです。

高配当銘柄として人気セクターの商社セクターですが、巨額な自社株買い実施中の三菱商事を除
いた大手4社はの幅ですが、下落して今週の取引を終えました。メガバンク3社も今年株価が大き
く上昇したことで配当利回りが低下しました。株価上昇により高配当銘柄というレッテルは外れ
ました。高配当銘柄は株価上昇が大きければ大きいほど配当利回りは低下します。持続的な上昇
には業績拡大による増配が必要です。

バリューセクターでも市場の人気を持続的に保つには業績が向上することが欠かせません。高配
当銘柄には業績が横ばいで推移している銘柄も少なくありません。配当性向が高く今後の増配余
地は業績が伸びることです。伸びない銘柄の人気は一過性になってしまうことを忘れてはいけま
せん。

次回の更新は19日を予定しています。
コメント
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